2009年7月21日(火)


 午前9時。嫁と、湯河原の「ミニ立ちねぷたの館」へ。
 ちょうどアート引越しセンターも到着。

 きょうは引越しで、私の仕事モードが落ちているせいか、雨が激しい。  しばらくして、オオクスライフアシストの橋本武博くんが到着。 「こんな大きな引越しセンターの車を見たの初めてですよ」 「だから設計の段階から、本の数が尋常じゃないって言ったでしょ」 「尋常じゃないって言ったって、大きなトラックと、小さなトラックの 2台ですよー。そんな引越し見たことないですよー」 「まだ原宿の家から、小さなトラック1台分くらいの本がとどくとおも うよ」 「え〜〜〜! まだですかあ!」 「たぶん外の駐車場のところに、倉庫作らないと入りきらないとおもう」 「そんなですかあ!」  笑ったのは、橋本武博くん自慢の庭の蹲(つくばい)。  苔の庭に、4人がかりで運び込んだ石の水槽だ。  ただ、水槽なんで、当然ボウフラが湧く。  そのボウフラをメダカが食べてくれるというので、メダカを8匹入れ て育てていたんだって。  ところが…。

「あれ〜〜〜? 8匹入れたはずなのに、2匹しかいないぞ〜〜〜」  その蹲(つくばい)は、湧き水のように下からぽこぽこ水が出てくる 仕掛けになっていたので、水が吹き出たときにメダカも外に出て行って しまったようなのだ。  メダカは、かわいそうだったけど、何事もきっちり物事を決めないと 気がすまない橋本武博くんがいつまでも「メダカ…」と、寂しそうな顔 をしていたのが、ちょっと笑える。  しかし、アート引越しセンターの搬入はお見事。

 瞬く間に、ぶつかっても平気なダンボールを壁に敷き詰め、てきぱき 鎌倉の膨大な本を運び込む。  ダンボールも2個ずつ運ぶんだよ。  多い人は、3個重ねて、走っている。  何でもプロの仕事はすごいねー。

 しかし、これだけの本をどうしよう。  私の年齢を考えると、もう一度読み直す可能性のある本は限られるか ら、思い切って本を処分しないと。  ただ贈呈本を捨てるわけにいかない。 「さくまあきらさんへ」と書かれた本を、古本屋に売るわけにいかない からね。  役立たずの私は、『桃太郎電鉄CHU-SHIKOKU』のテスト・プレイをし ながら、仕様書の直し。

 午前11時。高円寺の整体のお兄ちゃんと婚約者の彼女が到着。  雨があがって、曇り空になった。  午後0時。私と高円寺の整体のお兄ちゃんと奥さんは、湯河原駅近く の「アメリカン・クラブ・ハウス」へ。  いかん! 携帯を湯河原の家に忘れてきた!  原宿の家の近所の「ハイ・ダディ」とおなじ系列なので、オムライス を注文。あそこのオムライス、おいしいからね。  カレー味と、トマトソース味が二色になったおもしろいオムライスだ った。だったら携帯で写せよ。ハハハ!  嫁がいないと、本当に私は役に立たない。  午後1時30分。「ミニ立ちねぷたの館」に戻る。  大きいトラックNOすべての荷物を外に出したものの、まだ小さいト ラックのほうに大量の本がびっちり埋まっていた。  家のなかはダンボールの山で、ますます、すごいことになって来た。  でも「桃太郎電鉄立ちねぷた」が大きいせいで、狭いと思っていた各 部屋が実は大きくて、けっこう本が入る。  頭のなかの縮尺が完全に狂っている。  午後2時。アート引越しセンターさんの運び込みが終了。 『桃鉄』ファンだというみんなと、記念撮影。  ひとりは、携帯の待ち受け画面が、『桃鉄』。

 この後、整体のお兄ちゃんと彼女が、本棚を作り、本棚に漫画を入れ てくれているというのに、私は『桃太郎電鉄CHU-SHIKOKU』をテスト・ プレイしては、仕様書の直し。  いま『桃太郎電鉄CHU-SHIKOKU』の直しをやってしまわないと、4日 後には、『桃太郎電鉄2010』の新しいロムがとどいてしまう。  羽田空港の飛行機の離発着のような過密さだよ(飛行機のことだから 本当のことは知らないんだけどさ。ハハハ!)。  しかし、札幌開発スタッフはよく私のエラーをカバーしてくれるなあ。 『桃太郎電鉄CHU-SHIKOKU』で、ある場所に行けば、デビル系カードを 消してくれるおいしいイベントがあるんだけど、私の仕様書だと、駅に 止まって、最後に発生することになっている。  でも最後に発生したら、デビルカードがお金を奪ってから消えること になってしまう。  お金を奪う前に消えてほしいよね。  こういう私のサード・ゴロのトンネルを、レフトの札幌開発スタッフ がすぐ後ろに来て捕球してくれる。  守備のいいチームは、いいチームの典型だ。  そのうち、高円寺の整体のお兄ちゃんにとって、なつかしい昔のレコ ードや漫画が次から次へと、ダンボールから出てくるので、ついお兄ち ゃんが立ち読みしようとして、彼女に叱られていた。  引越しに必ずある風景だ。

小平市・rinden …………………………  先日昔サンデーに載っていたという企画ページ「友引高校試験問題」を 読ませてもらいました。

●さくま「私と堀井雄二、土居ちゃんのいまとなっては夢の競演のページ ね!」

 あの引っ掛け問題はかなり引っかかってしまいます。  ひょっとしたらドクタースランプの単行本に時々あったクイズ問題も さくまさんが作っていませんか?

●さくま「そのとおり、全部私が作っていた。その本も今回の引越しで どこからか出てくるはずだ」

 午後6時。いつまでも高円寺の整体のお兄ちゃんと彼女が、本棚に本 を入れる作業をやめないので、強制終了を宣告。  うちの嫁も、一度始めたことをやめられないタイプなので、強制終了。

 夜になると、桃太郎電鉄立ちねぷたの明かりが幻想的になる。  昼間の桃太郎電鉄立ちねぷたは、ちょっとお間抜け。  アート引越しセンターのお兄ちゃんたちもこの時間まで残ってたら、 きれいなのが見られたのになあ…。

 午後6時30分。私、嫁、高円寺の整体のお兄ちゃんと彼女、オオク スライフアシストの橋本武博くんと、熱海の「ステーキハウスはまだ」へ。

 雨が降ってきた。

 まだまだ湯河原の家は片付かないけど、一応区切りの打ち上げ!

「ステーキハウスはまだ」は、ステーキもおいしいけど、鉄板で焼く海 鮮もおいしいし、おかかごはんがおいしい。 

 スカパーの『桃鉄の旅』のロケ以来、ひさしぶりだ。

 午後8時。熱海の温泉家に戻る。 『桃太郎電鉄CHU-SHIKOKU』の仕様書の直し。  どう考えても、高額物件をいっぱい入れすぎたので、物件一覧表から ばっさり、100億円以上の物件をリストラ。  今回、工業物件を真剣に調べすぎた。  仕事に「せっかく調べたんだから」は、禁物。 「削る」勇気がなくなったら、おしまいだ。  今夜も『桃太郎電鉄CHU-SHIKOKU』のテスト・プレイ。  明日も、湯河原。

 ************ 東奥日報:「桃鉄」食堂でつゆ焼きそば提供 陸奥新報:「桃鉄食堂」ご当地グルメ第一弾に県産品/東京 『桃鉄食堂 拝島店&上永谷店』もよろしくね!

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