2月11日(木)


 午前11時。コンビニで『ファイナルファンタジー8』を買って来て始める。
 恐ろしくきれいな画面だ。
 なるほどきれいなグラフィックを売りにするだけのことはある。
 でも、いきなりたくさんのことを覚えさせられて、それがまったく頭に入らない。コンピュ
ータの分厚くて重たいマニュアル書を読んでいるみたいだ。主語の無い文章が続いて、誰の何
をどうすればいいのかわからない。
 あげくに、ジャンクションというのがまったわからなくて、戦闘に入っても、コマンドに
「たたかう」しか出て来ない。
 グルメ・バカ娘と、「アイテム」とか「まほう」といったコマンドがどうやったら出てくる
のか、20〜30分間必死に探すが、わからない。
 こんなカンタンなことがわからないのは、あまりにも恥ずかしいので、特に近しい人たちに
聞いてみるが、買ってなかったり、家にいなかったりで、わからずじまい。
 ゲーム大好き人間の宮路一昭くんは、きょうから故郷・宮崎にテレビ出演のために行ってる
ので、まさかゲームは手に入ってないだろうとは思うけど、念のため電話する。
 やったという。やった? もうクリアしたのか?
 いや、すでにきょう始めて、1時間で投げ出したというではないか! げ〜〜〜〜〜!
 ゲーム大好き人間の宮路一昭くんが、投げ出したものを、私がやるのか? これはつらいぞ〜!
 ×ボタンが解除専用かと思うと、○ボタンでも解除の箇所もあって、ルールがまちまちなの
が、すごく困る。
 町の東のほうに洞窟があるというのだが、きれいなポリゴンのせいで、歩いているキャラに
とって、東なのか、単に町の東なのかがわからない。
 しかも最初の中ボスを倒しても、経験値がもらえないのは、がっくり。どうも『ファイナル
ファンタジー』シリーズは、通常のRPGの常識が通じないので、やりづらい。
 ひょっとすると、この経験値がもらえないのも、時間制限を自分で選ぶやつだから、短い時
間のほうを選ぶと、たくさん経験値がもらえてしまうのかもしれない。
 というように、今自分がしていることが正しいのかどうかというと確証が無いまま進むのが、
非常にストレスを生む。

 現在プレイ中の『レガイア伝説』が、近年まれにみる親切設計なだけに、ものすごい落差だ。
けっこうゲームはその前にやったゲームの感触に左右されるものだ。
 宮路一昭くんの1時間で断念に対抗して、1時間30分で断念。最後にやっとコマンドの作
り方がわかったので、もうちょっと先まではやってみようと思ってるけど、気持ちは『レガイ
ア伝説』のほうをやりたい。

 午後2時。日本橋三越に行く。
 お腹が減っていたので、まず食事。
 5Fのカフェレストラン「S」で、家族3人バラバラなものを注文するが、見事な不味さ!
ひさびさにグルメ・バカ娘が「まぢ〜〜〜!」と、顔をしかめる。
 私の深川御膳なんか、貝の臭みがぷんぷん、殻がじゃりじゃりで、「まぢ〜〜〜〜〜!」だ。
 全員半分ぐらい食べたところでやめて、7Fへ行く。
 ありゃ!!!! 「全国有名寿司展」をやっていたではないか〜〜〜〜〜! これは一生の
不覚!
 わが食い道楽家族が大好きな、伊勢のてこね寿司、めはり寿司、気仙沼のチョウザメ寿司、
キャビア寿司、京都の鯖寿司、泉平のいなり寿司まであるぞ! 日本中の美味しいお寿司が一
堂に介しているではないか! 失敗した〜〜〜!
 食い物の後悔は、3年は覚えているぞ〜〜〜!

 この7Fに来たのは、実はグルメ・バカ娘の中学校の制服を買うため。いよいよ中学生にな
ってしまうのだ。やだね〜!
 銀行の番号札みたいのをもらって、いろいろ記入したあげく、寸法を計るまで、1時間待ち
だという。ええっ??? たしかに新しい中学生たちがたくさいる。お父さんたちが、折り畳
みイスで、くたばって寝ている。祝日のお父さんに決定権はまるで無いんだろうな?
 1時間待つことに。
 外では雪が降って来た。
 グルメ・バカ娘は、雪がうれしくて、雪を見にわざわざ1Fまで降りていく。

 午後3時。4Fの甘い物処「S」で、甘い物を食べて待つことに。うちの家族らしいでしょ?
 でもきょうはどうやらハズレの日のようだ。
 私は三色アイスを食べたのだが(そんな物食べるな?)、三色のうちのひとつ、小倉アイス
が食べたかったのだ。ところが小倉の形と色をしているのだが、味は<梅味>なのだ。
 予想していた味と違う味に出くわすと、人間その品を全面否定したくなるものだ。
 グルメ・バカ娘も「まずくはないよ!」といいながら、和菓子を私にくれようとする。美味
しかったら、和菓子の半分も私にくれるか? はたせるかな。スーパーで売ってる和菓子の味
であった。

 まだ時間があるので、地下の食料品売り場へ行く。
 きょうは朝から、焼きそばが無性に食べたかったので、焼きそばを探す。確かこのデパート
には、有名な浅草の「染太郎(そめたろう)」の出店が入っていたはずだ。あった、あった。

 午後4時。娘の制服を注文。

 午後5時。帰宅。
 午後6時。染太郎の焼きそばを家で作って食べる。嫁はこの味はあまり好きではないという
が、私は大好き。黒っぽい麺がけっこう太くて美味しいのだ。

 午後7時。四谷の文化放送に行く。三石琴乃さんの『エーベルナイ2』の録音。きょうは2
本録りなので、いつもの午後6時入りではなく、午後7時入りとの連絡があった。
 ところが、スタジオに入って、5分もしたら、出番?
 あれ? ゲストになつかしい幡恵子さんがいたらから、前の録音が相当押してるんだと思っ
た。
 それでもいきなり録音に入れるのは、スタッフの明るさとチームワークのよさ。本当に遊び
に来た感じで、出演することができた。
 読売広告の岩崎誠に買っておいてもらったポケットステーションを受け取って、自宅に帰っ
たら、なんと午後7時30分。
 わずか30分である。

 どうせだから、『ファイナルファンタジー8』の続きを始める。
 夕方やったときはセーブしなかったので、今回は制限時間を30分のやつを選択してみた。
でもやっぱり中ボスを倒しても、経験値がもらえなかった。 
 う〜む。どうにも、約束事がはっきりしていない。
 しゃべれるキャラと、しゃべることができないキャラとの区別がつかない。
 行ける場所と、行けない場所の区別がつかない。
 敵キャラを倒しても、お金が手には入らないようだけど、ずっとこのまま入らないんだろう
か? 魔石のかけらとかいうやつが手には入るんだけど、これを売って生計を立てるのだろう
か? もう売っちゃったけどね。ハハハ。私はいつも敵キャラからもらったアイテムはすぐ売
ることにしている。
 町を出るまでに、ローディングが、3〜4回あって、どれも長いのが、すごく気になる。も
う一度戻りたいんだけど、ローディングが長いのがわかってるから、戻りたくない。
 つらいな〜〜〜〜。

 それでもムービー場面になると、まあ、豪華絢爛、きれいなこと、きれいなこと。海もきれ
いだ。潜水艦もすごいや。
 
 でもこれならやっぱり戦闘もいらないから、ビデオで発売してくれないかな〜! ムービー
のとこだけ見たいよ。
 誰か『ファイナルファンタジー8』をやってくれるバイトでもやとって、後ろから見ていた
ほうがいいなあ。

 午後9時。もうやめようと思ったけど、『ファイナルファンタジー』名物、セーブができな
いシナリオが始まって、20分以上ストーリーを見させられる。覚悟はしてたけど、つらい。

 明日は『チョコバナナ』の投稿者がたくさん来るから、いろいろ準備しておかなきゃ!

(c)1999/SAKUMA