9月22日(水)

 午前11時30分。嫁と、渋谷へ。
 渋谷パルコパート3・8階の「シネクイント」で、『スイングガールズ』のチケッ
トを買う。
 あの井沢どんすけが、幼稚園からずっと同級生だったと言い張る(ネタ)、『ウォ
ーターボーイズ』の矢口史靖監督の最新作だ。

 いまどき全席予約制の映画館だとおもったら、ふつうにチケットを買う方式なのに、 びっくり。渋谷で、パルコなのにねえ。  午前10時30分からの1回目の上映は、ほとんど満員だったという。  どうしようかなあ…。立ち見は嫌だよなあ…。  とりあえず、パルコ・パート1の「moph」で、パスタランチ。  午後12時10分。上映開始20分前に戻ってきたのに、すでに50人ぐらいの長 蛇の列が出来ていた。  並んで待たないといけないらしい。  ふたり一組で、並ばされる。  しかも3分置きぐらいに、係りの女の子が来て、いちいち列を直される。  カップルのひとりが、トイレに行っているので、ひとりしかいないところは「ひと りですか?」といちいち聞いて、整列を完璧なものにしようとする。 「一歩左へお願いします!」  口調は荒々しくないが、言ってることはかなり高圧的だ。  みんなほとんど列が乱れていないのに…。  北朝鮮の行進のような練習をするんじゃないんだから。  ちょっと気分が悪い。  そのうち、この行列は、階段のほうに移動させられる。  おいおい、防災訓練じゃないんだからさあ!  だったら、最初から階段に並ばれせばよかったんじゃないの?  8階で上映なのに、6階の階段あたりまで降りて、また登るはめになった。  私たちより遅く来た人たちは、8階から、4階あたりまで降りて、8階まで登らさ れたんじゃないの?

 ちょっとひどいね、これは。 「シネクイント」は、二度と来ない場所として、暗記しておこう。  年寄りに、階段の昇り降りはつらいよ。  全席予約制じゃないのは、面倒だし。  午後12時30分。『スイングガールズ』の上映開始。  映画はおもしろい! 実に、おもしろい!  野球部の応援をする吹奏楽部のメンバー全員が、食中毒で倒れて、代わりに応援の 演奏をしなければいけないという、わかりやすいピンチから、スタートして、でも代 わりに演奏するっていったって、食中毒になった生徒たちが、そんなに長く入院して いるともおもえないし、1週間で、一度も演奏したことがない女の子たち16人が、 急に演奏できるようになるわけないのに、この先どうするんだろうう?と思っている と、な〜るほど、そういう展開に持って行くのかと、納得。  ストーリーは、はっきりいって前作の『ウォーターボーイズ』と、おなじパターン の映画だけど、これは「売り文句」の部分だからね。 「プティ・ポワン」に行ったら、絶品のフランス料理が食べたいから行くわけで、海 苔巻きと、いなり寿司ばかり出てきたら、「プティ・ポワン」にならなくなってしま う。  でも、ストーリーに無駄な部分が少ないという点では、『ウォーターボーイズ』よ りも上だとおもう。  随所に、お笑いがふんだんに入っていて、こっちが次の場面を想像する通り進んで くれるので、非常に感情移入しやすい。  女の子が、やたら鼻をたらしているというギャグが小ネタとして入っていて、ちょ っと井沢どんすけを思い出してしまった。  竹中直人という人は、素晴らしい俳優さんだと思うけど、竹中直人さんが出演する と、個性が強すぎて、どんな映画でも、竹中直人さん色の映画になってしまうんだけ ど、今回は竹中直人さんの個性を弱めた演技になっているので、『ウォーターボーイ ズ』よりも、監督の個性がよく出た仕上がりになったとおもう。  谷啓さん、渡辺えり子さんといった個性の強い脇役陣も、スイングガールズの女の 子たちよりも目立たないように抑えた演技をさせていたのは、また一段と監督として の力量が上がったとおもう。  山形を舞台にしているから、広い景色がたっぷりで、気持ちいい。  ラストが冬だけに、山形の豪雪がよりいっそう雰囲気を盛り上げる。  うまいロケ地の選び方だ。  山形弁がまたいい。 「いぐね! いぐね!」 「もうヤンダ!」 「ジャズやるべさ!」  ときどき何言っているか、わからないところもあるけど、それがまた外国映画みた いで、いいよ!  私はもともと、映画の『グレンミラー物語』、『ベニー・グッドマン物語』が大好 きだから、映画のなかで演奏される曲を聴いているだけでも、うっとり。 『シング・シング・シング』、『ムーンライト・セレナーデ』、『イン・ザ・ムード』、 『A列車で行こう』、『メイク・ハー・マイン』、『メキシカン・フライヤー』とい った曲が続々登場して、ブラボー、ブラボー!だ。  帰りに、さっそくパンフレットを買う。  パンフレットが、レコード盤みたいになっていて、おしゃれ。  いやあ。絶対お勧めの映画だ。  井沢どんすけ! 君が同級生と言い張る(ネタ)、矢口史靖監督はすごい進歩を遂 げているよ!  本当に同級生だったのか?  字幕の「脚本協力」に、矢口純子の名前があったんだけど、奥さんかなあ? だと したら、井沢どんすけ、結婚も負けだぞ〜!  午後3時。喫茶店「らぴす」サンにピットインののち、帰宅。  若い頃、映画館で映画を見るということは、当時ビデオ発売もなかったから、一期 一会の気分で真剣勝負でてしまうので、もうへとへと…。  ベッドにひっくり返ったとたん、うとうと寝てしまった。  午後6時。わが横浜ベイスターズは、昨日、一昨日と、夢の2連勝を達成したので、 きょうは完敗の日だろうと決めて、嫁と、近所の「ヘンドリックス」へ。  おなじみ、ナンが日本一おいしいお店だ。  納豆の天ぷら、ほうれん草のカリーなどを食べていると、電話が入る。  おっ! アリtoキリギリスの石井正則くんだ。 「あの〜、いま外苑前で仕事が終わったんですが…」 「おお! 近い! ビクタースタジオの近くのヘンドリックスにいるんだけど、いま から来る?」 「いいんですか! じゃあ、お邪魔します!」  というわけで、アリtoキリギリスの石井正則くんが来ることになった。  しばらくして、石井正則くん、自転車で到着。  TVカメラマンの穂之上秀男さんもいっしょ。

「あの〜、うちの嫁がいま、この近くで仕事をしていて、もうすぐ仕事が終わるって 言っているんで、呼んじゃっていいですか?」 「いいよ! いいよ! 石井正則くんの奥さんにもずいぶん会っていないから!」  石井正則くんの奥さんが来るまで、カメラマンさんに、先日の「桃太郎電鉄芸能人 腕自慢大会」での石塚義之くんのゲーム運の無さ、グルメ運の無さの話を説明して盛 り上がる。  すると、カメラマンの穂之上秀男さんが「実は、さっきまで石塚義之くんといっし ょだったんですけど、帰っちゃったんですよ!」と話してくれて、大爆笑!  9月29日(水)に放送される『時空警察』について、石井正則くんにあれこれ聞 く。私はあの番組が大好きで、思えば石井正則くんに会う度に、この番組のことを聞 いているような気がする。  しかも、今回、石井正則くんが「本能寺の変」の織田信長暗殺事件に挑むと、石井 正則くんのホームページ日記に書いてあったので、聞きたくて、聞きたくて仕方が なかったのだ。  うーーん。そうか。ふむふむ。そういう観点から描くのか。  私は大の「本能寺マニア」だからね。  いまでも、本能寺の変を舞台にした漫画原作や小説をときどき書いては、中断させ ているくらい、大好きなのだ。  うーん。早く見たいなあ。

 石井正則くんの奥さん、石井愛(かな)さんと、仕事仲間の田中さんが到着。奥さ んも交えて、アリtoキリギリスのライブの話やら、熱海の温泉の話など。  石井正則くんは、私の日記をよく読んでいるので、今度通販で、太平燕(タイピー エン)を注文しようとおもっているそうだ。

 そんな話をしていたら、窓越しに外を見た石井正則くんが「あっ! 玉袋さんだ!」 と叫んで、お店の外に出て行った。 「たまぶくろ、タマブクロ、玉袋、玉袋筋太郎くんだ!」  これは、私も会いに行かなくちゃ!  私が外に出ると、浅草キッドの水道橋博士、玉袋筋太郎くんのふたりがいた。  ちょっとご挨拶。  ロケの途中で、少なくとも1時間以上かかってしまうそうだ。  しかし、偶然、石井正則くんが電話して来てくれて、浅草キッドのふたりとも、会 えてしまうなんて!  私のばったり病もかなり有名だけど、石井正則くんは、ひとりに会うと、その日に 立て続けに、知り合いに会うことが多いのだそうだ。  それじゃ、こんなすごい日になるわけだ。  おもしろかったのは、石井正則くんの奥さん。  石井正則くんが、浅草キッドのふたりを追いかけて出て行ったときに、 「え? 浅草キッドさん? すごーーい!」 「何言ってんの! あなたの旦那さんも、有名人なんだよ!」  午後10時。ヘンドリックスで、散会。  自宅に戻って、プロ野球速報を見ると、あれ? 横浜ベイスターズが勝っている?  そ、そ、そんなバカな! 途中で、嫁に携帯で調べてもらったときは、負けていた はずなのに。  ところが、嫁が携帯の読み方を間違えていたようなのだ。はっはっは!  いいよ、いいよ、負けてたのに、勝ったと読み間違えられるより!  相手投手が工藤投手と聞いていただけに、私も勝てるわけがないと思い込んでいた。  しばらく横浜ベイスターズの勝ちが信じられなかったけど、これで破竹の3連勝!  プロ野球初のスト以来、全勝! はっはっは! 弱小チームを応援すると、どんな 小さな記録でも、楽しめる。  きょうは地味な一日で終わるとおもったら、最後でサプライズの連続。  楽しい一日になってしまった。  あれ? 今夜はやけに、メールが多いなあ…。

静岡県・reghys ――――――――  どうも、眠い受験生のreghysです。  桃鉄モバイル………。  ……自分はドコモじゃないのでできない………。  しかし、桃鉄Mはやはりこれのことだったんでしょうか?  あとは…。 「G」………。

●さくま「ん? どういうことだ?」

静岡県・花の都 ――――――――  さくまさん、こんにちは&はじめまして。  静岡、遠州在住の花の都です。  桃鉄とは『?(※文字化けてた!)』で初めて出会い、今ではどっぷりとハマって おります。  いつもは、日記を読ませて頂いているのですが、今日はいてもたってもいれず、 メール致しました。  それは、ニュースサイトをめくっていると…。  DoCoMoのゲームショーの記事…その中に「桃鉄モバイル」の文字が!!  おぉぉぉっ!! ついに桃鉄が携帯でできる時代が来たのですね!!  桃鉄モバイルの文字を見つけたときにはPCの前で思わず拍手してしまいましたよ。 『USA』も、ものすごく楽しみですが、最近は自宅でゆっくりゲームもできなくな しまっていました。  この携帯版で、いつでもどこでも大好きな桃鉄がプレイできます!  さくまさん! ありがとうございますっ!!  携帯端末という事でいろいろと制約があるとは思いますが、お体にお気をつけて開 発がんばってください!

●さくま「そうか! はっはっは! もう発表になってしまったのか!」

愛知県知多市・REON ―――――――――  さくまさん 初メールです。  いきなりですが、わかってしまいました  桃鉄M(仮)の正体が!  ズバリ! 桃鉄モバイル! ですね! 証拠 http://www.nttdocomo.co.jp/new/contents/04/whatnew0921-1.html  もう少しで世の中に知れ渡っちゃいますので、もうそろそろ発表してみては?  でも私の携帯はSO503isなのでできそうにないんですけど・・・。  早くSO506iに変えたいと思う今日この頃。

●さくま「私もまだSO503のままだよ! あれ? 機種は、FOMAじゃなかったっけ?」

宝塚市・ともっち ――――――――  ふふふ、気づいてしまいましたよ。  桃鉄Mは、桃太郎電鉄モバイル。  しかも、機種はFOMA900iですね!  あ、いや、ドコモのゲームショウ出典タイトルに  こっそり登場してたんで、ビックリしました。 (http://www.nttdocomo.co.jp/new/contents/04/whatnew0921-1.html)  しかも、首都圏マップ。  そ、そう来るか、と思ってしまいましたよ。  文字数制限も、なんか納得です。

●さくま「はっはっは! バレバレじゃん! そうなんだよ! どうせ携帯でゲーム を作るなら、移植じゃなくて、完全オリジナルにさせてほしいといっていたので、念 願の首都圏版になったのだ!  なかなかハードの制約が多くて、遠くまで入れることができなかったんだけど、北 は、大宮。東は、千葉。南は、横浜中華街。西は、青梅まで!」  こうなると、『G』は・・・、『GBA』の線がやっぱり濃厚ですが、でも、きっ と、どんでん返しを持ってくるんだろうなぁ・・・。

●さくま「『桃太郎電鉄M(仮)』も、『桃太郎電鉄TOKYO(仮)』を予定して いるので、『M』ではなかったんだよね。  しかし、私より、みんなのほうが最新情報知っているとういうのも、変な話だ!」

 
さくまNEWS


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●ハドソンHPに『桃太郎電鉄USA』のページができました! NEW!

携帯着メロ、はじめました!
インデックスさんの携帯向け着信メロディ配信サイト「えらべるJ-POP」で
さくまあきらがお勧めする「お父さんのためのJ-POP」を配信しています。
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