11月17日(土) 午前9時。青森ワシントンホテルの1階の喫茶店で、カフェオレを飲 みながら、『桃太郎電鉄20周年(仮)Bタイプ』の仕様書作り。 午前10時15分。ロビーに、「鈴木やきそば」組が集まる。 青森には、堤川を境に、両側に「鈴木やきそば」と「後藤やきそば」 という青森焼きそばの二大横綱と呼ばれるお店があるというのは、何度か 書いた。 どちらも広いお店ではないので、二手に分かれて、「鈴木組」と「後 藤組」に分かれてロビーに集合になったのだ。 不思議なことに、20歳代は「後藤やきそば」が好きで、30歳以上 は「鈴木やきそば」が好き。 当然、私は「鈴木やきそば」。 午前10時30分。「鈴木やきそば」まで歩く。こっちに来たのは、私、嫁、池毅さん、土居ちゃん(土居孝幸)、江 口貴博くん。 青森県観光推進課の斉藤直樹さん、松尾義人くん。
お店に入ると、きょうのアスパムでのサイン会の告知が入った『桃太 郎電鉄TOHOKU』のポスターが貼ってあった。 これが石川キンテツが、弘前駅で見たポスターか。
「鈴木やきそば」の奥さんが、昨日もサクマニアの人が食べに来たと言 っていた。誰かなあ? 今回さすがに本州の外れなので、交通費が高くて来れないサクマニア が多いとおもう。こういうイベントをやると、つくづく東京は有利なん だなあとおもう。
「サイン会には何人ぐらい来るでしょうね?」と、斉藤直樹さん。 「東北の人たちは、積極的ではないから、最大でも30人ぐらいだと思 いますよ。知り合いの漫画家さんが昔、四国の書店さんでサイン会やっ たとき、お客さんがひとりしか来なかった例がありましたからね」 「そんなことって、あるんですねー」 「30人以上来たら、大成功! 喜びましょう!」
「そういえば、さくまサン! 五所川原のあげたいの店が、300枚の 揚げ鯛を用意したそうですよ!」 「ええ〜〜〜! 300枚も〜〜〜! それはものすごい迷惑をかけち ゃうんじゃないですか? 私たちがひとり3枚ずつ食べても、太刀打ち できないぞ!」 サイン会に来てくれる人数が心配だったけど、「あげたいの店」の揚 げ鯛の売り上げまで心配になってきた。
<おすすめのお店> 「鈴木やきそば」 住所:青森県青森市青柳2-8-9 電話:017-777-8166 営業時間:10:30〜18:30 定休日:月曜、第3日曜。
午前11時。「鈴木やきそば」を出たところで、向こうから岩崎誠率 いる「後藤組」がやってきた。 「後藤焼きそば」の開店時間が、午前11時からなので、ちょうどこの 時間に「鈴木やきそば」を通過なのだ。 松尾義人くんが「青森で、こんなに大量の男が歩いているのを見るの は珍しいですよ」というので、お店の前で記念撮影することにした。 見事なばかりに、男ばっか! しかも最年少の石川キンテツですら、30歳。20代皆無。えっ? 江口貴博くんは、みんなといっしょに「後藤焼きそば」に行 くの? チャレンジャーだなあ…。 そういえば、江口貴博くんが『水曜どうでしょう?』のマネをして、 深夜バスで青森まで来るというのは間違いで、今夜、青森から深夜バス に乗って、数日後に東京から、博多まで深夜バスに乗るそうだ。 江口貴博くんは、1日に4回も飛行機を乗り換えるという無茶をする 男だ。彼なら深夜バスで日本縦断をしたと嘘をついても、信じる。 午前11時30分。青森ワシントンホテルの1Fの喫茶店へ。 この辺から、誰とどこでいっしょにいたかわからなくなってきた。 桃太郎チームは、つねに現地集合、現地解散なので、どの時間から誰が 到着したかわからなくなる。 いま私の前にいるのは、池毅さん、土居ちゃんで、私の隣に座ってい るのが嫁なのは間違いない。 そのうち、Team Kawadaの川田忠之くん、込山勉くん、小坂晃弘くんが 到着。 井沢どんすけ、石川キンテツは、「後藤焼きそば」の後、「鈴木やき そば」に行ったそうだ。はしごだよー。 小坂晃弘くんに、私の新しいVAIOの操作方法を教わる。 エクセル・データを作ろうとして「名前を付けて保存」の場所がわか らないというと、左上のアイコンをクリックすると言うではないか! いままでVAIOのコマンドを開くのに、コマンドをクリックなんて なかったじゃないかー。 ほかにも、いくつかわからなかったことの解決策は、アイコンをクリ ックだった。 頭が痛くなってきた。 ほかのメーカーのウィンドウズを買いたいけど、おなじ機種のほうが やり方がおなじことが多いだろうからと、VAIOを買い続けているの に、毎回買い換える度に、前のVAIOの知識がジャマする。 外付けハードディスクの安全な取り外し方まで変わってしまった。 『桃太郎電鉄』が、毎回決定ボタンが、Aボタンになったり、Bボタン になったら、怒るよね。 これから、サイン会だというのに、ぐったり疲れた。 コンピュータをつかわなくてもいい職業があったら、いますぐにでも 転職したいけど、これからの時代、コンピュータ入らずの仕事って、ま ったくないからね。陶芸だって、火の調整をコンピュータでやる時代に なってしまうだろう。困ったもんだ。 午後1時30分。アスパムまで歩く。 陽射しが出てきた。
「天気予報は雨だったのに、ほんとにさくまサンがいると、いい天気に なりますねー!」 「変だねー」 「昨日の朝、青森は雪が降って、つもりそうだったんですよ」 「私が秋田にいて、青森に到着していなかったからっていうんだろ? そんなに微妙に天候を左右できるわけないよ! はっはっは!」 「だって本当にそうなんだもん!」 アスパムに着く。 おお! まん前に「あげたいの店」だ。
左に「桃鉄セレクトinあおもり」だ!
「桃太郎電鉄人形焼き」のリニューアル発売が、間に合ったのかあ! 完成したパッケージを見るのは、初めて。 以前、四国で限定発売したときより、にぎやかな絵でいい。
この「桃太郎電鉄人形焼き」は、全国発売されるらしいけど、どの辺 で売られるんだろう? アスパムの控え室へ。 しばらくして、サザンオールスターズのベーシスト・関口和之くんが お忍びで到着。 関口和之くんは、あまりにも有名すぎるので、関口和之くんまでサイ ン会に登場して大混乱になるとやばいので、様子を見て登場するかを決 めることに。 きょうのサイン会の当たり色紙に、サインする。 以前、読売広告ホールでのイベントでサイコロを振って、1が出たら 土居ちゃんの直筆色紙が当たる方式が受けたので、今回も会場に来た人 に、サイコロを振ってもらおうと思っている。 「サイコロ振って、1が出たら」だと、6人にひとりが当たる確率なの であっという間に色紙がなくなった失敗を反省して、きょうはサイコロ 2個振って、1か6のゾロ目が出たら当たりにした。 こういう風に毎回、小さなイベントを開いては、反省して改善して、 来年の20周年へと結実して行きたい。 この当たりの色紙は、私、土居ちゃん、池毅さん、関口和之くんの4 人勢ぞろいのサイン色紙だ。 メイン4人が揃ったサイン色紙は、史上初。 貴重だよー。 「えっ!? 揚げ鯛300枚が完売して、追加分を五所川原まで取りに 行っている!? やったーーーっ!」 「あげたいの店」の揚げ鯛は、県下でも有名なお店なので、5枚、10 枚と大量に買いに来る人がいっぱいいたそうだ。 よかったー。
石川キンテツが、揚げ鯛をくわえながら控え室に入ってきた。 その姿を見て、大爆笑。
「もうすでに、3枚食べちゃいました! おいしいっす!」 「石川キンテツ、最近リバウンドしていないか?」 「お腹がちょっと…」 あっ。お腹がぽっこり出てきた。
関口和之くんが「それでも前に会ったときより、痩せたなあとおもっ たんだけど…」 「あれから20キロ痩せたんだよ。でもじわじわ戻ってきているらしい。 石川キンテツ! 昨日、黒石で焼きそば屋さん、何軒行ったんだっけ?」 「4軒です!」 「4軒〜〜〜!? ええ〜〜〜!?」 「焼きそば、好きなんすよー」 悔しいのは、新郷村の飲むヨーグルト・ザ・プレミアムも「桃鉄セレ クトinあおもり」のところで売っていたらしいのだが、もう売り切れて しまったそうだ。 先に来て、私が買い占めるべきだった。はっはっは! 午後2時。北海道のある会社の人と懇談。 私が青森県と組んで、いろんなイベントを仕掛けているのを日記で見 て、視察に来る人が現れるというのは、おもしろい動きだ。 午後2時30分。五所川原立ちねぷたの会の人たちによる演奏が始ま った。 「ヤッテマーレ! ヤッテマーレ!」
鉦(かね)と太鼓の音に、昨年の「五所川原立ちねぷた祭り」を思い 出して、じ〜〜〜ん!とする。 ああ! やっぱり私の胸には、昨年の「五所川原立ちねぷた祭り」が 最高の思い出として残っているんだなあ…。 「あげたいの店」のご主人、神さんと挨拶。 うへ〜〜〜! さくらんぼの西村農園の西村忠志さんまでいらっしゃ っているではないか! まったくもう、「青森の親戚、勢ぞろい!」みたいだよ。 本当に青森が第二の故郷になって来た。 午後3時。いよいよサイン会、開始!
会場の真ん中に、私、土居ちゃん、池毅さんが並ぶ。 その脇にも、机があって、井沢どんすけ、石川キンテツの名前が貼っ てある。 「岩崎誠! 井沢どんすけと石川キンテツがサインするのって、どうい う条件があるの?」 「希望した人には、全員で…」 「ハハハ! 条件なしかい!」 私、土居ちゃん、池毅さんがマイクを持って挨拶を始めると、会場に いる人たちがいっせいに、携帯電話で写メールを始める。 ハハハ! 関口和之くん! 一般の人たちに混じって、写メールする のやめてよ! 私たちを写メールしてど〜するの。 それにしても、関口和之くん、一般の人たちのなかに溶け込みすぎ! おお! おお! 行列が出来てるよ。 これは30人を突破しそうだぞ!
青森県在住のサクマニアのみなさんも、何人か来てくれた。 青森市・etsukenくん、むつ市・ユンヌくん、青森県・なかちっぱサン…。 「おお! 高木明光くん、さすがに今回は来れないとおもったよ!」 「青森は遠くて交通費がかかるので、今回来るの無理だと思っていたん ですが、格安ツアーが見つかったんで来れました!」 「いつもすまないねー!」 「こんにちわ、BARUです!」 「おお! 富士宮の!」 「いまは長野に住んでます」 「ええっ? じゃあ熱海に就職する件はダメになっちゃったの?」 「いえ。来年から熱海の後楽園ホテルに…」 「おお! 就職決まったんだ。おめでとう!」 今回、神戸、広島から来たという人もいた。 青森市内の人とおなじくらい青森県下の弘前、八戸、むつ、平内、と いったところから来てくれたのが、うれしかった。 昨年の「五所川原立ちねぷた祭り」、西村忠志さんの農園でもいっし ょだった岩手県・勇者猫そらきちサンも来てくれた。
心配されたサイン会の人数は、最大予想の30人を突破して、50人 に近づいてきた。 これだけの人数にサインをするのは、ひさしぶりなので、どんどんサ インがよれて、へばってきた。 若い頃、歌手デビューしたときのライブで、200枚の色紙にサイン したこともあったのに、体力落ちたなあ…。 「こんにちわ!」 「おお! 大阪の…」 いかん。高木明光くん並みに、いつもイベントに駆けつけてくれる高 野文孝くんの名前をど忘れてしてしまった。 土居ちゃんがさっきから「何でそんなにさくまサン、サクマニアの人 たちの名前とか生活を覚えてるの?」と驚いてくれたのに、相当へばっ てきているな、こりゃ。 それと高野文孝くんのような常連の名前を単語登録しているのもいけ ないなと思った。単語登録すると苗字は覚えているんだけど、名前のほ うを覚えなくなる。
それにしても、来てくれた人の何割かがスカイ・パーフェクTV「サ イコロまかせ〜桃鉄の旅」を見ているのには、びっくりした。 この会場での視聴率はすごいぞ。 「『桃鉄の旅』の続編はないんですか?」 「あるよ! あるよ! 12月から新シリーズ始まるよ!」 最近、本当によく「あの番組見ています!」と言われる。 最終的に、サイン会には60人ぴったりの人が来てくれたそうだ。 来てくれたみなさん、ありがとうございます! 今回は親子連れの人たちが多くて、親子二代で遊んでいますと言って くれる。20年の歳月って、二世代に渡るんだねー。
午後5時。みなさんからの差し入れの品が多くて、とてもホテルまで 持って帰れない。 タクシーに乗せて、嫁と斉藤直樹さんといっしょに、青森ワシントン ホテルまで戻る。 私は、ロビーのソファーにひっくり返って、ぐったり。 この後、スタッフ全員で打ち上げの宴会がある。 いまホテルの部屋に戻ったら、絶対寝てしまう。 それどころか、ふわ〜〜〜とと風邪を引いてしまいそうなあの感触に なって来た。やばい! アスパムから、地元のお酒を買いに寄り道していた人たちが帰ってき た。 アサツーDKの杉沢義文さんが「さくまサン! 雨が降ってきました よ!」という。 「さくまサンの仕事が終わったからだ!」 「私のせいじゃないよー!」 岩崎誠が、私と自分を指差して「晴れ男VSハゲ男!」と、バカなこと を言っている。 午後6時。全員揃って、「百代(ももよ)」まで歩く。 毎年恒例の「大間のマグロ祭り」だ。 この会も3年目。 3年目はイベントが終わっての打ち上げ。 こんな豪華な打ち上げ、ないよね。 メンバーは、私、嫁、土居ちゃん、関口和之くん、池毅さん。 Team Kawadaの川田忠之くん、込山勉くん、小坂晃弘くん。 ハドソンの三井啓介くん、内田拓郎くん。 読売広告の岩崎誠、大崎孝太郎くん。 ムサシノ広告の伊東正義。 アサツーDKの杉沢義文さん。 青森県観光推進課の斉藤直樹さん。 プロスペックの江口貴博くん。 お笑い芸人の井沢どんすけ+石川キンテツ(温泉たまご)。
なんと! 18人! 「百代」の女将さんの挨拶があって、浪内料理長が大間のマグロを持っ て現れると、まるで記者会見のように、写メールのフラッシュがパシャ パシャパシャッ!
あとはもう、2時間以上「うまい! うまい!」を、何100回聞い たかわからない。
初参加の関口和之くんが、正座してマグロを食べている。
「井沢どんすけ! いま、1万円あげるから、ホテルに帰れ!って言っ たら、帰る?」 「帰りません!」 「3万円だったら?」 「帰りません!」 「10万円だったら?」 「うーーーん。10万円あったら、このマグロ食べられるじゃないです かあ!」 「甘いな! このマグロはまとめて買わないと作れないので、15人以 上人が集まらないと開催できないから、おまえが10万円出しても、こ のマグロは食べられないのだ!」 「ええ〜〜〜! そんなすごいの〜〜〜!」 岩崎誠が伊東正義に小言を言っている。 「だから、マサさん! さくまサンと仕事するとおいしいもの食べられ て楽しいと言ったでしょ! もっと仕事しましょうよ!」 「やだよ!」 「ええ〜〜〜! 何で〜〜〜!」 「太っちゃうもん!」 「はっはっは!」 「ハハハ!」 マグロのつくねとか、マグロの炙りとかは、デジカメしてもあんまり いい色ではないけど、天にも昇るようなおいしさ。
毎回、浪内料理長が〆(しめ)に何を持ってくるか楽しみなんだけど、 今回はなんと、マグロのお茶漬けだよ!
このおいしさは、ほかにたとえようもない!
午後9時。青森ワシントンホテルに戻る。 ここで気を抜くと、風邪を引いてしまいそうなので、まだ来週は大阪に 行かないといけないんだと気を引き締める。 そのくらい、きょうのイベントは大成功だったし、仕事の後のマグロは 格別だ。 青森とは、年々濃い繋がりになって行く。 一度いっしょに来た人が、必ず「今度、青森行くんだけど…」というと、 すぐ「行きます!」と返ってくる不思議な土地だ。 おおっ! きょうのイベントを取材してくれた「東奥日報」の安達一将 くんが、もうインターネット・ニュースの記事にしてくれた。 本来、彼は事件担当の記者で、こういうイベントの取材はしないのに、 サクマニアなので来てくれたそうだ。 ありがとうございます! http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2007/20071117193043.asp/ ゆっくりお風呂に浸かって、あっという間に就寝。
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