12月15日(月)


 午前7時。う〜〜〜ん。この2日間まったくご飯を食べていない。
 体重は、1.5キロ減ったので、ダイエットになったのだが、無性に
ご飯が食べたくなった。
 それも、おにぎりが。
 そうだ! おにぎりを食べに行こう!
 広島まで!
 アホか!

 午前8時。荷物をまとめて、エアコンは停まったままなので、電気を
消して、京都のマンションを出る。
 寒い。
 京都らしい寒さ。ふう。

 午前8時30分。京都駅から、山陽・東海道新幹線N700系のぞみ
3号博多行きに乗車。
 本当に、広島に向かっているよ! はっはっは!

 車中、今回京都で読もうとおもって持って来た『殺人者は西に向かう』
(西村京太郎・角川書店)を読む。

『桃太郎電鉄KYUSHU』のテスト・プレイで忙しくて、読む予定だった本
が全然読めなかった。
 でも2回も『桃太郎電鉄KYUSHU』のテスト・プレイが出来たのは、大
収穫。

 午前10時10分。広島駅で、下車。
 京都から広島まで、わずか1時間40分だよ!
 東京なら、通勤圏内だ。

 タクシーで、紙屋町に向かう。

「運転手さん! 全日空ホテルって、無くなっちゃったんですか?」 「いや、あるよ!」 「ガイドブック見たけど、見当たらないんですが…」 「名前変わっちゃったんだよ。えーとね! えーと! ノア・クラウン プラザホテル広島だ! やっと、きょうちゃんと言えたよ!」  惜しい…。  あとで調べたら、ノア・クラウン・プラザホテル広島ではなくANA クラウン・プラザホテル広島だった。 「ほんと最近は、わかんない横文字ばっか多くて、困っちゃうよ!」 「多いですよね!」 「ほら、そこにインテリジェント・ホテルってのがあるだろ! あれな んか近いところに3軒もあって、みんな名前が違うんだよ。  こっちのがグランド・インテリジェントホテルで、あっちのはインテ リジェントホテル・アネックスっていうだから、やんなっちゃうよ!」  古典漫才を聞くような気持ちよさでしゃべる運転手さんだ。  午前10時30分。「むすび むさし」へ。  本当に、おにぎりを食べに来たんだよ。  このお店は、おにぎり専門店なのだ。

 むか〜〜〜し、広島に仕事で来たら、全日空ホテルに泊まって、朝は ここで、おにぎりセットを食べるのが、楽しみだった。  懐かしいなあ…。  民芸風の囲炉裏と梁を巡らした天井の内装は昔のままだ。  このお店に来るの、25年ぶりぐらい。  若鶏むすび。

 このお店で、おにぎりに、生キャベツが合うことを知った。  鶏のから揚げも、ウインナーも、おにぎりによく合うことを知った。  でもやっぱり、おにぎりに生キャベツが衝撃的だった。  原宿の家の近所の「がらり」では、必ず最初に生キャベツが出る。  あの生キャベツがお気に入りなのも、きっとこの「むさし」のせいだ とおもう。  ひさびさに食べる「むさし」のおにぎりに、感動&大満足。  実は10月に、土居ちゃん(土居孝幸)と京都からの帰りに、広島の 呉に行って、広島駅でお好み焼きを食べたとき、おなじ地下にこの「む すび むさし」のお店があった。  あのとき急速に「むさし」のおにぎりを思い出したのだ。  午前11時。「むすび むさし」と目と鼻の先にある「アンデルセン 本店」へ。  あのパンで有名な「アンデルセン」だ。  意外なことに、広島発祥。

 この建物は、大正時代に建てられた銀行だったルネサンス様式。  でも広島の場合、第二次世界大戦の原爆投下で、ほとんどの歴史的建 造物は無くなってしまった。  この建物もほとんど崩れてしまったのだが、必死に修復したそうだ。  1967年。銀行が移転したのをきっかけに、アンデルセンの本店と してオープンさせた。  広島では珍しく歴史のある建物ということになる。  25年前にも、私はこのお店の前を通りがかっているのだろうけど、 当時は建築物をそういう目線で見る感性がなかったので、本当に素通り していた。

 ここで、コーヒーを飲む。  何か「アンデルセン」本店ならではのパンを物色したけど、なさそう だった。見落としたのかもしれないが…。

 午前15分。「お好み村」へ。  ここに日本初の「お好み焼博物館」がオープンしたと聞いたので来て みたのだが、何かありそうもない雰囲気。  広島駅から乗った調子のいい運転手さんも、「そんなのあったかなあ …」と言っていた。  まあ、広島「お好み村」は、また来ることがあるだろう。

 午前11時32分。広島電鉄立町(たてまち)駅から、広電宮島口行 きに乗車。  前から一度、路面電車で、宮島まで広島市内から行ってみたかった。

 調子のいい運転手さんも「宮島まで路面電車でも近くなったんだよー」 と自慢していた。  路面電車に乗ると「整理券をお取りください」のところに、整理券が ない。 「整理券はないんですか?」 「ありません。とにかく揺れるので、お座りください!」

 お金の払い方を教えてよ。  広島の人たちは、みんなカードを持っていて、乗ると同時にカードを 入れて、降りるときにまたカードを入れている。  広島の電車は、カードでしか乗らないわけじゃないよね。  広電西広島で、ドッとお客さんが降りた。  ターミナル駅のようだ。  ここから路面電車は、ふつうの線路の上を走り始めた。  専用軌道を走って、自動車と並走しなくなる。

 午後0時27分。終点、広電宮島口に着く。  車掌さんにお金の払い方を聞くと「改札口でお金を払ってください。 270円です」という。  ここだけ何で、電車を降りて改札口で払うんだ!?  よくわからないシステムだなあ…。 「宮島まで近くなったよー」と言っていたけど、55分かかった。  1時間を切ったということか。  でもよく考えたら、広島ー宮島間は、23kmもある。  東京と横浜ぐらい離れている。  隣りのホームに最新型の路面電車がいた。  この最新型の路面電車に乗ってみたかった。

 最近の路面電車の進化を味わってみたかったのだ。  やはり広島電鉄の路面電車完乗の旅をしないといけないかな。

 午後0時35分。宮島行きのフェリー乗り場へ。

 乗り方がよくわからないまま、自動券売機があったので、往復キップ を買う。  何回も、宮島に来ているはずなのに、毎回忘れている。  昔は仕事の意識で来ていないから、さっぱり覚えないんだね。  推理小説家なら、この自動販売機も目を皿のようにして、トリックに つかえないかという目で凝視するんだろう。

 フェリーに乗る。  ゴゴゴゴゴッ。遅い。

 宮島口から宮島まで、たいして距離がないのだから、橋を架けてしま えばいいのにと思うのだが、フェリーでお仕事にしている人たちや、フ ェリー乗り場の前にもみじまんじゅうのお店を構えている人たちの仕事 を奪ってしまうとか、いっぱい問題が噴出して難しいんだろうね。  昨日の『篤姫』で、版籍奉還を成し遂げるには、西郷隆盛のような求 心力のある人物でないと、発布は難しいという描き方があったけど、い まあるものを壊すのは難しいんだろうね。  西郷隆盛、大久保利通みたいな政治家がいまの世の中にほしいね。

 厳島神社の表参道に向かう。

 宮島限定商品は、多く、「にぎり天」が宮島名産のようだ。  じゃこ天のようなもの。

 それと宮島だけの限定商品といえば、「キティちゃんのもみじまんじ ゅう」。

 こういうキャラクターもののお土産なんか、絶対買わない男だったの に、つい孫の顔が浮かんで買ってしまった。

 もみじまんじゅうを作っているお店はたくさんある。  なかでも評判がいいのが、「藤い屋」。  創業は、大正14年。  昔は「藤井屋」だったけど、「藤い屋」に改称した。  80周年のときに、もっとお客さんに親しんでもらえるようにと変え たそうだ。反対も多かったろうなあ。

 このお店で、もみじまんじゅうを揚げたものが食べられると聞いたの だが、このお店ではないという。  表参道を少し戻って、「紅葉屋」へ。  明治45年創業のお店が、揚げもみじまんじゅうのお店だったのだ。  あんこ、チーズ、カスタードのなかからひとつ選んで、木札をもらっ て待つ。  その場で、揚げるから少々時間がかかるのだ。

 割り箸に刺してくれるので、歩きながら食べる。  うーん。おいしいことは、おいしい。  たぶん、からりおいしい部類に入るとおもう。  でも、五所川原市の鯛焼きを知っちゃうと、どうも何かが足らない気 がして仕方ない。  こっちのほうが、小さいのだから、五所川原市の鯛焼きよりもおいし くてもいいはずと、期待していたのだ。  何が違うんだろう?  小さくて、あっけないのかな?  2〜3個食べるべきだったか?  こういうときこそ、嫁と娘がいたら、即座に答えを教えてくれたのに なあ…。  でも宮島に来たら、揚げまんじゅうはおすすめ。  1個130円。  いつか土居ちゃん(土居孝幸)に食べさせてみよう。  表参道の裏にある町家通りが最近人気だというので、歩いてみる。  もみじまんじゅうのお店がまったくなく、ギャラリーなどがあって、 確かにこっちにはこっちの風情がある。

 でもまだ整備途中な感じ。  数年後、どう変わっているのか見てみたいものだ。  厳島神社のほうは、何度も行っているので、今回は割愛。  出来れば、あなごめしを食べていけば、取材OK!なんだけど、これ から東京に午後7時までに帰らないといけない。  推理小説の犯人のように、先を急がないといけないのだ。  フェリー乗り場まで戻る。  あれ? こっちは、午後1時24分発。  向こうは、午後1時30分発。  2種類のフェリーがある。  ひとつは、JRだ。  私が往復キップを買ったのは、宮島松大汽船。  JRの人に「このキップだと、これには乗りませんよね?」と聞いて みる。 「はいー。もうしわけございません。あちらでのご利用のみとなっていま す」  まあ、出発時間が5分と違わないからいいけど、もし宮島松大汽船が、 1時間に1本だったら、暴れたぞ。  ちなみに、15分間間隔で往復している。

 午後1時45分。宮島口へ。  宮島で「藤い屋」のもみじまんじゅうを買い忘れたので、広電宮島口 駅の隣りの「藤い屋」で、お土産用のもみじまんじゅうを買う。

 帰りも、路面電車では、午後7時までに東京に戻れなくなってしまう ので、タクシーにする。  午後2時30分。広島駅新幹線口へ。

 タクシーでも、十分遠かった。  JRにすべきだった。  キップを買って、構内をうろうろ。  駅弁を探す。 「さよなら0系新幹線弁当」があった。

“勇退記念”だそうだ。  でも中身はありふれた幕の内弁当だ。  ちょっと買うまでには至らず。  午後3時7分。広島駅から、山陽東海道新幹線N700系のぞみ34 号東京行きに乗車。  まずは、読みかけの『殺人者は西に向かう』(西村京太郎・角川書店) を読み終える。  いつもながら、途中で捜査会議が開かれて、今回の事件をおさらいし てくれるのが、本当に親切設計だ。  誰が容疑者で、誰が死んだかわからない本って多いからね。  午後5時。京都駅を過ぎて、しばらくしたあたりで、広島駅で買った 駅弁「びっくりたこめし」を食べる。

 びっくりするほど、おいしいわけではないけど、瀬戸内海産のやわら かいタコが、なかなかおいしい。  食後、『桃太郎電鉄KYUSHU』の仕様書を読み直して、テスト・プレイ 中に発生しなかったイベントを再検討。  極端に確率が低くて、出ない場合とか、その駅に止まることが極めて 難しい条件などが見つかる。  N700系は、揺れが少ないので、移動事務所として最高に快適なオ フィスだ。  午後7時6分。東京駅ではなく、品川駅で下車。  午後7時30分。タクシーで、三田一丁目へ。  嫁が待っていて、ちょうどテツandトモが車を降りたところ。  前回、私が出演したDr.コパさんの九州朝日放送のラジオ番組『黄金 の扉』に、今回テツandトモが出るので、覗いて行く。  6Fのスタジオに行って座ったら、台本が置いてあって、何と台本に 私の名前も入っているではないか!  きょうは付き添いのつもりで来ただけなのに。  しかもここ数日間、京都でひとりですごしていたから、いい旅夢気分 のままで、トーク・モードになっていない。

 しばらくして、岩崎誠が到着。  午後8時。本当にテツandトモといっしょに出演することに。  生放送だ。

 Dr.コパさんの流暢なしゃべりに乗せられて、楽しく会話。 『桃太郎電鉄20周年』と、『桃太郎電鉄KYUSHU』の宣伝もさせてもら った。  テツandトモは『旅〜僕たちの風景』と、ミュージカル『ドロウジー・ シャペロン』の話題。

 午後9時30分。テツandトモがまだご飯を食べていないというので、 近くのビルの下の「ちゃだま」へ。

 なかなか彼らと話す機会も少ないので、いっしょに行くことに。

 たまたま空いてる居酒屋さんに入ったんだけど、しじみの佃煮とか、 油そばとか、妙においしいものばかり。  これはいいお店を見つけた。  ふつうに食べにきてもいい感じ。

 私は駅弁を食べていて、今夜はもう本格的に食べちゃいけないのが 残念! 今度ちゃんと食べに来よう。

 午後11時30分。帰宅。  長い1日だった。  お風呂に入って早く寝よう…と思って、お風呂のスイッチを入れたつ もりが、お湯を入れるスイッチを押してなかったあ!  疲れてるんだろうな。 とほほ。

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