1月17日(木) 午前6時。旅先は、早く目が覚める。 少しでも旅行中の日記のメモ程度でもいいから書いておかないと。 連日密度が濃いスケジュールをこなしているので、旅から帰ってから 書いたら、長崎で佐世保ハンバーガーを食べた日記になりかねない。 午前8時30分。ロビーで、スタッフ&出演者が集合。 きょうも誰も遅れることなく、集合。 昨日、嫁と土居ちゃんほか数人で餃子を食べにでかけたと思ったら、 撮影スタッフ全員に、テツandトモも、テツandトモのマネージャーの川 田友見さんまで食べに行ったそうだ。しかも、みんなが口を揃えて「ひとくち餃子と、水餃子がおいしかっ た!」というので、悔しくて仕方がない。 無理してでも行けばよかった。 一応、カロリーを気にして、辞退した。 午前9時。「松翁(しょうおう)軒」へ。
長崎といえば、カステラ。 カステラといえば、元祖の「福砂(ふくさ)屋」、♪カステラ一番、 電話は二番の「文明堂」、そして、この「松翁軒」が、長崎カステラ御 三家だ。 私はとくにこの「松翁軒」がチョコラーテが大好き。 しかもカステラというと、買って帰って家で食べるイメージが強いん だけど、ここの「松翁軒」は、2階でケーキ・セットが食べられる。
未確認なので確かではないのだが、カステラを長崎でその場で食べら れのはこの「松翁軒」だけだとおもう。 もし長崎で、お店でコーヒーといっしょに食べられるカステラ屋さん があったら、ぜひ教えてほしい。 その土地の名物は、その土地で食べるのがいちばんおいしい。 というわけで、私は長崎に来たら、「松翁軒」の2階で、チョコラー テ・セットを食べるのが定番なのだ。 おっと! 甘いものは控えめに!と言われているにもかかわらず、お 店の人が、2切れも出してくれたので、ぺろり!と食べちゃったよ。 嫁が「一切れにしたほうがいいわよ!」と、シグナルを送ったらしい のだが、撮影中なので目に入るはずもなく、ペロリ男爵であった。 ペロリ男爵って、誰だ!? いま急に思いついた。 午前10時30分。長崎駅へ。 駅前の歩道橋のちょっと広いスペースで、オープニングの撮影。
笑っちゃうぐらいいい天気〜〜〜。 テツandトモは、♪あああ〜〜〜、長崎は〜きょうも〜と歌うつもりだ ったようだけど、晴れ男の私がいるせいか、本当に快晴。 長崎はだいたい年間100日ぐらい雨が降ることから『長崎は今日も 雨だった』の歌が生まれたそうだから、この快晴は珍しいらしい。 ちなみに、私はいままで10回以上、長崎に来ているけど、雨が降っ たのは、グラバー邸での1回ぐらいしか記憶にない。 この後、駅前の「あみゅプラザ」で、テツandトモがお土産対決。 私、嫁、土居ちゃんもお土産さんを物色。 土居ちゃんが大好きな角煮まんじゅうがあった。 メーカー名は、岩崎本舗。 “岩崎”という名前に、よからぬ気配を感じながらも、土居ちゃんは、 なんと10個入りの角煮まんじゅうを2袋も自宅に送っていた。
「土居ちゃん、最近誰か(女性)と同棲してるの?」 「うん? ひとりだよ」 「ひとりで、その角煮まんじゅう全部食べるの?」 「うん!」 あまりにも堂々と言われると、独身ネタを突っ込めない。ハハハ! 午後0時。再び、長崎駅前の歩道橋で、佐世保→長崎コース最終対決 の結果発表のシーンを撮影!
また佐世保のケーブル・テレビの人たちが、取材に来てくれた。 この番組、たまに地上波でも放送していることがあるみたいだ。 そうか。そのせいで、昨年の青森のサイン会のとき来てくれた人たち の半数近くの人たちが、この番組を見たことがあると言っていたのか。 午後1時。ロケバスで、これから念願の場所に行く。 『桃太郎電鉄』が大好きな人なら「びわゼリー」というだけで「ああ! あの臨時収入がいっぱい出るやつ!」と声が出るとおもう。 その「びわゼリー」を売っているお店に行くのだ。 午後1時15分。茂木(もぎ)の「一○香本家」へ。 えっ!? もう着いちゃったの? 長崎駅から15分ぐらい? 嘘でしょ? 昔、茂木まで来るのに、長崎駅から40分ぐらいかかったはずだよ。 オランダ坂トンネルが出来たせいだったのか。 なるほどねー。 そういえば、ながさき出島道路という有料道路を通っていた。 こういう道路の建設なら、大賛成だ。 小泉元総理が凍結した道路建設は、福田総理になって、いつのまにか 全部建設が決まったそうだ。 何のための道路族糾弾の騒ぎだったんだろう。 それ以前に、自民党が、セ・リーグとパ・リーグのように分かれている ことのほうが問題だ。
話がそれた。 「一○香本家」は、「一○香(いちまるこう)本家」と読む。 『桃鉄』に登場する「びわゼリー」は、このお店の「茂木びわゼリー」 が、モデル。 「茂木」というのは、この地方一帯の名称で、びわの名産地。 テツandトモのふたりも、愛川ゆず季ちゃんも、『桃鉄』で、びわゼリ ーを知っていても、茂木びわゼリーを食べるのは、初めてだそうだ。 「まるごと、びわが一粒入っているんですね!」と、愛川ゆず季ちゃん が、ただでさえ大きい目を、さらに大きくした。 「これだったんだ! びわゼリーって!」と、トモくんが感激する。
『桃太郎電鉄』は、北海道といえば、白い恋人たち、長崎ならば、カス テラがお土産の定番だけど、それ以外にもおいしい食べ物はいっぱいあ るよ!というのをみんなに伝えたくて作り始めたものだ。 とくに、この「びわゼリー」をみんなに食べてもらいたくて、しつこ く臨時収入の確率を高くし続けた。 「『桃鉄』を見て、買いに来ました!というお客さん、多いですよ!」 と、ご主人。 茂木びわゼリーは、長崎市内や、九州物産展で買えるものだから、わ ざわざこの本店まで買いに来る人はいないと思っていた。 事実、私もこのお店を何度も通り過ぎていたけど、来たのは初めてだ。 できれば、一○香(いちまるこう)本家も、長崎市内に、コーヒーと いっしょに食べられるお店が出来てほしいものだ。 「一○香(いちまるこう)本家」には、びわゼリー以外にも、おいしい ものがある。 お店の名前のきっかけになった「一口香(いっこっこう)」とう中国 伝来のお菓子がある。 これも、ほかのメーカーでも作っているけど、このお店のがいちばん おいしい。 ちょっと硬くて、なかが空洞になっていて、空洞の内側には水飴が塗 られている。江戸時代、中国の人たちが貿易で渡海してくるときの非常 食にしたそうだ。 さらに、私が大好きな「生びわどら」もいただく。 びわが入ったどら焼きタイプだ。 冷えて硬いほうが、おいしい。 夏の暑い日に食べると、気持ちいいよー!
撮影スタッフが、お土産にびわゼリーを買いまくる。 この番組、撮影スタッフが買うお土産の量で、受け具合がわかる。 視聴率みたいだ。 午後2時30分。茂木の「料亭 二見(ふたみ)」へ。
今回の佐世保→長崎シリーズのご褒美のお店に、私が選んだのはここ。
なにしろ、長崎といえば中華なのに、私がチャンポンや皿うどんを食 べる回数が少ないのは、ひとえにこのお店のせい。 ついつい長崎に宿泊のときは、ここに来てしまうので、中華を食べる ヒマがない。 部屋に入って、1枚ガラスの窓の下が、海であることにみんなが、い っせいに驚く。 やっぱり、受けたか。 このロケーションは受けるだろうとおもって、長崎の卓袱(しっぽく) 料理屋さんではなく、このお店をご褒美のお店に選んだのだ。 いやあ、この受け方は、うれしくなっちゃうなあ…。
いきなり、海老の踊り食いにみんなが驚く! 釜揚げしらすの2〜3倍くらいの小さい海老を、指でつまんで、くち 入れる! 活きのいい海老なので、指でつまんでも逃げ出すし、くちに入っても 飛び出してしまうことが多い。 案の定、愛川ゆず季ちゃんが苦戦した。 この後、鯛のお刺身に、イカのお刺身、あわびなどが出てくる。 イカのお刺身だよー! イカ大好きの私は、大喜び。
しかも、足の部分は、天ぷらにしてくれるというではないか! 最も私が大好きな食べ方だ!
鯛のまるごと一匹焼きが出てくる。 この鯛を支えるように置かれたサツマイモと、落花生がおいしいこと を私は、このお店に何度も通って知っているので、最初にサツマイモか ら食べる。 番組的な見栄えを全然考えていない。ハハハ!
放送部分を撮影後、それぞれの料理の物撮り撮影。 撮影し終わった料理を、撮影スタッフと、マネージャーさんたちが食 べる。まるで運動部の合宿風景だ。 みんな、にこにこして「おいしい! おいしい!」を連発。
これで今回のシリーズの撮影はこれですべて終了。 自然といままでのシリーズで、何がおいしかったのかという話題にな る。人気は、やっぱり揚げ鯛で、ご褒美のお店では、この「二見」がい ちばん!という声が多かった。 「京都のいのしし鍋もおいしかったけど、この海を目の前の景色で、魚 づくしはポイント高いですよねー!」 このお店が、ここまで受けると思わなかった。 『桃太郎電鉄KYUSHU』では、茂木を物件駅にして、この「二見」も登場 させよう。 午後6時。ロケバスで、長崎市内の「ザ・ハミルトン長崎」まで送って もらって、みなさんは長崎空港へ。 「ザ・ハミルトン長崎」にチェック・インして、まずはベッドにひっく り返る。疲れた〜〜〜! 午後7時15分。嫁と、思案橋の「宝雲(ほううん)亭」へ。
嫁が昨日、スタッフを連れて食べに行ったお店だ。 でも、嫁にとっては、2日連続になってしまう。 それでもいいと、嫁がいう。 そのぐらいおいしかったというのだ。 私は私で、みんながおいしかったと言っていたので食べたかった。
昨日とおなじように、焼き餃子と、水餃子を注文。 「点天(てんてん)」のひとくち餃子よりも、小さい。 ほいほい、くちに餃子が入ってしまう。 うまい! これはうまい!
水餃子のスープは、感動の味。 これは、たまらんなあ! あれだけ毎日、おいしいもの食べたのに、まだおいしいと感じるんだ から、相当おいしいんだろうなあ…。 午後8時。ザ・ハミルトン長崎に戻る。 のんびり、ぬるいお風呂に入って、あわや寝そうになる。 いやあ、今回も楽しい撮影だった。 かなりオフィス・キッチンのメンバーも、スケジュールを考えてくれ るようになって、だいぶゆるやかな撮影ペースにしてくれるようになっ てきた。 でもあいかわらず密度の濃いスケジュールで、佐世保に着いたのが、 1週間前のように感じるよ。 とりあえず、自分に、お疲れ様。
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