9月13日(月)

 午前11時30分。嫁と、江ノ電に乗って、鎌倉駅へ。  じわじわ、蒸し暑い。  午後12時。小町通りを歩いて、鎌倉でも最も有名なお店のひとつである玉子焼き の「おざわ」へ。

 いままでも何回かチャレンジしようとおもって、お店の前まで来たことがある。  でも2階から、階段、お店の外まではみ出たお客さんたちを見ては、断念していた。  玉子焼きに、味噌汁、ご飯だけで、長蛇の列というのもすごいね。  そんなわけで、鎌倉の家、開設以来、あれ、何年目だったけ。3~4年目?ぐらい にして、初めて「おざわ」に入ることが出来た。 「予約の取れないお店や、行列のお店は、月曜日に行け!」の鉄則どおりだった。  お店は2階にあって、拍子抜けするくらい狭かった。  よけいな貼り紙もなくて、なんともシンプルな内装。  私は、玉子焼き御膳、1200円。  嫁は、とりそぼろ丼、950円。

 玉子焼きは、口に含んだとたん、じわ~~~!と、こみあげてくる甘さが、 なんともノスタルジック! とろりと、やわらかい。  白いご飯の上に、昆布と明太子が乗っていて、これは、ご飯控えめ中の私には、毒 のような食べ物だ。  玉子焼きなだけに、麻薬性は薄いが、年に一度くらいは食べたくなりそうな気がす る。玉子焼きマニアを自称するなら、ここを知らないと「もぐり」と言われること、 間違いなし。

<私がもう一度行くためのメモ> 玉子焼き「おざわ」 住所:神奈川県鎌倉市小町2-9-6 AKビル2F 電話:0467-23-5024 営業時間:12:00~15:00 定休日:火曜

 鎌倉小町通りを、へろへろと歩く。  ちりちり暑いね。

 午後1時。あまりの暑さに、たまらず「ミカド珈琲」に逃げ込む。  軽井沢で有名な「ミカド珈琲」の鎌倉店だ。  お目当ては、もちろんミカド珈琲名物・モカソフト。  ずっしりとした重さ、上品な甘さなどで、定評のあるソフトクリームだ。

 帰りに、鎌倉駅前の「不二家」で、60センチの陶器人形欲しさに集めていて、 ネットで買ってしまったので、いらなくなってしまったスタンプ用紙が、4枚残って いたので、壁時計と、トートバッグに替えてもらった。  毎年、毎年、これだけ努力して、不二家のスタンプを集めるなら、不二家のお店を 始めてしまったほうがいいような気がする。  午後2時。鎌倉長谷の家に戻る。  DIGAに録画しておいた『笑っていいとも!』のテレフォンショッキングを見る。 先週のCM発表会の若槻千夏ちゃんが、きょう登場だ。 「お花が届いています!」のところで、ど真ん中に「桃太郎電鉄USA」が置かれて いて、タモリさんが「桃太郎電鉄USAって何?」と言ってくれた。  やった! やった!  きょうは若槻千夏ちゃんに届いた花が多すぎて、ステージの上に乗り切らずに、ロ ビーにまであふれていただけに、いい場所に置いてもらえて、ラッキー。 『桃太郎電鉄M(仮)』の仕様書作り。  新しい駅イベントもいっしょに考えながらなので、『桃鉄研究所』に届いた投稿メ ールを読みながら、コメントを書きながら、さらに仕様書も書く。 「よく混乱しませんね~!」といわれるけど、じゅうぶん混乱中。  でも漫画家さんでも、徹夜が続いたときに、どうやってもどう描いたか思い出せな い場面があるというのだから、ましだ。  午後4時30分。荷物をまとめて…といっても、VAIOを担いで、「鎌倉市農協 連即売所」へ。  鎌倉は、後ろに三浦半島を控えているので、けっこう農業が盛んだ。  この「鎌倉市農協連即売所」は、近隣の農家で作った野菜を、ほとんど泥がついた まま売ってくれる素朴な市場だ。  だから、ゴボウみたいに細いニンジンや、ミカンよりも小さな柿とか、曲がって長 い白ネギとか、妙に細長いサツマイモなど、流通の発達した市場や、八百屋さんでは 見ることの出来ない野菜に出会うことができる。

 ご承知の通り、私は無類の柿好きなので、お饅頭のような大きさの柿を買う。  8個で、300円。  午後5時30分。鎌倉駅で、『ポポロクロイス物語』の原作者・田森庸介さんを発 見して、「仲の坂」へ。  田森庸介さんは、自宅からこの鎌倉駅に直行。  もちろん目的は、「仲の坂」のお刺身だ。  …というより、「仲の坂」でいっしょに夕飯を食べるためだけに来た。 「田森庸介さん! 1年ぶりのさんまのお刺身だね!」 「えっ?」 「前回新さんまのお刺身食べたの、ハリケーンボンビーのときだから、もう1年なん ですよ!」 「えっ? もうあれから、1年になっちゃうの~! ははは。まいったなあ!」 「もう田森庸介さん、還暦だからね!」 「何言ってんのよ! まだだよ!」  今年は、さんまの豊漁と聞いていたんだけど、「仲の坂」のご主人の話によると、 豊漁だったのは最初だけで、酷暑のせいで、さんまがまったく南下してくれなくなっ て、来週あたりから、不足するかもしれないそうだ。 「田森庸介さん! ぎりぎりいい日に来たみたいよ!」 「うんうん。いいねー!」  この「仲の坂」は、何でもお魚の刺身がおいしいんだけど、とびきりさんまのお刺 身がおいしい。  3人とも、さんまのお刺身定食を注文して、単品で、だるまイカと、シメサバを追 加する。

「おいしいねー、田森庸介さん!」 「うん。おいしいねー! ははは!」  田森庸介さんのように「『仲の坂』のお刺身だけ食べに来ない?」と言っただけで、 ホイホイ来てくれる人、好きだなあ!  50歳過ぎると、なかなか急に呼び出せる知り合いというのは、少なくなってくる ものだ。 「鎌倉の家は、売っちゃうんですか?」といわれるけど、この「仲の坂」の味が、私 をひき止めている。

<絶対お勧めのお店> 「仲の坂」 住所:神奈川県鎌倉市御成町11-37 電話: 0467-25-5227 営業時間: 平日 11:00~15:00/17:00~22:00  日曜 11:00~21:00 定休日: 木曜日

 食後、「ヲガタ珈琲店」へ。  田森庸介さんは、映画博士だから、いろいろ映画の情報をを聞こうとおもって「田 森庸介さん、DVDで『スターウォーズ』のトリロジーが出るじゃない!」と言った だけで「もう予約したよ。追加シーンとか、差し替えたシーン、いっぱい入っている よ!」 「もう田森庸介さん! トリロジーといっただけで、こっちが聞きたいことを先に言 ってくれちゃうんだもん!」  ほかにも、私が見て、あまりおもしろくなかったので、日記に書かなかった映画の 話をすると、なぜつまらなかったのかということを、ことこまかに懇切丁寧に教えて くれる。  こういう人はは貴重だ。  午後7時15分。鎌倉駅から、横須賀線成田空港行きに乗車。  電車のなかでも、田森庸介さんと、映画の話と、手塚治虫さんの漫画の話。  途中、田森庸介さんは、横浜駅で下車。  午後8時。私と嫁は、品川駅で下車。  午後8時30分。帰宅。  おお! 工事中の玄関のタイルが張り替えられていた。  もうちょっとだな、完成まで。  今夜も、『桃太郎電鉄M(仮)』の仕様書作り。  明日は、ちょいと仙台まで行ってきます。  はっはっは! 仙台が、ちょいとかー!  ツッコミよろしく!

 
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