９月２１日（火）

　午前７時。『桃太郎電鉄Ｍ（仮）』の仕様書作り。
　夜中に仕事をしたときって、充実感はあるんだけど、きょうのように朝早く起きて
仕事したほうが、仕事量は圧倒的に多くなる。
　早起きは、三文の得だね。

　午前１０時３０分。嫁と、銀座８丁目の「渡辺内科クリニック」へ。
　昨日、横浜ベイスターズが５連敗を脱出したので、きょうは血圧が低くなるかもと
おもってやってきた。
　でも、急に先生に呼ばれて「あっ。緊張するとやばい！」とおもってしまったので、
本日の血圧、１４０−１００。
　上の１４０が、まあまあだっただけに、緊張しなければ、下も１００を割ったかも。
もう一度測り直してもらおうかとおもったけど、血圧は緊張したときこそ、高くなら
ないようにしないといけないという言葉を思い出したので、我慢。

　午前１１時３０分。銀座１丁目の「過門香（かもんか）」へ。
　さすがに、銀座８丁目から、銀座１丁目まで歩くと、しんどいね。
　でも歩くと、血圧は下がるからね。





　柴尾英令くん、読売広告の岩崎誠と、中華でランチ。
　私は、飲茶セット。


＜私がもう一度行くためのメモ＞
「過門香（かもんか）」
住所：東京都中央区銀座1-10-6 銀座ファーストビルB1
電話：０３（３５６３）７９００
営業時間：月〜金　11:30〜15:00（ランチ・飲茶）17:00〜23:30
　　　　　土　　　11:30〜17:00（ランチ・飲茶）17:00〜23:30
　　　　　日・祝　11:30〜23:00
定休日：無休



　午後１２時３０分。私、嫁、柴尾英令くん、岩崎誠の４人のまま、「茜屋珈琲店」
へ。本当にここの珈琲の味は、癒される。
　でも、値段高いから、若い人は注意してね。





　午後１時。築地のハドソンへ。
　きょうは、『Ｖジャンプ』が作る攻略本のインタビュー。
　インタビューアーは、井沢どんすけサン。
　はっはっは！　やっぱり、今年も井沢どんすけかい！
　毎度おなじみ、『Ｖジャンプ』編集者の金丸尚史くん、フリーライターの菅沼くん、
山下慎一郎くんも。





「攻略法教えても、井沢どんすけが書くと、本としての信憑性がなくなっちゃうから
なあ！」
「いや！　内容については、さくまサンが言ったとおりに書くから、自信ありまっす
よ！　えへえへえへっ！」
「確かに、井沢どんすけは文章上手いからなあ！」
「ただゲームになると、つい夢中になって、教えてもらった攻略法忘れて、頭真っ白
になっちゃうんですよ！」

　みっちり２時間以上、ゲームの攻略法を柴尾英令くんといっしょに説く。
　今回は『桃太郎電鉄ＵＳＡ』だから、かなり日本編とは違う、『ＵＳＡ編』特有の
攻略法を伝授した。
　ただ、攻略法を言ったあとに「でも、井沢どんすけはこの方法をすぐ忘れちゃうん
だよなあ！」という言葉が口をついて出ては、みんなで大爆笑してしまった。
　ほかにも、最後の切り札カードの上手な使い方とか、とびちりカードはどこでつか
うと、効果的といった細かい攻略法を、いっぱいしゃべったので、『桃太郎電鉄ＵＳ
Ａ』といっしょに、『Ｖジャンプ』の攻略本を買おう！

　午後３時３０分。別室に移って、札幌からやってきたプログラマーの飛田雅宏くん
を交えて、『桃太郎電鉄』シリーズとはまったく違う新企画の話。

　飛田雅宏くんは、ファミコン版の『桃太郎伝説』、『桃太郎電鉄』を作った人。　
要するに、この１７年間の私の仕事の礎を作ってくれた、農林物件みたいな人という
ことができる。

　すごいのは、飛田雅宏くんに「サイコロの転がし方で、いいアイデアが浮かばない
んだけど、何かおもしろいの考えて！」といって、作ってもらったのが、あの『桃太
郎電鉄』のサイコロの転がり方。
『桃太郎電鉄』は、途中から、ＰＣエンジンになり、スーファミになり、プレイステ
ーションになり、プレイステーション２から３Ｄになって、大きく変化して行ったけ
ど、いまだにサイコロの動きは、飛田雅宏くんが作ったものを踏襲している。
　ときどき、ほかのサイコロの飛ばし方にも挑戦しているんだけど、あのいかにもサ
イコロを振った気分になれる軌道を越えることができない。
　これはほかのボードゲームを作っている人も越えられなくて、悔しがる部分だ。
　会議の参加メンバーは、ハドソンの大里専務、飛田雅宏くん。宣伝部の寺田孝司く
ん、熊沢太吾くん、読売広告の岩崎誠、内門正信くん。柴尾英令くん、井沢どんすけ。

 



　ただでさえ、『桃太郎電鉄』の次回作をぽろぽろと漏らしてしまう私だけに、きょ
うの会議の話は、まったく話すことができない。
　でも、ファミコン版の『桃太郎伝説』と『桃太郎電鉄』を作った飛田雅宏くんが、
加わった会議というのは、ただ事ではないことは、確か。
　今後、ちょくちょく飛田雅宏くんが、この日記に登場するようになったら、かなり
壮大な計画が進行しているんだとおもって、間違いない。
　逆に、また登場しなくなったら、ぽしゃったとおもってね。
　新しい企画なんて、１００個出して、実現するのは、１個だ。
　先のことなどわからない。

　午後６時。会議に出た総勢１０人のまま、新橋の広島風お好み焼き屋「檸檬（れも
ん）屋」へ。

　飛田雅宏くんが井沢どんすけと会うのは、１０年ぶり以上。
「えへえへえへっ！　飛田さん、全然変わらないですねー！」
「どんちゃんも、全然変わらないねー！」
「ふたりとも独身のまま！」
「えへえへえへっ！　そうなんすよ！」
「ボクもだよー！」

 



　飛田雅宏くんと、ひさしぶりにゲーム開発の話。
　あの１７年前、『桃太郎伝説』を作ったときの話になると、全身の毛穴が開くよう
な興奮を覚える。
「あのゲームって、けっきょく５、６、７、８月。４ヶ月くらいで作っちゃったんじ
ゃないかなあ！」
「飛田雅宏くん！　正しくは３ヶ月だよ！」
　ゲームのシナリオが完成したのが、ゴールデン・ウィーク後だったので、正味３ヶ
月で、グラフィックから、音楽、プログラム、テスト・プレイまですべて完了してし
まったのだ。
　あのときは、間違いなく何かに憑かれていたとおもう。
　なにしろ、飛行機嫌いの私が、毎週飛行機に乗って、札幌に行き、さらに１日１〜
２時間しか寝させてもらえなかったのに、仕事できちゃった頃だ。
　武勇伝としてはおもしろいけど、あまりにも綱渡りだった。
　織田信長が「奇襲戦法は生涯一度だけ！」という金言を残している。
　いまは、じっくり作って、何度も、何度も、テスト・プレイして改善するのが、
ゲーム作りの「急がば回れ」だ！

　午後８時３０分。帰宅。
　おほほほ！　昨日広島相手に快勝したので、きょうからまた５連敗のスタートかと
おもったら、巨人相手に、１１−４の快勝！
　毎年優勝が決まると、とたんに強くなる横浜ベイスターズなのだが、今年はもう快
進撃が始まったのかな？
　優勝をあきらめたチームには、滅法強いからね、横浜ベイスターズは。
　そうか、巨人は昨日、首位決戦で中日と戦ってきたから、きょうは捨て試合だった
のか。納得。はっはっは！　捨て試合だろうが何だろうが、勝ちは勝ち。



仙台市・さいとう
――――――――
　９月２０日仕事人裏日記を読んで。
　かなりの文字数制限されるとなると、もしかすて、もすかすると、『桃太郎電鉄Ｇ
（仮）』は桃太郎電鉄ＧＢＡなのでは？？？
　だとすたら、電車の中でも桃鉄できるんで、かんなりうれしいです！


●さくま「ぎくっ！　はっはっは！　一応どんな推測に対しても、ぎくっ！というこ
とにしているので、あまり気にしないように！
　先日、仙台に行ってきたばかりなので、宮城弁混じりのメールはうれしいね！
　ただ『桃太郎電鉄Ｇ（仮）』の『Ｇ』のせいで、ＧＢＡとおもっている人も多いよ
うだけど、『桃太郎電鉄ゴールデン（仮）』という名前を考えていたからで、ＧＢＡ
だから『Ｇ』というわけではない！」


水俣市・空色珈琲
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　こんばんは。
　月面基地の目的地賞金が５倍だと知り、驚く空色珈琲です。
　ＩＴ革命(でしたでしょうか？うろ覚えですいません。)の時は５０倍！？
虎につばさがあれば１００倍！？と想像しております。


●さくま「へっへっへ！　その通り、ＩＴバブルで、虎につばさカードを持って目的
地に入れば、到着金は１００倍だ！
　今回の『桃太郎電鉄ＵＳＡ』は、こういう信じられない場面が、場面によっては出
るように仕組んであるから、腰が浮くほど興奮できる場面がたくさん用意されている
よ！」

　さて本日、遅ればせながらハウステンボスモバイルラリーに参加してきました。


●さくま「おお！　長崎ハウステンボスに行ってくれたか！」

　楽しい！！　童心に返り、次々とラリーポイントをまわってました。
　イベントも、ゲームですらあまり見ない「雪んこ」まで出てきて
　おもわず微笑んでしまいました。
　結果は約９２億。正直悔しい！！
　もっと回りたかった！！
　今のとこ５０位以内ですが、はたして…。うーん、もう１回したい！！
　これは、東京でもどうにか開催してほしい素晴らしいイベントです！


●さくま「東京で開催も考えているけど、今回のハウステンボスでのモバイルラリー
をじゅうぶん反省してから、次に繋げようとおもっている。
　来週は、ハドソンの大里専務が、ハウステンボスに行く予定。
　ヒゲの生えた胡散臭そうなおっさんがいたら、声をかけてあげてください！」

　ハウステンボスは４回目なので、ラリーに集中しましたが、もっとゆっくり見たか
ったです。
　というのも、今回日帰り決行なのです。


●さくま「熊本県水俣市からなら、日帰りも可能だよね！」

　全行程の半分は移動！　さすがに疲れました。
　さくまさんも日帰り旅行をされるので、無理はなさらないようにして下さい。
　では失礼します。


●さくま「一泊するより、日帰りで自宅で寝るほうが、体力回復が楽なんで、ついつ
い日帰りしちゃうんだよなあ！」


埼玉県・小林弥史
――――――――
　さくまさん、こんにちは。
　いつものように仕事人裏日記をチェックしようと思ったら…
　なんと！！
　深谷にいらしていたのですね！
　以前、研究所で取材は数年先になってしまいそうだと、おっしゃっていたので、
びっくりしてしまいました。


●さくま「私は人を驚かすのが、大好きなのだ！」

　そればかりか、道の駅おかべにまで足を運んで頂いて…。
　…それなのに…。
　大変申し訳ございません！
　僕の情報が足りないばかりに、ご迷惑をかけてしまいました。

　実は、岡部のとうもろこしは、比較的はやい時期に収穫を始めてしまうので、終わ
りもはやいそうです。
　とうもろこしの名産、北海道は気候の関係で観光シーズンに間に合わない分を、岡
部が補充している！(？)なんて噂を聞くくらいですから、自信を持ってお勧めできる
一品だったのですが…。
　焼とうもろこしもジェラートも味わっていただきたかっただけに残念です。
　もう一度、ごめんなさい！


●さくま「まあ、小林弥史くんがトウモロコシを作ってるわけではないんだから、謝
る必要はないよ！　本庄早稲田、岡部、深谷、熊谷と４つも一度に取材できるので
行ったんだから」

　それと、お話に出てきた、ネギともうひとつの緑は、ブロッコリーかもしれません。
　このあたりのブロッコリー出荷量は全国でもトップクラスだと聞いております。


●さくま「うん。昨日日記に書き忘れた。地元の人に、ブロッコリーだということを
聞いた。岡部の名産なんだってね。岡部は漬物も名産だというので、道の駅で、ブロ
ッコリーのお漬物を買ってきたのだ。おいしかったよ！」

　しかし、深谷を気に入っていただけたようで、本当に嬉しいです！
　自分の町やよく知っている町を、住んでいる人間とは違った視点で誉めていただけ
るのが、こんなに嬉しいとは思いませんでした。


●さくま「たぶん、『地方編』で、物件駅は深谷にして、トウモロコシ畑、ブロッコ
リー畑、漬物工場が登場するとおもう！　お楽しみに！」

　足を運んでいただき、本当にありがとうございました！


●さくま「いえいえ、仕事ですから（刑事さんの口調）」

　それでは、季節の変わり目で、お体を崩さないようお気をつけてください。
　プロ野球問題で、さくまさんが心痛めることのない展開になることをお祈りしてお
ります。
　長文失礼致しました。


●さくま「また来年、道の駅おかべまで、突然行くかも！　６月中旬から、トウモロ
コシが食べられるなんて、私が忘れるわけがない。しかも新幹線で、４０〜５０分は、
近い！」



　やっぱり、取材に行った先の地元の人からメールが来るのは、うれしいねー！　
もっと、みんな地元を宣伝して、私が行きたくなるようにしてよ！

　今夜も、『桃太郎電鉄Ｍ（仮）』の仕様書作り。