雪晒しツアー2
--2004.02.25--
「雪中に糸となし、雪中に織り、雪水に濯ぎ、雪上に晒す。雪ありて縮あり、雪こそ縮の親と言うべし。」


こうして2月を過ぎた冬晴れの日に、雪の上に
上布を並べてさらします。         
この作業を『雪晒し』と呼ぶのです。    

太陽の熱で雪が溶けて蒸発するときに、オゾンが 
発生し糸目を通り、このオゾンの酸化作用で上布は
漂白されるのだそうです。           

生まれ故郷に戻って、上布は美しく蘇るのですね。

この方法は、江戸時代からあるんですって。

色の濃い反物ほど、太陽熱で雪に沈んでいます。

これ何だかわかりますか? 座布団ですよ!

みんなで記念撮影。

亀甲の模様がくっきりと残っていました!



糸に糊付けをし、

デザインをおこし、絣を染め、

たくさんの人々の手を経て    
ようやく越後上布になるのですね。


どの色も美しく染められ、

かけがえのない着尺が生まれます。

機械を用いた織機も、また

美しい亀甲文様を織りだしていきます。

機械がどんなに優れていても

人の手でなければ出来ないことがあります。

次へ


-(c)2004/mariko-