4月10日(日)

 午前6時。『桃太郎電鉄16(仮)』の仕様書の手直し。
 先日、札幌開発スタッフとの「桃鉄会議」で、たくさん打ち合わせしすぎたために、
訂正する場所が多すぎて、いっこうに終わらない。
 きょうは、雨の予報だから京都の家にこもって、たくさん仕様書を直しまくるぞ〜
〜〜…っとおもったら、なんと快晴!
「午後から雨の予報は何だったんだよ!」というくらい快晴。青空。
 くそ〜〜〜! 雨が降るというから、和歌山まで桜を見に行くの中止したのに〜!

 午後12時。嫁と、新町錦小路の「ガスパール」へ。
 前に一度来て、とてもおいしかったフレンチのお店。

 ひとつひとつていねいに作られているし、接客がよく教育されているなあと、感心 するお店だ。  予約すぜに来たのだが、私たちが満員の最後だったようで、食べている間も次々に お客さんが来ては、断わられていた。

「馥郁(ふくいく)」という言葉がふさわしいおいしい料理を食べていると、ときお りお店の外を、ハラハラと桜の花びらが舞う。  まるで演出のようだけど、たまたまお店の近くの桜が散っているだけ。  お店に来ているお客さんたちも、この天然の演出に「うわ〜〜〜!」と声を上げる。  それにしても、もう桜が散り始めてしまうなんて。

<おすすめのお店> 「ガスパール(Gasparl)」 住所: 京都市中京区新町通四条上ル錦角 電話:075(241)0876 営業時間:11:30〜14:00 17:30〜23:00(LO) 定休日:水曜日 備考:新町錦小路

 食後、新町通り、室町通り界隈を、ずんずん散歩。  時代が推測できないような変わった家や、何100年も経つような家が京都では、 ごくあたりまえのように建っている。

 午後1時。「紫織庵(しおりあん)」に出くわしたので入る。  大正時代の建築物で、京都特有の町家(まちや)造りの家。  和小物、雑貨、着物の襦袢などを売っている。  以前、着物地で、六大学野球のデザインがあったので、アロハシャツをオーダーで 作ってもらったことのあるお店だ。

 ところで私はまったく着物に興味がないまま、嫁に着いて歩いて、全国各地の着物 屋さんに入ったりしているのだが、最近じわじわと、門前の小僧のように、着物の良 し悪しがわかるようになって来てしまった。  反対に、嫁は『桃太郎電鉄』の取材について来ているので、漫画『鉄子の旅』(菊 池直恵+横見浩彦・小学館)をスラスラ読めるようになってしまっている。  お互い、洗脳し合っているようだ。

 さらに、新町通り、室町通り界隈を、ずんずん散歩。  ほんとに雨が降るどころか、蒸し暑い。  きょうもスエットシャツを脱いで、Tシャツ1枚になる。  新町二条まで北上すると、もう汗びっしょり。  まるで夏みたいだよ。  午後2時30分。堺町御池のくらふとギャラリー「集」に着くころには、すでに1 時間半歩きっぱなしなことに気づく。  まるでパックマンのように、ばくばく歩いてしまった。  ところが不思議なことに、まだ歩けそうだ。  ちょっと歩いただけですぐへばる私が、どうしたんだろう。  どうもここ数日、桜を見るために長い距離を歩いたために、健脚になってしまった のかも。

 午後3時。きょうはまだ桜の名所を訪れていないことに気づいて、高台寺まで行く。 高台寺は、北の政所ねねが、豊臣秀吉の菩提を弔うために創建したお寺だ。  高台寺越しに見える東山連峰には、満開の桜がいっぱい。  これは見事だ。

 高台寺は、お寺の外にある桜も見事。  どちらかというと、拝観料を払ってお寺で見る桜と、どっこいどっこい。  一応、お金を払って拝観する。  秀吉マニアな私はもう何度もこのお寺に来ているので、そんなにもう珍しくない。 それでもこの時期の方丈の庭に立つ枝垂桜は、何度見ても素晴らしい。

 高台寺から、ねねの道へ向かう石段を降りる。

 石段の途中から見える、桜の海に建つ五重塔が、美しい。  ああ! 今年も京都まで来てよかったなと思える景色だ。

 午後4時。ひさしぶりに高台寺の「鍵善良房(かぎぜんよしふさ)」へ。

 黒蜜の葛きりがおいしいお店だ。  もう30年近く通っている。  でも1716年、享保年間の創業だから、30年通ったぐらいで、えばることがで きない。  四条通沿いの本店に比べて、こっちの高台寺店は空いているので、必ずこっちで食 べるようにしているんだけど、さすがに桜の季節なので、満員だった。  でも歩きすぎて、足がじんじんしているので、待って食べた。  ひさびさの葛きりは、やっぱり黒蜜が上品で、格別の味だなあ。  京都らしい食べ物を食べたいなら、絶対ここの葛きりを食べるべきだとおもう。

 このお店は、葛きりと負けず劣らずおいしいのが、竹筒に入った水ようかんが絶品。 冷蔵庫で冷やして、夏の暑い日にちゅるるん!と食べると、涼味たっぷりで最高のお いしさだよ。  返り際に、自宅に水ようかんを買う。  この水ようかんを大好きなのが、土居ちゃん。  土居ちゃん! 水ようかんをクール宅急便したから、12日の午後2時ー4時、自 宅にいてねー。はっはっは! 太れ〜!

<おすすめのお店> 「鍵善良房(かぎぜんよしふさ)」 住所:京都市東山区下河原通高台寺表門前上ル 電話:075-525-0011 営業時間:朝9:00 〜夜6:00      土日祝:朝9:30 〜夜7:00 定休日: 水曜日。 備考:葛きり。水ようかん。

 高台寺から、八坂神社まで歩く。  おっ! 親子丼が有名な「ひさご」がいつのまにか、新築になっている。  あの狭くて古めかしい佇まいの面影がまったくない。  ずいぶんここへは来ていないから、そのうち来てみよう。  ちょっと店内を覗いたら、かなり広くなっていた。  八坂神社から、さらに桜の名所・円山公園まで歩く。  不思議なくらいきょうは、いくらでも歩ける。  円山公園まで来たけど、実はここはあまり好きではない。  桜の季節になると、公園の芝生という芝生は、青いゴミ袋のようなビニールシート が敷かれて、京都でいちばんの宴会場に変貌するからだ。  誰も桜を見ずに、酒を飲みまくる風習はなんとかならないものなのだろうか。  桜の季節に宴会をすることに対して、反対はしないのだが、桜の開花に合わせてこ こではなく、ビアガーデンに行く風習とかになってほしい。  せっかくの桜は、鑑賞させてほしいよ。

 さすがに、円山公園のシンボルである枝垂桜(しだれざくら)のまわりには、柵が 作られて入れないようになっているので、鑑賞出来るものの、宴会の奇声や、縁日の 焼きそばの匂いが漂っているので、櫻を愛でることができない。  この枝垂桜は、2代目だそうだ。  初代は、樹齢220年で昭和22年に枯死してしまったので、昭和3年に 初代より種子を採って育成された桜をまた植えたという。

 素晴らしい枝垂桜なのに、じっくり鑑賞できないのが、残念。  早々に、円山公園を抜けて、映画『ラストサムライ』のロケ地でおなじみの知恩院 に出る。  知恩院(ちおんいん)の正門の前の桜の見事さに感動する。  トム・クルーズには、この時期の知恩院を見てもらいたかったなあ。

 知恩院から、さらに祇園方面へ向かって歩く。  桜の舞い散る道を歩くのは、最高に気持ちいい。  祇園白川の橋に近づく。  巽(たつみ)橋の上は、カメラの砲列で人だかりが出来ている。  まるでペ・ヨンジュンが空港に着いたのを写そうとする人たちみたいだ。  誰もが、白川に咲き誇る桜をカメラに収めようとしている。

 いいかげん、疲れてきた。  あたりまえだ。  いったいきょうは、もう何キロ歩いたんだろう。  先斗町の「開陽亭」で、洋食弁当を食べて行こう。  早く座りたいだけだ。  うわあああっ。四条大橋の人の多さはいったい何だ!  砕氷船のように人をかき分けて行くが、いいかげん足がもつれて歩きづらい。

等間隔に座るカップル

 午後5時。先斗町の入り口近くにある「開陽亭」に着いた。  ふぃ〜い。疲れた。  ほんとに疲れた。  もう歩けない。  え? うそ…。 「開陽亭」は、午後5時30分オープン?  明らかに、5:00の上から、5:30と紙が貼ってある。  もうダメだ。歩けないよ。  30分ここで待つか?  立ってられそうにない。

 先斗町を歩く。  何度も立ち往生。 「卯庵(うあん)」の文字が見えた。  よく雑誌で見かける評判のいいお店だ。  営業している。  入ろう!  う〜〜〜、疲れた。疲れた。  カウンター風で、掘りごたつのように足が伸ばせる内装でよかった。  足が楽だ。でも足はじんじん、びりびり、じんじん、びりびり。  鴨川が見える。  この開放感は気持ちいい。

 料理はなかなかおいしいものの、どうにも疲れ果てているのと、まだ「鍵善良房」 の葛きりがお腹に残っているようで、食が進まない。

 小魚の天ぷら、雑炊など、おいしかったんだけど、完全にダウン。  もっと体調のいいときに来よう。  ぐへっ。本日の「横浜VS阪神」戦。  9回表に横浜ベイスターズが勝ち越しの1点を取ったのに、9回裏、佐々木様がま た打たれて、さよなら負け。  うーーーん。ちょっと回復した体力が、またしても急速に減っていく。  佐々木様はそろそろ無理かなあ…。

<私がもう一度行くためのメモ> 「卯庵」 住所:京都市中京区先斗町通三条下る若松町141 電話:075−221−2269 営業時間:11:30〜14:00 17:00〜23:00 定休日:無し。 備考:日本料理

 午後7時。必死に京都の家まで戻る。

 ベッドにひっくり返っって「疲れたあ!」とひとこと漏らして、そのまま吸い込ま れるように熟睡。  午後8時。目が覚めても、まだ足が痛い。  調子に乗って歩きすぎたなあ。  きょうは日記を書くので精一杯。  ずっしり疲れた。

 
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