２月７日（水）

　午前７時。『ＤＱＭ・ジョーカー』の早朝練習！
　何やそれっ！

　集めないといけないあれが、１０個揃った。
　エンディングが近いのかな？
　このくらいの長さのほうがコンパクトでいいなあ…。

　午前８時。『桃鉄研究所』のコメント書き。

　午前１０時。嫁と、喫茶店「らぴす」サンで、カフェオレ。
　きょうも暖かいとおもったら、けっこう寒い。
　風邪が強いせいかな。

　午前１１時３０分。嫁と、恵比寿の「Bistrot des Arts（ビストロ・
デ・ザール）」へ。

 



　きょうはここで青森食材の会「Ｈiver de Ｔsugaru（津軽の野菜）」。

 



　青森といえば、この日記ではもうおなじみ！
　青森トリオの勢揃い！


左：松尾義人くん　真ん中：斉藤直樹さん　右：中村義人さん


　いやあ！　今年もまた会えた！　会えた！
　本当に親戚の人に会うような気分だ。
　みなさん、いかにもアニータに騙されるような人のいい県民性の持ち
主ばかり！

「そうなんですよ〜！　がんばっても、アニータ一発で青森の評判落ち
ちゃうんで困るんですよ！」
「“アニータにだまされる人のよさ”をキャッチフレーズにするしかな
いですよ！」

　きょうの食材は、雪中にんじん、キクイモ、階上早生（そば）、大鰐
（おおわに）温泉もやし、八甲田牛、清野袋（せいのふくろ）の冬菜っ
葉、つゆぶき（うるち米）、じゅね（荏胡麻）、砂丘寒堀りながいも、
岩木一町田のせり、陸奥湾のほたて貝、氷温にんにく、津軽冬ぶどう
（スチューベン）など…。

 
 



　津軽の食材をつかったフレンチなんだけど、どれもうまいっ！
　とくに香ばしい大鰐の温泉もやし、ざっくり大きな長いもは、また青
森に行きたくなる味だ。
　シェフの腕もむちゃくちゃ高いな。
　自家製パンがおいしいお店は、間違いなく料理もおいしい！

 
 



　最近、私が熱海にはまっている要因のひとつに、熱海でしか食べられ
ないものが多いからだ。
　静岡の生桜エビは、箱根を越えるともう鮮度が落ちてしまうというく
らい足が早い。
　それと伊豆半島の地の野菜がおいしい。
　そういう意味では、青森までわざわざ食べに行かないといけない味と
いう意味では、きょうのは行けるなあ！

　洋風の建物が並ぶ弘前市に、こういう津軽の食材をつかったフレンチ
のお店が、３軒あったら、フレンチロードだ！
　きょうは青森食材を空輸して、このお店を借りてフレンチを作ってく
れたので、このお店に来れば、青森フレンチが食べられるわけではない
ので、念のため。


＜おすすめのお店＞
「Bistrot des Arts（ビストロ・デ・ザール）」
住所：渋谷区恵比寿4-9-5
電話：03-3447-0408
営業時間：11:30〜3:00
定休日：無休。
備考：「きむかつ」の横。


　食後、近くの喫茶店で、青森県観光推進課の斉藤直樹さんと、今年の
青森計画について話す。
　今年の１１月くらいには、『桃太郎電鉄TOUHOKU』を配信するつもりな
ので、今年もまた何回か青森に行くと思うけど、湯河原への「桃太郎電
鉄立ちねぷた」の搬入の話とか、斉藤直樹さんと昨年からちょびちょび
会話している青森のある場所をつかっての町おこしの話など…。

　まだまだ青森との縁は続きそうだ。

　午後１時３０分。帰宅。
『桃鉄研究所』のコメント書き。

　午後３時３０分。嫁と、築地のハドソンへ。
　土居ちゃん（土居孝幸）、ハドソン宣伝部の前田一恵さんと、『桃太
郎電鉄ＤＳ（仮）』のパッケージ・デザインの打ち合わせ。

　モバイル事業部の三井啓介くんと、私が温めている企画の相談に乗って
もらう。





　午後４時３０分。今後の『桃太郎電鉄』シリーズについての打ち合わせ。
　参加メンバーは、ハドソン宣伝部部長の土井信一さん。
　モバイル事業部の三井啓介くん。
　読売広告の岩崎誠、浜田良太くん、大崎孝太郎くん。
　私、嫁、土居ちゃん。

 



　ハドソン宣伝部部長の土井信一さんは、『桃太郎電鉄ＵＳＡ』から宣伝
部の部長だったそうなのだが、４年間会っていない。
　ハドソンの社長に至っては、社長就任後、まったく会っていない。

　重要なポストにある人が、私や土居ちゃんに会わないということは、別
に今後『桃太郎電鉄』が出ようが、出まいが、どうでもいいということで
はないか、ということを伝える。
　別に文句があるわけではなく、武士というのは、大将のために命を賭け
て戦うわけだから、大将（社長）、武将（部長）が見ていないところで、
働いても意味がないから、そろそろ家庭用ゲーム機の『桃太郎電鉄』シリ
ーズは終了させてほしいと伝えた。

　その上で、「今年は、去年より宣伝費をいっぱいかけますよ！」と言っ
ておきながら、その言葉を言った人は、途中でハドソンを辞めてしまうの
で、『桃太郎電鉄１２〜西日本編もありまっせー！』からずっと宣伝費は
据え置きである事実も伝えた。
　出来れば次回作の『桃太郎電鉄２０周年（仮）』は、２０周年記念ソフ
トなんだから、宣伝費を増やしてほしいとも伝えた。

　もちろん、宣伝費を増やしてもらっても、売れるとは限らない。
　でも宣伝費をかけてもらって売れなかったら、すべて私と土居ちゃんの
責任なんだから、きっぱり辞められる。
　一方で、モバイル携帯のほうは、DoCoMoさんが宣伝してくれるおかげで
毎月記録更新で、はっきり言って、売り上げは家庭用ゲーム機の２倍以上
なのである。
　だからこそ、一度宣伝費をかけて、私と土居ちゃんに恩を売ってほしい
のだ。それで売れちゃったら、いいなりになるしかないけどね。

　正直、『桃太郎電鉄１６〜北海道大移動の巻！』は、過去最高に納得の
行く作品に仕上がったので、私と土居ちゃんにとっては、これで最後でも
満足なのである。
　どちらかというと、モバイル携帯の地方編のほうが、自分が作家として
作り続けたい内容なので、続けて行きたい。

　家庭用ゲーム機のほうは、毎回土居ちゃんが、新作の絵を４００枚以上
描かないといけないんだよ。
　４００枚っていうのは、１日１枚以上だからね。
　ただの４００枚じゃないよ。
　私が何回もゲスト・ボンビーにリテイクを出している。
　リテイクの枚数は、４００枚のうちに入っていないからね。
　さらに、土居ちゃんはポスター、パッケージ、販売促進用の絵も描かな
いといけない。
　もちろん、『桃太郎電鉄WORLD』、『桃太郎電鉄CHUBU』といったモバイ
ル携帯用の絵も描いて、毎月スリの銀次の絵も描いている。
　どう考えても、５４歳と５１歳のじいさんには、もう限界なのだ。
　この辺のつらさを何度言っても、すぐ宣伝部の人が退社して伝わらなか
ったので、いい機会なので、はっきり伝えてみた。

　いまの時期に、来年暮れの発売を狙っている『桃太郎電鉄２０周年
（仮）』の宣伝費を増やす！とは断ハドソン側が断言できないのも理解
している。
　でも作家というのは、印税が少なくなっても（無料は困るが…）、売
れるという事実で、ひとりでも多くの人に遊んでほしいのだ。
　立場上、ゲームのレンタル屋さんがあったとしたら、反対しないといけ
ないけど、本音はひとりでも多くの人に遊んでもらいたいのだ。
　ナマハーゲンを喰らってほしいのだ。
　絶好調！を味わってほしいのだ。
『桃太郎電鉄１６〜北海道大移動の巻！』は、最高の自信作なのでベス
ト盤は、１０００円で売ってほしいというのが、偽らざる気持ちだ。

　とりあえず、急にこの日記で「『桃太郎電鉄』シリーズの家庭用ゲー
ム機の製作を終了する！」と宣言したら、みんながぶったまげてしまう
ので、そういう可能性もあるということだけは、サクマニアのみなさん
に真っ先に伝えておこうと思う。

　よく海外アーティストなどが「家族との時間を大切にしたいから、ラ
イブツアーは終了する」というコメントを残すのを、いろんな雑誌で見
てきた。
　正直、私は「プロの癖に、何を甘っちょろいこと言ってんだ！」と思
っていた。
　でも、いざ孫が生まれて、どうせあと１年、２年で幼稚園に上がって
幼稚園の友だちのほうが大事になるんなら、２年ぐらいゲーム作りを休
んで、家族とすごす時間を増やしたいと思うようになっている。
　まさか“家族”という言葉といちばん縁遠い男が、こういう考えを持
つこと自体、当人がいちばん驚いている。

　幼稚園に上がっちゃったら、たまに会っても「ジッジー、くちゃ〜〜
〜い！」と言い出すこともわかっている。
　ただこの２年、そして今後の残りの人生をどうすごすが、しっかり考
えないといけない時期に来ている。

　別に大それた晩年を考えているわけではない。
　ゲームのために、駆け足で取材して来た町で、とくに気に入った町に
１週間ずつ住んでみたいというのが、いまちょっと思っていることだ。

　午後６時３０分。私、嫁、土居ちゃん、岩崎誠の４人で、人形町の
「玉ひで」へ。

 
 
 



　お昼に名物の親子丼を食べるために、１００メートル以上の行列がで
きるお店だ。
　でも、夜に「軍鶏（しゃも）鍋」を食べれば、〆のごはんは、親子丼
が出ることを知っている人は、少ない。
　軍鶏もおいしいので、ちょっと値段は高いけど、並ばずに親子丼が食
べたい人は、夜に予約して入るのがいいと思う。

 
 



　食事の相手が岩崎誠と、土居ちゃんなので、『ＤＱＭ・ジョーカー』
の私が現在つかっているモンスターを見せびらかす。
「うわっ！　大きい〜〜〜！」
「えええええっ。もう絶対追いつかないよ〜！」
　５０歳前後のおっさんたちの会話とは思えない。


＜おすすめのお店＞
「玉ひで」
住所：東京都中央区日本橋人形町1-17-10
電話：03-3668-7651
営業時間：ランチ月〜土／11:30〜13:00
　　　　　ディナー月〜金／17:00〜22:00
　　　　　　　　　　　土／16:00〜21:00
定休日：日・祝。
備考：創業宝暦１０（１７６０）年。親子丼発祥のお店。


　午後９時３０分。帰宅。
　さすがにきょうの日記を書くのに時間がかかる。

　きょうは風呂に入って寝る。

　

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『サイコロまかせ！桃鉄の旅』
　再放送も多いのでチェックしてね！！！

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