6月24日(金)

 旅先はどうもすぐ目が覚める。
 午前2時、午前4時、午前6時…。
 規則正しく2時間置きに目が覚めてしまった。
 目が覚めるたびに、部屋付きの露天風呂に入ったので、眠り自体は深い。

 午前8時。ズラリと並んだ朝食に「ぎょっ!」とする。

 ただでさえきょうは1日、食べっぱなしになることが予想される。  朝からこんなに食べたら、肝心の取材対象の食べ物がお腹に入らなくなってしまう よ。  必死に、イーハトーブの牛乳、豆乳鍋、焼きシャケ、お刺身などなどだけ食べるが、 どれもおいしくて困り果てる。  この私が玉子焼きに手をつけなかっただけでも、非常事態である。  午前9時。昨日のタクシー運転手さんに、旅館まで迎えに来てもらう。  感じのよい人だったので、安心して運転をお願いできる。  愛想の悪い運転手さんだと、乗ってる時間が長く感じるからね。  ときどきこっちがお金払って、気までつかわないといけないのかとおもえるような 運転手さんがいる。  花巻温泉郷をグルッ!とひと回りしてもらったあと、東北自動車道へ。

 朝ごはんを食べたばかりで、満腹中枢が活発になり、眠くなる。  真っ直ぐな高速道路なので、うとうと…。  安心して眠れるのも、いい運転手さんだからだ。  午前9時45分。盛岡駅に到着。

 予想した時間より、30分近く早く着いてしまった。  しばらく盛岡駅構内で、ヒマつぶし。  午前10時26分。盛岡駅から、東北新幹線はやて3号八戸行きに乗車。  実はこの列車に今朝、午前7時56分に東京駅で乗車した読売広告の岩崎誠と、ハド ソンの熊沢太吾くんが乗っている。  これが西村京太郎さんの十津川警部シリーズなら、私は何食わぬ顔して、10号車 あたりにいるふたりを殺害して、次の二戸駅で降りて、逃亡するパターンだ。  でも最後に、花巻温泉から乗ったタクシーの運転手さんを十津川警部に見つけられて、 逮捕である。  岩崎誠たちの座席に行ってもいいんだけど、『桃太郎電鉄モバイル(仮)』のマップ の直しを完成させてしまいたいので、VAIOを広げてお仕事。  どうせ40分後には、駅で会う。  午前11時。終点、八戸駅に到着。

 当然ながら、ホームで岩崎誠、熊沢太吾くんと合流。  駅の改札口で、青森県観光推進課のみなさんが待っていてくださった。  斉藤直樹さん、松尾さん、中村さん、カメラマンさん、竹谷さんなど、こんなにた くさんで来ていただくとはおもってもいなかった。 「いやあ! いい天気になってよかったですねえ。このところ青森はずっと天気が悪 かったものですから…」 「岩崎誠! 何をにやにやしてるんだよ!」 「ま〜た、さくまサンがいるから快晴だもんなあ! さくまサンが取材で旅行すると 必ず晴れるんですよー」 「そういえば晴れ男なんでしたよね。さくまサンは!」 「梅雨なのにねー!」  午前11時30分。3台の車に分乗して、いざ出発!  たしかに日に焼けそうなくらい、いい天気だ。  八戸は、まだ新緑がきれい。  国道104号線を、青い森鉄道と並走するように走る。 『桃太郎電鉄』の作者なら、電車で行きたいが、途中からまったく電車が無い場所に 行く。

 午後12時。「名川(ながわ)チェリーセンター」へ。

 名川は、サクランボの里で、山形のサクランボよりも甘い品種を生産している町だ。 いきなり、パック入りのサクランボを買おうとすると、「これからもっとすごいサク ランボが出てきますから、あせらないほうがいいですよ」といわれる。  きょうは究極のサクランボを食べさせてもらうことになっている。  だからこそ、まずごくふつうに山形のサクランボよりおいしいサクランボのレベル を知っておきたい。  むむっ。この甘さはいったい!  私がいままで食べたどのサクランボよりも甘くて、おいしい。  なのに、これが序の口なの?  横綱・朝青龍だとおもったら、序二段の力士ですよと言われたようなものだ。  これ以上のサクランボ?  北の湖? 大鵬? 双葉山が出て来ちゃうの?  南部せんべいの間に、お赤飯をはさんだセキハンサンドを買い食い。  農家の人たちがお米の収穫などで忙しいときに食べるファーストフードだそうだ。 妙においしい。  でもそのおいしさが伝えづらい。  近いニュアンスは、モスバーガーのライスバーガーかな?

 ほかにも、サクランボパイ、サクランボソフトクリームなど、電光石火で食べて、 車に戻り、発進!  午後12時30分。「チェリウス」へ。  農林漁業体験室というけれど、温泉もあるし、宿泊施設もある。  公共の宿といったほうが、ふさわしい。

 ここで、ひっつみ鍋を食べる。  ひっつみというのは、よくこねた小麦粉を、ひっぱってつまんで伸ばしたもの。  引っ張って、ちぎるから「ひっつみ」。  野菜たっぷりの具と一緒に鍋にして食べる南部地方の郷土料理だ。  きょうは、ひっつみ名人と呼ばれる「チェリウス」の中坪さんが、薄くワンタンの ように引き伸ばす技を見せてくれた。 「そんなに名人、名人なんていわれると、緊張して〜!」  青森訛りのイントネーションがいいなあ…。

 こりゃあ、うまい!  ひっつみを手で伸ばしただけあって、くちのなかでのすべり具合が複雑な味わいに なる。  きょうの出汁は、青森県の地鶏として、最近めいきめき有名になっているシャモロ ックをつかっているそうだ。  そうか。ひっつみを薄く伸ばすのはこのシャモロックが、染み込みやすくするため だったのか。  ひっつみ名人の中坪さんは、女性だけど、これが男性だったら、キャプテン・シャ モロックだ! それはキャプテン・ハーロック! 古いアニメのファンのみなさんだ け笑ってください。  ひっつみ鍋。この季節でこんなにおいしいんだから、冬に食べたらもっとおいしい んだろうなあ…。  天ぷらも、野菜がいいのでおいしい、おいしい!  そうなんだよ。私は天ぷらをあんまり食べてはいけないんだよ。  でも見ただけでおいしさがわかるから、つらい、つらい。  半分だけ食べて、あとは必死にガマンする。

 おにぎりも、しそを巻いたものが素朴な味で、何ともいえない。

 ふう。こんな序盤戦でお腹が膨れてどうする!  これからまだまだたくさん食べる。  しかも車で移動させてもらっているので、あまり歩いていない。

<おすすめ> 「チェリウス」 住所:青森県三戸郡名川町大字上名久井字大渋民山23−4 電話: 0178(76)1001 交通案:青い森鉄道剣吉駅から車で15分。     青い森鉄道諏訪ノ平駅から車で10分。     名川町多目的バス「チェリウス」下車徒歩1分

 午後1時30分。いよいよきょうの取材のメイン。  サクランボを作っている西村農園へ。  西村忠志さんというサクランボ名人を訪ねる。  きょうは名人が多い。 「高橋名人も加えたいね」と私がいうと、松尾さんが思わず笑った。  35歳前後の人は、間違いなく高橋名人世代だ。  農道を歩いていくと、おばちゃんたちがサクランボの箱を手に持って、うれしそう な顔で帰っていく。  ビニールハウスに風が当たって、ばたばたと音がしている。  まるでテレビのグルメ番組の取材に来ているみたいだ。  私は日本じゅうのおいしいものを食べ歩いているけど、きょうみたいに生産現地を 訪れることは少ない。

 サクランボというと山形県のイメージが強い。  ところがこの名川町のサクランボは、平均で糖度20を越えるサクランボがたくさ んあることで話題になっている。  糖度20って言われても、ぴんと来ないとおもうけど、だいたいブドウの甘さが、 糖度15くらいだ。  スイカで、糖度13〜15。  だから糖度20を越えるサクランボがどのくらいすごいか、ちょっと想像ができる でしょ?  できないか。はっはっは!  私も無理だとおもう。  ところが、この「西村農園」の西村さんが作るサクランボの「紅真珠」という品種 は、はい! 驚く準備!  なんと糖度30を越えることがあるという!

「うめーーー!」 「何なの、この甘さ!」 「おいしい!しか、いえなーい!」  みんなが歓喜の声をいっせいにあげる。

 でも西村さんは糖度計を片手に「糖度22度。まだまだですよ」  糖度30を越えたら、塩をつけて食べるとおいしいっていうんだけど、想像がつか ない。残念ながらこのところ天候不順で、糖度30を越えるのは、7月に入ってから になりそうとのこと。  この糖度30のサクランボは、7月に送ってもらうこにした。  通販もできるけど、あっという間に品切れになってしまうそうだ。  木に生っているサクランボをちぎっては、食べる。  食べては、糖度計で計測する。 「ええーーーっ! こんなに甘くて、まだ糖度17なのー?」 「だから岩崎誠! ブドウの糖度が15くらいなんだってば!」 「そっかー! ブドウより甘いんだあ!」

 サクランボの写真を、井沢どんすけに写メールする。 「井沢〜! スイカより甘いサクランボだぞ〜!」  井沢どんすけから返事が来た。 「うわあああー! ツヤツヤのピカピカですねー! 美味しそう。うらやましいっす!」  返信で、井沢どんすけに「こっちのほうがもっとテカテカだぞ!」と、岩崎誠の頭 を写メールしてあげる。  おもしろいことに、関東の人は甘いサクランボを好むけど、関西の人は、酸味のあ るサクランボを好むそうだ。  やっぱり関東と関西では、味覚に対するアプローチが微妙に違うんだね。  いったいいくつサクランボ食べたんだろう。  私はそんなにサクランボを食べないほうだから、冗談ではなくいままでの一生分よ り多いサクランボを食べてしまった気がする。  いくらでも食べられるんだよ、ほんとに。  約1時間、みんなくちの休まるヒマ無し!  ジャンボレ、佐藤錦、月山錦、紅真珠…。  急にサクランボの品種についての知識が増えた。  いちばん甘いのが、紅真珠!  西村さんオリジナルの品種だ。

 この紅真珠の製法を山形の人が勉強に来るくらいなのだ。  でも秘密にしないで、ほいほい教えちゃうのがねー。  どうも青森県っていうのは、本当は日本一の食べ物がたくさんあるのに、それを宣 伝せずに、「一番」の名をほかに奪われているような気がする。  ひっつみにしても、岩手県の郷土料理のイメージが強い。  サクランボは、山形県だ。  マスは、ます寿しの富山県だ。  私が最近ごひいきにしているトウモロコシの「味来(みらい)」も青森県で生産し ていて、甘いらしいのだ。  洋ナシも山形のイメージだけど、これまたものすごい品種があって、これは驚きの 味だそうだ。。  とにかく青森の人は、自分のところで消費できたらそれでいいらしく、拡大生産し て大金持ちをめざす人がまずいないそうだ。  でも今後、青森県を「密かに食べ歩く」のがブームになりそうな気がした。  それにしても今回訪れた名川(ながわ)町が、市町村合併で「南部(なんぶ)町」 になってしまうのは困る。 「南部市」に昇格するなら、名川町として残るけど、町のままだと消えちゃうよね。 ちなみに「南部町」になるのは、この辺が南部氏発祥の地だからだそうだ。  そんなビッグ・ネームを冠するなら、市になってよ!  南部だと岩手県とおもっちゃう人もいるとおもう。  午後3時15分。「道の駅さんのへ」へ。  まずは手前の「産直ひろば」へ。  ここで「ジュネ餅」、あれ? 「ジェネ餅」っていったかな?  もはや身体が重くなっているのがわかるくらい満腹になっているので、ちょっと取 材中枢が麻痺し始めた。  メニューには「くしもち」と書いてある五平餅のようなものを食べる。

「生で、七串。  塗って、八串。  焦げて、九串」  こういう言葉があるくらいおいしいんだけど、いくらなんでも9本も食べられる人 はいないだろう。だいたい1本の大きさが五平餅より大きい。  娘に「必ず買ってくるから」と約束したひっつみを宅配しようとして悩む。  1パック250円なんだよ。2パックでも、500円。  クール宅急便の料金のほうが高いよ。  りんごジュース、梅ジュース、お漬物などを加えて宅配してもらう。  うちの娘は、ひっつみが大好きなのだ。  今回の取材の話が出る前から「東京でひっつみが食べられるお店ってないの?」と 言っていたくらい。 「道の駅さんのへ」で、「シャモロックかけめし」というのぼりがあって、いい匂い を振りまいていたんだけど、誰も食べる余裕がない。残念。  シャモロックは、名前のインパクトといい、他県との競合もないので、『桃太郎電 鉄』の物件に登場させやすい。  午後4時。「田子(たっこ)ガーリックセンター」へ。

 青森県はにんにくの生産量日本一だけど、その大半をこの田子(たっこ)町で作っ ている。  量もすごいが、料理をする人に言わせれば、田子のにんにくをつかったらほかのに んにくをつかえなくなるほど質もいいそうだ。  私たちがよく行くフランス料理の「プティ・ポワン」でも、北岡シェフが「きょう はいいにんにくが入ったから…」といったときは、田子のにんにくだった。  7月の初旬になると、田子町では、にんにくの出荷が始まる。  すると町じゅう、にんにくの匂いが町じゅうに立ち込めるそうだ。  ちょっと体験してみたいような、したくないような。  田子は、にんにくの町なのだから、餃子も町の名物になってしまえばいいのにね。 ひっつみの週間があるから、いい餃子の皮も作れそうだ。  このあとも、あちこち連れて行ってもらったけど、さすがに私はへばってしまって、 車のなかでうつらうつら…。  まさに食っちゃ寝態勢。  ひとつ印象に残っているのは、新郷村というやたらと広い村。  この新郷(しんごう)村、名前が「しんごう村」なのに、道路に信号機がなかった んだって。  新郷村に信号がない。いいだじゃれだ。  でもさすがに信号機がないと、子どもたちに交通の危険さを教えることができない というので、小学校の前にひとつだけ信号機を設置したそうだ。  ちょっと笑える心温まる話だ。

 午後7時。十和田湖近辺まで行って、キリストの墓とか、ピラミッドとか、ちょっ と怪しい観光地を見てから、八戸市内に戻る。  私、嫁、岩崎誠、熊沢太吾くんの4人は、JALシティホテル八戸にチェックイン。  午後7時30分。八戸の中心地を歩いて、歓楽街の路地を入っていったところの 「壺半(つぼはん)寿し」へ。

 このお店は、青森県観光推進課の斉藤直樹さんイチ押しのお店。  しかも胡椒鍋がイチ押し。  お寿司屋さんで鍋?とおもったのだが、これがうまいのなんの!  魚介類をふんだんに入れて、胡椒鍋というだけあって、ほんとに胡椒がたっぷり。 からい! でもまたひとくち、ひとくちと、後を引く。  これ、最後にご飯入れて食べたら、おいしいだろうなあ。  でも塩分取りすぎになって、身体に悪いだろうなあ。

「壺半(つぼはん)寿し」はお寿司屋さんだから、もちろんお寿司もおいしい。三陸 沖で採れたウニのおいしかったこと!  セグロイワシのおいしさも格別だった。

<おすすめのお店> 壺半寿し 住所:青森県八戸市鷹匠小路4 電話:0178-43-5494 営業時間: 定休日:日曜

 食後、ひっつみ鍋のお店に誘われていたんだけど、もうダメ。  カエルのように、ほんとにお腹が破裂してしまうよ。  帰り道、腹ごなしに町を歩き、最近人気の「みろく横丁」を通る。  かなり大きい屋台村だけど、真ん中を突っ切れるのがいいね。  屋台村は、四角く広いと、空気が澱んでいる場合がある。  もちろんもうお腹が苦しいので、お店に入ることすらできないけど、今度八戸に来 ることがあったら、絶対ここに寄ってみたい。  シャモロック餃子や田子(たっこ)牛の何とかというメニュー名が気になった。

 午後9時45分。ホテルに戻る。  苦しい。お腹が苦しい。  しばらくベッドにひっくり返って、呆然とする。  サクランボの紅真珠のおいしさは、衝撃的だったなあ…。  これからテレビで、サクランボを見ても、名川のサクランボ農園を思い出してしま うだろうなあ。  青森県観光推進課のみなさんがいなければ食べられない、行けないような場所ばか りだった。ありがとうございます!   これのパターンの取材方法にちょっと味をしめてしまった私は、斉藤直樹さんに無 理難題を言ってしまった。  もし実現すると、また近々青森に来ることになりそうだ。 ※『まるごと青森』←青森県観光推進課のみなさんのblogです。

 
さくまNEWS


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会場:CLUBHOUSE Sports Bar & Restaurant
東京都新宿区新宿3-7-3 丸中ビル3F http://www.clubhouse-tokyo.com
新宿三丁目駅(地下鉄/都営新宿線、東京メトロ丸ノ内線 M-09)出口C3より徒歩5秒。 NEW!

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・アクセス方法
 iMenu>メニューリスト>ゲーム>テーブルゲーム>桃太郎電鉄
・対応機種
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