２０１１年３月１６日（水） 昨夜、静岡で震度６！ すわ、東海大震災まで誘発か！と、あせったが、東日本大震災とは関 係はないようだ。 ただ古今未曾有のマグニチュード９．０の東日本大震災が隣りで発生 したので、短くドスン！と来たようだ。 人が壁にぶつかれば、壁だって揺れる。 それより、東日本大震災の日から、花粉症がひどいという人が多い。 日本列島を揺らせたから、杉の木も揺さぶられて、花粉がいっぱい 飛散したというのだが、妙に説得力がある。 昨日、『踊るさんま御殿』を放送した理由のひとつが、よしもとのニ ュースでわかった。 長いので一部だけ掲載する。 公演やイベントの実施、特に、「沖縄国際映画祭」というような、 お祭り的色彩の濃いイベントについては、開催を自粛するべきだという ご批判が寄せられるかもしれません。 社内でも様々な意見がありました。 確かに、これまでの例に倣えば、このような事態にあたっては開催を 自粛することがひとつの考えといえますし、企業である私たちにとって は、中止することが簡単な選択であるのかもしれません。 吉本興業の先人たちは、関東大震災や戦争などで傷ついた方々への救 援のため、先頭を切って現地に飛び、困難に立ち向かう活力を支える様 々な活動をしてまいりました。 しかしながら、１９９５年に発生した阪神・淡路大震災の折には、私 たちは、ただただ、劇場公演の中止、イベントの自粛、テレビ出演の自 粛等をするのみで、あとは、所属タレントが個々にボランティア活動を 行っているだけの、本当に無力な存在になってしまいました。 私たちとしては、このような状況に忸怩たる思いを抱いておりました。 今度こそ、「自粛する」ことではなく、「行動する」ことで、私たち なりに被災者のみなさまの力になりたいという気持ちでいっぱいです。 「笑い」のあるところには、必ず、希望が生まれます。 「こんなときにあほやな」「考えなしやな」と言われるかもしれませ んが、わたしたちは、こんなときだからこそ、希望に光を当てていきた いと真剣に願っております。 私たちはみなさまの笑顔に育てられてきた「笑い」の会社です。 復旧という意味で言えば、お笑い芸人がテレビに映ることも、復旧の ひとつだとおもう。 よしもとの芸人は、完全歩合制だから、イベントの中止が続くと、干 上がってしまう若手芸人も多い。 何事もなかったかのように日常生活に戻ってしまうには、あまりにも 大きな災害だから、８０％運行くらいで通常番組は放送してもいいとお もう。 午前１１時。嫁と、近所の「スマート珈琲」へ。 お店の前で、またしても、割烹「はら田」のオーナーとばったり。 前回もこのお店でばったり会った。
「スマート珈琲」で、土居ちゃん（土居孝幸）と待ち合わせ。
タマゴサンド、ハムサンド、ホットケーキに、コーヒー。
「さくまサン、名古屋取材、どうします？」 「名古屋市の寺尾昌城くんから、こんなメールが来ている」 名古屋市・寺尾昌城 ……………………… ＞ 土居ちゃん（土居孝幸）が、京都に到着。 ということは、喫茶マウンテンに日帰り旅行ですね（笑）。 まだまだ、地震など落ち着きませんが、お気をつけ下さいませ。 「さくまサン！ 名古屋は、昨日の静岡の地震の影響はないの？」 「ナチュラルの奥さんや、高円寺の整体のお兄ちゃんが網代にいたけど、 いたって静かだっていうから、大丈夫みたいだよ」 「だったら、喫茶マウンテン、行く？」 「行くか！」 「スマート珈琲」を出たところで、ロイヤルホテルの村中純くんと、 ばったり！ 「村中純です！」 「えっ？ 村中純くん、太った？」 「はい。ハハハ！」 「偉くなって、恰幅がよくなったという言い方したほうがいいのかな？」 村中純くんは、テツandトモのスカパー『桃鉄の旅』の撮影のときにお 世話になって知り合いになった人なのだ。
実は、土居ちゃんもうちの娘たちもロイヤルホテルに泊っているので、 しばらく立ち話。 午後１２時１５分。私と土居ちゃんは、京都駅へ。 午後１２時３２分。京都駅から、東海道新幹線Ｎ700系のぞみ20号東京 行きに乗車。 米原あたりから、雪。 「この辺はいつも雪だから、たぶん、名古屋に着いたら、晴れるんじゃ ない？」 「さくまサンが、取材すると晴れますからね」 午後１時９分。名古屋駅で、下車。 晴れた！ まぶしいくらい、いい天気。 もはや、いつものことだ。 また地下鉄に乗りたいところなんだけど、きょうはあまり時間がない ので、タクシーに乗ることにした。 運転手さんに、名古屋めしについて、いろいろ聞く。 「運転手さん、『寿がきや』っていうと、やっぱり、味噌煮込みうどん ですか？」 「いや、寿がきやは、とんこつラーメンですよ」 「えっ？ とんこつラーメン？ それは初耳だ」 「運転手さんもよく行くんですか？」 「寿がきやは、百貨店とか、大きなスーパーのなかに入っていることが 多いんで、車を止めづらいんですよね。コメダ珈琲みたいに、車が止め やすいといいんだけど」 「コメダ珈琲かあ。シロノワール食べたいなあ！」 「桃太郎チームで、ほぼ土居ちゃんだけが、シロノワール食べてないか らね。きょうはちょっと時間ないかも」 ほかにもいろいろ取材したい駅の話を聞き込み調査。 午後２時。いりなかの喫茶「マウンテン」へ。
「あれー、変だなあ…」 「さくまサン、どうしたの？」 「いや、５年前くらいに一度このお店を取材しようとおもって、ネット で調べたんだよ。そのときむちゃくちゃ汚い外観のお店だったような気 がしたんだよ」 「お店、きれいですよね」 「老朽化した看板が、台風で飛んだ！っていう話を聞いたことがあった はずだったんだけどなあ…」 「お店の場所は、ここであってるんでしょ？」 「うん。あってるよ」 「じゃあ、とりあえず入りましょう！」 メニューを見る。
「さくまサン！ どれ食べるの？」 「いや。正直言って、どれを食べたらいいかわからない」 「何これ？ 甘口バナナスパ、甘口メロンスパ、甘口キウイスパ、しる こスパ、甘口イチゴスパ…、何かすごいよ！」 「そういうお店なんだよ、土居ちゃん！」 「ど、ど、どうします？」 「こういうときは、お店の人に聞くのがいちばんなんだよ」 「すみません！ お店の一番人気の食べ物を教えてください！」 「そうですねー。甘口抹茶小倉スパゲティですかねー」 「抹茶小倉スパ？」 「デザートは？」 「和風パフェです」 「和風パフェ、ふつうそうじゃないか！」 和風パフェが来た。 ちっともふつうじゃなかった。
大きめな土居ちゃんの顔が、小さく見える。 山盛りなんてもんじゃない。 何でパフェの山の中腹に、鯛焼きが乗っていないといけないんだ？ が驚いているうちに、甘口抹茶小倉スパゲティが来た！ もっと驚く。
「さくまサン、どうぞ！」 「うーん。土居ちゃんから食えよ！」 「はっはっは！ じゃあ、いっしょに！」 「それがいい、せーの！」
「ふふふ…」 「はっはっは！」 「あまーーーーーーい！」 「うっ！ これは、まいったなあ！」 「土居ちゃん！ 甘い物ならどんとこい！の私が、この日記史上絶対言 ったことのない３文字を言ってしまいそうだ！」 「えー。何ですか、その３文字とは！」 「言ったことのない言葉だから、言えないよ！」 「はっはっは！ さくまサン、こっそり…」 「ま・ず・い！」 「あっ、さくまサン、言っちゃった！」 「私はおいしくない場合は、無視することにしている。でもこの甘口抹 茶小倉スパゲティは、立派にまずい。だから、無視よりは上位クラスだ。 尊敬すべき、まずさだ！」 「はっはっは！ わかるなあ！」 「すごいものを食べちゃったなあ！」 「パフェが、こってりしすぎていて、パフェに思えない！」 「でも、お店混んでますよね、平日なのに！」 「混んでるね。こういうの好きな人っているんじゃない？」 「これって、石川キンテツの食べ物ですよね？」 「石川キンテツの将来に対する考えの甘さくらい、甘い食べ物だよ！」 「さくまサン！ 石川キンテツに写メ送らないんですか？」 「あいつはテキトーだから、写メ送っても、おいしそうですねーとか、 お追従しか書いて来ないからいいよ」 「一応、送ってみれば？」 しばらくして、石川キンテツから返信が来た。 「うわ〜すごい！ 写メ見ただけでヨダレが出そうです」 「ほら、土居ちゃん！ こういうやつだ！」 「うーん。こまったやつだな！」 「石川キンテツの考えの甘さのほうが、甘口抹茶小倉スパゲティより甘 いかも…」 「すごいね、石川キンテツ！」 和風パフェのほうは、そこそこの味だったんだけど、１０万人の敵に たった２人で立ち向かうような恐ろしさだ。 「さくまサン！ 甘口抹茶小倉スパゲティ、半分ぐらいは食べないと、 お店の人に悪くない？」 「悪いとおもってるよ。でも甘い物キングの私が、無理！って言ってる んだから、許されれてもんじゃない？」 「はっはっは！ そうかも！」
注文していたコーヒーが来た。 「はっはっは！ さくまサン！ コーヒー頼んだのに、シフォンケーキ とビスケットがついて来ちゃったよ！」 「多勢に無勢だ！」
「さくまサン、結論は？」 「まいりました！」 「はっはっは！」 「嫁を連れて来なくてよかった！」 「はっはっは！ わかるなあ！」 午後３時。喫茶店「マウンテン」で、タクシーを呼んでもらって、次 の場所へ。 「運転手さんは、マウンテンで食べたことあるんですか？」 「ありますよ！」 「どれを食べるとおいしいんですか？」 「全部、まずいよ！」 「はっはっは！ まずいんだあ！」 「運転手さん、昔、あのお店、もっと汚いお店だったんじゃなかったで すか？」 「うん。トタン屋根の汚いお店だったね！」 「何年前くらいに建て替えたんですか？」 「４〜５年前くらいかな」 「はっはっは！ さくまサンの記憶のほうが正しかったんだ！」 「私はきょう汚いお店であることを覚悟の上で、土居ちゃんを巻き添え にしようと思っていたからね」 名古屋に来たら、買って帰りたい東区新出来町の「芳光（よしみつ）」へ。
私が日本一おいしいと思っているわらび餅が買えるお店だ。 運転手さんに待っていてもらって、わらび餅を購入。
このわらび餅、おまんじゅうくらいの大きさで、でかい。 なのに、くちのなかに入ると、くちゅくちゅと溶けてしまう。 このくち溶け感が、絶妙なのだ。 ミシュランの三つ星のように、わざわざ寄り道してでも食べたいおい しさだ。 午後３時。この後、国際センタービルの近くを流れる四間道（しけみ ち）と呼ばれる古い町並みへ。
ここは元禄時代に作られた土蔵や町屋風の家が並んでいる。 四間道（しけみち）という変わった名前は、江戸時代に一度このあたり が大火で消失してしまったために、４０年かけて道の幅を四間（約７メー トル）に統一したため。
ところどころに、雑貨屋さんや、ダイニングカフェが出来つつあって、 観光地になれそうな期待大！ 名古屋駅からも近いので、２〜３年後、急速に発展するような気がする。
引き続き、四間道（しけみち）の近くの円頓寺（えんどうじ）商店街へ。 ここは見事なシャッター商店街。 珍しく土居ちゃんが寄ってみたいお店があるという。
「土居ちゃん、どんなお店なの？」 「タマゴサンドがおいしいって、ガイドブックに書いてあった」 「あれ？ 土居ちゃん、今朝、スマート珈琲で、タマゴサンド食べてな かった？」 「食べたよ！」 「また食べるつもり？」 「うん！」 午後３時３０分。「西アサヒ」へ。
あれ？ 私も見た記憶のあるお店だ。 お店のなかに入る。 あっ！ この見覚えある白いフィギュアは！ フジテレビ『みなさんのおかげです』の汚なシュランに選ばれたお店 じゃないか！
「土居ちゃん、テレビっ子だなあ！」 「はっはっは！」
「タマゴサンドと、コーヒーをふたつ！」 「ごめーん。パンが売り切れちゃって、タマゴサンド、作れないんだ」 「えーーー！ それは残念！」 コーヒーだけ飲む。 午後４時。このお店から名古屋駅まで歩いて行ける距離だというので、 商店街をずっと歩いて行く。 古い商店街で、シャッターや、売り家の貼り紙が多い。
商店街を抜けたとたん、雪が降って来た。 「さくまサン！ 取材が終わったとおもったでしょ！」 「そりゃそうだよ。あとは新幹線に乗って、京都に戻るだけだけだよ！」 「雪が、寒いよ！」 「私のせいじゃないだろ、ビル風だよ、これは！」 「痛い、痛い！」 「ビル風に乗った雪は、たしかに、痛い！ 寒い！」 午後４時３５分。名古屋駅から、東海道新幹線Ｎ700系のぞみ113号 広島行きに乗車。 「さくまサン！ 四間道からは、タクシーに乗ってもいい距離だったね」 「雪さえ降らなければ、歩いても楽しい距離だったとおもうよ」 嫁から、「京都は、雪ですよ」のメールがとどく。 関ヶ原から、米原にかけて、かなり雪が積もっていた。 午後５時１１分。京都駅で、下車。 雪がちらついている。
午後５時３０分。土居ちゃんと、京都のマンションへ。 「マウンテン、どうだった？」 「ハハハ！ まずい！」 「はっはっは！」 午後６時。私、嫁、土居ちゃんの３人で、名古屋で買った「芳光」の わらび餅を持って、すぎやまこういち先生ご夫妻の家へ。 すぎやまこういち先生ご夫妻は、名古屋で仕事があったのでそのまま 京都入りしていらっしゃったのだ。 「マツタケ以外で、土居さんと会えるのうれしいですね！」 「そういえば、そうですね」 午後７時。すぎやまこういち先生ご夫妻といっしょに「ゆず家」へ。
豆腐サラダ、じゃこチャーハン、浜田の赤天、たけのこご飯など…。
午後９時３０分。ロイヤルホテルに行って、孫に会う。 「ジッジー！ 大好き〜〜〜！」と、孫たちが抱きついて来る。 「おやおや！ きょうはサービスいいねー」 午後１０時。京都のマンションに戻る。 テレビをつけるけど、ＡＣ広告機構のＣＭばかり。 もうちょっとふつうの元気が出るようなＣＭ流してくれないかなあ…。 いつまでも、みんなのメール掲載を自粛していても、ＡＣ広告機構の ＣＭみたいになってしまうので、少しずつ再開していく。 まずは、トップバッターで、ショッカーＯ野くんのメールから、紹介。 東京都・ショッカーＯ野 …………………………… 先日は、『かわさきＴＶまんが祭』の告知をずっとして頂いて本当に 有難う御座いました。 今回の震災では“バッタリ病”が発症しなくて良かったですネェ！！ 小生は自宅で遭遇し、部屋中のフィギュアが落ちまくる中、片手でテ レビモニターを支えながら、長い揺れが治まるのを待ちました。 ●さくま「さっき岩崎誠に電話したら、岩崎誠も部屋中のフィギュアが 落ちて、並べ直すのが全然進まないって言っていた」 名古屋の三洋堂書店、懐かしいですネェ〜〜、名古屋駅にあった鎌倉 文庫第三店と共に忘れられない書店ですネ♪♪ 前夜、小森まなみちゃんの番組で「明日、三洋堂に営業の挨拶に行く」 と一言言っただけで、１５０名余が来てくれ、あまりの多さにどうしよ うかと思ってたら、地元のリスナーが「屋上がありますよ」と教えてく れ、急遽なんとなくトークライヴのような形になったら、さらにリスナ ーが、「お店の売り上げの為に“マンガハウス”売りましょうヨ！」と 進言してくれ、サイン即売会になったのでした☆☆☆ ２５年振りに思い出しました。 ●さくま「ハハハ！ やっぱり記憶の天才・ショッカーＯ野くんは、く っきり覚えてるんだあ！」 名古屋市・寺尾昌城 ……………………… さくまさん、おはようございます。 お気づきになっているかもしれませんが、深夜２時０５分の桝田省治 さん（ @ShojiMasuda ）のツイートです。 ちょっとうたた寝したら、新しい桃鉄の夢を見た。東北はマイナス駅ば かり、日本中どこを探してもまともな利益が出る物件がほとんどない状 況からスタート。４人の社長は競いあいながらも協力して何十年もかけ て日本を再建していた 桝田さんの夢の桃鉄のように東北が再建していくことを願っております。 ●さくま「ゲームがすぐに作れるなら、作りたいような内容だ。今後の 『桃鉄』の東北地方はどうしたらいいのか、毎日考えている」 東京都・ごはんの弟子 ………………………… ご無沙汰しております。ご無事でなによりです。 今回は震源地におられなかったんですね。 よかった〜。 ●さくま「実は、ちょうど浪江町へ行こうとおもって、時刻表とか調べ ていたところだったんだよ」 私自身は現在家族と東京郊外で暮らしているので、初日の揺れを体験 するくらいで済みました。 しかし福島郊外（浜通りに近い中通り）に親戚がいるので気が気では ないです。 怪我等はなく、先日電話も通じたのですが、向こうの話し声がずっと 震えていました。 東電の現場の人たち、お願いだから事態を収めてくれ〜！ 節電には思いっきり協力するから！！ こちらはこれから停電の予定です。 今いる場所はモーターで上水道を引き上げているので水も止まります が、元・福岡人なので個人的には一日３時間程度はどうってことないです。 準備万端だし、いつでも来いよ。 ●さくま「福岡大渇水を経験してるんだね」 ではさくまさん＆ご家族皆様もどうかお元気でお過ごしください。 あんまりニュース見過ぎないほうがいいです〜私は親戚が心配で、つ い見過ぎて首がコリコリです。 ●さくま「土居ちゃんがニュースの見過ぎで、頭が痛くなってしまった そうだ」
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