1月15日(日) 午前7時。『桃鉄研究所』のコメント書き。 ふうっ。ついに昨年暮れまでにとどいたメールにコメントが書けた。 毎度大量の投稿メールは、うれしい悲鳴なのだが、こうもメールが溜まると、気持 ちがあせる。 午前9時。何はなくとも温泉に入る。 お風呂テレビでニュースを見ながら温泉に入っていると、長時間入っていられる。 私は一石二鳥の行動をするのが好きだ。 午前10時。1時間たっぷり温泉に入って、TBS『サンデージャポン』を見なが ら、うとうと…。 この白昼夢っぽい感覚は、熱海の家でしか味わえない。 午後12時。嫁と、伊豆山の「ローストビーフ伊豆花」へ。何がすごいって、標高208メートルの伊豆山の斜面にせり出すようにして建って いて、海側を大きなガラスにしているので、ほとんど180度といっていいくらい、 海が一望できる。 このロケーションのよさは、銀座のど真ん中にお店を開業するのに匹敵するほど貴 重だ。 まさに「絶景」!
ローストビーフの味もなかなか。 むしろ前菜が非常に独創的でおいしかった。 カキのチーズグラタンに、牛肉とポテトのパテはおもしろい食感。サラダもトマト ゼリーや、寒天が入っていて、くちもとが楽しくなる。
それにしても開放的な眺望は、痛快ですらある。 こんな別荘を持ってたら、さすがの私もまったく仕事しなくなっちゃうだろうなあ…。 そのくらい素晴らしい。 次は、もっと晴れた日に来よう。 遠く房総半島までくっきり見えるそうだ。
<おすすめのお店> 「ローストビーフ伊豆花」 住所:静岡県熱海市伊豆山767-1 電話:0557-80-3563 営業時間:11:30〜14:30 17:30〜22:00 定休日:木曜。
午後1時。春日町の「旧・日向別邸」へ。 アジア貿易で活躍した日向さんという人が、熱海駅の近くに買った別荘だ。それだけでは、わざわざ公開するような家ではないのだが、しっかり理由があった。 木造2階建てのほうは、東京銀座和光や上野の国立博物館の設計などで知られる渡 辺仁という人の手になるもの。 さらに、この家の地下の部分を世界的なドイツの建築家・ブルーノ・タウトさんと いう人が設計したそうだ。 古い建造物が好きな嫁に連れられてきたのだが、ブルーノ・タウトさんというのは 素晴らしい建築家で、あの黒澤明監督がこの人の自伝を映画化しようとして脚本を書 き上げたというくらいの人だそうだ。 ブルーノ・タウトさんは、ヒットラーの軍国主義に反対して、日本に来たものの、 卓越した建築能力に嫉妬した日本の建築業界が彼に建築を依頼しなかったとか。いつ の時代も尻の穴の小さいやつがいるものだ。 そのためわずか2年ちょっとの日本滞在中、この熱海の旧・日向別邸のみしか建て ることがなかった。 いまから70年前の話だ。 木道1階、2階の部分の撮影はOKだけど、ブルーノ・タウトさんの設計した地下 室は撮影禁止なのが残念なくらい独創的だ。 京都の桂璃宮に憧れたブルーノ・タウトさんは、竹を多くつかい、手すりや、照明、 壁なども竹にしている。 ややもすると、日本人が作ったよりも日本家屋っぽい。 旧日向別邸 ブルーノ・タウト「熱海の家」 その後、ブルーノ・タウトさんはトルコの大統領に呼ばれて、トルコでその素晴ら しい建築技術を披露して、数年で死んでしまったのだが、もっと日本にいて いろんな建築物を残したら、どれだけ現代の建築家に影響を与えたかとおもう。 それだけこの熱海の別邸は貴重な記録ということがいえる。 木造1階の部分も、ちょうど座椅子に座ったところから、初島と海が見えるように 設計してある素晴らしい建築だ。 低い塀は、京都の竜安寺をイメージしたという。
この木造建築のほうは、どことなく熱海の我が家に似ている。 うちの家も築70年ぐらいではないのだろうか。 家の梁の部分の作り方や、漆喰の部分のうぐいす色など、まったくおなじ方式だ。 熱海はこういう歴史的な建造物がいくらでも残っているから楽しい。 そのうち、我が家も仲間入りしてしまうかもしれない。
でもこの「旧・日向別邸」、いまでも土・日しか公開していないというのに、2月 から完全予約制になってしまうらしい。 建築に興味のある人は、ぜひ1月中に見学を! きょうもたくさんの人が見学に来ていた。 これだけの人数の人が、ブルーノ・タウトさんの存在を知っていることのほうが、 私には驚いた。 世の中には、まだまだ知らないおもしろいことがいくらでもある。 午後2時。「旧・日向別邸」は丘の上にあって、歩いて下ったら、まるで長崎の険 しい坂道みたいだった。
熱海駅のバスターミナルの近くに出た。 駅前の喫茶店「藍花」で、コーヒー。
午後3時30分。熱海の温泉家に戻る。 さっそく、本日2度目の温泉に入る。 しかも今回は、駅前の八百屋さんで買ってきた柚子を入れて、柚子湯だ。 温泉に柚子の香りが立ち込めて、いい気持ち。 午後4時。『桃太郎電鉄16(仮)』の仕様書作り。 『桃鉄研究所』の投稿メールで、こまかい改善案を伝えてくれるので、こまかい部分 の手直しができる。 でもその分、作業はどんどん増えていく。 時間を忘れて、没頭。 午後5時。荷物をまとめて帰り支度。 午後5時30分。熱海駅近くの「こばやし」へ。 お刺身定食。
このお店、熱海駅の近くにあって、誠実な料理を出すのでいつ来ても戦場のような 忙しさで、あわただしい。 きょうもそうだが、新幹線のキップを買ってから、このお店で食べていくことが多 い。
<おすすめのお店> 「こばやし」 住所:静岡県熱海市田原本町3-8 電話:0557(81)1686 営業時間:月・水〜日 11:00〜20:00 火 11:00〜15:00 ※火曜の夜は予約のみ営業 定休日:無休
午後6時36分。熱海駅から、東海道新幹線ひかり420号東京行きに乗車。 1日3本だけある、東京までわずか37分で着く新幹線だ。 でも、初期ののぞみ号の車両をつかっているので、あいかわらずよく揺れる。 とくにトンネルに入ると、トンネルの壁にぶつかるのではないかとおもえるほど揺 れる。 午後7時13分。終点東京駅に着く。 小雨がちょっと降っている。 午後7時30分。きょうは日曜日で、国道246号線が空いていて、東京駅からわ ずか15分で、原宿の家に着いてしまった。 すぎやまこういち先生ご夫妻に「年取ったら、都心に住んだほうが便利だよ」と言 われたのは、このことだ。 以前の杉並区の家だと、東京駅から中央線に乗り換えて、荻窪駅から西武バスで帰 っていた頃は、1時間半かかった。 それが15分は、何より身体が楽だ。 若いときは、1時間半かかってもたいしたことがないのだが、50歳過ぎて、15 分で家に帰れるのは、ほんとに助かる。 先日、年末年始をいっしょに京都ですごした漫画家の万乗大智くんが、私がすぎや まこういち先生ご夫妻から聞いた言葉を伝えたせいで、現在築地に住んだそうだ。 万乗大智くんは、すぎやまこういち先生ご夫妻の孫弟子だ。 午後8時。NHK『功名が辻』を見る。 まだまだ山内一豊がどんな人間なのか、見えてこないが、まあじゅうぶん楽しい。 ただちょっと出演者たちが高齢すぎるのが気になる。 平均年齢が、間違いなく50歳を越えている。 森蘭丸役で、ジャニーズ系をひとりでも入れておけばよかったのにとはおもう。 今夜は、『桃太郎電鉄16(仮)』の仕様書作り。 こっちのほうも、昨年からの宿題が全然終わらない。 PS2を作る労力は、携帯電話の『桃太郎電鉄』の10倍くらいだ。 でも、PS2という空母がしっかりしているから、携帯電話の『桃太郎電鉄』シ リーズという飛行機が飛び立てるとおもっている。 空母をしっかり建設しなきゃ!
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