８月７日（土）

　午後１２時。嫁と、六本木の「香鬻樹(かゆじゅ)」へ。
「香鬻樹(かゆじゅ)」…、何て難しい字なんだ！
　中国茶とお粥の専門店なんだから、難しい漢字になるのは当然なんだろうけど、お
店の名前としてはいかがなものか。
　でも六本木のアマンドの交差点の地下２階という最高立地が、それをかき消してし
まうだろう。出口調査で、「いまあなたが食べてきたお店の名前は？」と聞いてみた
いものだ。





　私は、焼き鮭粥。
　嫁は、ピータン粥。
　いずれも、ランチセット。

 
 



　いっしょについてきた中華蒸しパンをバターにつけて食べるパターンは初めて。
けっこうおいしかった。
　焼き鮭粥も、オーソドックスにおいしい。
　ふわふわ杏仁豆腐も、なかなかおいしい。

　そんなに評価していないようにおもえるけど、食べすぎが続いたときなど貴重な戦
力になりそうだ。
　プロ野球でいうなら、ワンポイント・リリーフだ。

　次回は、名物の冷やし粥というのに挑戦してみようかな。


＜私がもう一度行くためのメモ＞
「香鬻樹(かゆじゅ)」
住所：東京都港区六本木7-14-11　六永ビルB2
電話：０３（２７４６）３７０７
営業時間：11:30〜24:30（月）
　　　　　11:30〜翌朝7:00（火曜日〜土曜日）　
　　　　　11:30〜22:00（日）
　　　　　（月曜日〜金曜日　15:30〜17:30休憩）
定休日：無休



　食後、あおい書店へ。
　むわ〜〜〜と、湿気の多い嫌な天気だね。
　一向に気温が下がる気配がない。
　７月の末から、すでにセミが鳴き続けている。
　まだ８月の初旬なんだよね。

　午後１時。帰宅。
　ほどなく、井沢どんすけが到着。

　先日の「井沢どんすけ対ＣＯＭキャラ」のデータの続きを、井沢どんすけが「どう
してもやりたい！　あと１年あればトップに立てたのに！」と大ぼらを吹くので、
きょうはその続きをプレイすることになった。

　１２年目から、スタート。
　対戦相手は、ＣＯＭキャラのえんま社長、あしゅら社長、ふうじん社長。





　その試合展開は…。

　大方の読者のみなさんの予想通り、井沢どんすけは、あしゃら社長に蹴散らされ、
えんま社長に追い上げられて、あっという間に３位転落の危機！
「井沢どんすけ！　期待を裏切らない男だなあ！」
「えへえへえへっ！　ちょっと、あしゅら社長、強すぎますよ！」
「どうも、えんま社長より、あしゅら社長のほうが、強いような気がするなあ！今回
あしゅら社長は、卑怯ないじわる系のカードを使わない個性を持たせたから、かなり
弱くなったはずなのになあ…」
「えへえへえへっ！　３連続で目的地入ってますよ！」
「それは、おまえがふがいないからだろ！」
「えへえへえへっ！」

　その後も、必死に井沢どんすけ、奮戦するも、じりっじりっと、あしゅら社長との
差が開いていく。
　ときどき、えんま社長に抜かれては、えんま社長がキングボンビーの攻撃を喰らっ
て、脱落してくれるので、なんとか２位を保っている状態。

　午後５時。２５年目。
　井沢どんすけ、ようやく１位に立つ！
　でも、おいどんのおかげ。
　おいどんに稼いでもらった物件の収益で、あしゅら社長を抜いた。
　ＣＯＭキャラは、おいどんを執拗なまでに追いかけて行かないからね。
　井沢どんすけのおいどんに対する必死さは、ＤＶＤで発売したいくらい。
　頭が焦げそうなくらい「どうしようかあなあ！　どうしようかなあ！　ああ、ダメ
かあ！　どうしようかなあ！」と、長考に入る。

「井沢どんすけ！　あと１年あればトップにと言っていたのに、けっきょく１位に
立ったのは、あの日のデータから１２年もかかってるじゃないか！」
「えへえへえへっ！　長かったあ、ふう！」

　午後６時。井沢どんすけが沖縄料理が大好きだというので、近所の「藹藹（あいあ
い）」へ。
　ふーちゃんぷるー、海老のマヨネーズ炒め、霧島豚のステーキ、紅芋コロッケ、塩
らっきょう、そーきそばなど。
　井沢どんすけが、沖縄料理の知識が豊富なことに驚く。
　何でも１ヶ月に一度は、沖縄料理を食べにいくそうだ。男と…。

　午後７時３０分。帰宅。
　長野県松本の下原スイカを食べる。
　山県尾花沢のスイカ、北海道でんすけスイカ、熊本植木のスイカが、スイカの御三
家だとおもっていたけど、下原スイカがおそらく日本一だね。
　去年初めて食べておいしいとおもったけど、２年連続でおいしいので、太鼓判を押
してよさそうだ。
　スイカは、たまに当たり外れがあるからね。
　井沢どんすけは、スイカを食べるのは、今年初めてだそうだ。





　うちは、もう何回目なんだろう？　もうすぐ１０回のような気がする。
　夏は、トウモロコシにスイカ！　これに限る。

　引き続き、「井沢どんすけ対ＣＯＭキャラ」。

　２７年目。井沢どんすけ、またしてもサイコロを振って、１が出ると、どっちの駅
もゼロ駅のトラップに引っかかり、持ち金７億ドルが、０ドルに！
「井沢どんすけ！　あ・り・が・と・ございむわ〜〜〜ます！」
「やられた！　またやられた！」





　その後、またあしゅら社長に抜かれ、ムキになった井沢どんすけは、あしゅら社長
を集中攻撃！
「井沢どんすけ！　もうやぶれかぶれだな！」
「えへえへえへっ！　どうしても抜けそうで抜けないのが、悔しくて！」

　３１年目。井沢どんすけが、突如、マッド・サイエンティストのイベントで、とて
つもない金額をぶち当てる！
「えへえへえへっ！　さくまサン！　さすがに、これ多すぎませんか？」
「やばい！　じつにやばい！」
「でもまあ、これでボクは１位ですから！」
「井沢どんすけ！　おまえが勝つときは、いつも私のチューニング・ミスのおかげば
かりじゃないか！」
「えへえへえへっ！」
「まったくもう！　でもおかげで、またしてもドキッとするようなチューニング・ミ
スが解消されたよ！」

　本当にいつも全体バラスを狂わすようなイベントを発生させる男だ。
　もはやテスト・プレイの終盤なので、きょうここでこのミスが見つからなければ、
このまま発売になってしまったとおもう。
　やはり、井沢どんすけ。敵に回すと恐いが、味方にするともっと恐い男である。
　午後１１時３０分。井沢どんすけ、チューニング・ミスによる１位。
「えへえへえへっ！　たしかにマッド・サイエンティストの一発がなかったら、あし
ゅら社長に負けてましたね！」
「そのとおりだよ！」
「えへえへえへっ！　でも勝ちは、勝ちですから！」
「勝ちでいいよ！　あまりにもガチガチのチューニングにしたら、いつもおなじゲー
ム内容になってしまう。うちは、あくまでも井沢どんすけのような下手なやつが、一
発大逆転できる要素を残しておきたいからな！」
「えへえへえへっ！　それはぜひ残しておいてくれないと！」
「負けたほうも、悔しくないしな！」

　午前０時。井沢どんすけが帰る。

　これで、『桃太郎電鉄ＵＳＡ』のテスト・プレイは、終了。
　あとは札幌開発スタッフのデバッグが、スタートして、何か問題点が出たら、それ
に反応する予定。

　私は、テスト・プレイのメモをまとめてから、寝る。