9月28日(日)


 午前5時。寒くて、目が覚めた。
 暖房入れてくれよ。
 もう一度、シーツにくるまって寝るしかない。

 このホテルは本当にひどい。
 机の上にテレビが乗っているのだが、机がとても狭くて、ほぼつかえ
ない。
 インターネットのルーターは、枕元にある。
 私はたまたま5mくらいのコードを持ち歩いているからいいけど、つ
かいづらいったらありゃしない。
 引き出しを引っ張れば、ベッドにぶつかる。
 石川キンテツ(『腹の上のポニョ』)がイスに座ったら、机にお腹が
食い込むぞ。

 午前9時。ホテルをチェック・アウト。

 午前9時20分。釜石駅へ。

 電車の発車時間まで、30分近くあるので、待合室で待つことに。  待合室の立ち食いそばが、ぷう〜んと、いい匂いを発して、空腹にき つい。たまらん!  嫁と、一杯のかけそばすることに。  ホタテそば。

 ああ! いいお汁だ。  おそばの熱さが身体に染みる。  芽カブって、いい味を演出するねー。  ホタテも大きくて、ふっくらしていて、駅の立ち食いそばとは思えな いおいしさだ。  寒さは、おそばの最高の調味料だ。  午前9時47分。釜石駅から山田線久慈(くじ)行きに乗車。

 2両編成で、先頭の車両の座席がやけに豪華。  後ろの車両は乗客でいっぱい。 「先頭車両は指定席ですか?」と車掌さんに聞くと「いえいえ! 自由 席です。どうぞ! どうぞ!」と言われる。  いよいよ、地理で習ったリアス式海岸を北上する。  のこぎりの歯のように、ギザギザに連なっているような地形をリアス 式海岸という。  確かに海岸が入り組んでいて、港が多い。

 でもギザギザの海岸線に沿って、電車をカーブさせて走らせるのは、 工事としても効率が悪い。  なるべくレールをまっすぐにしたい。  というわけで、電車はすぐ山間部に入ってしまう。  トンネルも多い。  おかげで、毎回海が見える度に「おおっ、海だ!」と、サイコロで6 が出た程度の得した気分になる。  昨日買った赤字せんべいを食べる。

 おいしいよ、これ!  胡麻の風味と、青のり、アーモンドの味がいい。  せいべいというより、クッキーだな、これ。  赤字せんべいといっしょに、はんぺんのように四角いクッキーが入っ ていたんだけど、これがおいしかった。  このクッキーも、赤字せいべいなのだろうか?  大雑把でいいなあ…。  しかも、値段が300円。  こんなにたくさんクッキーを入れて300円だと、利益がそんなに出 ないんじゃないの?  300円+200円(寄付金)と書いて、ワンコイン500円にして もよかったんじゃないの?  ほかにも、いくつか昨日の戦利品を試食したけど、『桃鉄』の物件に 登場させたいのは、赤字せんべいだけだった。  文字から内容も想像できていいよね。  鵜住居(うのすまい)駅という「難読地名クイズ」に出したいような 名前の駅を通る。

 意外と新興住宅街で、どの家も新築っぽい。  何か急に町に大きな企業でも進出して来たのだろうか。  大槌(おおつち)駅で、5分停車。  吉里吉里(きりきり)駅だ。

 井上ひさしサンの小説『吉里吉里人』が思い出される。  ある日突然、吉里吉里村が日本国から独立して、独自の通貨、東北弁 のズーズー弁を公用語にする。  舞台のモデルは、本来一関あたりで、この吉里吉里とは関係なかった ようだ。  この小説がヒットした1982年、この吉里吉里駅がある大槌町が、 町おこしとで吉里吉里国として独立宣言をした。  マスコミにも取り上げられ、観光客誘致に成功した。

 あれから、25年以上が過ぎて、ブームは去ったようだ。  そう思うと、花巻市がずっと宮沢賢治の作品で町おこしをして、いま もなお宮沢賢治を観光の中心に据えているのは、すごいと思う。  余談だが、井上ひさしサンの『吉里吉里人』には、アキラ佐久間とい う名前の人物が出てくるが、さすがに私には関係ない。  偶然、そういう名前が出て来ただけ。  陸中山田駅で、乗客が増えた。  大きい町なのだろうか。  総理大臣にもなった政治家の鈴木善幸さんが生まれた地か。どおりで。

 午前11時11分。宮古駅で、下車。  ずっと小さな駅を見て来たので、大きな町に見える。  人口では、釜石市が約4万人。宮古市が5万7000人で、こっちの ほうが多い。

 宮古市は本州最東端の市を標榜して町おこしをしようとしているけど、 本州でいちばん東と言われてもねえ…。  それより確認が取れていないけど、宮古市は「東京都からいちばん遠 い市」というほうがおもしろいとおもう。  東京都からいちばん遠い市といえば、稚内市か那覇市を思い浮かべる。  でもいずれも、飛行機で行けば、90分程度だ。  宮古市は、飛行場からも遠く、新幹線をつかっても、いちばん東京都 からいちばん遠い市らしいのだ。  おもしろいことを計算する人がいるもんだねー。  宮古駅の改札を出たら、どんどんどどん!と、太鼓の音がする。

「みやこ夢レール・フェスタ」というお祭りをやっていた。  赤字線を盛り上げようというのだろうが、2時間に1本の電車をどう にかするというのは難しい。

 寄付金を集めて、春に桜、初夏に紫陽花、秋に紅葉のトンネルの区間 を作ったほうが早いとおもう。  土地はいくらでもあるんだから。  午前11時30分。宮古の景勝地、浄土ヶ浜へ。  浄土ヶ浜は、まるでこの浜辺が浄土のような景色だというので、付い たそうだけど、浄土を見て来た人は誰だろうか?

 1600年代後半の曹洞宗のお坊さんが「さながら極楽浄土のごとし」 といった説が有力らしいが、確証はないらしい。  極楽浄土を見て帰って来た人はいないからね。

 思っていたより、浄土ヶ浜は小さかった。  盆栽で作る切り立った岩と松の日本庭園のようだ。  浜辺の石も、粗くて、大きい。  もっと粒のこまかい白い石がどこまでも続いて、何もない景色を想像 していた。 「浄土ヶ浜レストハウス」へ。

 三陸あわび丼。

 生うに丼。

 さんまのみそたたき丼。

 宮古バーガー。  さすがに、これだけの量をふたりでは食べきれないので、タクシーの 運転手さんにも手伝ってもらう。  宮古バーガーは、鮭をつかったフィッシュバーガーで、バンズの形が、 浄土ヶ浜の切り立った岩をイメージしているので、ギザギザの形をして いる。ずいぶん凝ったハンバーガーを作ったものだ。

 シイタケをつかったピリ辛ソースに、りんごをつかったタルタルソー スも特徴的。  どうせなら、宮古バーガーという名前にしないで、浄土ヶ浜バーガー にすればいいのに。 『桃鉄』に登場させるなら、浄土ヶ浜バーガーだな。  丼は、どれもおいしかった。  とくに、さんまのみそたたき丼が、「なめろう」のようで抜群におい しっかった。  さんまは、いまが旬で、この時期を逃すとお刺身ではもう食べられな くなってしまうそうだ。  昨夜、釜石でもさんまを食べたが、今回の旅は、さんまを毎日食べる 旅になりそうだ。

 おっ! 土居ちゃん(土居孝幸)から携帯メールだ。

「ガーン! 信号トラブルで東北方面の新幹線がストップしてます!  午前中は復旧しない模様! とりあえず様子をみているところ。  八戸での合流時間が読めません。また連絡します」

 えらいことになっちゃったな。  でも、確か土居ちゃんは早めに八戸に着いて、市内見物してから合流 するつもりと言っていたから大丈夫だろう。  信号トラブルだし、そんなに長時間ストップにはならないだろう。  レストハウスに、カルミンが売らていた。  炭酸カルシウムのミント菓子だ。  懐かしー。  私が子どもの頃、ポピュラーなお菓子だったけど、まだ売っているん だ。どこで作っているんだ?  シンガポールの現地法人明治製菓シンガポール?  ふーん。シンガポールからの逆輸入品なのか。  もともとは大正10年に発売されたもの。  そんな昔から、あったのか。 「カルシウム」と「ミント」で、カルミンだったのか。  いいネーミングだったんだねー。  午後0時20分。浄土ヶ浜を出発して、国道45号線に入る。  宮古駅に帰って、北リアス線で、久慈駅をめざすつもりだったんだけ ど、時間もかかるし、寄り道が出来ない。  八戸で土居ちゃん、岩崎誠との待ち合わせ時間に合わなくなりそうな ので、車で移動することにした。  おっ! 土居ちゃんから、続報が来た。

「八戸行きはやて12時40分が発車。かなり混んでます! 遅くなるよう だと先に青森に向かってください。また連絡します。ふー」

 新幹線は意外と早く復旧したみたいだ。  八戸には、ちょうどいい時間に着きそうな気がする。  気温17度。寒くなって来たなあ…。  国道45号線は、ずっと林のなかを走って行く。  まるで林の海のようだ。  ずっと走っていても景色が全然変わらない。  まさかRPGのループ・マップじゃないだろうな!と思うくらい景色 が変わらない。  ときおり、右手に海が見える。

 あちこちに「津波想定区域」の看板が立っている。  昭和8年の昭和三陸地震というのが、桁外れに大きくて、このあたりの 田老(たろう)村が、いちばん被害を受けたからだそうだ。  大津波のせいで、村の人口の42%に当たる763人の方が亡くなった んだって。  ほぼ半分じゃないか。  家屋は98%に当たる358戸が全壊!?  津波が襲来した後の田老村は、家がほとんどない更地同然の姿となっ たっていうけど、想像を絶する惨事だ。  その後、田老町では、独自で防潮堤計画を実行し、その計画は岩手県 まで動かしたそうだ。  昭和33年、田老町に全長1,350m、海面からの高さ10.7mの巨大な 防潮堤が完成した。  その2年後、昭和35年に、チリ地震の津波が襲来し、岩手県大船渡 市では54人が亡くなったが、田老町はまったく被害がなかったという。  これを契機に、田老町は、世界的に有名な町になったそうだ。  いまも「防災の町」として、活動を続けているという。  テレビも、大臣の失言探しばっかやってないで、こういう一生懸命活 動している町を特集して、日本を元気にしてあげてほしいよ。  ニュースって何で災害と殺人事件ばかり流すんだろう?  災害を放送した時間とおなじくらい復興の様を放送してあげないと、 災害にあった町はいつまでも風評被害が定着したままだ。  殺人事件のニュースも「ここが殺害現場です」と場所を写すだけで、 捜査が進展していないのを流すだけだ。  その無意味な放送のうち3分、復興に向けてがんばっている地方のニ ュースを流してあげれば、経済の活性化にも繋がるとおもうのだが…。  天気は、青空が広がったかと思うと、雨雲が近づいてくる変な天気。  午後2時。陸中野田駅へ。  駅に隣接して国道45号線「道の駅のだ」がある。  ここまで「道の駅」とは名ばかりの小さな道の駅ばかりなので、通り 過ぎて来た。  やっと大きい「道の駅」だと思ったら、陸中野田駅と併設だった。

 午後2時15分。久慈(くじ)駅へ。  JRの久慈駅と、三陸鉄道北リアス線の久慈駅が隣接している。

「海女とやきものと琥珀のまち」とある。  こういうキャッチフレーズはも種類になると覚えづらい。  いっぱい宣伝したい気持ちはわかるけど、1種類にしたほうがいい。

「琥珀のまち」にしたほうが、ミステリアスだ。  でも琥珀博物館は、ここから5キロ先にある。  八戸到着予定は、午後4時。  もう少しピッチを上げないといけない。  琥珀博物館行きを断念する。  行きたかったんだけどなあ…。  久慈駅に、博物館の出張所のような琥珀販売店があるので、ここです ませることに。  久慈を出発する。  雨が降り出した。  そろそろ私の体力がなくなって来たのを見透かされたみたいだ。  午後3時。道の駅「はしかみ」へ。  ついに青森県に入った。 「はしかみ」は「階上」と書く。  青森県階上町だ。

 あれ? 階上町の特産品は、いちご煮? 「いちご煮の里」と書いてある。

 いちご煮って、三陸海岸の名産じゃなかったっけ? 「いちご煮とは青森県八戸市とその周辺の太平洋沿岸に伝わる郷土料理」?  そうだったんだー。  いつも新幹線の盛岡駅でたくさん売っていたから、岩手県の料理と思 い込んでいたよ。  うーーーん。青森県の宣伝下手もここに極まれりだなあ…。  階上町は、南部のからみ飴というのも特産品のようだ。  さて、いよいよ、今回いちばん行きたかった場所に行く。  午後3時30分。種差(たねさし)海岸へ。  先月の8月20日、日帰りで長野の「東山魁夷美術館」に行って、あ の名作『道』を描いた舞台が、この種差海岸であることを知った。  いつものように、牧場とか、燈台を省いて、道だけを描いたものであ ることは知っていたけど、東山魁夷さんが、なぜここをモチーフに選ん だのかをこの目で想像してみたかった。

 この種差海岸は、変わっているよ。  海岸なのに、ずっと芝生が植わっているんだよ。  それもちょっとやそこらじゃない。  まるでゴルフ場のように、芝生が続く。  人が通り過ぎた轍(わだち)がほとんどない!

 しかもこの芝生、天然芝なんだって。  誰かが定期的にここに芝生を植えているのだとおもった。  芝生の向こうは、断崖と海。  何とも言えない景色だ。  で、後で調べたら、種差海岸は多くの著名人ゆかりの場所であること が判明した。  東山魁夷さんが描かなかった牧場というのは、競馬の神様・大川慶次 郎さんゆかりのタイヘイ牧場のことだそうだ。  マップ・マニアにとって、神様のような存在の鳥瞰図絵師・吉田初三 郎は、この種差海岸に別荘を構え、のちに家族も移住したそうだ。  この吉田初三郎の別荘には、高松宮宣仁親王など多くの文化人が訪ね たという。 「神様が好きになる海岸」  そんな名前を与えたくなる海岸だ。

 そして、私にとって神様以上の存在である司馬遼太郎さんは、『街道 をゆく』(朝日文芸文庫)で、こう激賞している。 「どこかの天体から人がきて地球の美しさを教えてやらねばならない はめになったとき、一番にこの種差海岸に案内してやろうとおもった りした」  やっぱり、司馬遼太郎さんは表現が上手いなあ。  そのうち初夏に来て、ここでひとしきりのんびりしたいな。  来年のサクランボの季節かな。  孫姉&孫妹が、キャッキャッとはしゃぎながら、ここを走り回ること だろう。  その姿を私が目を細めて眺めているところを、ゴルゴ13に眉間を撃 ち抜かれて死ぬのが、私の夢だ。  映画『ゴッドファーザー』のラストシーン願望も少し入っている。

 種差海岸でいちばん高い場所の東屋(あずまや)まで登って来たので だいぶ時間を取ってしまった。  八戸をめざさないと。  午後4時。八戸市内に入る。  何度も電話を入れるが、岩崎誠が出ない。  八戸で開催されている「南部道楽フェスティバル」に、岩崎誠が、に しおかすみこサンのエッセイ集『化けの皮』(ゴマブックス)のサイン 会のキャンペーンに同行して来ているのだ。  でも、その「南部道楽フェスティバル」の場所がわからない。  だから、岩崎誠に電話しているのに、出ない。  あのハゲ、調子こいて、にしおかすみこサンの横で、いっしょにサイ ンでもしてないだろうな! ハハハ!  携帯で調べても、三日町から六日町あたりでパレードがあるというだ けで、会場の場所が書いていない。  不親切だなあ…。  町に入っても、貼り紙も横断幕もない。  ぞろぞろ帰っていく人たちの姿は見える。  プロアトラスの地図から、市役所あたりでは?と予想して、市役所に 行ってもらう。 「ふれあいフェスティバル」とかいうイベントはやっている。  車を降りて、係りの人に聞くと「南部道楽フェスティバルはここです。 ただもう4時で終わりですよ」と言われる。  名前が違うじゃないか! 「にしおかすみこサンのサイン会をやっているとおもうんですけど…」 「あそこです!」    指差された方向を見ると、すごい行列だ!  ええー。こんなに並んでるの?

 おっ。見慣れたハゲ頭が見える。  本の販売のお手伝いをしているようだ。

 この混雑では、私の電話の音に気づかないだろう。  しばらく「南部道楽フェスティバル」のほうを見に行くが、さっきの 係りの人が言っていたように、4時で終了で、どの出店もお店をたたん でいるところ。

 ばばへらアイスを売っていたので、買う。  こっちでは、ちりんちりんアイスという。

 内容的には、秋田のばばへらアイスとまったくおなじだ。  うまい!  午後4時30分。サイン会に戻る。  目の前で「あと5冊ですよー!」と岩崎誠が叫んでいる。 「あと3冊!」 「あと2冊!」

「あと1冊!」 「完売で〜〜〜す!」  す、すごい。250冊持って来た本が、目の前ですべて完売した。  岩崎誠は、してやったり!のほくほくの笑顔!  岩崎誠の背中につっかい棒を入れてあげないといけないくらい天狗状 態(ウソ)!  そのまま岩崎誠と、八戸グランドホテルに移動して、土居ちゃんの到 着を待つ。  八戸駅から電話が入り、しばらくして土居ちゃんが到着。 「いやあ、まいった! まいった! 八戸まで8時間かかっちゃったよ」 と、土居ちゃんが到着。  新幹線に乗るまでに2時間待たされて、さらに発車してから4時間か かって、八戸に着いたそうだ。  ふつう、八戸までは3時間だからね。  臨時列車の扱いで、新幹線は各駅停車になってしまったそうだ。  午後5時30分。八戸の「みろく横丁」へ。

 青森県観光推進課の斉藤直樹さんがおすすめの「サバの駅」は、日曜、 月曜が定休日らしくて閉まっていた。  で、串かつの「串わ」に入る。  若い夫婦? 夫婦じゃないのかな?  お姉ちゃんが熱心だったからだ。

 倉石牛の串かつがあった。  倉石牛というのは、全国の牛肉のコンクールで1位を獲得した牛だ。  でも例によって、青森県産の牛なので、あまり他県に売るほどの量が なく地産地消してしまっている。

「う、うまい! 倉石牛、うまい!」  岩崎誠が、頭をテカテカさせて、絶賛する。  にしおかすみこサンの本が完売で、岩崎誠は、最高に上機嫌。 「うーん。うーん…」 「岩崎誠、何を悩んでいるのだ?」 「倉石牛、もう1本!」 「いや、4本で!」と、私。 「えっ? みんなも?」 「はっはっは! 岩崎誠がもう1本ほしそうだから、いつ言うか待って いたのだ!」 「最初から、さくまサン、もう1本頼むつもりだったんですか?」 「その通り。私が言ってもおもしろくないから、岩崎誠がこらえ切れず に注文するのを待っていた!」 「いじわるだなあ。牛肉だから、遠慮しようか悩んでたのに〜!」 「岩崎誠! 倉石牛の値段を見てみろ!」 「えええっ! 350円! や、や、安い!」 「はっはっは! 岩崎誠が悩む値段ではなかったのだ! はっはっは!」

 倉石牛の串揚げのほかにも、サバの串揚げ、にんにくの串揚げ、山芋 の串揚げなど、ほかでは食べたことのないものが続く。  おにぎりみたいな食べ物がないのが、残念だけど、たっぷり楽しめた。  次からは、ここで串揚げを食べて、ほかの屋台で、ラーメンなんかを 〆で食べるといいのかも。  午後7時45分。八戸駅へ。

 みんなでおなじ座席の指定席を買おうとしたら、朝からの新幹線の信 号ストップの影響で、指定席が全部売り切れ。  グリーン車が2席だけあるというので、私と嫁が座らせてもらう。  でも、私も嫁も別々の席。  土居ちゃんと岩崎誠は自由席になってしまった。  土居ちゃんもさすがに「きょうは、電車運がないな!」と、ぼやく。  午後7時2分。八戸駅から、スーパー白鳥25号函館行きに乗車。  外はすっかり、真っ暗で、どこに向かっているかわからない。  午後8時。青森駅で、下車。  寒い! さすがに寒い!  でも、故郷に帰って来た気分。  ここ3年間で、何回この駅に降り立っただろう。  本当に青森が、第2の故郷になりつつある。  土居ちゃん、岩崎誠も自由席で座れたそうだ。  午後8時30分。コンビニで買い物してから、青森ワシントンホテル へ。  土居ちゃんと、岩崎誠は、まだ時間が早いので、飲みに行くことに。  私は、日記の下書き。  釜石、宮古、種差海岸などを調べて行くと、おもしろくてインターネ ット検索が止まらない。  明日が、今回のお仕事の本題。

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