12月25日(土)

 午前7時。『桃太郎電鉄TOKYO』のテスト・プレイ。
 昨日、高円寺の整体のお兄ちゃんに、背中の筋肉痛が『桃太郎電鉄TOKYO』のせい
だといわれたのに、テスト・プレイ。
 実は、『桃太郎電鉄TOKYO』の締め切りが年内なのだ。
 1月中旬まで臨時収入の計算式や、カード駅で手に入るカードの確率の数値は変更
可能だけど、スリの銀次のようにグラフィックを必要とするものは、年内で終了させ
ないと、来年2月からの配信が難しくなる。

 でも『桃太郎電鉄TOKYO』はここに来て、あのスーパー・テスト・プレイヤー井沢
どんすけから、OKが出たし、俄然チューニングも合い始めたので、競馬でいう第4
コースを回って、直線コースでムチを入れているところなので、少々無理しても、テ
スト・プレイしたい。

 午前10時45分。嫁と、東京駅へ。
 東京駅中央改札口で、蔵人総合研究所の赤根豊くんと奥さんと、待ち合わせ。
 先日、湯河原の豪邸別荘をオオクスライフアシストの橋本武博くんに見せてもらっ
たときに、あの家を買えそうなのは、赤根豊くんか、池毅さんぐらいなものだと日記
に書いた。
 その強引な名指しに赤根豊くんが引っかかって、きょうはいっしょに現地視察。

 午前11時23分。新幹線こだま457号名古屋行きに乗車。
 大丸地下ごちそうパラダイスのスエヒロで買った和牛ステーキ弁当を食べる。
 食後は、これも東京駅の地下で買った、仙台のずんだ餅をデザートに。

 車中、『桃太郎電鉄TOKYO』のテスト・プレイ。  さすがテスト・プレイも終盤。不満だった部分が、大掃除したかのようにきれいに 直されているのに驚く。  ハドソンの技術力というのは、本当にすごい。  これはお世辞ではない。  自動車にたとえると、エンジンと車体を作るのがうまい。  ただカーデザインが悪いとおもう。  カーデザインの部分が、私や広井王子くんの出番の部分だ。  ハドソンは、もっともっとゲームデザイナーを起用すれば、まだまだヒット作を生 めるとおもう。  午後12時16分。熱海駅で下車。 「速いですねえ!」と、赤根豊くん。  まず、ふつうの人は東京から熱海までが、こんなに近いことに驚く。  でもそれは実際に熱海に来た人でないと、絶対わからない。 「暖かいですねえ」  熱海は、東京より1、2度暖かい。  午後12時30分。熱海の温泉家へ。 「これですか! インターネットで買ったポルシェは?」 「はっはっは! そのインターネット・ポルシェという言い方をやめてくれ!」 「ええ〜〜〜っ! このポルシェ、インターネットで買ったんですか?」と、赤根豊 くんの奥さんが驚く。 「だから言わないでってば! 1500万円で買った車だから。うそ!」 「さくまサン! この家、日本旅館みたいですね!」 「そうなんだよ。コンセプトが日本旅館で、物をとにかく置かないから、よけい日本 旅館におもえる」  午後1時。オオクスライフアシストの橋本武博くんが迎えに来てくれて、いざ、別 荘地視察にでかける。  まずは、うちの近所の物件から。  これがいきなり、素晴らしい物件だった。  築年数は桁外れに古いけど、家から、海が一望できる。  ただ住むとなると、相当改装にお金がかかりそう。  でも、初島が目の前に見える眺望は、開放感いっぱいでいいなあ。

 きょうは、赤根豊くん夫妻の別荘地購入に付き合うだけなのに、私がほしくなって しまった。 「こんな近所にもう1件、必要ないでしょ!」 「その通りなんだけど、海が見えるっていうのはいいよね。うちは海が見えないから」  このあと伊豆山の高級別荘地街へ。  なるほど、世間には貧乏人も多いけど、お金持ちもたくさんいるんだねと思わせる ような豪邸街だ。  どの家も、細木数子さんが住んでいるのかとおもってしまうよ。  庭に無造作に置いてある石が、数千万円らしいのだ。  なぜ動きもせぬ石が、数千万円もするのだ。  飛行石なら、数千万円でも当然だが、って昨日、日本テレビで『天空の城ラピュタ』 を見たのみえみえ!  午後3時。数軒見せてもらったあと、いよいよ湯河原の物件を見に行く。  私が見るのは二度目だけど、やっぱりいいなあー!  さすがに赤根豊くんと、奥さんもこの豪邸には驚いたようで、ほかの物件を見てい たときは、ああだこうだといっていたのに、口数が少なくなっている。  ほんとに、素晴らしいんだよ、ここ!

「さくまサンが日記に書いていたように、ほんとに吉永小百合さんが住んでいそうな 家ですね」 「本当に非の打ち所がないくらい素晴らしいんだけど、自動車を運転できないわが家 には、まったく買う理由が見つからないのだ」  再び、熱海へ。  赤根豊くんは、どうも最初に見た家が気になるのか、もう一度海の見える家に寄っ てもらって何やら考えている。  午後3時30分。熱海銀座のベーカリー・カフェ「ナチュラル」へ。  きょうは、紫パンを売っていた。  うれしい。  ここ数回、紫パンを作る日にぶつからなかった。  このお店はこういう風に、毎日作るものが違うので、来て見て初めてわかるランダ ム性がたのしい。  さて、ここでオオクスライフアシストの橋本武博くんが、赤根豊くんに「きょう見 た別荘、いいでしょ? いいでしょ?」と売り込むべきなのだが、あいかわらず、橋 本武博くんは「ゆっくり考えてください」と、商売っ気がない。  まあ、彼の商売っ気のなさが、私や嫁は好きなんだけどね。  たぶん熱海の温泉家も、「売らんかな!」の強引な売込みをしていたら、うちは絶 対買わなかったとおもう。  商売もまた恋愛のようなもので、ごり押しでもいけないし、あまりの愛想無しでも いけないのだろう。間違いなく必要なのは「誠実さ」だろう。  午後4時。オオクスライフアシストの橋本武博くんに熱海のわが家まで送ってもら う。  せっかくなので、赤根豊くんに、わが家自慢の温泉に入ってもらう。  うちの家族以外で、わが家の温泉に入るのは、赤根豊くんが初めて。 「広いお風呂ですねー! さくまサンが温泉にはまった理由がわかりましたよ!お湯 がしょっぱくて気持ちいいですねえ」  赤根豊くんは私のような仕事好きが、温泉にはまってしまったことに対して、相当 不思議におもっていたようなのだ。  赤根豊くんもまた、私並みに、いや私以上に仕事好きだから、温泉に入るヒマなく 働いている。  でも最近、年齢的にもといっても、まだ35歳なんだけど、プロ野球でいえば、速 球派から、変化球投手に転換の時期が近づいているので、身体のメンテナンスの点で、 温泉のある家を本気で検討しているようだ。  午後5時30分。私、嫁、赤根豊くん、奥さんの4人で割烹料理の「葵」へ。  赤根豊くん夫妻を夜ご飯に誘うなら、ここか中華の「壱番」だとおもっていた。  金目鯛の煮付け、あわびのバター焼き、ブリの照り焼き、天ぷら、お刺身、おかか 雑炊、カニ雑炊など。  ニンジンの天ぷらが甘いのには、びっくりした。  午後7時。赤根豊くん夫妻を熱海駅に送って、そのまま熱海の温泉家へ。  さっそく、温泉にざぶーーーん!  きょう、オオクスライフアシストの橋本武博くんの車に乗ったときに、腰をひねっ たようで、軽いぎっくり腰状態。  こういうときの治療こそ、温泉だ。  たっぷり30分以上入る。  午後8時。『桃太郎電鉄TOKYO』のテスト・プレイ。  ついに、最初のOKサイン! 「最初のOK」というのは、変な言い方だけど、私さくまあきらが、発売、いや携帯 電話ゲームの場合は、配信か、このまま配信してもいいと宣言するのが、最初のOK サイン。  でもこのあと、柴尾英令くんや、札幌開発スタッフが思いもしないシナリオ・バグ などを見つけた場合、OKサインを撤回して、検討しなおさないといけない。  家の建築でいうと、棟上式みたいなものかな。  いや、もっと完成しているな。  とりあえず、私として配信OK!の出来。  今夜は、もう一度温泉に入って、痛めた腰を温めて、さっさと寝る予定。 『桃太郎電鉄TOKYO』も、配信OKサインが出たから、よく眠れそうだ。

 
さくまNEWS


●『桃太郎電鉄USA』は、絶賛発売中! NEW!

●井沢どんすけ渾身の一冊!公式ガイドブック『ハドソン公式『桃太郎電鉄USA ミリオネアガイド』(集英社)も、絶賛発売中! NEW!

●ハドソンHPに『桃太郎電鉄USA』のページができました! NEW!

携帯着メロ、はじめました!     ※QRコードできました→
インデックスさんの携帯向け着信メロディ配信サイト「えらべるJ-POP」で
さくまあきらがお勧めする「お父さんのためのJ-POP」を配信しています。

【i-mode】iメニュー>メニューリスト>着信メロディ/カラオケ>
J-POP/インディーズ>えらべるJ-POP>お父さんのためのJ-POP
【EZ】トップメニュー>音・画像をゲット>着信メロディ>総合>
えらべるJ-POP>お父さんのためのJ-POP
【Vodafone】ボーダフォンライブ!>メニューリスト>着信メロディ>
J-POP・洋楽>J-POP・インディーズ>えらべるJ-POP>お父さんのためのJ-POP

●東京谷中・妙泉寺にて、「貧乏が去る(猿)像」公開中!
 お寺だけでしか買えない「貧乏が去る(猿)像・白地に金」は、こちら!

●「貧乏が去る(猿)像・カラー版」はコナミスタイルで購入できます!

●四国高松の鬼無駅ホームにて、土居孝幸オリジナル原画による『桃太郎電鉄』の宣伝
看板公開中!



-(c)2004/SAKUMA-