2月3日(水)


 寒い、寒い、寒い! 本当に寒い。
 京都の寒さは、はんぱじゃない!

 午前10時。土居ちゃん(土居孝幸)、宮路一昭くんの3人で、吉田神社に行く。
 節分で有名な神社らしいので来たのだが、参道を埋め尽くす露店の数に圧倒される。
200軒以上あるんじゃないのかな? 東京の露店とはちょっと違う雰囲気の店が多い。
 三田牛のステーキ、サツマスティック、あゆの塩焼き、ちぢみ焼き、五平餅、一銭焼き、
ベーコンエッグ鯛焼き、紅梅焼き、チーズボール、節分いわし、ぎんなん焼き…。
 すごいのが、鯛焼きの露店に、行列ができていること。
 ほかの鯛焼きの店はガラガラなのにだ。
 昨日に続き、土居ちゃん(土居孝幸)が「鯛焼き食べましょう」と言い出す。やっぱり
デブは、鯛焼きが好き!
 しかし、行列がちっとも進まない。
 恐ろしいことに、みんな10個以上の単位で買っているのだ。これじゃちっとも動かな
いわけだ。断念する。

 この神社が有名なのは、直径5メートルほどもある筒状の網に、お札とか、いろいろな
物を積み上げて、燃やすせいらしい。その燃やす神事は、夜中の午後11時から始めるそ
うだ。
 これじゃ、ただ神社に来ただけである。
 すでに雪がちらほら降っている。
 とにかく、寒い、寒い、寒い!
 きょうから明日にかけて大雪になるそうだ。

 午後11時30分。円山公園のいもぼうのお店「平野屋本店」で食事。寒いので、のん
びり湯豆腐を食べたかったのだが、新幹線が動いているうちに、早く東京に帰ろうという
ことで、この店に。

 午後12時30分。荷物をまとめて、京都駅へ。
 すでに電光掲示板に「本日のダイヤは乱れています」の文字がずっと流れている。
 以前、土居ちゃん(土居孝幸)が、新幹線の中に、6時間閉じこめられたを思い出す。
怖いので、グリーン車にしてひかりで行こうということに決める。万が一閉じこめられた
時の居住性を考えたのだ。
 午後12時57分。ひかり236号は、2〜3分の遅れで到着。新大阪はまだ雪が少な
いので、遅れが少ないようだ。
 走り出してすぐ、米原のずっと手前からもう、雪が激しくなってくる。これはすごいこ
とになりそうだなあと、3人で覚悟を決め、新作『桃太郎電鉄』のオープニングの細かい
ところをどうするか? 絵コンテの打ち合わせをする。
 議論して行くうちに、『2001年宇宙の旅』みたいなオープニングはやっぱりやめよ
うということになる! 『桃太郎電鉄』は、元気いっぱいのオープニングから始まったほ
うがいいということで、日本中のお祭りをミックスした、派手なオープニングにすること
に!
 こういう風に、いつも電車のなかは会議室になる。

 あれ? 豪雪の関ヶ原を過ぎたら、雪はぴたっと止まってしまった。新幹線もいつもの
スピードに戻ってしまった。
 う〜ん。けっこう閉じこめられることを期待してたんだけどなあ。
 けっきょく3分遅れ程度で、東京駅に着いてしまった。

 むしろこのあとのほうが大変だった。グルメ・バカ娘がインフルエンザで倒れていると
いうので、大丸デパートでお総菜を買って帰ると嫁に連絡したら、大丸が定休日。寒いな
か、よろよろ歩いて、高島屋まで行ったら、またしても定休日。銀座の松屋に行くかと思
ったが、また休みだとイヤなので、新宿の伊勢丹に行く。
 ところが伊勢丹も定休日。そういえば水曜日の伊勢丹が休みなのは一番よく知っていた
はずではないか。
 けっきょく三越で買う。

 午後5時、帰宅。
 
 午後7時。またまた『レガイア伝説』をやる。すでにクリアした宮路一昭くんに聞いた
ら「まだ半分まで来ていないですね?」と言われたからだ。


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