12月13日(木) 午前4時。ふと、目が覚めた。 部屋つきの露天風呂に入る。 あたりはまだ暗い。 癖のない泉質に、のんびり浸かる…。 お風呂を出て、ふとんのなかでぬくぬく…。 雨の音が次第に強くなって来た。 TBS『朝ズバッ』を見ながら、うとうと…。 午前8時30分。朝食。 昨日の蟹の波状攻撃に比べて、朝食はやけに地味。 この土地ならではの食材もなくて、ちょっと残念。![]()
午前10時。「あらや滔々庵」をチェックアウト。
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主な荷物は、宅急便で送った。 残った荷物といってもコンピュータだけ。 VAIOを旅館に預けて、傘も借りて、山代温泉を探索。
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バシャバシャと地面を叩くような激しい雨だ。 本当に「あんたの取材は、昨日で終わったよな!」と言わんばかりに 楽しそうに降っている。 午前10時15分。魯山人先生寓居跡「いろは庵」へ。 魯山人先生といえば、『料理の鉄人』で加賀丈史さんが「かの魯山人 が…」と叫ぶ、あの北大路魯山人だ。
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魯山人が、30歳の頃、この山代温泉に来て、旅館の旦那衆との交流 が芽生え、吉野屋旅館のご主人が、魯山人のために別荘を提供してくれ たそうだ。 まだ陶芸を始める前の魯山人なので、福田大観という名前だったそう だ。この別荘で、魯山人は旅館の看板を彫った。 そのせいで、いまも山代温泉の旅館の看板は、魯山人が彫ったものだ。 この交流のなかで、九谷焼の初代・須田青華(すだせいか)という人 に陶芸を習ったそうだ。
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北大路魯山人の歴史を紐解くと、つねに誰かと喧嘩している。 そんな一生の間でも、ここ山代温泉にいた1年間は、地元の旦那衆と 実になかよくすごしたという。 しかも、北大路魯山人と名乗るようになってからも、何度となく山代 温泉を訪ねて、旦那衆と交流したという。 よほど、この土地の人と波長が合ったのだろう。
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「いろは庵」に、この別荘を提供した吉野屋のご主人の写真が貼ってあ ったけど、人のよさがそのまんま顔になったような人だった。
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午前11時。北大路魯山人の陶芸の師匠である須田青華窯へ。 初代・須田青華という人はすでに亡くなっていて、いまは4代目にな っている。 外国のお客さんが器を買いに来ていた。
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いったん、「あらや滔々庵」に戻り、傘を返して、タクシーを呼んで もらう。 あれだけ激しかった雨も、ほとんどやんでしまった。
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午前11時30分。小松市の「日本自動車博物館」へ。
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500台のクラシックカー、ビンテージカーが並び、そのどれもが動 くようにメンテナンスされている貴重な博物館だ。 私は、日本じゅうの自動車博物館を巡っているが、ここが段違いの日 本一!
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私は以前、ここでニッサン・シルビアと感動的な対面をし、ついには 購入してしまった。 今回もここに寄ったのは、実は来年完成予定の湯河原の「桃太郎電鉄 立ちねぷた館」には、3台車がガラスケースに入る予定になっている。 1台は、ニッサン・シルビア、もう1台は、プリンス・グロリア・ス ーパー6、あと1台を何にするかで、ずっと悩んでいる。 候補としては、ホンダS600、スバル360、トヨタ2000GT、 トヨタS800、初代ニッサン・フェアレディ、ミニクーパー、シトロ エンなど…。
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でも、ニッサン・シルビア、プリンス・グロリア・スーパー6と国産 車で来たから、当然トヨタのほうが収まりがいい。 ただトヨタ2000GTは、いま買うと1800万円ぐらいするので ちょっとシャレにならない。
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今回あれこれ見て、トヨタS800が有力候補に挙がってきた。 これならビンテージカー屋さんで、200万円前後だ。 カローラの新車のほうが値段が高い。
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というように、1台、1台、値踏みをしながら見ていたら、あっとい う間に1時間が過ぎてしまった。 やっぱり、私は古い車が好きだなあ…。
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どの車を見ても、ああ、これは川久保くんが乗っていた。西森くんが 乗っていた。坂牛くんが乗っていた…と、同級生の名前が思い出される。 みんな今頃、どうしているんだろうなあ…。
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「日本自動車博物館」を出ると、外は土砂降りの雨。 まるで「ビンテージカーは、取材でも、仕事でもないぞ!」と釘を刺 されたみたいだ。 午後0時30分。大聖寺(だいしょうじ)の「ばん亭」へ。 旅館で、朝ごはんを食べたから、お昼ごはんはいらないと思ったのだ が、山代温泉の街中を歩き、日本自動車博物館で1時間ずっと歩いてい たせいか、お腹が減った。
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冶部煮(じぶに)鍋というメニューがあったので、嫁と二人前注文。 鴨に片栗粉をまぶして、鍋で煮る。 あっ! これって、いつも京都「ます多」で食べる鴨鍋とおなじ調理 方法じゃないか! あのおいしい鴨鍋は、冶部煮だったのかあ! これは、驚いた。 驚いた拍子に、だじゃれが浮かんじゃったよ。
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「スタジオ冶部煮(じぶに)!」 ハハハ! 笑っていただけたでしょうか? 金沢では、鴨といっしょに野菜、すだれ麩も最初から入っていたから 「ます多」の鴨鍋と、冶部煮は違う食べ物だと思った。 今回の旅で、冶部煮料理の収益率がぐんぐん上昇だ!
<おすすめのお店> 「ばん亭」 住所:石川県加賀市大聖寺東町4-11 電話:0761-73-0141 営業時間:12:00〜14:00 16:00〜22:00 定休日:水曜日 おすすめ:冶部煮鍋。
1時45分。食後、大聖寺駅のほうまで歩き、「石川県九谷焼美術館」 へ。また雨が降り始めた。![]()
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九谷焼は、この大聖寺という町が発祥の地だそうだ。 でも、九谷焼の工房はまったくなく、今朝までいた山代温泉のほうで さかんに作っているそうだ。 私はずっと九谷焼は、金沢市内のものだと思っていたが、金沢は商都 だから、九谷焼を売るお店が多かったわけだ。 窯元は、山代温泉ということになる。 それにしても、緑の濃い大皿に孔雀の羽根のようなブルーの九谷焼は、 ホレボレするくらい美しい。 午後4時30分。加賀温泉駅まで戻る。 ここから東京に戻るのだが、コースが2〜3種類ある。 雷鳥か、サンダーバードで、京都駅まで行き、京都駅から新幹線で東 京に向かう。 これだと、京都に行くなら、京都のマンションで1泊して行きたい。 もうひとつは、米原駅まで行って、新幹線こだまで名古屋駅まで。名 古屋駅から、新幹線のぞみで、東京へ。 これだと、2回も乗り換えないといけない。 というわけで、第3のコース、特急しらさぎに乗って、名古屋まで行 って、新幹線のぞみで、東京まで戻ることにした。 午後2時52分。加賀温泉駅から、特急しらさぎ10号名古屋行きに 乗車。
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乗車と同時に、またまた「圓八のあんころ餅」を食べる。 「あんころ餅」に始まり、「あんころ餅」に終わる。 私らしい旅ではないか! あんころ餅を食べたあと、睡魔に襲われ、爆睡。 米原駅の手前で、目が覚めた。
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関が原のあたりは、絶対雪景色だと思っていたけど、雪の気配なし。 むしろ、きれいな夕陽のほうに感動。 午後5時16分。終点、名古屋駅に到着。 名古屋駅で、みそ煮込みうどんを食べて帰るか、矢場(やば)とんで みそかつを食べて帰るかで悩むが、けっきょく駅弁にした。
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おもしろい駅弁を見つけたのだ。 午後5時47分。名古屋駅から、東海道新幹線のぞみ34号東京行き に乗車。 駅弁を食べる。 私も、嫁も、「名古屋めし」、1100円。
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なんと、名古屋の名物が全部入っている。 名古屋はこの「全部入り」が好きなお国柄で、みそかつ、海老フライ、 名古屋コーチンが入った「名古屋三昧」みたいな駅弁が多い。 きょうのは、なんと! 10種類入り! ・ひつまぶし ・味噌かつ ・天むす ・手羽先 ・きしめん ・鶏めし ・どて ・味噌おでん ・守口漬け ・ういろう
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ご丁寧に、きしめんは、サラダ風味にしてある。 味噌おでんってどれだ?とおもったら、味噌煮のゆで玉子であった。 手羽先もそのまんま入っていた。 極めて名古屋らしい駅弁だ。 車中、VAIOに金沢滞在中の日記の下書きを清書して行く。 午後7時30分。終点、東京駅に着く。 午後8時。帰宅。 さすがに、きょうは孫を呼ばずに、金沢取材1日目の日記を清書して すぐ寝る。疲れた…。
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