2月2日(火)


 朝から二度寝、三度寝。
 昨日の大阪での打ち合わせの密度が濃かったせいか、疲れたようだ。
 午前10時。土居ちゃん(土居孝幸)、宮路一昭くんと、イノダ・コーヒ本店で朝食。

 午前11時。壬生寺へ行く。
 きょうは全国的に有名な壬生狂言(みぶきょうげん)があるというので、けっこう遠い
四条通りから、交通規制。
 お寺まで、100軒あまりの露店が並ぶ。たこやき、お好み焼き、どんぐりあめ、生姜
糖、鯛焼きなどなど。

 1月29日の日記の予告通り、2人を、すごい門構えの日本そば屋「丸福」の前まで連
れて行く。
 さすがに、ふたりとも古めかしい門構えにたじろぐ。
 土居ちゃん(土居孝幸)は「興味はある」と言いながら、まだイノダ・コーヒ本店での
ロールパン・セットのせいで、お腹がすいていないと言い訳をする。
 そのくせ10分後、土居ちゃん(土居孝幸)は「鯛焼きを食べよう!」と言いだす。
 和菓子屋の息子である宮路一昭くんも、立ち並ぶ露店の中でひとつだけ、やけに小豆の
質のよさそうなお店をチェックしていた。
 けっきょく3人とも目をつけていた、露店の鯛焼き屋さんはおなじであった。
 これは本当に美味しかった。小豆が上品で、しっかりしっぽのあたりが、カリッカリに
なっている。理想的な鯛焼きだ。

 午後12時。壬生寺からちょっと離れた、光縁寺(こうえんじ)に行く。ここには、新
撰組の山南敬介ほか27人の墓がある。それと沖田総司の愛人だったと伝わる女性の墓が
ある。
 お墓というのは、すごいなあと思うけど、何を現代に伝えてくれるわけでもないので、
どうもピントこない。
 まあ、新撰組関係の話が出た時、光縁寺(こうえんじ)に行ったことがあるぞと自慢で
きる程度だな。何たって、この寺は、年に一度節分の時にしか公開しないのだから。

 午後12時30分。ちょっとまだ早いけど、壬生寺に戻り、壬生狂言を見る行列の最後
尾に並ぶ。午後1時からだというのに、100人以上の人が待っている。入場無料だから、
よけい早くから待ったほうがいい席が取れるそうだ。
 行列の先に、能舞台があり、すでに席は満杯。仕方なくNHK始め、報道陣の放列の後
ろに立って待つ。
 30分待つのは、つらいなあ。

 午後1時。壬生狂言が始まる。新撰組の土方歳三も見たという壬生狂言は、いわゆる狂
言で、目新しいことをするでもない。すごいのは、午後1時から、1時間置きに、午後8
時まで狂言を演じることだろう。

 午後1時30分。ハドソンの浦さんと、京都のマンションで、午後2時に待ち合わせて
いるので、戻る。
 ゲームの得意な宮路一昭くんがいるので、買って来ているゲーム10本ぐらいを次から
次へと始める。
 
 午後2時。浦さん、到着。
 いっしょにいろいろなゲームを見ながら、新作『桃太郎電鉄』のオープニング部分を、
CGにするか、2Dにするかを議論する。
 今回予定しているオープニングは、CGでもおかしくない内容なんだけど、どうしても
CGは、土居ちゃん(土居孝幸)が描く桃太郎に似合わないという結論になってしまう。
 それにしても10本以上のゲームを見ても、ちっともおもしろそうなゲームが無いのは
困ったものだ。
 けっきょく一番よかったのは、全員一致でヒューマンの『デコトラ伝説』であった。
 ほかはまたしても、同業者として、取り上げるのに忍びないものばかりである。

 午後7時。みんなで「三嶋亭」に行く。
 グルメ・バカ娘のずっと牛肉部門ランキング1位を独走するお店である。許せ、グルメ・
バカ娘! お父ちゃんは仕事で仕方なく、三嶋亭に来たのだ(大嘘)。
 オイル焼きを食べる。みんな口々に「う〜!」と叫ぶ。
「美味い!」と言いたいのだが、美味いと言いきるより、肉を味わいたいようだ。

 午後9時。近所の喫茶店で、今後の桃太郎シリーズをどうして行くかの打ち合わせ。

 午後10時。浦さんは大阪へ。
 私はマンションに戻り、『レガイア伝説』の続き。
 1時間やって、ちょうどひとつのイベントが終了する構成は上手いなあ。それにしても
通算10時間ぐらいやっているのだが、攻略本無しで、ここまでさくさく進めるゲームも
珍しい。
 シナリオも人に、今こんなところまで進んだんだよと説明できる。これは立派なことだ。

 ここで調子に乗って、ゲームを続けると、かつての1週間で睡眠時間8時間の<獣(セル)>
だった頃に戻ってしまうので、風呂入って寝よう。本も読みたいし。


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