７月２８日（土） ＜最新ニュース＞ ●８月４日午後１時、銚子電鉄の犬吠駅広場で幸せ三像の除幕式（雨天決行）！ 午前６時。『ＴＯＷＮ（仮）』のシステム作りに苦しむ。 井沢どんすけのリクエストに、どうしても答えられない。 あれこれ必死に悩んで、やっとひとつの答えを出すが、どうもこのア イデアが井沢どんすけを満足させられるとは思えない。 ここさえ決まれば、『ＴＯＷＮ（仮）』は出来たも同然なのになあ…。 それより、昨日、熱海の温泉家は、ノミが異常発生して、嫁は刺され まくりで、ほとんど寝られなかったそうだ。 私は、まったく刺されていない。 私と嫁が寝ている部屋が別のせいかとも思うのだけれど、例年、蚊に しても、嫁だけ刺されて、私は刺されない。 虫にとっても、私はおいしくないようだ。 毎日、嫁とおなじものを食べているのになあ…。 「虫に無視される」とは、悲しいだじゃれだ。 午前１０時。嫁は、けっきょく病院に行く事態に。 私、井沢どんすけ、石川キンテツの３人は「ナチュラル」へ。 井沢どんすけ、石川キンテツは、宿泊先で蚊に苦しんだようだ。 またしても、私だけ「虫に無視される」だ。 私は「ナチュラル」で食事するつもりだったのだが、石川キンテツが どうしても「とんかつ喜撰（きせん）」で、とんかつが食べたいという ので、開店時間まで、ここでカフェオレを飲んで待つ。 しかし、「とんかつ喜撰（きせん）」が開くまでの１時間半を、空腹 大魔王の石川キンテツが待てるわけもなく、案の定、豆パンを注文して 食べる。
しかも、豆パンを食べたあとも、メニューを見ては「フレンチトース トが食べたいな…、フレンチトースト…」と、つぶやく。 「石川キンテツ！ ガマン出来ないなら、フレンチトースト食べていい よ！」 「やっやっやっや…！ 大丈夫です！」 「大丈夫そうな顔に見えないけど…」 「やっやっやっや…！ フレンチトースト…」
＜おすすめのお店＞ 「ナチュラル」 住所：熱海市銀座7-3 0557-85-6311 電話：0557-85-6311 営業時間：8：30〜18:00 定休日：日曜日 おすすめ：豆パン。
午前１１時３０分。「とんかつ喜撰（きせん）」で、嫁と待ち合わせ。 熱海の別荘地は、虫だらけが宿命らしい。 おまけにうちは、ハクビシンを退治してもらったために、ハクビシン に巣食っていたノミが、寄生する相手がいなくなって、畳に卵を産んで いたようなのだ。 今回、熱海の温泉家に来たとき、湿気が強かったからなあ。 湿気も、虫の発生の好条件らしい。 嫁は、塗り薬ももらったけど、１か月分の飲み薬をもらうほどの重傷。 私と嫁は、ひとくちヒレカツ・ライス。 井沢どんすけと石川キンテツは、ロースかつライス。 トッピングで、コロッケを２人前。
「あ〜〜〜！ おいしいなあ…」と、石川キンテツ。 「昨夜、石川キンテツは『とんかつ喜撰（きせん）』のとんかつのおい しさを熱く語っていたんですよ」と、井沢どんすけ。 「石川キンテツ！ とんかつより、人生を熱く語れよ！」
「あ〜〜〜、『ナチュラル』のフレンチトースト、食べたかったなあ…」 と、石川キンテツ。 「だったら、石川キンテツ！ デザートにフレンチトーストを食べに行 くか？」
＜おすすめのお店＞ 「とんかつ喜撰」 住所：熱海市中央町4-3 電話：0557-81-8939 営業時間：11:30〜14:30 16:00〜19:30 定休日：不定休。 おすすめ：絶品のコロッケ！
午後０時。本当に「ナチュラル」に戻る。 「ただいま〜〜〜！」 「お帰りなさい〜〜〜！」 アイスコーヒー、コーヒーなどを注文して、石川キンテツはフレンチ トーストを注文する。
わずか２時間のあいだに、石川キンテツは、豆パン、ロースかつライ ス、コロッケ、フレンチトーストを食べる。 余談だが、石川キンテツは「とんかつ喜撰（きせん）」で、サイダー を２本飲んでいる。 サイダーと、石川キンテツ。 何てお似合いな言葉なんだろう。 午後１時。私と嫁は、熱海の温泉家に戻り、井沢どんすけと石川キン テツは、ＭＯＡ美術館へ。 私は『ＴＯＷＮ（仮）』のシステム作り。 けっきょく、井沢どんすけとの対決は、井沢どんすけのリクエストが あまりにも無謀すぎて、抜け道が多すぎることに気づいて、却下するこ とに。 『ドラクエ』でいうと、スライムだけを倒して、レベル９９にしてしま う人にとっては、楽勝の抜け道だった…と言って何のことだかもわかる わけないよね。 わかられても困るんだけど…。 とにかくそういうことで、最初から私が主張していたアイデアに落ち 着くことに。 井沢どんすけの要求を呑んでいたら、最悪の事態に陥るところだった。 ホッと、ひといき…。 午後４時３０分。あれ〜〜〜？ 井沢どんすけと、石川キンテツが、 ＭＯＡ美術館から帰って来ないなあ！ ３時間半も、ＭＯＡ美術館にいるわけないよなあ…。 そろそろ閉館時間だろうし…。 電話してみよう。 トゥルルル、トゥルルル…。 出ないなあ…。 トゥルルル、トゥルルル…。 出ないなあ…。 ふたりとも、出ないよ。 どこに抑留されちゃったんだろう…。 樺太かな？ シベリアかな？ ピンポ〜ン！ あれ？ 玄関のベルが鳴った。 絶対、あいつらだ！ 家に入ってくるなり、早くも仲間割れ！ 「さくまサン！ 石川キンテツって、美術館で３時間寝てたんですよ！」 「やっやっやっや…！ 寝てませんよ！」 「何言ってんだよ。石川キンテツ！ おまえ美術館に入ってすぐ、展示 室２で、もう寝ちゃったじゃないか！」 「やっやっやっや…！ 展示室３ですよ！」 「何だ！ 石川キンテツ！ やっぱり寝てたんじゃないか！」 「やっやっやっや…！ あんまり寝てませんよ！」 「あんまり…。はっはっは！」 「さくまサン！ 石川キンテツは、アールヌーボーが見たいって言って たくせに、アールヌーボーまでたどりつかずに熟睡ですからね！」 「やっやっやっや…！」 「展示室１０まであって、展示室２ですからね！」 「やっやっやっや…！ 展示室３ですよ！」 「けっきょく！ 石川キンテツが３時間寝ていたので、ボクは美術館を ８周しましたよ！」 「やっやっやっや…！ どうせ３周ぐらいですよ！」 「いやあ！ ボクはもうＭＯＡ美術館の隅から隅まで歩いて、芸術にめ ざめちゃいましたよ！」 「やっやっやっや…！ 井沢どんすけサンってば、ＭＯＡ美術館を８周 回ったからどこでも案内できるっていうから、黄金の茶室が見たいって いったら、じゃあ、案内してやる！って言ったのはいいんですが、明ら かに黄金の茶室って書いてある場所を、通り過ぎたんすよー！」 「はっはっは！ もうやめてくれ！ おまえら、おもしろすぎ！」 午後５時。私、嫁、井沢どんすけ、石川キンテツの４人は、ホームセ ンターへ。 虫除け雑貨を買いまくる。 午後５時３０分。「大一楼」へ。
「石川キンテツ！ このお店に、絶対おまえが好きそうな食べ物がある から！」 「何すか！ 何すか！」 「揚げワンタンだ！」
揚げワンタンというのは、ワンタンの皮を広げて揚げたものに、甘酢 あんかけを、とろ〜りと垂らして食べる。
「うわっ！ これはやばいですよ！ 何枚でも行けちゃいそうですよ！」 と言いながら、またたく間に６枚平らげる石川キンテツであった。 石川キンテツのリバウンドを期待して、１２枚入りの揚げワンタンを お土産でもたせる。 「やっやっやっや…！ 帰りの新幹線でぜんぶ食べちゃいそうですよ」
ちなみに、石川キンテツは「大一楼」で、キリンレモンを３本飲んで いる。コーラ男の異名は最近返上しているようだが、キリンレモンも、 サイダーもじゅうぶん甘いとおもう。
＜おすすめのお店＞ 「大一楼」 住所：熱海市中央町４の２ 電話：０５５７（８１）３７６７ 営業時間：平日12:00〜15:00 17:00〜21:00 土日祝12:00〜21:00 定休日：不定休。 おすすめ：揚げワンタン、もやし麺。
午後７時。熱海の海岸沿いのマンションへ。 きょうは土曜日で、花火大会とあって、ものすごい人出。
午後８時２０分。花火大会が始める。 水曜日に見た花火よりも、量も多ければ、規模も大きい。 べランダでなかよく並んで、花火に感動する井沢どんすけと、石川キ ンテツ。 彼らが、女の子とこの花火を見に来る日は、いつのことか？
その日が来ないことを、ふたりは知る由もないのであった…。 午後９時。熱海の花火はいつも、２０分ぐらいで終了するのに、きょ うは夏休みの土曜日なだけに、４０分間も花火を打ち上げ続けた。 これは、すごい。 井沢どんすけ、石川キンテツが、東京へ向かう。 たぶん、石川キンテツは２〜３キロ増えたとおもう。 午後１０時。熱海の温泉家に戻る。 「横浜×阪神」戦も、横浜ベイスターズが逆転勝ちで、連敗が３で止ま った。阪神は昨日まで６連勝だったんだ。波に乗るとほんと恐ろしいチ ームだ。 きょうは、井沢どんすけと石川キンテツの仲間割れギャグに、笑い転 げすぎて、疲れた。 今夜は仕事を休もう。 もう何時間もないけど…。 昼間、『ＴＯＷＮ（仮）』の決定的なアイデアが出たことだし。 いやあ、笑った。笑った…。
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