12月10日(月)) 午前7時。旅支度。 寒い地方に行くので、コーデュロイのズボンをはいて行こうと思った ら、サイズが小さくて、全滅。 入ることは入るが、お腹の苦しさに、こめかみがプリプル震える。 科学的にいうと「太った!」。ハハハ! さて、日記の目次を見れば、きょう私がどこに行くか正解が一目瞭然 だけど、取材先を予想してくれた人が何人かいるので紹介する。春日部市・くつ子 …………………… はい! 9日のクイズに答えます!! さくまさんが行かれているのは『秋田』じゃないでしょうか?? ただ単に秋田できりたんぽが食べたい私の願望ですが(笑)。
●さくま「秋田は、先月行ったばかりだからね! 秋田だったら、問題 に出さないよ!」きっと温泉等にもゆっくり浸かって冬の旬を満喫されるんでしょうね。 良いなぁ、日記楽しみにしています。 石川キンテツさんの待受、当たると良いな。 それでは、旅行中お体にお気をつけて。
●さくま「温泉に浸かるのは、当たっている」東京都・留置線 …………………… さくまさん、**は。 東京都の留置線といいます。 ズバリ! さくまさんの取材先は、長野県の白馬だと思います! いままで日記に、白馬は登場していません。
●さくま「そういえば、そうだ。30年以上前に行ったから、もはや 免疫切れで、行っていないに等しいね」しかも、さくまさんは“晴れ男”といいながら、雪景色は好きなよう なことが書いてあったと思います。 雪といえば、アルプスの街・白馬です。 白馬村の特産品には、「はくばの豚カレー」という信州産のしめじが 入ったレトルトカレーがあります。
●さくま「それ、おいしそうだなー!」ほかにも、豚まんも特産品です。 というわけで、長野県白馬に一票です。
●さくま「ブッブー! でも白馬には豚の製品が多いというのは新情報 だ。ありがとう!」鹿児島県・どっぺる ……………………… こんにちわ。 むむむ、寒い地方へ行く、ですか。 寒河江とか北の方だと思うけど、あえて、「阿蘇山」と答えてみます。 大穴狙いで。
●さくま「たしかに阿蘇は、この時期、寒い!」偶然に当たったときのためにメルアドは携帯用のにしておきます。 それではまた。
●さくま「実は、何で石川キンテツの待ち受け画面をプレゼントする気 になったかというと、正解の石川県金沢市と、石川キンテツが“石川繋 がり”で掛けてあったんだね。 誰も気づかなかったけど!」枚方市・あすやん …………………… さくまさん、こん**は。あすやんです。 どうでもいい情報ですが、私もキンテツさん同様髪型がソフトも悲観、 もといソフトモヒカンです。 早速ではありますが、今回の旅行先を予想してみます。 「寒いけれど青森ではない」というヒントと、ココ2年間のさくまさんの 取材旅行から推測しますと 1:信越地方(小淵沢〜清里〜軽井沢〜長野) 2:山陰地方(銀山温泉〜宍道湖) 3:北陸地方(富山・加賀・能登) ではないかと。 ただ、2の場合だと一旦京都に立ち寄る可能性があるので4日間の更新 なしということにはありえないワケです。
●さくま「銀山温泉ではなく、石見銀山だよね? なかなか鋭い推理!」3の場合はありえそうですが、取材という目的ではなく単に「美味い魚」 を食べに行ってそうな雰囲気。 寒ブリの写真をどんすけさんに送り付けて、「どうだ、プリプリのブリ だ。魚編に師と書いて鰤、お前には手の届かぬ高級食材!」 …なんてさくまさんらしからぬことを言いそうなので、やめておきます。
●さくま「ハハハ! その加賀が正解だよ!」ですから今回私の予想は1! 甲信越地方、特に長野県ではないかと思われます。 今の時期長野は意外といいです。 ただ観光は新幹線ができてからというものかなり薄い存在になりました。 (日帰りで対応できるレベルになっちゃったんですよねぇ) そこを確認するための取材旅行ではないでしょうか。 当たったらすごいなぁと思いますが、如何でしょう? 一応当たったときの為に携帯のアドレスを書きます。
●さくま「3種類も予想したら、ズルいよ!…といおうとしたら、1が答 えかい! でも正解者がいなかったので、枚方市・あすやんクンをニアピ ン賞ということで、石川キンテツの待ち受け画面を送ってあげよう!」 午前9時45分。嫁と、東京駅。 いつものように、東京駅在来線構内にある「旨囲門(うまいもん)」 で、駅弁を買う。 午前10時12分。東京駅から、新潟新幹線Maxとき317号新潟行 きに、乗車。 月曜日の午前中のせいか、乗客は少ない。 乗車と、同時に駅弁を食べる。 私は、最近お気に入りの「えび千両ちらし」。 嫁は、「日本縦断弁当」。 私の「えび千両ちらし」は、新潟県新発田市の三新軒のお弁当。![]()
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メインは、甘さ控えめの玉子と、むき海老のおぼろが敷き詰められて い。 玉子の下にいろんな食材が入っていて、何が出てくるかが楽しみ。 きょうも、うなぎ、コハダ、蒸しエビ、塩イカの一夜干しなどが現れ た。 嫁の「日本縦断弁当」は、小学館の漫画『徹子の旅』がプロデュース したお弁当で、今回は「まるごと北海道編」。
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どれもおいしくて、とくに鮭の大漁漬けが、石狩漬けっぽくて、おい しかったそうだ。
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当たりの「鉄」印つきカマボコ 漫画の小冊子つき
食後、ガイドブックを片手に、嫁と金沢でどこを取材するかを決めて 行く。 金沢は、加賀百万石、人口73万人の大都会だ。 江戸時代は、江戸、大坂、京都に次ぐ、第4の都市だったそうだ。 行きたいお店がいっぱいあって、困る。 2泊3日で、ランチは2回しか食べられない。 昔は、取材先で1日5〜6食、はしごで食べたこともあるけど、もう そういう無茶はスカパー旅チャンネル「桃鉄の旅」だけに留めておかな いと。 午前11時29分。越後湯沢駅で、下車。 国境の長いトンネルを抜けると、雪国だったになるはずの越後湯沢は、 銀世界ではなく、あちこちに地肌が見える中途半端な雪景色。
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午前11時37分。越後湯沢駅から、JRはくたか8号金沢行きに乗 り換える。 あまり寒くない。
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直江津に近づく頃には、すっかり雪は見えなくなってしまった。
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糸魚川近くの日本海も、波はおだやか。 ああ! この辺で、日本列島は真っ二つに割れたんだなあ…と、感慨 に浸る。『桃太郎電鉄15』のことだけどね。 日本海特有の鈍色の空が続く…。 ありゃ? 富山駅に着く頃には、青空が出てきてしまったぞ。 北陸を旅するなら、鉛色の雲が立ち込めて、いまにも雪が降りそうじ ゃないと、キャラが崩れるなあ…。 だいたい「北陸は、弁当忘れても、傘忘れるな!」というぐらい、雨が 多い。日本一の晴れ男と呼ばれる私ですら、北陸ではよく雨に会う。 なのに陽射しが、はくたか8号を照らして、まぶしい。
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午後2時18分。2014年の北陸新幹線開通をめざし工事中の新幹線 の橋梁を並走しながら、終点、金沢駅に着く。 全然、寒くない。 寒い金沢を予想していた。 金沢は、2005年に大改装が完了したので、大きくてきれいな駅に なっていた。 駅構内でまず、圓八(えんぱち)のあんころ餅、350円を買う。 赤福餅の不祥事以来、最も赤福餅に近い味は、あんころ餅しかない。
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このあんころ餅には、奇妙な逸話が残っている。 元文2年(1737年)6月。主(あるじ)が、42歳のとき、突然 妻子を残して、行方不明になったという。 当然、妻子は生活苦に悩まされた。 その年の秋の真夜中、妻の夢枕に天狗の姿になった夫が立ち「私は京 都の鞍馬山で天狗について修行している。これこれの作り方で餅をあん こで包んで食べれば、息災延命、商売繁盛となる」と告げて姿を消した。 これが圓八あんころの起こりという。 ちょっとオカルトっぽいエピソードだ。
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このあんころ餅だけは、賞味期限切れの偽装をせずに、おいしさを守 ってほしい。 ここ数年、『桃太郎電鉄』の物件から外していたのは、どうも私は以 前金沢に来たとき、圓八以外のメーカーのあんころ餅を食べてしまった ようだね。 ずいぶん味が落ちたと思って、物件から外してしまった。 類似品にご注意すべきだった。 今回、ほかのも食べたけど、圓八のあんころ餅は、あんこのきめ細か さがほかとは格段に違う。 駅構内からタクシー乗り場に向かう。 おお! これが北陸新幹線開通を見越して作られた金沢駅のドームか。 大きいなあ! 総ガラス製のドームになっている。
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大きな木が幾重にも組まれてあるオブジェがあったが、鼓(つづみ) をイメージしているのだそうだ。
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午後2時30分。金沢城近くのKKRホテル金沢にチェックイン。 金沢のホテル事情にくわしい人なら、金沢はいまホテル建設ラッシュ で私がなぜもっと値段が高くて、ゴージャスなホテルに宿泊しないのだ ろう?と思ったことだろう。
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新潟中越地震を長岡駅で喰らって以来、高所恐怖症が悪化して、高さ 10階以上のホテルに泊まれなくなってしまったのだ。 最近のゴージャスホテルは、24階から客室なんていう高所恐怖症に とっては近寄り難いところが増えているので、こうしてコンパクトで値 段の安いホテルを選択することになってしまう。 でも、KKRホテル金沢は、ロビーも広くてきれいだし、部屋もきれ いだし、LANケーブルもコードも備え付けで、非常に快適。 午後3時。さっそく、金沢の取材開始! ホテルから近い「金沢蓄音器館」へ。 蓄音機が多数展示されているというので来てみたら、12月10〜14 日まで、たな卸しと燻蒸(くんじょう)のために、休館だって! きょうからかよ! ほぼ「金沢蓄音器館」の隣りの「泉鏡花記念館」へ。 金沢は、文学記念館が多い。 室生犀星(むろうさいせい)、徳田秋聲(とくだしゅうせい)、近代 文学館…。 まだ五木寛之さんの文学館はないが、時間の問題だろう。 で、その「泉鏡花記念館」。 オーマイガッ! またしても12月10〜14日まで、展示品入れ替 えのための休館っ!
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「金沢蓄音器館」も、「泉鏡花記念館」も、ホームページに休館と明記 しておけよっ! またしても金沢の「呪い」が始まったか? うーーーん。どうも私は、金沢と相性が悪い。 嫌いなのではない。 むしろ、好きだ。 好きだけど、まるで片思いのように、毎回こういう目に会うことが多 い。実際金沢出身の女の子に振らたこともある。 でも、こっぴどい目に会うでもない。 きょうのように、休館日だったり、雨に降られたり、歩き疲れたりと、 軽い肘鉄によく会う。 きょうも、2軒続けて、軽いジャブを喰らって、苦笑するしかない。 「泉鏡花記念館」の斜め前にある「佃の佃煮」へ。 このお店は、ガイドブックで読んだとき、行ってみたいお店だけど、ど の辺にあるのかまだ調べていないお店だっただけに、ラッキー! 少しは、幸せもないとね。
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最中のなかに、くるみ煮が入った「加賀の白峰(はくほう)」と、最中 のなかに、佃煮茶漬けの具材が入っている「器茶漬け」を買う。 「加賀の白峰」を試食したけど、うまい! 『桃太郎電鉄』で、くるみ煮最中という名前で、登場させたいくらいだ。
<おすすめのお店> 「佃の佃煮」 住所:金沢市尾張町2丁目16番70号 営業時間:9:00〜17:00 電話:076-258-5545 定休日:年中無休。
妙な看板を見つけた。 「禁煙室」。 これだけなら、今風のお店でわかりやすいが、「たばこの吸える喫茶 店」というキャッチフレーズまでついている。 「たばこの吸える禁煙室」? 通りがかった人も笑っている。 「本当に、禁煙室って名前のお店なんですか?」 「そうだよ!」 「なのに、たばこが吸えるんですか?」 「そうだよ!」![]()
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あとで調べたら、何でもかつて金沢で10店舗以上展開していた喫茶 チェーンをお店の人が譲り受けて開店させたのだが、当然喫煙者たちか ら文句が出たので、あわてて「たばこの吸える喫茶店」の文字を付け加 えたそうだ。 サイフォン式のおいしいコーヒーを出すお店らしい。 ここから、浅野川大橋の脇の主計(かずえ)町料亭街へ。
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まだ暮色なのに、昔ながらの料亭や茶屋が建ち並び、風情たっぷり。
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一時期、町名変更で「主計(かずえ)町」という由緒ある地名が、金沢 の住所から消えてしまったのだが、1999年10月、全国で初めて、町 名復活という快挙を成し遂げて、復活したそうだ。 浅野川大橋まで戻って、「ひがし茶屋街」へ。
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最近、金沢の観光というと、ここというくらい金沢を代表する場所にな って来ている。 金沢といえば「兼六園」の時代ではない。 今回も私は「兼六園」に行くつもりはない。 非常につらい上り坂に閉口したことがあって、二度と行かないぞ!と、 若い頃思った。 そろそろ庭園の美しさがわかるような年齢になったのだから、いまこそ 行くべきなのかもしれないが…。
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ひがし茶屋街は文政三年(1820)に加賀藩がこの近辺に点在していたお 茶屋をここに集めて町割りしたものだ。 金沢は、第二次世界大戦のとき、戦火を浴びることなく、終戦を迎えた ので、古い町並みが、京都並みに残っている。
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石畳の道の両側に紅殻格子のお茶屋が軒を連ねて、雑貨屋さんとか、紅 茶屋さんとかになっていて、見事だ。
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「コールドパーマ」の看板がいい味してる。 このあたりの芸妓さんたちの髪を結ったお店のようだ。 どうもこの美容院、現役らしい。
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ひがし茶屋街の「箔座ひかり蔵」へ。 加賀の名産、金箔を中心とした雑貨屋さんが5つぐらい集まっている。 純金箔24Kの蔵などもある。
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壁も金箔なら、内部まで金箔。 なかなか、おもしろい。
<おすすめのお店> 「箔座ひかり蔵」 住所:金沢市東山1-13-18 〒920-0831 電話:076-251-8930 開店時間:9:30〜18:00 (冬季は〜17:30) 定休日:無休。
午後4時。ひがし茶屋街の金沢ひがし廓「志摩」へ。 ここもまた文政三年(1820)に建てられたお茶屋さんで、江戸時代か ら一切手を加えることなく、現在に至っているそうだ。 まずは2階に上ってから、見学する。 何だかここに座っていると、階下から新選組が駆け上って来て、斬ら れてしまいそうな気がする。ハハハ!![]()
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しかし、入り口はあんなに小さかったのに、行けども行けども奥に部 屋があるのには、びっくり。
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江戸時代、京都の家が間口の広さで税金が決まったので、ウナギの寝 床と呼ばれるような、奥に細長い家が多く出来たのだが、あれとおなじ 原理なのだろうか?
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「志摩」のいちばん奥にある「寒村庵」で、抹茶と和菓子をいただく。 ここだけ現代風の作りになっているけど、ほかの部屋との違和感を感じ ないくらい、よく出来ている。 というより、壁の素材とか、うちの熱海の家の壁と似ているので、ほっ こりしてしまう。
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ここで抹茶を飲んで、金沢に来てよかったと思えた。 庭もいいよ。可憐で…。
<おすすめのお店> 金沢ひがし廓「志摩」 住所:石川県金沢市東山一丁目13-21 電話:076-252-5675 9:00〜18:00 定休日 無 休 <お茶室「寒村庵」> お抹茶: 生菓子付き 700円 / お干菓子付き 500円
ありゃ。 「志摩」を出たら、ぽつぽつ雨が降ってきた。 ぽつぽつ程度なら、私は傘をつかわない。 さすがは「弁当忘れても、傘を忘れるな」のお国柄だ。![]()
雑貨屋さんで、傘を買った。 この雑貨屋さんで、妙なものを見つけた。 「北陸三県隊」だって! ・金沢 金箔ゴールド ・富山 蛍イカブルー ・福井 越前ガニレッド
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ご当地ヒーローものだね。 それにしても、戦隊ものなのに、ゴールドっていうのもすごい。 午後5時30分。金沢港のほうの大野町へ。 あたりはすっかり真っ暗。 この辺にも見学したい場所がいくつかあったのだが、この暗さではど うにもならない。 「宝生寿し」へ。
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金沢は、お寿司がおいしいし、ここでしか食べられないネタが多いの で、お寿司屋さんに行きたかった。 ここは数隻の船を持つ船問屋? 船宿だったのをお寿司屋さんにした ので、天井が高く不思議な趣きのある内装だ。
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がす海老と呼ばれる茶色っぽい海老や、万十(まんじゅう)貝とか、 一一五(いちいちご)椎茸、のどぐろなど、ほかでは味わえないネタが 食べられて、満足。 この時期の寒ブリも食べられた!
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しかも、比較的値段が安い。 駅からちょっと遠いのが、難点。 でも、いいよ、このお店。
<おすすめのお店> 「宝生(ほうしょう)寿し」 住所:金沢市大野町4-58 電話:076-267-0323 営業時間:11:00〜22:00 定休日:水曜。
午後6時30分。KKRホテル金沢に戻る。 2Fのレストランで、コーヒーを一杯。 午後7時。部屋に戻って、きょう取材した場所の詳細などを、インタ ーネットで調べる。 少しずつ日記の下書きも始める。 昼過ぎに金沢に着いて、たいして歩いていないのに、もう足がじんじ んしている。 でも、長年の金沢に対する偏見がついに崩れそうな予感がする。
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