４月２２日（木）


　朝から『さくま式人生ゲーム２（仮）』のＭＡＰの直し。
　今回は前作よりも、ランダム性を重視しているので、その分ＭＡＰの精度をアップ
させないといけない。
　綿密に作った上で、いかにも何も考えずに並べてる風なＭＡＰにするのが大変。
　そう思うと、ゲームって子どもが就きたい職業ＮＯ．１なのがわかる気がする。カ
ンタンそうに見えるものを作るのは、つらい。

　午前１１時３０分。新宿高島屋７Ｆ「パパス・カフェ」で、ベーコン・レタス・
サンドにコーヒー。注文したのは、野菜サンドだったのだが、お店のほうが間違えた。
美味しいので、そのまま食べる。
　次回から、ベーコン・レタス・サンドにしよう。

　午後１２時３０分。紀伊国屋書店新宿南館で、元少年ジャンプ編集長のインタビュ
ー集『まんが編集術』（白夜書房）を買う。
　インタビュアーの質問（意見）のほうが長くて、西村繁男さんの答えのほうが短い
のが気になるが、漫画ファン、漫画家志望者は絶対に読んでおきたい本。
　１６００円と高いが、業界人をめざすなら、必修本だ。



　

　ほかにも西村繁男さんの『漫画王国の崩壊』（ぶんか社）、『さらば、わが青春の
少年ジャンプ』（幻冬舎文庫）は、業界人必読書。
　全盛期の週刊少年ジャンプが偶然ではなく、こぅいう人たちが作っているから、史
上最高部数を記録したのだということがわかる作品群だ。
　読んだほうがいいよ、という本ではなくて、へ〜、君は読んでないんだあ、その程
度の業界人なんだあと思われてしまう本だよ。

　午後１時３０分。帰宅。
　午後２時。『チョコバナナ』投稿者の汐崎隼（旧・汐崎じゅん）さんが来る。
　彼女は『チョコバナナ』の出版が中止になっても、自分の作品である『SIDE WINDER』
の新作絵コンテを描いて来る。
　こういう執念に対して、まとまったら、どこかの出版社から単行本にしてあげられ
ないかなあと思う。
　そう思いたくなる出来の作品だ。
　完成したら、このインターネット上で、連載漫画にしようかな。
　もったいない作品だ。

　午後４時。『チョコバナナ』投稿者の高内優向（旧・えんらえんら）さんが来る。
『さくま式人生ゲーム２（仮）』のイラストレーターとして、起用するかどうかのテ
スト作品を描いて来た。
　行ける！　行ける！　思った通り行けるぞ！
『さくま式人生ゲーム２（仮）』では、土居ちゃん（土居孝幸）、かすやたかひろ、
高内優向（旧・えんらえんら）さんの３本柱でキャラ・デザインをしようと思っている。
「かすやたかひろ」と聞いて、「おお！」と、どよめくオールド・ファンもいると思う。
　月刊アウト、お笑い漫画道場、読売新聞の政治家イラストなどで活躍した、あのかす
やたかひろクンである。
　
　午後５時分。４コマ漫画家のなかむら治彦くん、学生ライターの新岡優哉が来る。
　新岡優哉は、その昔『ジャンプ放送局』で優勝したこともある、投稿者。その後、
うちに出入りしていたこともあるが、現在は原口一也の手伝いをしているようだ。
　３〜４年ぶりに会う。

　午後５時３０分。近所のスパゲティ屋さん「ロートロ」で、なかむら治彦くん、新岡
優哉、高内優向さん、汐崎隼さんの５人で食事。
　初めてのお店だけど、たらこなすスパゲティが美味しかった。
　もう一度来ていいお店だ。

　午後６時２０分。神宮球場。なかむら治彦くん、新岡優哉と３人で、中日対ヤクルト
戦を観戦する。
　去年年間シートを買った席だ。
　今年もけっきょくおなじ席を買ってしまったのだが、なかなか仕事が忙しくて、行く
ことができなかった。
　なかむら治彦くんは、中日スポーツで、漫画を連載する熱狂的ドラゴンズ・ファンな
ので、一石二鳥で観戦しながらの近況報告会になった。新岡優哉の何年ぶりかの挨拶も
同時に。

　試合のほうは、いきなり絶好調の武田投手が、大乱調で、３回裏ですでに５対０と大
きくリードされる。
「うわあ、きょうはもうダメだ〜」と、なかむら治彦くんの泣きが入って、業界話を始
める。
　野球を観戦しながら、なかむら治彦くんが書いてきた、野球カルト本の企画書を読む
のも不思議なもんだ。
　その間、学生ライターの新岡優哉がやたらと、「寒くないですか？」「コーヒー飲み
ますか」と私に気をつかう。
　あれ〜、うちに出入りしてしていたとき、こんなに気配りができるような男だったか
な〜？　
　あの頃いっぱい若者が出入りしていたので、よく覚えていない。
　すると、私がいつも新岡優哉に「学生時代に彼女を作れよ！」と、言ってばかりいた
そうだ。
　最近彼女が出来て、気配りができるようになったわけだ。
　なるほどね〜。
「はい、なんとか学生時代に彼女ができました。いま、大学５年生ですけど！」
　ちょっと、１年ズルしてるぞ。ははは。　
　
　そのうち、じりじりっと中日が追い上げて来て、とうとう７回表には同点。８回には
勝ち越してしまった。
　本当に今年の中日は強いや！

　午後１０時になったところで、私だけ帰宅。
　去年はせっかく神宮球場の年間シートを買ったのに、横浜ベイスターズの試合しか見
ることができなかったので、今年は他球団の試合を多く見たいのだ。
　今年は、プロ野球ファンだぞ！
　なんてことを言ってるから、横浜ベイスターズは最下位を独走し始めてるなあ。

　再び『まんが編集術』（西村繁男・白夜書房）を読む。
　週刊少年ジャンプって、本当にすごかったんだなあ。
　当時、一度だけ西村繁男さんと会食したことがあったけど、緊張したなあ。迫力あっ
たし。