2月15日(金) 午前6時。少しVAIOのキーボードを叩く。 腱鞘炎の肘が飛び上がるように痛い。 まいったなあ…。 今回の旅で、キーボードをつかう回数が減れば、腱鞘炎が治ってくれ るのではないかという甘い観測は、あっという間に費えた。 身体が重い…。だるい…。 昨日の知覧で、歩きすぎた。 ただでさえ、連日いっぱい食べているので、体重も増加している。 増加した身体で歩いたから、よけいに負担がかかったのだろう。 左足の人差し指と、中指の裏が擦り切れているような感じで、ヒリヒ リする。ふだんから歩いていない証拠だなあ…。 嫁と土居ちゃんはまったく、元気。 くやしいなあ…。 午前9時50分。城山観光ホテルのロビーに私、嫁、土居ちゃん(土 居孝幸)の3人が集合。 ホテルをチェックアウト。午前10時。鹿児島県歴史資料センター「黎明館」へ。
鹿児島県の歴史、民俗、美術・工芸を紹介する博物館で、昔の天文館が 再現されたりしている。 黎明館の敷地が、江戸時代の鶴丸城の本丸跡というのが、ちょっとうれ しかった。
この博物館を一周するだけで、もうへとへと…。 疲れ方が尋常じゃない。 午前11時30分。デパートの山形屋駐車場裏のラーメン屋さん 「のぼる屋」へ。
昭和22年創業の鹿児島で最も古いラーメン屋さんだそうだ。 店内は、最古の名にふさわしい?内装。 昭和22年から、そのまんまの雰囲気。 でも、どことなくどこかで見たような店内だ。 どこで見たんだろう。
あとで調べたら、なんと! あの伊丹十三監督が、映画『タンポポ』で主人公の女主人が切り盛り する貧乏ラーメン店は、こののぼる屋の創業者をモチーフにしていたの だそうだ。伊丹十三さんもこのお店のラーメンが大好きだったとか。 お店の人たちは、ばあちゃんたちが5〜6人。 メニューは、ラーメンのみ。1000円。 最初に、ダイコンの浅漬けが出た。
これが、うまい! 「昭和22年からの糠床だからね!」と、おばあちゃん。 「もっと食べるかね?」と言って、ダイコンの浅漬けを追加してくれた。 ラーメンも、抜群においしかった。
鹿児島ラーメンというと、細い麺が大半だけど、このお店の麺は、長崎 ちゃんぽんのように太い。 細いうどんといったほうが早い。 豚骨スープも、くどくない。 私たちが、あまりにも「おいしい! おいしい!」を連発したものだか ら、帰り際に、お土産までもらってしまった。 ボンタンアメとみかんに、桜島の絵葉書。 何年かに一度しか来れないお客さんにサービスしすぎ。 実はこのお店、昨日枕崎から知覧、鹿児島まで乗せてもらったタクシー 運転手さんから聞いたお店なのだ。 運転手さんが、わざわざ鹿児島までこのラーメンを食べにくるほど大好 きだというので、インターネットで調べてきてみたくなった。 昨日、あの運転手さん、たぶんこのお店に寄って行ったんだろうなあ。 いい運転手さんもいっぱいいるのになあ…。 食後、山形屋デパートへ。 鹿児島ではあまりにも有名な「山形屋」だけど、きょうお店の看板を 見たら「山形(やまかた)屋」と、濁らない発音だった。
地下の食料品売り場を見て回る。 土居ちゃんが、さつまあげをお土産に買う。 午後0時30分。土居ちゃんがまた、鹿児島高速バスターミナルの前に ある「おもちの味覚屋」のお餅を食べたいと言い出して、駅前市場へ。 串木野のイモ天も気に入ったので、「おもちの味覚屋」の隣りにある 「昔ながらのさつまあげ月乃屋」に行くも、イモ天だけ売り切れ。 オーマイガッ!
ふと店先に、クール便ののぼりがあることに気がついた。 「そうだ! イモ天が売り切れでも、クール宅急便してもらえば、イモ 天入れてもらえますよね?」 「入りますよー!」 というわけで、私も土居ちゃんもクール便で送ってもらうことに。
昨日とおなじように、バスターミナルのベンチで、お餅を食べる。 前回の鹿児島取材のときに、鹿児島に来たら必ず寄りたいお店が増え たんだけど、今回さらに増えてしまった。 ・天文館むじゃき ・華蓮 ・六白 ・のぼる屋 ・おもちの味覚屋 ・昔ながらのさつまあげ月乃屋 鹿児島は、1泊で帰れない。 午後1時。「仙厳(せんがん)園」へ。 旧名・磯庭園。 この旧名の磯庭園のほうが圧倒的に有名なんだけど、通称なので、こ の「仙厳園」を正式名称として、徹底させていくつもりなんだとか。
私に言わせれば「磯庭園」よりも「仙厳園」よりも、「島津別邸」の ほうが、よっぽど覚えやすくていいとおもうんだけど…。 土居ちゃんがこの「仙厳園」に来たことがないことにも意外だった。 『桃太郎電鉄X(ばってん)〜九州編もあるばい〜』の取材のときに、 てっきりいっしょに来たと思っていた。 毎年いろんな人といっしょに取材に行くので、誰とどこに行ったか、 さっぱり記憶できなくなっている。
おかげで数年前、土居ちゃんと7〜8回仙台に行っているのに、土居 ちゃんを青葉城に連れて行っていないことが判明して、大爆笑したこと があった。 仙台牛の「大胡椒」は、忘れずいっしょに行っていたのにね。 この「仙厳園」も、仙台の青葉城の二の舞になるところだった。
そういえば、NHK大河ドラマ『篤姫』の最初のほうのシーンは、こ この庭をつかって撮影されていた。 鹿児島に着いてから、そろらじゅうに『篤姫』のポスターが貼ってあ って、篤姫一色ムード。 「黎明館」でも、あきらかに篤姫のスペースを後から広げた形跡があっ た。鹿児島湾のところにも、篤姫館が出来ていたけど、寄らなかった。 今回の取材は、人吉、枕崎、知覧の取材が目的だったからだ。 時間が余ったら、行くつもりだった。 体力のほうが、先に無くなった。
鹿児島はありとあらゆる場所から、桜島が眺められる。 でも、この島津別邸の庭からの桜島の景色が、いちばん好きだな。 城山からの桜島も捨てがたいけど。
しかし、この桜島を眺める庭で、私の最後の体力が尽きた…。 まったく、立っていられなくなった。 土居ちゃんに庭の先まで見に行ってもらって、私は桜島がいちばんよ く見える庭の石段にへたり込む。 この庭には、まったくベンチがないのだ。
園内のレストランで、靴下を脱いで足を楽にするも、まったく効果な く足は膨らむ一方。 午後2時30分。「仙厳園」の隣りの「尚古(しょうこ)集成館」へ。 もはや歩く気力も無くなっているので、土居ちゃんだけ見て来てもら おうとおもったけど、せっかくなので見て行く。
もう何度もこの資料館には来たことがあるんだけど、展示の仕方がま ったく変わっていた。 思わず、受付の女性に「いつごろここ、リニューアルしました?」と 聞く。 「3年前ぐらいです」との答え。 ちょうど前回、ここに来てすぐだったのか。 無理して入ってよかった。 展示物も増えて、ビデオ解説も入り、かなりわかりやすくなった。 江戸時代、江戸からこの鹿児島までは1700キロメートルの距離が あって、参勤交代だと、40〜60日かかったというデータなど揃って いて、これは非常に助かった。 ずっとこの日数を知りたかったのだ。 長崎までの日数はよく歴史の本に記述されていたのだが、鹿児島まで の日数は見たことがなかった。 「前に一度見たことがあるから、もう見なくてもいいや!」は、非常に 危険な固定概念だということを、今回何度も思い知らされた。 午後3時。鹿児島中央駅へ。 駅前の果物屋さんで、桜島小みかんを買う。
小みかんだけに、一箱に100個以上入っているそうだ。 100個以上で、1800円? 1個18円以下だよ。 とりあえず、いつ東京に戻るかわからないので、娘&孫の家に送る。 桜島小みかんは、抜群においしいので帰る頃には、無くなっている危 険がある。 ただし、旬が12月〜1月いっぱい。 いまの桜島小みかんは、最後のほうらしい。 今年はもう終わりだとおもうと、さみしい。 直径5センチ以下のみかんだ。さぞや孫たちが喜ぶにちがいない。 子どもの手サイズだからね。
駅に隣接する「あみゅプラザ」の地下を取材。 ついつい最近、「桃鉄の旅」でテツandトモがお土産対決をしやすそう な場所を探す癖がついている。 土居ちゃんがいきなり「黒豚の角煮まんじゅう」を見つけて、喜んで いる。土居ちゃんは、角煮まんじゅう好きなのだ。 さらに佐世保バーガーの「ログキット」があったのも喜んでいた。 「あとで食べに来ようっと」 「えっ? 土居ちゃん、この間佐世保であれだけハンバーガー食べたの にもう大丈夫なの?」 「この間、お店は見てたけど、食べられなかったからね!」 「土居ちゃんは、無敵の胃袋だ!」 土居ちゃんはこのあと、夕方ぐらいの飛行機で東京に帰る。
この後、私と嫁は、鹿児島中央駅のお土産売り場で、駅弁を買って改 札口へ。 土居ちゃんとは、ここでお別れ。 「土居ちゃん! もう一度、お餅を食べに行かないようにね!」 「ぎくっ!」 「行くつもりだな! ハハハ!」 「また鹿児島に来てくださいねー!」 「何、地元の人のふりしてるんだ! ちゃんと鹿児島弁で言ってくれな いと地元の人に思えないよ」 「えーと、えーと…」 「また来て、たもんせ!だよ!」 「あっ。そうか! おじゃったもんせ!」 「それは、いらっしゃいませでしょ!
午後3時45分。九州新幹線つばめ16号新八代行きに乗車。
まだ九州新幹線は、鹿児島ー新八代までしか開通していないので乗車 時間わずか38分で、新八代駅に着いてしまう。 おかげで、寝るヒマがない。 眠い…。非常に眠い…。 足が痛い…。 身体がだるい…。 もう疲労の限界だ…。 今回の旅行はけっこういいペースで来ているとおもったんだけどなあ…。 1日の移動距離が尋常ではないことに気づくべきだったとおもう。 速球派の投手が、技巧派に転向するように、そろそろ取材のペースを、 もっとゆったりさせないといけない。 どうもちょっとでも時間が空いたら、もう1駅稼ぎたいとおもってしま う。本当は今回まだ2ヶ所ほど行くつもりだった。 午後4時23分。新八代駅に到着。 向かい側のリレーつばめ16号博多行きに乗り換える。
午後4時26分。新八代駅を発車。 乗り換え時間3分間で、よくちゃんと乗り換えられるものだ。 ここから博多まで、1時間43分かかるので、ようやく眠れた。 午後6時9分。博多駅に到着。 乗換えで歩くのも、しんどくなってきた。 午後6時25分。博多駅から、N700系のぞみ50号東京行きに乗 車。 もう、ぐったり…。 動けない…。 動く必要ないけど…。 午後7時。新山口駅を過ぎたあたりで、鹿児島中央駅で買った駅弁を 食べる。 私は、さつま黒ぶためし。
嫁は、黒豚横丁。
嫁の黒豚横丁が、すごかった。 ふつうの駅弁の1.2倍以上、私がいつもつかっているVAIOぐら いの大きさだ。
黒豚とんこつ、黒豚みそ焼き、黒豚とんかつの3種類の豚を堪能して もらおうというコンセプトのようだ。 若い人には、このボリュームはうれしいけど、私たちの年齢になると ちょっと厳しいものがある。 私のほうの「さつま黒ぶためし」は、すでに私の疲労がピークを迎え てしまっているので、食事をする気力も失せていて、ちょっと箸をつけ ただけで、リタイアしてしまった。 それでも、デザートを食べることは忘れない。 明石家の大黒餅。 黒糖が入った和菓子で、いい味。 次に鹿児島に行くときは、もう一度買ってみたい和菓子だ。 そうそう。かるかん饅頭って、いま『篤姫』でおなじみの島津斉彬公 が江戸から菓子職人を連れ帰って作られたのが、始まりなんだってね。 鹿児島の歴史を紐解くと、本当によく島津斉彬公の名前が出てくる。 藩主になって数年で亡くなってしまったのに、その業績の多さは本当 に素晴らしい。 午後9時10分。京都駅で、下車。 個人タクシーの宮本さんが迎えに来てくれた。 何も言わなくても、京都のマンションの玄関まで運んでくれるのは、 きょうみたいに体力ゼロのときは、本当に助かる。 午後9時30分。京都のマンションに戻る。 疲労が激しすぎて、返って眠れない。 なんとか、お風呂に入って、就寝。 いやはや、疲れた…。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
◆さくまNEWS◆
◆『ご当地グルメバトル--桃鉄の旅--』スカパー!旅チャンネルで好評放映中! NEW! NEW!
◆『桃鉄物産館』が、Au、SoftBankでも利用できるようになった! NEW!
『桃鉄物産館』への入り方は、こちら↓
・DoCoMo iメニュー⇒メニュー/検索⇒ゲーム⇒テーブルゲーム
⇒桃太郎電鉄⇒桃鉄物産館
・Au
EZトップメニュー⇒カテゴリで探す⇒ゲーム
⇒パズル・テーブル⇒桃太郎電鉄⇒桃鉄物産館
・SoftBank
メニューリスト⇒ケータイゲーム⇒パズル・テーブル
⇒桃太郎電鉄⇒桃鉄物産館
◆『桃太郎電鉄20周年』のHPができました! NEW! NEW!
*モバイル版桃太郎電鉄(i-mode EZweb Y!ケータイ)の入り方などもこちらにあります!
●携帯着メロ、はじめました!
インデックスさんの携帯向け着信メロディ配信サイト「速報 Musicサーチ」で
さくまあきらがお勧めする「さくま式スゴログ」を配信しています。
【i-mode】i Menu→メニューリスト→着信メロディ/カラオケ→総合→速報Musicサーチ
またはURL:http://39e.jpを入力
□ 情報料:「速報Musicサーチ」 94円=90ポイント/315円=360ポイント/525円=600ポイント(月額・税込)の3コースから選択
「速報Music歌詞」 52円(月額・税別)/35,000曲を無制限で閲覧可能
【EZ】トップメニュー→音・画像をゲット→着信メロディ→総合→速報Musicサーチ
またはURL:http://39e.jpを入力
□ 情報料:「速報Musicサーチ」 94円=90ポイント/315円=360ポイント(月額・税込)の2コースから選択
◯「速報Music歌詞」 52円(月額・税別)/35,000曲を無制限で閲覧可能
えらべるJ-POP>お父さんのためのJ-POP
【Yahoo! ケータイ】メニューリスト→J-POP・洋楽→J-POP・インディーズ→速報Musicサーチ◯
またはURL:http://39e.jpを入力
□ 情報料:「速報Musicサーチ」 94円=90ポイント/315円=360ポイント/525円=600ポイント(月額・税込)の3コースから選択
◯ 「速報Music歌詞」 52円(月額・税別)/35,000曲を無制限で閲覧可能
●東京谷中・妙泉寺にて、「貧乏が去る(猿)像」公開中!
●四国高松の鬼無駅ホームにて、土居孝幸オリジナル原画による『桃太郎電鉄』の宣伝
看板公開中!
-(c)2008/SAKUMA-