11月4日(木)

 眠い。まだ眠い。
 3日連続の遠出は、やはり身体に堪(こた)える。
 きょうも、おとなしくしていよう。

 午後12時30分。先斗町の「長竹(ながたけ)」へ。  正しくは、「茶香房 長竹」という名前で、お茶のおいしいお店として、有名だそ うだ。  ご主人も、抹茶で有名な「はやしや」で名物おじさんだった人らしい。

 私のおめあては、茶飯の炒飯。  お茶で炊いたご飯を炒めたもの。  お惣菜としてついてきたほうれん草と、キンピラがおいしくて、炒飯によく合う。 お茶の香りもよかった。  ふわふわの玉子が甘かったら、文句なしだけど、それは子どもの味覚なので、これ でじゅうぶんすぎるおいしさ。  ご主人もきさくだから、ひとりで来ても、気軽に食べられそうだ。  今度ここに来たら、焼き魚がついた茶飯御膳を注文しようっと。

<私がもう一度行くためのメモ> 「長竹」 住所:京都市中京区先斗町三条下ル材木町189 電話:075-213-4608 営業時間:12:00〜23:00 定休日 水曜日

 食後、四条駅から京阪電車で、出町柳へ。  いつものように「柳月堂」でパンを買おうとするが、この時間ではやはり、くるみ パンが売り切れだった。  ぶどうパンと、くるみスイートを買って帰る。  午後2時。銀行に寄って、錦市場へ。

 大粒の銀杏(ぎんなん)がおいしそうだなあ。 「かね松」に、太秋(たいしゅう)柿がそろそろ来たかなとおもったけど、まだだな あ。  まだ時期が早いのだろうか。  午後3時。イノダコーヒで、コーヒーを飲んで行こうとしたら、三条店、本店とも に、満員で行列していた。  お客さんは、おばちゃんばっかり。  ついに京都の観光ハイシーズンに突入したようだ。  京都は来週が、紅葉のピークになるそうだ。 「くらふとぎゃらりー 集(しゅう)」で、コーヒー。

 もちろん新進気鋭の作家さんたちの雑貨がメインで、コーヒー専門店ではない。  でも、明るくて、コーヒーもおいしいので、たまに寄っていく。  雑貨も、デザインが若々しくて、けっこう好き。

<お勧めのお店> 「くらふとぎゃらりー 集」 住所:中京区堺町通御池下ル丸木材木町680-3 電話:075-254-3955 営業時間:11:00〜19:00 定休日:月曜(祝日は営業)

 午後4時。京都の家に戻る。 『桃太郎電鉄』の…。うーむ。  なんと書けばよいのか…。  うーむ…。  どうも私は、いまこの日記で発表しているシリーズとは、違う作品を企画している ような気がする。はっはっは! 本人なのに、「気がする」わけがないんだけどさ。  また、『桃太郎電鉄A(仮)』とか、『桃太郎電鉄B(仮)』とか書くと、みんな の推測合戦が始まってしまうからなあ…。  もうちょっと、この仕事は、ナイショにしとこうっと。  で、この『桃太郎電鉄B(仮)』の構想をまとめる。  午後6時。そろそろ牛のお肉が恋しくなってきた。  嫁と、祇園白川のビストロ「ぷらむ」へ。  いちばん京都らしい景色の祇園白川にあるお店。  お店に入る前から、ここを歩いているだけで、料理がおいしいと感じてしまうよう な場所だ。やっぱり立地条件は大事だね。

 村沢牛のステーキと、あわびのステーキで有名なお店らしいんだけど、最近私は、 どんどん食が細くなってきているので、両方を食べて、前菜とか、食べるのがむずか しくなっている。  悩んだ末、村沢牛のステーキ中心に。  最近、村沢牛の名前をよく聞く。 「この村沢牛は、何県のお肉なんですか?」 「長野県ですが、村沢さんという人が作った品種です」 「へ〜〜〜! 地名だとおもっていた!」  あとで、村沢牛について調べたら、村沢牛って、畳の上で育てるんだって。  本当かなあ。過保護だね。  そのくらい特別なお肉なので、長野県内でもなかなか食べることができず、ほとん ど京都限定販売といわれているそうだ。  それで、京都にくるとよく耳にするのか。  最近、京都牛っていうのも、話題なんだけどね。  村沢牛のステーキのほかに、焼きふぐ、アスパラときのこのバター焼き、ぷらむサ ラダ、ポタージュスープ、名物のピラフなど。それぞれ一人前ずつ。  焼きふぐは、炭火で自分で焼く趣向。  うちのお気に入りの「ます多」で出るのとおなじやり方、おなじ味なので、これは ポイント・アップ!

 さらに、村沢牛のヒレステーキが、ほんとにおいしい。  脂っこさがないので、若い人には賛否あるかもしれないけれど、私にはこの味がち ょうどいい。

 最後のピラフがおいしかったよ。  甘みがあるのだ。  お昼に、炒飯で、夜、ピラフでなお、これだけおいしいと感じるのだから、よっぽ どおいしいのだろう。  このお店は気に入ったなあ。  京都の薄味に飽きた頃に、絶対来たくなるお店だ。  次は、あわびのステーキも試してみよう。  ステーキを注文さえしなければ、そこそこのお値段で高級感を味わえるお店だ。  京都でちょっとした贅沢な味をたのしみたい人向き。

<私がもう一度行くためのメモ> ビストロ「ぷらむ」 住所:京都市東山区新橋通大和大路東入元吉町69-3 電話:075-551-3716 営業時間:18:00〜2:00 (日祝日・17:00〜00:00) 定休日:年中無休

 午後7時。祇園の「タナカコーヒ」で、コーヒー。  午後8時。京都の家に戻る。  ここ数日の取材先に対する感想メールが来ている。  うれしいので、紹介する。

鹿児島市・どっぺる ―――――――――  こんにちわ。  おお、馬籠いかれたのですか。  自分も9月に行ってきました。  栗おこわ、中山道をじっくり見てから食べようとしたら、全部の店が16:30でたた んで食べれなかったのです。

●さくま「あるある! 地方の観光地は、平然と4時に閉店するからね。とくに飛騨 高山は要注意!」

 とりあえず、五平餅(ここも有名なのか・・・)と栗きんとんは食べましたが… バス停近くの店で。  それでも美味しかったけど、すやって所のがそんなにおいしいのか・・・。  また行った時は「すや」のを食べてみたくなりました。

●さくま「『すや』のは、ほかの栗きんとんとは、格が違うよ!」

 妻籠は、時間無いんで行けませんでした。

●さくま「時間なくなるよね。今回の取材でいちばん悩んだのはこれ。中津川だけに するか。馬籠&妻籠だけにするか。けっきょくすぎやまこういち先生の『さくまクン の行動力なら、日帰りできるよ!』というお言葉を信じて、3ヶ所取材を決行した。  でも、中津川の取材を先にしてたら、午後4時半閉店攻撃で、妻籠はおろか、馬籠 の途中で、真っ暗になったあげく、取材終了になっちゃっただろうなあ」

名古屋市・きとう ――――――――  ついに掲載していただき嬉しいです。ありがとうございます。  また東濃地方(=中津川、多治見)に行かれたんですね。  妻籠から馬篭は名古屋の高校生はよく遠足で行きます。2つの宿場の6キロの山道 を歩きます。  あと山口村もそうですが、木曽地方は中日新聞の縄張りですので、名古屋に目が向 いているかもしれません。

●さくま「たしかに新聞による地方分けって、あるよね」

 あと「すや」ですが松坂屋本店でなくても、松坂屋名古屋駅店、三越栄で買えます よ。  あと「川上屋」はアソシアホテル(松坂屋名古屋駅の併設の旧ターミナルホテルで す。50階建てのタワーじゃないほうです。)で買えます。  ですから名古屋駅で買えます。

●さくま「できれば、道の駅で食べた川上屋のキャラメルモンブランプリンが名古屋 で食べられるお店があったら、ぜひ教えてほしい! 毎回、京都から東京に戻るとき、 途中下車してしまうとおもう」

 私はどちらかで栗きんとん購入して、目の前の大名古屋ビルヂングのヤマト運輸で 人様に贈り物します。  私も栗の違いがわかるダンディ佐久間めざしたく思います。(今30すぎジャンプ 放送局世代です。)

●さくま「栗の違いがわかっても、あんまりダンディじゃないよなー!」

東京都・???? ――――――――  いつも楽しみに日記を拝見しています。  先日美濃市を訪問されていたので、もう岐阜はないかなぁと思っていたら、まさか 多治見市土岐市に行かれていたとは。

●さくま「大きな声ではいえないけれど、いま中部地方を中心に取材をいっぱいしな いといけないのよ。まだ行くかもよ」

 もう故郷を離れて久しいですが、多治見市、土岐市はまさしく私のふるさとです。 しかも、さくまさんが多治見に来られていたときは、たまたま今年生まれた子供を 初めて実家に連れて行っていたときでした。  ニアミスもあったかなぁと思うと大変悔しいですが、あまりにびっくりand興奮 したので、メールを書くのを今日にしてしまいました。

●さくま「さすがに、取材先では分刻みで動いているので、何時にどこに行くと、 ここで公言できないけど、ばったり会ってしまった場合は、サインくらいちゃんと するからね。土居ちゃんもいっしょなら、絵も入る。柴尾英令くんもいっしょなら、 豊富なトーク付き!」

 まず、 > かつて、名古屋から多治見(たじみ)まで行くのに、どのくらいの時間がか >ったのだろう。 >いまは快速電車で、わずか33分だ。  これに関してですが、実は最近のほうが時間がかかってしまっているんです。  途中で鶴舞という駅に止まったと思うのですが、以前はそこに止まらず、名古屋 ー多治見間は30分でした。  多治見から移動するものとしては、ちょっと不便になりましたけど、それでもそ れほど変わらないので我慢できる範囲です。

●さくま「ごめん。私の場合のかつては、30年以上前っだった。みんなのかつては、 10年以内だよね。昔、名古屋から多治見を通ったときに相当時間がかかったのを覚 えていたんでね」

 多治見は美濃焼の中心地ですが、芸術的な焼き物というよりは、普段使いの焼き 物を販売しています。  著名な陶芸家はオリベストリートのある市之倉に窯を持ってはいますが、地元の 人間はもちろんそんな高い陶器には手を出しません。  多治見陶器祭り、という祭りがあるのですが、そこで販売している陶器はいいも のを安く販売していることを地元の人は誰でも知っているので、そこで選んで買う、 ということをしています。  ちなみに、11月にあるお祭りは陶器祭りじゃないです。  陶器祭りは4月ですが、それにしても近隣住民しか来ないようなものですね。

●さくま「11月のお祭りは、鼓笛隊が出るくらいのお祭りで、陶器祭りではないし、 あまり人も集まらないと、地元の人たちはいっていた」

 なので、あまり外部の方の観光ということには積極的ではないかもしれません。  実際、多治見駅を観光客の方がいらっしゃるのを見たことないですから。  それでも、多治見は結構歴史を感じるようなところが多くて、確かに鰻はすごく おいしいと思います。ただ、名古屋に近い割にはひつまぶしは置いてないです。

●さくま「多治見は、あのオリベストリートを中心に5年以内に大きく変貌すると おもう。楽しみだよ」

 本当は恵那市や中津川市のほうが名物だと思うのですが、位置的に近いので、 栗きんとんもおいしいところが多いなぁ、と個人的には思ってます。

●さくま「あの偶然見つけた日本最初のカステラのお店・松浦軒は、恵那郡岩村町に 本店がある有名なお店なんだってね」

 お蕎麦屋さんは、実は聞いたことないですが…。  今度おいしい店を聞いておきますね。  柿というと、岐阜の八百津町というところは干し柿でも有名なので、もしよろしけ ればぜひお試しください。

●さくま「干し柿が、じつはあまり得意ではない」

 とにもかくにも、多治見市と土岐市を少しは気に入っていただけたようで大変 うれしかったです。

●さくま「気に入った。多治見は物件駅。土岐市は、ナイスカード駅として、 『地方編』の台帳マップに記入しておいた」

 また次来ていただけるときとなるとさすがに近々は無理でしょうけど、また京都に 行かれる際の途中下車にでもお寄りください。

●さくま「また行くかもよ〜」  さて、明日はいままでずっと、ひた隠しにしていた『桃太郎電鉄USA』の宣伝 活動の目玉のひとつを実行するので、お楽しみに!

 
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