11月23日(日)


※昨日の日記は、石川キンテツからデジカメ画像が届き次第、更新します。

 青森は、曇り空。  東京に荷物を送るのに、ひと苦労。  行きは嫁にびっしり洋服を積めてもらったからいいけど、私はまだ片手 が不自由なので、洋服をたたむことができない。  いろんな人からお土産をもらったりしたので、カバンに入りきらず、ビ ニール・コーティングの袋を追加する。  午前9時30分。青森ワシントンホテル1Fの「シャンゼリゼ」で、 カフェオレ。  ひとりで昨日のテツandトモのライブの余韻に浸る。 『青森にて』が、青森の人たちにどう受け取られるか心配だっただけに、 ホッとした。

 しばらくして、青森県観光推進課の斉藤直樹さん、岩崎誠、土居ちゃ ん(土居孝幸)、井沢どんすけが来る。 「雨が降り始めましたね!」 「どうせ私のせいだと言いたいんだろう。きょうは完全に仕事がないか らね!」  どうしてここまで見事に私が仕事モードから抜けると雨が降るんだろ う。いいかげんこの風習、消えてほしい。  昨夜、みんなは「はた善」のあと、あの強烈な餃子のお店「王味」に 行ったそうだ。札幌開発スタッフもいっしょに。  で、思い切り餃子を食べたという。  いったいみんなの胃袋はどうなってんだ。  井沢どんすけはそのあと、札幌開発スタッフと飲みに行こうとして、 お金がなくて、土居ちゃんにお金を借りたんだとか。  収入は多いのに、どこまで現金を持ち歩かない男なんだ!  カツあげ業者の敵だ、井沢どんすけは!  本当にペンネームを“どケチ光秀”に変えろ!  午前10時30分。「アスパム」へ。  岩崎誠は、このあとすぐ、飛行機で東京に帰らないといけないので、 黒石のつゆカレー焼きそばを食べている。

 私、土居ちゃん、斉藤直樹さん、井沢どんすけは、揚げ鯛! 「揚げ鯛」のお父さんにご挨拶。

「さくまサンたちは、これから、まるかいラーメンですか?」と、岩崎誠。 「いや! 味噌カレー牛乳ラーメン屋に行こうとおもっている」 「ええ〜〜〜っ! まるかいラーメンなら食べたことあるから、全然悔し くないから、心置きなく東京に帰れるとおもったのにィ〜〜〜!」 「さっき、まるかいラーメンに行くって言ったとき、岩崎誠があんまり 悔しそうな顔しなかったから、予定を変更したのだ! わっはっは!」 「卑怯だあ〜〜〜!」

 午前11時。私、土居ちゃん、斉藤直樹さん、井沢どんすけの4人は 青森市場のほうの「味の札幌大西」へ。

 このお店は「味の札幌」なのに、いまや創業40年を越え、味噌カレ ー牛乳ラーメンは、青森市民のソウルフードとして定着している。  私も噂を聞いて、5年前に食べに来ている。  あのときは青森なのに「味の“札幌”」という名前と、「味噌カレー 牛乳ラーメン」の名前が11文字で、『桃太郎電鉄』では物件名は9文 字以内じゃないと入らないので、物件名として落としてしまった。 「屋」まで付けると「味噌カレー牛乳ラーメン屋」と、13文字だからね。  おまけに「味噌カレー牛乳ラーメン」は短く表現できない。  材料がぜんぶ名前に入っている。  ところが3日前のTBS『うたばん』で、このラーメンが紹介された とき、ひらめいたんだよ! 「みそカレー牛乳麺屋」でもいいんじゃないかって!  ぎりぎり9文字で、材料も全部入った。  だから、きょうは名前決定記念で来たのだ。  斉藤直樹さんが、麻薬か?というくらいしょっちゅう来ているせいも ある。  全員、味噌カレー牛乳ラーメンを注文。

「へえ〜、おもったより、こってりしてないですねー」 「寒いときは、やっぱり、味噌だなあ!」  みんなこの味を気に入ったようで、斉藤直樹さんは満足そう。  私も以前食べたときより、きょうのほうがおいしく感じた。  前は桜の季節で、きょうは真冬だからだろう。 「ところで、井沢どんすけ! きょう私には一大計画がある!」 「えっ? 何ですか?」 「この間、おまえとの付き合いはもう20数年になるが、その20数年 間でおまえは、私に合計3000円ほどしかおごったことがないという 話を日記で書いたな!」 「えへえへえへっ! 否定できないですね!」 「あの話を書いたら、じつに業界筋にバカ受けでな!」 「えへえへえへっ! 恥ずかしいですね!」 「だからきょうはおまえに汚名挽回のチャンスを与える!」 「ええっ!?」 「井沢どんすけ! きょう1日だけで、おまえは私に3000円分おごっ て“ケチ沢”の汚名を払拭するのだ!」 「そうですね! やりますか!」 「おお! 井沢どんすけが決意した!」 「…って、ことは ボクもおごってもらえるのかな」と、土居ちゃん。 「えへえへえへっ! おごりますよー!」  というわけで、井沢どんすけは、味噌カレー牛乳ラーメン、780円 ×4=3120円を支払うことに。  井沢どんすけ、決意の表れか、デジカメされるのを意識したのか、わ ざわざ1万円札で支払う。

「味の札幌・大西」は、私たちが帰る頃には、10人以上の行列が出来 ていた。すごい人気だ。  この後、市場で、私は孫が大好きなキノコ類を買う。  孫たちは、とにかくキノコがいちばん好きなので、東京に帰ったら、 キノコ鍋をやろうとおもうのだ。  この買い物のあと、斉藤直樹さんとはお別れ。  またしても4日間、斉藤直樹さんが現地マネージャーのように私たち の面倒を見てもらってしまった。  いつもいつも仕事を越えて、ありがとうございます!  午後0時49分。青森駅から、特急白鳥18号八戸行きに乗車。

 午後1時52分。終点、八戸駅に到着。  ここで、新幹線に乗り換え。  土居ちゃん(土居孝幸)が、釜石名物「海宝漬」を買っている。

「土居ちゃん! 仙台駅でもたぶん売っているよ」 「とりあえず、ここで買っておこうかとおもって。仙台で売り切れとか だったら怖いから!」 「休業男の井沢どんすけがいるからな!」 「えへえへえへっ! ボクも買っておこうっと!」 「井沢どんすけ! 私に海宝漬を2300円を買うと、3080円にな って、一気に3000円を突破するぞ!」 「いえ、せっかくなので、達成は、仙台で!」  それにしても土居ちゃんは、先月ここで海宝漬を買ってから、すっかり はまっている。  煮あわび、芽カブ、イクラのこのお漬物は、これだけでご飯が何杯で も食べられる危険な食べ物だ。  午後2時6分。新幹線はやて18号に乗車。  土居ちゃん、井沢どんすけと1列に並んだので、今後のモバイル『桃 太郎電鉄』の計画を練る。 「井沢どんすけ! 『桃太郎電鉄KINKI』が終了したら、次は何がいい?」 「そうですよね、やっぱり海外編がいいかなあ!」 「『桃太郎電鉄TOKYO2』も用意しているんだけど…」 「『桃太郎電鉄TOKYO』は、モバイルとDSでもやったじゃないですか?」 「だったら、『桃太郎電鉄EURO(ユーロ)』か!」 「ヨーロッパ編、いいですねー!」 「『桃太郎電鉄EURO』でも、歴史キャラを登場させたほうがいいかな。 井沢どんすけ、ヨーロッパの歴史キャラといったら、どんなの浮かぶ?」 「ナポレオン…」 「ナポレオンは当然だよな!」 「アーサー王と円卓の騎士…」 「円卓の騎士でいちばん有名な騎士の名前は…」 「えーと、えーと…。ガリクソン…」 「ガリガリガリクソンか! ランスロットだよ!」 「あっ! ランスロットだった!」 「井沢どんすけ、大学受験は何で受けたんだっけ?」 「世界史です!」  午後3時25分。仙台駅で、途中下車。

「土居ちゃん、よく考えると青森駅で予定より早い電車にチケットを変 えてもらったけど、あのまま東京行きのキップに変更してもよかったん だよね」 「仙台牛の『大胡椒』に寄り道するためのチケットだったよね」 「『大胡椒』は、井沢どんすけのせいでお休みなんだからすんなり帰れ ばよかった」 「何かそのまま、仙台で降りちゃいましたね」  午後3時40分。桜ヶ岡公園の「源吾茶屋」へ。

 あのずんだ餅のおいしいお店だ。  どうも今年に入ってから、土居ちゃんがやたらと「ずんだ餅が食べたい」 という。  先月、青森の帰りに、『大胡椒』に寄ったときも、『大胡椒』に行く前 に、ずんだ餅食べに行かない?と言って、私を困らせた。  ずんだ餅は、お餅だからね!  スカパーの撮影でここを訪れたのは…、2006年の10月か。  もう2年経つのか。  土居ちゃんが食べたがるのも無理はない。  何か土居ちゃんとは、毎年ここに食べに来ているような気がした。  全員、づんだ、胡麻、あんこの3種類セット。

「こ、これが、ずんだ餅かあ!」と、井沢どんすけが驚く。 「いままでボクが食べてたずんだ餅と、全然味が違いますよ。鼻を近づ けただけで、豆のにおいがぷうん!とする」 「いまは仙台駅で売っているずんだ餅もおいしくなったけど、昔の仙台 駅で売っていたずんだ餅は、乾いていて、おいしくなかったんだよ。だ からこのお店のずんだ餅を食べるまでは、仙台名物とは知っていたけど、 『桃太郎電鉄』には登場さえなかったんだ」 「おいしいなあ!」 「さて、井沢どんすけ! ここの代金もおまえが払え!」 「はいっ!」 「味噌カレー牛乳ラーメン、780円。ずんだ餅セット、600円!  合計1380円! まだまだ3000円にはほど遠いな!」  午後4時15分。仙台駅に戻って、地下の「エスパル」でお土産を探 す。私の場合、最近お土産というと、孫のためしか考えていない。  仙台駄菓子とか、むき栗を買う。

 午後5時。仙台駅構内には、たくさん「牛たん」のお店が並んでいて 食べられるようになっている。  この地下の「エスパル」にも何軒かあったんだけど、1軒まるでフラ ンス料理のようにおしゃれな牛たん屋さんがあった。 「コントワール青葉亭」に入る。

 私と土居ちゃんは、極厚心たん定食。  井沢どんすけは、極厚心たん。

「井沢どんすけ! 定食のほうが値段高いから、ケチったな!」 「えへえへえへっ! そんなことないですよ。ここは自分が払いますか ら!」  牛たんは、お好みで、ブルーチーズ、海藻、バジルのいずれかにつけ て食べる趣向。  まさに、フレンチ!  お肉が、牛たんとは思えないおいしさ。  ふつうにステーキとして出て来てもおいしい!  これは駅に近くて、時間がないときにはいいお店だなあ! 「井沢どんすけ! この極厚心たん定食は2400円だから、味噌カレ ー牛乳ラーメン、780円。ずんだ餅セット、600円に、これを加え れば、合計3780円で、約束の私にきょう3000円おごるを突破す るぞ!」 「3780円! 美しい数字ですね!」 「よしっ! 井沢どんすけ! おまえはきょうから、“ケチ沢”ではな い!」 「あ…」 「どうした、井沢どんすけ!」 「ちょっと…待ってください…」 「何なんだよ!」 「あれ〜〜〜、これしかお金が…」

「3000円しかお金が…」 「何でだよ!」 「2万円持ってたはずなんだけど…」 「2万円あれば、味噌カレー牛乳ラーメンを4人、ずんだ餅3人分払っ ても、まだお釣りあるだろう!」 「さくまサン! 井沢どんすけ、八戸で、海宝漬買ってましたよ!」 「あ、そうだ!」 「さっき、仙台駄菓子も買ってましたよ!」 「あ、そうだ!」 「それにしても、40歳の男が、全財産3000円で仙台をうろつくか?」 「あとでATMでお金下ろしますんで…」  このお店も私たちが出る頃には、10人以上の行列が出来ていた。  お客さんは本当においしいお店がどこかを良く知っている。  午後6時。「エスパル」で、必死にATMの場所を探す井沢どんすけ。  ついに見つけて、ATMに向かう。  しかし「ゆうちょ銀行」と「七十七銀行」。  地方銀行ではお金は下ろせないことを、私は昨日体験した。  でも井沢どんすけのためにも、失敗させて人生を教えてあげよう。

 くちをホケ〜〜〜と、開けて、途方にくれる井沢どんすけ。 「お、お、おろせないんですけど…」 「知ってるよ、井沢どんすけ!」

 午後6時15分。「ずんだ茶寮」へ。  土居ちゃんのおごりで、ずんだシェイクにコーヒー。

「けっきょく、きょう井沢どんすけが私におごったのは、1380円じゃ ないか!」 「す、すみません…」 「けっきょくわざわざ青森から仙台に寄り道したにもかかわらず、題名 は『井沢どんすけ3000円ゴチ未遂事件』という情けない名前で終わ ってしまったじゃないか!」 「す、すみません…」  午後6時30分。私は新幹線に乗る直前に、海宝漬をお土産に買う。  孫たちは、海宝漬も大好き。 「あれ? 土居ちゃん、また買うの?」 「友だちに頼まれた分を! みんなすごく気に入ったんだ」 「あれ? 井沢どんすけ! おまえそこで何を悩んでいるんだ?」 「八戸で買えなかった黄金漬のほうを買って帰ろうと迷っているんで…」 「迷ってるって、おまえお金無いんだろう?」 「あとは東京に戻るだけとはいえ、買っちゃうと持ち金が200円にな っちゃうんで、どうしようかと…」 「もういいよ! 今度『大胡椒』に来たとき、買って帰れ! 40歳の 男が、持ち金200円はみっともない!」 「さくまサン、持ち金3200円でも、十分みっともないですよ!」 「井沢どんすけは、永遠に“ケチ沢”だ!」  午後6時55分。新幹線はやて88号東京行きに乗車。  井沢どんすけで笑いすぎて、疲れた。  乗車と同時に、熟睡して、上野駅で目が覚めた。  午後8時36分。終点、東京駅に到着。  午後9時。帰宅。  DIGAに録画しておいたNHK『篤姫』を見る。  松坂慶子さんが再登場して、最終回が近いあわただしさになって来た。  こういうドラマの最終回が近づく雰囲気が、私は大好きだ!  14年間続いた『ジャンプ放送局』の最終レースもずっと前から入念 に練っていたくらい最終回マニア。  しかし、きょう1日、井沢どんすけに振り回されて、仙台での滞在時 間はわずか3時間だったのに、疲れた!

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