１０月２９日（金）

　何だかなー。
　島田紳助さんの吉本マネージャー暴行事件。
　もちろん殴った島田紳助さんは悪いけどさあ…。
　礼儀を注意された側が、自社のタレント相手に、告訴しちゃう時代がとうとう来ちゃ
ったんだねー。
　たしかに女性を自分の楽屋に連れて行っての説教もまずいだろうけど、自分の会社の
社員を説教するのに、人前ではまずいという配慮だったとおもうなあ。

　私も昔、芸能関係でずっと仕事していたので、吉本興業のタレントさんたちの礼儀正
さと躾（しつけ）のよさは、気持ちいいとおもっていた。
　今回のこういう事件で、吉本興業の素晴らしい伝統が消えてしまわないといいけどな
あ。

　午前７時。『桃太郎電鉄』の基本台帳作り。
　ここ数週間で出たアイデアをまとめる作業。
　前に出てまとめたアイデアも、もう一度練り直す。
　お漬物の糠床（ぬかどこ）みたいなものだ。

　午前１１時３０分。嫁と、銀座の「過門香（かもんか）」へ。
　ハドソン大里専務、読売広告の岩崎誠、ハドソン宣伝部の熊沢太吾くんと待ち合わせ。 

　それぞれ飲茶セット、麻婆豆腐セットなど。

　案の定、新潟県中越地震についての話になる。
　きょうのみなさんは、日記を読んで私が震源地にいたことを知っているけど、たまに
「新潟の地震で、さくまサンの知り合いとか、親戚が、震源地の近くにいませんでした
か？」と聞かれると、一瞬返事に困る。
　相手のショックが大きすぎるので、なるべく驚かせないように言いたいのだが、言う
と誰もがひっくり返る。

　食後、近くの喫茶店にて、ここ１ヶ月間くらいの宣伝に関する報告を聞く。
　いよいよ『桃太郎電鉄ＵＳＡ』の発売月である１１月に突入するので、あれこれたく
さんイベントが用意されているそうだ。
　発売日イベントも東京と大阪で予定されているようなので、平日動ける人は、ぜひ参
加してほしい。
　その日程、場所などは、１１月に入ったら、発表できるのかな？

　ほかにも、大里専務と、来年以降のラインナップとか、製作体制などを聞く。
　午後２時。銀座界隈をあちこち買い物＆銀行。

　午後４時。帰宅。
　ＤＶＤで『ジミ・ヘンドリックス』を鑑賞。
　世界三大ギタリストといえば、エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ジミー・ペ
ージだ。
　でもこの３人から、尊敬と羨望の眼差しで観られていたのが、ジミ・ヘンドリックス
だ。
　そのジミ・ヘンドリックスのドキュメント風の映画。
　ザ・フーのピート・タウンゼント、リトル・リチャード、エリック・クラプトン（映
像が若い！）、バディ・マイルス、ミック・ジャガーなどが、ひょいひょい気軽に出て
くる垂涎の豪華版。

　いま聴いても、ジミ・ヘンドリックスのギターの音色は小気味いい。
　時代をまたたく間に駆け抜けて逝ってしまった人のエネルギーというのは、まさにビ
ッグバンだ。

　私が『ジミ・ヘンドリックス』を観ている間に、嫁が、私のＶＡＩＯを、ＡＤＳＬの
え〜と、何だっけ？　ＬＡＮケーブル接続にしてくれたのかな？
　ほんとに私は、わかっていない。
　インターネットの接続が快適になったそうなのだが、どのくらい速くなったのかは、
いまひとつよくわからん。
　私が見る限り、最近でいちばん繋がるのが遅かった、とみさわ昭仁くんのホームペー
ジが、ホイッと繋がったので、そうか、たぶん速くなったんだなあとおもった。

　午後６時。家で食事。

　夕食後も、『ジミ・ヘンドリックス』を観続ける。
　強烈な刺激を、私に与え続けている。
　きょうも、銀座を歩いているときに、ジミ・ヘンドリックスの曲が、頭に流れて、
『桃太郎電鉄』用のゲスト・ボンビーのアイデアが浮かんだ。
　だから、家に帰ってくるなり、すぐさまこのＤＶＤを観たのだ。
　おもしろいゲスト・ボンビーが、生まれそうだぞ。

　今夜は、このゲスト・ボンビーの仮仕様書を書き上げたい。