5月29日(土) 午前11時。『チョコバナナ』投稿者のたつきじゅんサン、汐崎隼(旧・汐崎じゅん) さん、藤川かつらサンが来る。 きょうは『さくま式人生ゲーム2(仮)』の結婚相手イラストの打ち合わせだから、 そろそろ彼女たちの表記も、漫画家志望の○○○○サンという言い方に変えて行かな いとね。 お仕事的には、もうプロとして、イラストを依頼してるから、イラストレーターと いう言い方なのかもしれない。 午後12時。そのままみんなで近所の「カフェ・エミリオ・ロバ」で食事。応対の 悪いウエイトレスの様を見ながら、プロとしての物の考え方をみんなに伝授。 どんどんみんなをプロ扱いして行くから、売れる人はどんどん羽ばたいて行くだろ うし、なまける人は、人知れず消えて行くだろう。 やっと運命の分かれ道の先を見ることができるところまで、みんなが来たというこ とだろう。 これから先が楽しみ! 食後、再び家に戻り、それぞれに次のイラストの依頼。 そういえばもうひとり依頼していた、新人漫画家の森田崇はどうした? 連絡が無 いぞ〜! きょう来たメンバーが、森田崇の仕事を奪いたがってるぞ〜。汐崎隼(し おざきじゅん)さんには、もう1回目のギャラを払ったぞ〜。 うひゃひゃ…。プロとしてみんなを扱えるようになって、楽チンだなあ。 午後3時。渋谷から東横線で、桜木町に向かう。 いつもの横浜ベイスターズ観戦コースであるが、きょうの横浜ベイスターズは広島 で、広島カープと対戦である。 きょうはコンサートのために来た。 コンサートの話はまたあとで…。 桜木町から、馬車道まで歩いてしまう。 けっこう遠い。 おいなりさんで有名な「泉平(いずへい)」を探しに来たのだが、見つからない。 グルメ・バカ娘が得意の「腹減った」を連発し始めた。といっても、時間はまだ午後 5時前。 「ちょっと早すぎるぞ」と言ったら、目の前にTVでおなじみの周富輝(しゅう・と みてる)さんが立っている。ご丁寧にも、自分の中華料理のお店である「生香園(せ いこうえん)」の真ん前に立ってる。さらに大きな大きな等身大の自分のポスターの 前に立っているである。 あまりにもこの光景がおもしろく感じられたので、そのまま「生香園」で食事をす ることに。 私は牛バラ肉の焼きそばを食べる。グルメ・バカ娘はパーコーメン。嫁はザーサイ 入りつゆそば。 牛バラ肉の焼きそばは、野菜がおいしくて、牛バラ肉も触感が妙。ちょっと量が多 い。 午後5時30分。横浜馬車道まで来ていて、関内駅前セルテ2Fのグッズ・ショッ プ「ザ・ベイスターズ」に寄らない私ではない。 さすがに最下位が近づいているだけに、お客さんの数が少ない。 私としてはグッズをゆっくり買えるんでうれしいけど、勝ち続けないとねえ。新製 品が出なくなってしまう。 ということで、さっそく新発売のベイスターズ・ロゴ入り携帯ストラップを買い、 ベイスターズ石鹸やシャーペンを買う。 夏も近いので、ベイスターズTシャツを5着ほど(多いやん)買う。わははは。 午後6時すぎ。神奈川県民大ホール。 きょうは日本最古のエレキ・ギタリスト寺内タケシさんのコンサートである。 コンサート名は「寺内タケシとブルージーンズ・エレキ!エレキ!エレキ!3」。 寺内タケシとブルージーンズは今年結成37周年だそうだ。 長いねえ…と思ったら、「1曲目は37年前のデビュー曲から演奏します」言っ て演奏した曲は『涙のギター』。その曲は、グルメの師匠・すぎやまこういち先生 の曲だよ。 すぎやまこういち先生のほうが、寺内タケシさんより、もっとベテランだった。 あははは。 何でこの人のコンサートを見に来たかというと、子どもの頃私もギター少年だっ たのだ。私たちの世代のギター少年にとって、寺内タケシさんはやっぱりギターの 神様だ。 私なんぞも「井草中の寺内タケシ」と呼ばれたものだ。思いきり狭いエリアだな。 わっはっは。 さらにきょうのゲストは、三根信宏さんとシャープ・ファイブ。 この人もまた、私の憧れのギタリストだった。 この人がつかってるギターが欲しくてねえ。 30年前のことだよ。 当時3万5000円のそのギターは、今の私には350万円に感じるぐらいの値 段でね。親はもちろん買ってくれない。でも欲しい。どうしても欲しい。 ついに友人のお母さんに、保証人になってもらって、月賦で買おうとしたのだ。 こっそりね。 もちろん、バレて、買うことはできなかった。 以来ずっと欲しい、欲しいのまま、来てしまった。 きょう、そのギターを見た。 コンサート会場になぜか陳列してあった。 楽器屋さんが宣伝のための運んできていた。 でも売り物ではないそうだ。 ちなみに値段は24万円だという。 30年の年月を経て、3万5000円のギターは、24万円になっていた。 う〜む。どうしよう。欲しい。 でも買っても、まだ私の左手は不自由なまま。 とても治っても、ギターを弾けるまでには、回復しないだろう。 でもねえ…。あのときの買えなかった悔しさは、絶対取り返したいよなあ。早く しないと、取り返せないまま、人生が終わってしまう。 ふ〜む。すっかり自問自答の世界に入ってしまった。 たぶんそのうち買うな、きっと。あはは。 私は執念深いからね。 ちなみに寺内タケシさんのギター・モデルは、4年前半身不随になる前に買った んだ。間に合ったわけだ。 買って、その年に入院してしまったから、テケテケテケテ…数回で40万円は至 極高価であった。でもいいんだ、テケテケテケテケ…が弾けたんだから。 戻そう、戻そう、話を戻そう。 コンサートのほうは、古い芸能界の体質がぷんぷんする内容で、お客さんを楽し ませる演出はさすがだった。 サザンオールスターズの桑田佳祐くんもまた、これでもか、これでもかと、お客 さんを楽しませる男だけど、桑田佳祐くんは、こういう寺内タケシさんの流れの延 長線上にいる。 そう思うと、このところお客さんを楽しませる演出というものが、途切れ始めて いるなあという気がする。 若い子たちのバンドなんかを見てるとね。 もう少しお客さんの側が、アーティストに演出を要求してもいいんじゃないかな あ。 若い人たちも、こういうベテランのステージを見るべきだね。 古いところは、やっぱり古すぎて受け入れられない部分も多いんだけど、基本が ふんだんだから、今風にアレンジするのにはすごくいいよ。 そうそう。この寺内タケシとブルージーンズの大ヒット曲に『レッツゴー運命』 というのがある。 あのベートーヴェンの『運命』である。 で、『レッツゴー運命』と聞いて、「ん!?」と思ったら、濃い『ジャンプ放送 局』マニア。 そう。『レッツゴー時代劇』は、この『レッツゴー運命』をもじったものなのだ。 こういう風に、『ジャンプ放送局』のコーナー・タイトルはいろんなところから 持って来ているのだ。 そのうち一度種明かし大会でもやろうかな。 午後9時。コンサート終了。 近くのホテルでお茶を飲んで、山下公園で、真っ暗な海を見て、家路に向かう。 午後11時。帰宅。し、し、しまった! アリtoキリギリスが出演する『夜もヒッパレ!』を録画するのを忘れた〜〜〜 〜〜!!!!! 野球中継が伸びてるようだから、あわてて見るが、もう最後のところであった。 背広姿の2人を見ただけである。ごめ〜ん!
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