３月２６日（土）

　ジーコ・ジャパンはイランに負けたけど、善戦だったとおもう。
　海外組はやっぱりレベル高いよ。
　中田英寿は、たいしたもんだ。
　右サイドにいたかとおもうと、いつのまにか、左サイドにも来ている。
　パスの出し方が絶妙。
　地味だけど、天才的だ。
　けっきょくのところ、日本×イラン戦。体格が違いすぎたよね。

　本日、『桃太郎電鉄Ｇ』のＣＭ撮影＆バッファロー吾郎くんたちの「ダイナマイト
関西」東京発上陸の日。
　長い１日の始まりだ。

　午前１１時。まずは、原宿の豆大福のお店「瑞穂（みずほ）」へ。
「瑞穂」の豆大福を３０個買う。
　ＣＭ撮影の現場への差し入れと称して、私も豆大福を食べる魂胆。
　ここの豆大福は、講談社近くの群林堂と並んで、日本一の豆大福だ。

　ふと、『桃太郎電鉄１７（仮）』のアイデアが浮かんだので、表参道の「ロイヤル
ホスト」へ向かう。意外と豆大福３０個は、ずしりと重い。

「ロイヤルホスト」は、料理のスモールサイズのサービスを始めた。
　小食になってきた私には、便利。
　欧風カレーのスモールに、コーヒー。
　ＶＡＩＯを広げて、アイデアを書き留める。
　アイデアは頭のなかにあるうちは、アイデアではない。
　文章にして初めて、アイデアになる。
　きょうも文章化してみたら、浮かんだアイデアは、まったく違う方向性のものにな
ってしまった。

　午後１２時３０分。六本木モーリス・スタジオへ。
　前回の『桃太郎電鉄ＵＳＡ』のＣＭ撮影のときとおなじ場所。
　きょうは読売広告の岩崎誠が主役。
　柴尾英令くん、プロスペックの江口貴博くん、ハドソン宣伝部のみなさんもきょう
は勢揃い。

　今回のＣＭタレントも、前回に引き続き、陣内智則くんと若槻千夏ちゃん。
　すでに午前８時から、お台場の公園での撮影を終えて、スタッフともどもスタジオ
に戻ってきて、スタジオ撮影の部分の準備中。





　午前中、ずっと陣内智則くんと若槻千夏ちゃんは、ＣＭ撮影中も通信対戦で『桃太
郎電鉄Ｇ』をプレイしていたそうだ。
　若槻千夏ちゃんは、ピヨピーの洗礼を受けて、案の定最初はかわいくて、いいこと
するやつだとおもっていたそうだ。
　たまにいいこともするんだけど、若槻千夏ちゃんのときには一番ひどいイベントば
かり出てしまったみたい。





　午後１時。雑誌社、ウエブ・マガジンなどの共同記者会見。
　ゲーム雑誌は、『Ｖジャンプ』と『ファミ通』しかいないのが、ご時勢だなあ。ほ
とんどゲーム雑誌って消えちゃったもんね。
　本当にインターネットの時代なんだねー。





　陣内智則くんは、花粉症で、ずびずび、ふがふが、苦しそうだ。
　若槻千夏ちゃんは、最近「かわいい」から「美人さん」に移りつつある。
　まだ２１歳だけど、この１年でずいぶん大人っぽくなってきた。

●ファミ通.com　　　●中日スポーツ　　●SANSPO.com

　午後２時。私と土居ちゃん（土居孝幸）は、スタジオの隅っこで、『Ｖジャンプ』
の取材を受ける。
　取材記者は毎度おなじみ井沢どんすけの一番弟子・山下慎一郎くん。





　不世出の巨匠・井沢どんすけ大先生は、ＣＭ撮影程度ではご足労願えない。はっは
っは！　

　ふと、カメラマンは？と見ると、シャッター音を響かせているのは、高橋名人で
あった。
「あれ？　高橋名人がカメラマンなの？」
「『Ｖジャンプ』の金丸尚史くんが来れないんで、ボクなんですよ」
「高橋名人、何でもやるなあ！」
「山下慎一郎くん！　ボクがカメラマンやってるんだから、きょうの記事、８ページ
は取ってくれないと困るなー！」
「え〜〜〜！　ボクにそんな権力ないですよー！」
「はっはっは！　ないだろーなー！」

 



　笑ったのは、山下慎一郎くんが、取材しているうちに、すっかり若槻千夏ちゃんの
ファンになってしまったことだ。
「かわいいですよー！　ほんとにー！」
「山下慎一郎くん、若槻千夏ちゃんのサイン欲しい？」と、高橋名人。
「もちろん、ほしーですよー！」
「だったら、きょうの記事、８ページね！」
「え〜〜〜！　またですか。ボクにそんな権力ないですよー！」

　高橋名人の山下慎一郎くんいじりは、まだ続く。
「ここに若槻千夏ちゃんが飲みかけの生茶が、あります。これがボクの飲みかけの生
茶。これがさくまサンの飲みかけの生茶…」と言いながら、テーブルの上の生茶３本
をシャッフルする。
「はい。、山下慎一郎くん、若槻千夏ちゃんの飲みかけの生茶を持って帰ってくださ
い！」
「うわ〜〜〜！」
「外れると、高橋名人か、さくまサンのだ！」

　ＣＭ撮影というと、わずか１５秒間と３０秒間の２通り撮影するだけかとおもう
と、そうではない。
　問屋さん向けの販売促進ビデオへのコメントも撮影する。
　若槻千夏ちゃんの「あたしの部屋は汚いので、人が呼びづらいんですが、ゲーム
ボーイアドバンスの通信対戦だとどこでも友だちとプレイできるんで、とてもいいで
す」は、なるほどとおもった。

　それにしても、若槻千夏ちゃんは、あいかわらず声の通りがよくて、ＣＭタレント
向きだなあ。
　陣内智則くんと若槻千夏ちゃんのコンビは、清潔感があっていいよねー。
　ずっとこのふたりにＣＭやってもらいたいけど、ふたりともどんどん売れっ子に
なってきちゃってるから、ハドソンの予算ではそろそろ限界だなあ。
　今回だって、ふたりとも特別料金でやってもらってる。
　ふたりにはもっと売れてほしいと思うけど、売れすぎるとＣＭ頼めなくなる。痛し
痒しだ。





　私、陣内智則くん、若槻千夏ちゃん、高橋名人と会話。
「陣内智則くんは、高橋名人世代なんじゃないの？」と、私．
「まさに名人世代ですよー！」
「あたしも高橋名人の名前知ってるの何でだろう？」と、若槻千夏ちゃん。
　すると、高橋名人が「じゃあ、ひさびさに見せちゃおうかなあ…」と、１０円玉を
取り出して、テーブルの上で、１６連射を見せる。
「うわ〜〜〜！　すご〜〜〜！」





　その後も、撮影の準備中、陣内智則くんと若槻千夏ちゃんはずっと通信対戦。

　午後４時３０分。ＣＭ撮影は、順調に予定より早く終了。
『桃太郎電鉄Ｇ』発売後のハドソンのホームページで、私、土居ちゃん、陣内智則く
ん、若槻千夏ちゃんの４人のサイン入り色紙を５名分書く。
　土居ちゃんの直筆イラスト入りだから、豪華だよ。

　午後５時３０分。私と土居ちゃんは、新宿南口サザンテラスへ。
　しばらくして、岩崎誠、井沢どんすけ、石川キンテツが到着。
　北鎌倉で着物友だちと会っていた嫁も、到着。
　この時間あたりで、新宿に集合だけの約束だったのが、お互い携帯メールで、みん
なを誘導できて、まったく無駄な時間無し。
　ほんとに携帯電話は、便利だ。

　午後６時。サザンテラス「広島夢てらす」で、広島風お好み焼きを食べる。
　尾道名物「でべら焼き」も食べる。





「あれ〜〜〜、石川キンテツ、また太ってない？」
「やっやっやっや…。順調に太ってます」
「土居ちゃんより大きくなってるぞ！」
「やっやっやっや…！　ちょっと前に９５キロになって、それ以来体重測ってないん
すよ！」
「あ〜〜〜、だったら１００キロオーバーになってるんじゃないのか？」
「やっやっやっや…！　うーーん。なってるかも…」
　石川キンテツ、キャバクラ嬢を追いかける前に、まず痩せろ！

 



　午後６時４５分。外に出ようとしたところで、声をかけられる。
「投稿者のしゅあまです！」
「お〜〜〜！　しゅあまクンか！　ひょっとしてもいまから『ダイナマイト関西』見
に行くの？」
「いえ。まったく偶然で…」
「お〜〜〜！　ばったり病だ。またいいときに会ったねー。きょうは日記に登場する
フルメンバーがいるよ。井沢どんすけに、土居ちゃんに、石川キンテツに、ハゲの岩
崎誠だ！」


東京都・しゅあま
……………………
　こんばんは、しゅあまです。

　先ほどは新宿の広島ゆめてらすで突然声をかけてしまい失礼いたしました。
　お時間があまりないところでお話いただき有難い限りです。
　私の方はさくまサンのみならず、奥様、土居さん、井沢さん、石川さん、岩崎さん
にまでお会いできたことに驚き戸惑い、固まってしまい何もできなかったです。

　あの時は、大型カメラ店で買い物をした後、新南口デパートに向かっている途中
に、ふとゆめてらすの中をのぞいたんです。
　そうしたら、昼間見た「桃鉄ＵＳＡスペシャルＤＶＤ」で見た顔と同じ顔の方が見
えた気がしたので、よく見ると、土居さんのような方もいて、もしや、と思い声をか
けさせていただきました。
　その後しばらくどきどきと放心が収まらず、混乱してしまいました。
　嬉しいのもあるのでしょうが、自分はあまりばったり人に会うことはないので、驚
きが一番大きかったような気がします。
　長々と書いてしまいましたが、この場を借りて皆様に非礼をおわびしつつ、皆様の
ご活躍と、これからも楽しい桃鉄が発売され続けることをお祈りしたいと思います。

Ｐ．Ｓ．ちなみに横にいたのは私に桃鉄を紹介した私の妻です。
　さくまさんの奥様はすごくしっかりしていて優しそうな方とお見受けしました。
「早くしないと遅れる」とおっしゃっていたところに、普段の良き管理者ぶり（？）
を感じました。
Ｐ．Ｓ．２　私の妻もどきどきしてしまいご挨拶できなくて申し訳ないと申しており
ます。代理してお詫び申し上げます。


●さくま「あのあと投稿者が恋人連れ（実は奥さんだったんだね）なのに、井沢どん
すけと石川キンテツの不甲斐なさは何なんだ！と、みんなでふたりにツッコミを入れ
ていたのだ」


　午後７時。新宿駅南口「ルミネtheよしもと」へ。
　バッファロー吾郎くんたちの人気ライブ「ダイナマイト関西」が、ついに東京に初
進出なのだ。
　これは絶対見たいと、観覧を希望していた。
　東京発進出というのに、チケットがあっという間に売り切れたというのだから、す
ごい。バッファロー吾郎の人気の根強さって、いったい何なんだろう。
　関東の人は「ダイナマイト関西」の存在をまったく知らないから、ひょっとしたら
まったくお客さんいないんじゃないかと心配したくらいだ。
　立見席も、びっしり！

 



「ダイナマイト関西」のことを知らない人たちにちょっとだけ説明する。
　トーナメント方式の１対１対決の大喜利大会っていえばいいのかな。
　出題が変わっている。
「『北の国から』の黒板五郎（田中邦衛）が、絶対言いそうもないことは？」
とか「猫背、鳩胸といったように動物＋体の部位をつかった新しい言葉を作りなさい」
といった調子。

「『北の国から』の黒板五郎（田中邦衛）が、絶対言いそうもないことは？」という
質問に対して、その場でスケッチブックに「その科学的根拠は？」といった答えを書
いていく。
　黒板五郎が「その科学的根拠は？」なんてこと言うわけないもんね。

　この答えを書くのに、お客さんはひたすら待つだけ。
　これがすごい。
　静寂のなか、対戦者たちのマジックを走らす、さささっ、キュキュキュッという音
が響き渡る。

　出場メンバーも何気にすごい。
・西田幸治（笑い飯）。
・井上聡（次長課長） 。
・林克治（カリカ）。
・お〜い!久馬（ザ・プラン9）
・ヤナギブソン（ザ・プラン9）
・吉田大吾（ポイズン・ガール・バンド）
・ほっしゃん（Ｒ−１グランプリ優勝）
・ケンドーコバヤシ
・竹若元博（バッファロー吾郎）
・木村明浩（バッファロー吾郎）

　第１試合で、なんと竹若元博くんと木村明浩くんが対決という盛り上がる対戦があ
った。
　井沢どんすけに言わせると、木村明浩くんのネタのほうがおもしろかったというけ
ど「ダイナマイト関西」は、審査員が竹若元博くんが作るニュアンス・ギャグを好き
なので、あっさり竹若元博くんが勝利する。

　その後も、笑い飯の西田幸治くんのギャグもおもしろかったんだけど、やっぱり竹
若元博くんの勝利。竹若元博くんのギャグがつまらないわけじゃないよ。もちろん群
を抜いておもしろいことは間違いない。
　でも「ダイナマイト関西」の審査員は、竹若元博くんっぽいギャグに対して点数を
与え過ぎなのが、とても気になる。
　会場でみんなが爆笑したネタが、「続行（０点）！」になってしまうのは、ちょっ
といただけない。

　あとは、やっぱり第１試合は、ランプ３つから始めて、どんどん勝ち残り、準決勝
か、決勝戦で、いつものランプ５つを先に消したほうが勝ちの方式にしてほしいなあ。
　だって、けっきょくライブが終了したの、午後１０時半だよ。
　３時間半は長すぎるよ。
　でも、頻尿の志士であるこの私が、ライブ中、一度もトイレに行かなかったんだか
ら、やっぱり「ダイナマイト関西」は、素晴らしいよ！
　オープニングで、木村明浩くんが「東京では、両国国技館で開催できるようにがん
ばりたい！」と言っていたけど、ぜひそこまでがんばってほしい！

　午後１０時３０分。全員で、楽屋にご挨拶。
　井沢どんすけが「ダイナマイト関西」の単行本を持っていて、バッファロー吾郎く
ん、ケンドーコバヤシくんたちにサインをしてもらっていた。





　一応、お約束なので木村明浩くんに「いやあ！　きょうも竹若元博くんのギャグ・
センスは冴え渡っていたねー！」と言っておく。
　しっかり木村明浩くんも「まったくもう！　さくまサ〜〜〜ン！」と返してくれる。

　午後１０時４５分。新宿三越近くの「ライオン」へ。
　私、嫁、土居ちゃん、岩崎誠、井沢どんすけ、石川キンテツ。
　ここではもちろん、石川キンテツの恋愛話で、盛り上がる。





「石川キンテツ！　彼女追いかけて、ニューヨークまで行けよ！」
「やっやっやっや…！　僕、パスポート持ってないっすよ！」
「パスポートなんて作ればいいじゃないか！」
「やっやっやっや…！　一応仕事が…」
「仕事なんて捨てて、愛に生きるのだ！　行け！　石川キンテツ！」
「ついでに『あいのり』に出演しろ！」
「さんまの『恋のから騒ぎ』のメンバーに応募しろ！」
「やっやっやっや…！　僕、男ですよ！」
「いいから！」
「その前に体重減らせ！」

　午前０時。帰宅。
　ＤＩＧＡに録画しておいた「横浜×巨人」戦をのんびり見る。
　はっはっは！　８−７と逆転勝ちしたのを知ってたから見てるんだよ。
　録画しておいて、負けたら見ないで消しちゃえばいいとおもって録画してたのだ。
いやあ！　勝つとわかってるゲームくらい楽しいものはないねー。

　お風呂テレビで、楽天初勝利と、ソフトバンク勝利のニュースを見て、感動する。
新しいチームが勝つ姿は美しいね。
　横浜ベイスターズも、オープン戦の力のまま開幕を迎えてほしいものだ。

　それにしても、長い１日だった。

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