７月２６日（月）

　午前５時。雨が瓦屋根を打つ音で目が覚める。
　昨日は、「横浜ＶＳ巨人」戦の異常興奮のせいで、なかなか寝付けなかった。
　一度、午前３時ごろにも目が覚めた。
　別に首位攻防戦でもないのに、あんなに疲れる試合も珍しい。
　横浜ベイスターズが勝ったからよかったけど、８−０を逆転負けしたら、１週間は
立ち直れなかったとおもう。

　ＮＨＫ『新選組！』は、もう「蛤御門の変」まで来てしまった。
　早いテンポだなあ！
　これなら、多摩から京都に来るまでの３回くらいを、芹沢鴨の暗殺（前後編）、池
田屋事件（前後編）にしてもよかったのでは？
　視聴率も上がったとおもう。

　それにしても捨助（中村獅童）の使い方に、拍車がかかってきた。
　佐久間象山の従者になり、桂小五郎の元で働き、近藤勇、土方歳三、沖田総司と幼
なじみ。スーパーマンだ。

　こういうキャラがいないと、これから先、登場人物が消える一方だから、ストーリ
ー展開が繋がらなくなる。うまいキャラを見つけたもんだ。

　早く起きたついでに、仕事。
『桃太郎電鉄ＵＳＡ』で使用する曲の題名をつける。
　ゲーム音楽の場合、曲だけで作詞がない分、私が題名をつけることになる。
　予定していた曲を、違う場所のイベントにつかったりもするので、よけい私しかつ
けることができない。
　もともと、作詞家志望だっただけに、この仕事は非常に楽しい。
　しかもカズ坊（関口和之）、池毅さん、宮路一昭くんといった人たちの曲に題名を
つけさせてもらえるなんて、そうある機会ではない。
　すでに３ヶ月以上も前から、ぽつぽつ題名をつけ始めているけど、そろそろ締め切
りが近づいてきた。

　午前７時。雨の音を聴きながら、温泉に入る。
　しばらく熱海に来ることができないとおもうので、ゆっくりぬるいお湯に浸かる。
このままきょうも１日、温泉に浸かっていたいくらいだ。
　熱海にいた４日間。
　仕事はしっかりしていたものの、気持ちは緩みっぱなし。
　はたして、ちゃんと社会復帰できるのだろうか。

　午前９時。そろそろでかけないと。
　戸締り、戸締り。
　温泉も抜いて。
　はっはっは！　あれだけ降っていた雨がちょうどあがったよ。
　あいかわらず、気象条件に強い男だ。
　実は熱海の家に、傘を買うのを忘れていたので、今朝からどうしようと困っていた
のだ。まるでシナリオがあるみたいだ。

　午前９時３０分。嫁と、熱海銀座の「ナチュラル」へ。
　毎度おなじみのカフェ・ベーカリー。
　朝は、午前８時３０分から、オープンしているので、きょうのようにこれから新大
阪まで行こうとしている私たちには、好都合。

　きょうは、モーニング・セット。





　熱海にいるとお刺身ばかり食べてしまうので、こういう朝食はバランスが取れてい
い。何たって、焼き立てのパンはおいしい。

　熱海の町中からだと、どこからでもタクシーで、５〜６分で熱海駅に行ける。
　これが歩いて行こうとすれば、急坂が待っているので、下手すれ３０分以上かかっ
てしまう。

　お店の人に「けっこう熱海は、渋滞しますよ」といわれる。
　熱海に来てから、お祭りの日以外で渋滞を味わったことがないので、実感が伴わな
い。

　午前１０時１５分。少し早めに喫茶店を出て、タクシーで熱海駅に向かう。
　や、やばい！
　渋滞に巻き込まれた。
　駅はすぐ近くなのに、ビクとも動かない。
　降りて、歩くわけにもいかない。
　熱海名物の急坂は、荷物を持って登れるわけがない。

　新幹線は、午前１０時４４分発のチケットを昨日買っておいた。
　実は、熱海駅には１日３本だけ、新幹線ひかり号が停車する。
　このひかり号に乗ると、２時間１５分で新大阪まで行ける。
　こだま号だと、３時間半くらいかかる。
　しかもこの１０時４４分発のひかり号は、午前大阪の待ち合わせ場所に、ぴったり
の時間なのだ。
　だからぜひとも、このひかり号に乗りたい。

　でも熱海は、遠回りすれば近道みたいな抜け道も少ない。
　次第にあせって来るが、渋滞だけはどうにもならない。
　覚悟を決めて、大阪での待ち合わせに大幅に遅れる段取りを考える。

　お、お、タクシーが少し動いた。
　お、信号を曲がれた！
　一番改札口に近い歩道で停めてもらう！
　やった！　奇跡的に、新幹線乗車８分前に、熱海駅に到着。
　でもまだここから新幹線ホームまで距離がある。
　必死に、改札を通って、新幹線乗り場へ。
　ひーこら、へーこら！

　熱海は老人が多いので、悪気がなく、行く手を塞ぐ人が多い。
　明日はわが身だ。迷惑とは決していえない。
　でも、こういうときはじつに困る。
『おれは直角』のように機敏に、すり抜けることができるわけがない。
　なんとか、ホームにたどりつく。
　はあはあ…。
　ひいひい…。

　新幹線がもうすぐ到着するとのアナウンスが流れている。
　でもどうしても、スポーツ紙がほしくて、必死に売店まで小走りに駆け寄って、む
んずとスポーツ紙を買う。
　しまった！　あわてていたから、スポーツ報知を買ってしまった！
　敵国（巨人）の機関紙ではないか！
　昨日の横浜ベイスターズについての記事が少な〜〜〜い！





　午前１０時４４分。新大阪行き新幹線ひかり号に乗車。
　ふだん、新幹線のぞみ号に乗りなれていると、ひかり号はのんびりしていていい。
無理せず走っている気がする。

　しばらく、のんびり休む。
　たまたま読んだ本にいいことが書いてあった。

　経営者は、出来の悪い社員を、研修会のようなところに派遣して、
なんとかして一丁前の社員にしようと教育する。
でも、それは亀に向かって、「走れ！」と要求しているようなものだ。


　静岡を過ぎたあたりで、ＶＡＩＯを取り出して、仕事開始。

　午後１２時５９分。新大阪駅に着く。
　む〜うわ〜〜〜！
　熱海では、一雨降ったあとだったので、けっこう涼しかった。
　大阪独特の生暖かさだ。暑い！

　午後１時１５分。毎日放送へ。
　１階ロビーで、ケンドーコバヤシくん、城野克弥（しろのかつや）くんと待ち合わ
せ。もはや恒例となった毎日放送出張テスト・プレイだ。

　読売広告の岩崎誠、プロスペックの江口貴博くん、柴尾英令くん、ハドソン札幌開
発スタッフの小坂晃弘くん、込山勉くんも到着。

「さくまサン！　何、人の顔を見て、にやにやしてるんですか！」と、柴尾英令くん。
「はっはっは！　昨日、柴尾英令くんのインターネット日記を読んで、たしかに曽我
ひとみサンに良く似てるなあ！とおもってね！」
「ははは！　まったく！　でも自分でもよく似てるなあ！とおもいましたよ！　似て
るって最初に気づいたの、とみさわ昭仁さんですけど！」
「はっはっは！　とみさわ昭仁くんらしい！」

　午後１時４５分。毎日放送の会議室で第１試合。
　テスト・プレイのメンバーは、以下の通り。

・毎日放送編成局の中井保さん
・ケンドーコバヤシくん
・ロッシー（城野克弥）
・岩崎誠

 



　最初の目的地は、ラスベガス！
「ラスベガス！」
「ラスベガス！」
「べガス！」
　どうも『桃太郎電鉄ＵＳＡ』では、競技者が目的地を口に出して叫ぶパターンが通
常になりつつある。
　もちろん、その目的地についてのうんちくを語り出す人はいない。

　ケンドーコバヤシくん。
　ニューヨークから、ラスベガスへは。空路から行くほうが近道なのに、いきなり下
から進もうとする。
「せっかくのアメリカですからね！　旅を楽しまなきゃ！」

　あいかわらず、岩崎誠が嘘情報を流そうとする。
「あっ、ロッシー（城野克弥）！　その黄色マスは、よくキングデビルカードが入っ
ているから！」
　そんな確率は入っていない。

　誰かがオナラカードをつかうと大騒ぎだ！
「スカになれ！　スカに！」
「やった！　スカになった。うわああああああ！」
　パチパチパチパチ！　パチパチパチパチ！
　平均年齢３０過ぎの人たちの行動とはおもえない。

 



『桃鉄公式戦』なので、３年モード。
　どうやらケンドーコバヤシくんの優勝が見えてきた２年目の７月。
　今回、初登場の「運命の女神様」が中井保さんの頭上に舞い降りた。

「運命の女神様」は、２年目の夏に、持ち金マイナスで負けている人に、確率で登場
するキャラだ。
　ボンビー・モンキーに近い。
　しかし、登場してきても、たまに微笑まずに帰ってしまうこともある。
　その「運命の女神様」が、しっかり中井保さんに微笑んだ。

　この「運命の女神様」登場以来、中井保さんが怒涛の快進撃を開始する！
　のぞみカードで、一発で目的地に入ったあとは、なんと！
　３年目１月。もしかしたらカードで、目的地のダラスに入ってしまった！
　別に「運命の女神様」が入らせてくれるわけではない。





　３年目２月。
　ロッシー（城野克弥）が、ケンドーコバヤシくんにデビル派遣カードをつかったお
わびに、徳政令カードをつかう。
　ロッシー（城野克弥）はやさしい！
「でも、ロッシー（城野克弥）！　貧乏神がついていると、２月、３月と、貧乏神の
悪行を喰らって、いま持ち金０ドルになったケンドーコバヤシくんに負けちゃうよ！」
「でも、いまから☆印カード売り場に入って、カードを売ってプラスにしますから！」
「おお！　そうか！　ロッシー（城野克弥）、やるなあ！」

　試合終了。

１位・中井保さん　　　　　１億５８５７万ドル
２位・岩崎誠　　　　　　　　　３９７７万ドル
３位・ケンドーコバヤシくん　　１０５０万ドル
４位・ロッシー（城野克弥）　　１０００万ドル

「あれ？　ロッシー（城野克弥）！　ケンコバくんに負けてるよ！」
「あっはっは！　わいは、農林物件持ってたんや！」と、ケンドーコバヤシくん。
「く、くっそーーー！」


　午後３時４５分。第２試合。
　テスト・プレイのメンバーは、以下の通り。

・バッファロー吾郎の木村明浩くん。
・バッファロー吾郎の竹若元博くん。
・ケンドーコバヤシくん
・ダイアンの津田篤宏くん

 



　ダイアンの津田篤宏くんは、『桃鉄』のテスト・プレイ、初登場。
「阪神の赤星です！」と誰かが紹介して、みんな大笑い。
　この津田篤宏くんが、テスト・プレイの名前を「ダーツーチャー」という名前を入
力したのが、深夜のゲーム中に、別におもしろい単語でもないのに、その言葉を口に
すると、笑いが止まらないといけない状態に、みんながはまってしまった！

「ダ〜〜〜ツー、チャ〜〜〜！」
「ダ〜〜〜ツー、チャ〜〜〜！」
「ダ〜〜〜ツー、チャ〜〜〜！」
　プレイヤーが全員、サイコロを振るときに、ゴルフ漫画『あした天気になあれ』の
「チャーシューメーーン！」と叫ぶのとおなじように、「ダ〜〜〜ツー、チャ〜〜〜！」
とタイミングを取るようになってしまった！。

　今回の見せ場は、バッファロー吾郎の木村明浩くんと、ダイアン津田篤宏くんとの
キングボンビーを巡る壮絶な攻防戦！
　場所は、ジャマイカ。

　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　　　青――――――赤――――――――青―
　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　青―――港――――□―
　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　ハイチ
　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　黄
　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　　ジャマイカ　　　│
　　　　　　　　□―――港――――赤


　目的地に入って、大喜びの木村明浩くん。
　しかし、５マス先に、貧乏神がキングボンビーに変身したダイアン津田篤宏くんが
ひたひたと近づいてきた。
　ぶっとびカードを持っていない木村明浩くんは、サイコロを振れば、キングボンビ
ーとすれ違ってしまう！
「うっわ〜〜〜〜〜〜！」
　木村明浩くん、頭が焦げるほど、必死に応戦する。
　１ターン目、徳政令カードをつかう！
　津田篤宏くんが、ジャマイカまで、あと３マスと近づいてくる。
　ますます木村明浩くんは、サイコロを振って進めない！
「ひ〜〜〜〜〜〜！」
　木村明浩くん、２ターン目。増資カードをつかってまだ動かない。
「おお！　木村明浩くん、やるなあ！」
「頭脳プレイだ！　これはおもしろい！」
　ここで、津田篤宏くん、サイコロを振って、６でも出れば、ジャマイカはどんづま
りだから、９マス後退しないといけない。
　しかし、サイコロの出目は２で、ジャマイカの隣りまでくる！
　木村明浩くん、サイコロ振って、１が出ても、キングボンビーは、木村明浩くんの
ものに！　万事休す！
「もォ〜〜〜〜〜〜！」





　しかし、木村明浩くん、最後に持っていたハッカードを、「おまかせ」にしてつ
かって、あくまでも動かない。
　ハッカードは、この壮絶な戦いに関係ないケンドーコバヤシくんに！
「オレかい！」
　キングボンビーも、これだけ長くいたらボンビラス星に行くものなのだが、どうい
うわけか違うイベントばかり発生させている。
　木村明浩くんのカードも尽きた。

　津田篤宏くん、ついにサイコロ振って、３。
　ジャマイカから４マス目のプラス駅まで、後退する！
　木村明浩くん、サイコロを振って、１〜３が出れば、キングボンビーを喰らうこと
もない。キングボンビーもそろそろ、貧乏神に戻る時間だ。

　しかし！
　やっぱり、笑いの神様は、木村明浩くんに憑いていた！

　木村明浩くんが振ったサイコロの出目は、６！
「もォ〜〜〜〜！　何でこんなときに大きい数字が！」
　木村明浩くんは、しぶしぶ津田篤宏くんから、キングボンビーをもらって、ハイチ
へ。
　すかさず津田篤宏くんは、エアポートカードをつかって、アラスカのアンカレッジ
の隣りの空港まで飛んでいく。ここは目的地のアンカレッジまで、あろ１マス！　何
て、ラッキーな！





　このあと、すぐキングボンビーは貧乏神に戻ったものの、なにしろ木村明浩くんは、
西インド諸島にひとりきり。
　貧乏神は、ハリケーンボンビーに変身！
　がっくり、うなだれる木村明浩くん。
「すみません。いつも通りになってきました…」

　その後も、木村明浩くんキングボンビーを喰らい…。
　予定通り、ボンビラス星へ。

　このあと、目的地のアンカレッジまで１駅とせまっていたはずのダイアン津田篤宏
くんだが、どういうわけか目的地に入れない。
　あげくに、幸福な王子カードを喰らって、何か１枚カードを他人に渡さないといけ
ない。
　しかし持っているカードは、のぞみカード、ぶっとばしカード、リトルデビルカー
ドの３枚だけ。
　リトルデビルカードは、人に渡せない。
　ぶっとばしカードを渡せば、手に入れた人は、目的地の隣りにいる津田篤宏くんに
ぶっとばしカードをつかうに決まっている。
　仕方なく、のぞみカードを、ケンドーコバヤシくんに譲る。

　こののぞみカードを、ケンドーコバヤシくんがつかったら、ぴったりアンカレッジ
に到着！　津田篤宏くん、がっくり！
「最悪ですよ、クガツ！」

　このあとは、木村明浩くんと、津田篤宏くんの不幸合戦が続く。

 



　さらに、竹若元博（たけわかもとひろ）くんが、とんでもないことをしでかした！
　終始、好位置につけて、着々と首位固めをしていた竹若元博くんは、余裕があるの
で、ラスベガスのスロット・マシン駅へ。
　その名の通り、スロット・マシンがある。
「よ〜〜〜し！　プロレス興行が成功したお金をぜんぶつぎ込むぞ！」
　竹若元博くんは、メキシコのプロレス団体のイベントで、たくさん臨時収入を得た
ばかりだったのだ！

　で、そのスロット・マシン！
　チェリーに、ＢＡＲに、７があるふつうのスロット・マシンだ！
　最初のデザインでは、チェリーを「桃」にしておいたんだけど、やっぱりチェリー
じゃないと、スロット・マシンに思えないのが、不思議だね。
　おっと、そんな製作裏話をしている場合ではない！

　な、な、な、なんと！
　な、な、な、なんと！
　な、な、な、なんと！
　な、な、な、なんと！
　な、な、な、なんと！
　な、な、な、なんと！
　な、な、な、なんと！

　この「な、な、な」は、「７、７、７」と掛けているんだよ！
　そうなのだ。
　竹若元博くんは、スリーセブンを出してしまったのだ！
　テスト・プレイ中でも、一度も出ることがなかった、７、７、７！
　これには札幌から、今朝、飛行機で飛んできた小坂晃弘くん、込山勉くんもびっく
り！





　これは、昨年この日記で募集して、大好評だった『桃太郎電鉄１２』のイベント一
番乗り！に予定してくらいなんだよ！
　一番乗りは、竹若元博ってことに？　いやいや…。

　試合終了。

１位・竹若元博くん　　　　１７億３６８０万ドル
２位・ケンドーコバヤシくん　１億６３５６万ドル
３位・木村明浩くん　　　　　　　　　９６万ドル
４位・津田篤宏くん　　　　　　−４７６０万ドル


　午後６時３０分。本庄町の「喜太呂（きたろ）」へ。





　ここも恒例となった、私たちが「とんかつのフルコース」と呼んでいるお店。
　メンバーは、私、嫁、ケンドーコバヤシくん、ロッシー（城野克弥）、津田篤宏く
んくん、小坂晃弘くん、込山勉くん、岩崎誠、柴尾英令くん、江口貴博くん。

 
 
 



　ソースかつ、エスカロップなど、たらふく食べる。

 
 



　このお店のソースかつがおいしいので、最近、東京のソースかつのお店や、福井の
ヨーロッパ軒に行くことができなくなっている。
　どんなにおいしいお店でも、仕事ついでの場所にあるお店には勝てないものだ。

　午後８時。再び、毎日放送に戻る。
　ついに陣内智則くん、登場。
　芸能人のなかでは、いちばん『桃鉄』が強いという噂の陣内智則くんだ。

　陣内智則くんよりも先に、『桃太郎電鉄ＵＳＡ』をテスト・プレイしたロッシー
（城野克弥）のほうから、あること、ないこと、たくさん伝えられていた陣内智則く
んは、本気で『桃太郎電鉄ＵＳＡ』のために仕事を減らそうと考えたとか。
　そこまでしなくてもね！

　このあとラジオ番組『ゴーゴーモンキーズ（毎週月曜24：00〜）』の収録のある
シャンプーキャットの小出水直樹くん、女優の原史奈さんと、テスト・プレイ。





　最初の目的地は、カンザスシティ！
「カンザスシティ？」
「どこ！？」と、陣内智則くん。

「いままでの『桃太郎電鉄』のやり方は、通用しないんですよね？」
「マップが違うだけで、基本的にはやり方は変わらないよ！」
「でも、カード売り場の位置とか覚えんと…」
　さすが、桃鉄求道者・陣内智則くん、『桃太郎電鉄』の勝利の決め手が、☆印カー
ド売り場にあることを見抜いている。

　しかし、いきなりキングデビルカードを喰らう！
「う、うわ〜〜〜！」

　さらに、デビルカードまで喰らう！
「う、うわ〜〜〜！　あかん！」

　陣内智則くんの不調のせいで、本来、入りやすいカンザスシティに、１年間誰も入
れず、決算を迎えてしまう。

 



　陣内智則くんが、原史奈さんに『桃太郎電鉄』を猛特訓で、覚えこませているとい
う話は、放送作家の小林仁くんから聞いていたんだけど、まるで星一徹！
「ちゃうちゃう！　そっちからやない！」
「え〜〜〜！？」
「豪速球、つかわんからや！」
　ほんとに、厳しい！

　試合展開は、第２試合で、木村明浩くん、津田篤宏くんのキングボンビー争奪戦
と、竹若元博くんのスリーセブンで笑い疲れたので、地味に見える。
　陣内智則くんが、早くも『桃太郎電鉄ＵＳＡ』攻略に燃えて、いつもよりゆっく
り、ゆっくりやっているせいもある。

１位・小出水直樹くん　２億８３０万ドル
２位・陣内智則くん　　１億６２３万ドル
３位・原史奈さん　　　　　５２５万ドル


　午後１０時。私と嫁は、早退で新大阪駅へ。
　もう遅いので、新幹線でピューッ！と１２分で、京都に帰ってしまおうとおもった
のに、「本日の上りの新幹線は、すべて終了しました」の表示。
　ええ〜〜〜ッ！　京都行きはそんなに終電、早かったっけ？

　仕方なく、在来線へ。

　午後１０時１８分。米原行き新快速に乗車。
　ＵＦＪ帰りのうるさい子どもたちの高音攻撃に苦しめられる。

　午後１０時５５分。京都駅で下車。

　午後１１時１５分。京都の隠れ家に着く。
　暑い！　部屋が暑い！
　そのままお風呂入って、『明石家電視台』を見ながら、バタンキュー！