７月４日（日）

　午前８時。『桃太郎電鉄Ｍ（仮）』の仕様書作り。
　マップはほぼ完成したので、いまは物件一覧表を作成中。

　まだ『桃鉄研究所』のほうに、『桃太郎電鉄Ｇ（仮）』と『桃太郎電鉄Ｍ（仮）』
のタイトル予想メールがくるけど、いずれも便宜上のイニシャルで、まだ正式タイト
ルも考えていない。
　たまたま『桃太郎電鉄Ｕ（仮）』は『桃太郎電鉄ＵＳＡ』になっただけ。
　井沢どんすけが「やっぱり『桃太郎電鉄アメリカ』のほうがいい！」と言っていた
なら、『Ｕ』はただのイニシャルに終わった。
　いまはその段階なので、推測しないように。

　午前１０時３０分。本当は嫁といっしょに、熱海の家に行くはずだったけど、温泉
の完成が７月１０日まで延びてしまったので、嫁だけ熱海に行ってもらうことにした。

　しかし、工期の約束は守ってもらいたいよ。期日も契約なんだから。
　私は、文筆業歴３０年になるけど、一度も締め切りを落としたり、遅らせたことが
ないという稀有なライターである。
　だから、きょう完成といっていたのに、連絡もせずに、こっちから聞くと、１週間
も２週間も延びるというような相手に対しては、著しく了見が狭い。

　家相というのは非常に大事だ。
　転居する度に、運命が１８０度変わってしまうものだ。
　連戦連勝の企業が、本社ビルを移転したとたんに業績不振に陥ることは多い。
　それだけに、最初の印象は重要だ。
　いまだに鎌倉の家を好きになれないのは、最初に工事した業者がひどかったためだ。
　自由業の人間は「縁起」を気にする。

　本来なら、きょうから温泉に入れた。
　知ってのとおり、私は日本じゅうを飛び回っているから、すでに７月の予定はほと
んど埋まってしまっている。
　おまけに、８月になると、熱海の温泉の配管取替えのために、１ヶ月間温泉がつか
えなくなってしまう。
　いまのところ７月中に熱海に行ける日は、１日しか予定していない。
　なんとか日程を工夫しないといけない。
　まいったなあ…。

　午前１１時３０分。近所の「アフタヌーンティー」で、やわらかチャーシューサン
ドに、キャラメルティ、ホイップ抜き。
　デブは減量の成果があったときだけ、ことさら自慢げに体重を公表する。
　昨夜、ついに６８．０キロまで下がった。
　あと少しで、数年ぶりの大台割れだ。

　午後１２時。帰宅。
『桃太郎電鉄ＵＳＡ』のテスト・プレイ。
　ＣＯＭキャラのがき社長は、いじわる系のカードをすぐつかうので、難儀な対戦相
手だけど、一度崩れれば弱い。
　でも、あしゅら社長、えんま社長は、じつに手強い。

　ついに、ひさびさにキングボンビーの攻撃を１回だけ受けてしまった！

　１５年目。『桃太郎電鉄１２』で好評だった岩戸景気が、『桃太郎電鉄ＵＳＡ』で
は、ＩＴ景気となって、登場した。
　今回から、ＩＴ景気の継続時間は１年になってしまうけど、その分早い時期からの
登場で、これはうれしい。

　なにしろ、青マスは、いつもの１０倍の収入だ。
　目的地に到着すれば、援助金も１０倍！
　日本編でいう、ハワイに到着すれば、援助金２倍は、２０倍になってしまう。
　これは、狂乱しまっせ！

　しかも、ＩＴ景気の年に、スリの銀次の当たり年まで発生したもんだから、うれし
いんだか、怖いんだか、まったくわからない異次元の世界に飛ばされたような気分だ。

　ここで私は、１年間に３回目的地に入って、一気に首位に立った。
　スリの銀次の攻撃も、すべて駅に停まって、回避。
「スリの銀次の当たり年」といわれた瞬間に、物件都市の多い場所に近づいておいて、
急行周遊カードで、駅から駅をつたわっていると、スリの銀次はけっこう楽にクリア
できる。
　まだ『桃太郎電鉄ＵＳＡ』の場合だと、どの辺が都市の密集地帯かわからないよね？
　そういうのを早く覚えると、『桃太郎電鉄ＵＳＡ』では有利に事が進む。
　実は、いつも『桃太郎電鉄』の常連プレイヤーに負けっぱなしの人は、今回の『桃
太郎電鉄ＵＳＡ』は、絶好のチャンスだ。
　発売と同時に、やりこめば、常連プレイヤーの定石が通じない分だけ、かなりの確
率で勝つことができる。
　…って、断言したいんだけど、現在この世でいちばん『桃太郎電鉄ＵＳＡ』をプレ
イしている男が、井沢どんすけだからねえ。
　力説できないのが、なんとも。
　井沢どんすけ。敵に回すと恐いが、味方にするともっと恐い男である。

　午後２時。スカイ・パーフェクＴＶで「横浜ＶＳ中日」戦。
　首位中日相手に、２連勝と勢いの出てきた横浜ベイスターズ。
　そんな好調が、３日も続かないことは、古くからの横浜ベイスターズのファンなら、
みんな知っている。
　きょうは、いつもの残塁の山＆エラー劇場だ。
　うーーん。毎回のようにランナーを出しては、点が入らず、次の回、中日に点が入
る悪いパターンだ。
　現在、横浜ベイスターズはセ・リーグ失策数のトップなんだって。
　それじゃ、勝てるわけがないよねー。

　ホームランでしか点が入らない癖は、かつての大洋ホエールズ時代にタイムスリッ
プしたみたいだ。
　マシンガン打線と呼ばれて、連打が出るうようになって、３８年ぶりに優勝した。
いまは大砲打線だ。しかも、大砲は、大砲（おおづづ）。江戸時代の大砲のように、
連発は少ない。

　何度も、中日に１点差まで詰め寄っては、追加点を取られて、けっきょく、６−５
で敗北。
　毎試合相手よりも、安打数は多いんだよ。
　ほとんどの打者が、３割打者だからね。
　なのに最下位というのは、どれだけ残塁で終わることが多いチームかってことだ。
やんなっちゃうよ。

　午後６時。横浜ベイスターズの血圧が上がるような負け方に、遠くまででかけて夕
食を食べる気にもならなくなる。
　再び「アフタヌーンティー」へ行って、包み焼きハンバーグと、カフェオレを買っ
てきて、漫画家のいしかわじゅんサンが出演する『バンキシャ』を見る。
　生番組に出て発言できる人って、えらいなあ。
　私なんかが出てコメント求められたら、うっかり発言、絶対やってしまいそうだか
らなあ。
　本来なら、正直者で嘘がつけないいしかわじゅんサンのほうが、生番組への出演は
危険だとおもうけど、いしかわじゅんサンは、頭いいからなあ。常識のある人は、そ
んなに踏み外さない。

　午後８時。ＮＨＫ『新選組！』を見る。
　先週、壮絶なストーリーだったから、今週は「凪（なぎ）」の状態を作って、２週
間後の池田屋騒動に持って行くんだろうなあ！とおもったら、その通りの内容だった。
もちろん、次のへ布石はきょうもたくさん打っていた。
　土方歳三との対比で、ずっと香取慎吾（近藤勇）くんを善人の位置から、降ろさな
いのは見事だなあ。
　沖田総司（藤原竜也）にも焦点を当て始めている。
　新登場の山崎蒸（やまざきすすむ）の「私は人に顔を覚えられない男です」という
登場の仕方は、見事なキャラの引き立て方だ。
　この山崎蒸は、密偵として、池田屋騒動で、活躍する。

　毎週、次がどうなるか１週間待ち遠しいドラマなんて、ここ１０〜２０年間覚えが
ないなあ。エッチな番組なら待ち遠しかったけど（いわんでもいいギャグ）。
　今夜は、『桃太郎電鉄Ｕ（仮）』のテスト・プレイ。