こうして2月を過ぎた冬晴れの日に、雪の上に 上布を並べてさらします。 この作業を『雪晒し』と呼ぶのです。 太陽の熱で雪が溶けて蒸発するときに、オゾンが 発生し糸目を通り、このオゾンの酸化作用で上布は 漂白されるのだそうです。 生まれ故郷に戻って、上布は美しく蘇るのですね。 この方法は、江戸時代からあるんですって。 色の濃い反物ほど、太陽熱で雪に沈んでいます。 これ何だかわかりますか? 座布団ですよ! みんなで記念撮影。 亀甲の模様がくっきりと残っていました! 糸に糊付けをし、 デザインをおこし、絣を染め、 たくさんの人々の手を経て ようやく越後上布になるのですね。 どの色も美しく染められ、 かけがえのない着尺が生まれます。 機械を用いた織機も、また 美しい亀甲文様を織りだしていきます。 機械がどんなに優れていても 人の手でなければ出来ないことがあります。 |
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