8月22日(金)


 午前7時。『桃太郎電鉄KYUSHU』の物件一覧表作り。
 福岡県、佐賀県、長崎県が終了して、熊本県までやって来た。
 
 昨日、水俣市・空色珈琲くんが通報してくれたコバルトブルーという
カキ氷が気になって、調べていると、福岡の日新商店街にもあるらしい。
 6〜9月までやっているというから、9月初旬に福岡まで行けば食べ
られるかもしれない。
 いつもものすごい行列らしいけど。

 こういう地方限定、さらに季節限定の食べ物の取材は、気持ちがあせ
って仕方がない。仕事の打ち合わせが続くと行けないまま、季節が通り
過ぎてしまう。

 とりあえず、水俣市・空色珈琲くんは『桃太郎電鉄』シリーズへの貢
献度が高いので、水俣市にコバルト・アイス屋を物件として入れておく
ことにした。
 食べに行けないと、収益率50%のままになっちゃうかもしれないけど
そのときはお店の人に謝っておいて。

 午前9時30分。嫁と、喫茶店「らぴす」サンで、トースト・セット。

 この後、北京オリンピック野球「日本×韓国」だから、お昼に食べに
でかけられない。

 午前11時。北京オリンピック野球「日本×韓国」戦。
 もうほとんどの人が、結果を知っているだろうけど、日本は、2−6
で負けた。
 前半、2−0でリードしていたのにね。
 もう1回表から、見ているだけなのに、心臓がばくばくするような息
詰まる展開だった。

 でもどうして負けたのか、理由を知りたいなあ。
 オフレコの理由を知りたいなあ。
 敗戦は、最大の勉強の場だからね。

 星野監督の采配がどうの、岩瀬投手の起用がどうのと文句をつけるの
は、球場で野次を飛ばして、ますます応援しているチームの選手のやる
気をなくさせるただのアホなファンだ。
 私は敗戦に至るまでの、隙(すき)とか、亀裂の原因を知りたい。

 村田修一選手、西岡選手、川崎選手、稲葉選手…。報道されているだ
けでもこれだけの数のケガ人がいたけど、本当はもっといたんじゃない
だろうか?
 王監督率いるWBCのときのイチロー、松坂投手のような牽引車とな
る選手がいなかったのか? 宮本選手は、選手たちの支柱だったはずだ
から、これが原因とは思えない。

 審判が低めのボールをストライクにしてくれなかったのは本当だけど
それは韓国もおなじ条件だ。

 わが横浜ベイスターズの村田修一選手の不調は、かなり痛かったと思
うけど、もうひとりぐらいホームラン打者がいたほうがよかったのでは。
 でも、よく考えたら、プロ野球のホームラン王争いをしている選手は
みんな外国人選手ばかりになってしまって、ヤンキースの松井秀喜選手
のような選手が日本球界にいなくなっていたんだよね。
 現在の日本のホームラン・ランキングは以下の通りだ。

1位・ラミレス 巨人  33本
2位・村田修一 横浜  30本
3位・吉村裕基 横浜  24本
4位・小笠原道大 巨人 23本
   ウッズ 中日
6位・中村紀洋 中日  22本
7位・金本知憲 阪神  20本
8位・栗原健太 広島  16本
9位・阿部慎之助 巨人 13本
   高橋由伸 巨人  13本

 吉村裕基選手は、北京オリンピック直前からホームランを打ち出した
けど、少なくとも小笠原道大選手と、中村紀洋選手のうちどちらかは連
れて行くべきだったとおもう。

 それより何より、韓国の若き左腕のスライダーが良すぎたのは、最大
の敗因だったとは思うけどね。
 日本では絶対的な藤川党首、岩瀬投手が打たれちゃったんだから仕方
がない。
 ただ何か今回の北京オリンピックは、ラッキーマンがいなかった気が
する。こればっかりは指名できるもんじゃないしね。

 珍しく敗戦の理由が読めない敗戦だった…。

 午後3時。嫁と、喫茶店「らぴす」サンで、コーヒー。
 どっぷり観戦疲れ…。

 午後4時。自宅戻って、『桃太郎電鉄KYUSHU』の仕様書作りの続き。

 大分県に入る。

 今年、けっこう大分県は取材しているので、最新情報をみんなに伝え
られることがうれしい。
 嫁とふたりだけで、日本じゅうを旅行して、ふつうのゲーム・デザイ
ナーが3年に1本ゲームを作るのに、2年で3本ぐらいのペースで作っ
ているので、今回も取材漏れで素晴らしい町を紹介できなくなってしま
うのではないかと、ドキドキしている。

 午後5時30分。先日、熱海駅前でばったり会った佐藤雅一さんとは、
うちがよく食べに行くお店と共通なものが多かった。
 その佐藤雅一さんがうちに勧めてくれて行ったことのないお店を嫁が
インターネット調べてくれて、恵比寿のほうまで行くことに。

 Google Mapが、住宅街のなかを示していたので、ちょっと道に迷った。
 何のことはない。お目当てのお店は、バス通り沿いだった。
 社会教育館の交差点を下ると覚えていたほうがよさそうだ。

 午後6時。恵比寿2丁目の「米福(こめふく)」へ。

 お店に入ってみると、お客さんがひとりだけいて…、はっはっは!  なんと! 佐藤雅一さんだった!  ここまで来ると、もはやばったり病ではなく、私のことをばったり王 と呼んでくれ! 「昨日、佐賀県から帰って来たんですよ。丸ぼうろをお土産に買って…」 「ハハハ! さっき家で、丸ぼうろの歴史を調べていて、丸ぼうろの文 字を書いていたところですよ」  佐藤雅一さんは仕事で、日本じゅうを飛び回っているので、チャンス とばかりに、九州情報をいただく。  とくに田川のボタ山は、いまや雑草が生えていて、『青春の門』に出 てくるような風景とは全然違うそうだ。  一昨日の長谷川浩一郎さんもそうだけど、山口瞳さん、伊丹十三さん、 柴田錬三郎さんといった小説家、エッセイスト、映画監督などを注釈抜 きで話せる相手というのは、いいなあ…。 『週刊少年ジャンプ』、『桃太郎電鉄』シリーズの仕事を始めてから、 マニアックな映画の話や、小説の話を書いてはいけないというブレーキ をかけすぎて、いまだ抜けない。  この日記を読む人のためにも、そろそろ自分からブレーキを踏むのは やめようかと思っている。  私だって、若いときは、年上の教養人の作家さんたちの本を、まるで 『解体新書』を訳したときの江戸時代の人たちのように苦しんで読んだ ものだった。  若いときの背伸びは大切だからね。  私の年齢で背伸びすると、転んでケガをする。ハハハ!  さて、「米福」の料理だけど、佐藤雅一さんとうちと共通のお店が多 すぎるだけに、まさにどんぴしゃ!で気に入った。  ひとつひとつの料理が、小さく作られているので、おいしいものを少 量食べたい私としては、非常に貴重なお店。

 しかも対馬海峡のアジとか、佐賀県小城市のお米とか、いままさに仕 事中の名前を目にしたので、注文したら、これがまたうまい!  とくに「米福」という店名だけあって、お米のおいしさったらない。

 このまま白いごはんと、お漬物だけで食べてもよかったのだが、つい つい信州伊那の生卵の文字をメニューに見つけ、今年の食のテーマであ る「卵かけご飯」にできると、生卵も注文してしまった。

 デザートは、黒胡麻アイス最中。

 最中がパリパリで、黒胡麻が上品。いいね、この味。  ほかにも、食べたい料理の名前がいっぱいあったけど、次も来たくな るように、残しておく。  満腹になりすぎると、次に来る期間が空いてしまう。  まだまだ佐藤雅一さんとはも話し足りないので、後日、いっしょにど こかで食事をしましょうということになった。  食後、恵比寿駅まで歩く。

 あちこち雑貨屋を覗きたり、おいしそうなラーメン屋を覗きながら。  きょうの北京オリンピック野球観戦で運動不足になった分を少し取り 戻す。  午後8時。帰宅。 『桃太郎電鉄KYUSHU』の物件一覧表を作りながら、9月初旬の九州取材 旅行も練り始める。

厚木市・reghys ……………………  どうも、reghysです。  本日、就活で東京へ出たついでに「新宿の追分だんご本舗」でカキ氷 を食べてきました。

●さくま「夏は就職活動の季節だったね。私は一度も就職というものを していないので、就職試験とかのエピソードが全然ない」

 今回は宇治金時。  先月だか今月の頭辺りにはあずきクリームを食べました。  相変わらず、あずき、氷、(クリームつきは)クリームがそれぞれおい しかったです。  しかし、毎度こぼしてしまう。  前回のクリームあずきの時はクリームが落ちそうになってしまったの で、クリームを先に食べきってしまいました。  クリーム+あずき+氷のミックスをゆっくり味わえず。  そもそもカキ氷自体、縁日などのシンプルなのしか食べてなかったん ですよね。  なんか正しい食べ方とかあるのでしょうか。

●さくま「よく手で固めてから食べるといいなんて言われているけど、 あのふわふわを固めたら、おいしさ半減だよね。  てぬぐいとか持って行って、こぼれるを気にせず、食べるのが一番い いような気がするけど、それっていけないお客さんかな?」

長崎県島原市・高原一壽 ……………………………  さくまさん、はじめまして。  僕は桃鉄の大-----------ファンです!!!

●さくま「ありがとう!」

 5才ぐらいからしていたかもしれません(笑)。

●さくま「たまに本当に3歳ぐらいから、汽車が動くのがうれしくて始 めたなんて人いるからね!」

 そんなさくまさんにお願いです。  地元長崎に島原市をお願いします。

●さくま「もちろん、島原駅は登場するよ。加津佐はいまのところ、カ ード売り場の予定!」

札幌市・あきこ ……………………  はじめまして。  いつも楽しく拝見しています。

●さくま「はじめましてー!」

 私は、夫の実家が青森県八戸市で、お盆の度に帰省しています。  そこで、驚いたのですが、青森では、豚、鶏、牛と同じように馬の肉も スーパーで売っていて、おばあちゃんも普通に料理しています。

●さくま「十和田が、馬の産地だからでしょうね!」

 豚汁のような感じで、馬肉汁というものもあるくらいとてもメジャー です。  その中でも、尾形というお店でたべた桜鍋が、おいしくておいしくて たまらないです。  臭みがあるかと思いましたが、一切無くて、味噌味の鍋で本当におい しかったです。  ぜひ、青森にお越しの際には、行って見てください。  五戸の本店が一番おいしいらしいですが、八戸店もなかなかおいしい ですよ。

●さくま「八戸は、すぐ八食センターに行ってしまうからなあ…」

 これからも、楽しみにしています。  がんばってください。

●さくま「青森には、来月の末くらいに行く予定!」

福岡市・山本耕一 ……………………  さくま様 >まだ10円で粘っているんだ。物価高騰なのに大変だなあ…。  コンビニではひとまわり大きなのを20円で、駄菓子屋などでは小さめ のを10円で売ってるみたいですね。

●さくま「チロルチョコ10円を維持するのは難しすぎるよね!」

>「北九州で絶対行っておいたほうがいい町ってどこだとおもう? >直方、田川、飯塚あたり? 中間、折尾、黒崎の3つのうちだったら、 >どこを物件駅に入れるべき? > 折尾は、かしわめしがあるから絶対入れるとおもうけど。  折尾は外せないですね! かしわめしもかしわうどんも美味しいです!

●さくま「折尾はもう入れた!」

 黒崎は最近、ぜんぜん元気も特色もない町になってしまいました。

●さくま「やっぱりそうなのかあ。九州の本を読んでいても話題に上ら なくなって来ていたのだよ」

 八幡はどうですか?  駅前にあった「銀河のちゃんぽん」は再開発で違う場所に移転して しまいましたが、ほぼ同じ場所に同じ味で「八幡のちゃんぽん」がオー プンしています。  かじると熱ーい脂の飛び出すカツが乗った焼きそばも健在ですよ。  あと、近くにある自然史博物館も充実していますし。

●さくま「小倉ー八幡ー黒崎ー折尾間が密集しすぎて、すぐ博多駅とひ っついてしまうので、ゲーム的には、小倉ー折尾間にひとつは、青マス か、赤マスを入れたい。  銀河のちゃんぽんは、銀河の焼きそば屋という名前で、八幡駅の物件 にするつもりだったんだけどねー。まだ登場させたい気持ちは残ってい る。八幡にスペースワールドを入れられるので、小倉にもう1件物件を 入れられるからね」

 また、製鉄の全盛時代に食べられていたギョーザを名物にしようと、 「八幡ギョーザ」ブランドで売り出す運動もあるようです。 http://sankei.jp.msn.com/life/trend/080605/trd0806051024007-n1.htm

●さくま「餃子で町おこしは、どこでも始めているので、よほど特徴が ないと取り上げづらいんだよ」

 それと、わが故郷の若松をおすすめしたいんですが。  本当にこぢんまりですが「若松バンド」(湾岸地区)があるし、脇田 (わいた)漁港近くの割烹旅館でいただく海の幸の食事、特産品のスイ カ、トマト、キャベツ、農海産物の直売所とレストランが合体した「汐 入の里(しおいりのさと)」、10基並んだ風力発電の風車などなかな かいいところですよ。

●さくま「ハハハ! 陳情団の意見を聞く県知事さんの気分になって来 た。あれもこれも作っているというより、変わったキャベツだけを作っ ているほうが、『桃鉄』では取り上げやすい」

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