６月２９日（火）

　午前１１時。嫁と、銀座の「渡辺内科クリニック」へ。
　本日の血圧、１５６−１００。
　あいかわらず高い。
　体重を下げれば、血圧も下がると、密かに期待していたんだけどなあ。
　しかも先週京都で、めまいを起こしてしまったので、心電図を取って、血液検査も
してもらうことに。
　幸い、心電図には問題なかった。
　でもやっぱり日本全国旅行シリーズで、疲れが溜まっているのだろう。
　身体休めないとなあ…。

　午後１２時。銀座歌舞伎座の先の喫茶店「ＹＯＵ」へ。
　このお店の名物のオムライスを食べる。





　午後１２時１５分。「茜屋珈琲店」へ。
　ひさびさに飲む「茜屋珈琲店」のコーヒーは、本当にうまい。





　午後１時。築地のハドソンへ。
　きょうから、札幌開発スタッフに来てもらって、『桃太郎電鉄ＵＳＡ』の打ち合わ
せ。
　メンバーは、毎度おなじみ、「Team Kawada」の川田忠之くん、田中俊介くん、込
山勉くん、小坂晃弘くん。
　「Team Debu」の私、嫁、土居ちゃん（土居孝幸）、柴尾英令くん。

　うふふのふ。『桃太郎電鉄Ｕ（仮）』と書かずに、『桃太郎電鉄ＵＳＡ』と、はっ
きり書けるのは、気が楽でいいなあ！

『桃太郎電鉄ＵＳＡ』！
『桃太郎電鉄ＵＳＡ』！
『桃太郎電鉄ＵＳＡ』！
『桃太郎電鉄ＵＳＡ』！
『桃太郎電鉄ＵＳＡ』！

　ゲーム自体は、ほとんど完成しているので、ショッカーＯ野ゲームとか、オープニ
ング・ムービー、新作イベントのグラフィックなどをチェックするのが、中心なので、
気分的にも楽。

　オープニング・ムービーも、東京のアニメ制作会社「たくらんけ」サンと、３作目
なので、絵の定着感がいい。
　絵にぎこちなさが、まったくなくなってきた。
　もちろん、オープニング・アニメは、キングボンビーがアメリカの名所を、暴れ回
る！

　もはや、イベント・チェックも、「ＳＥ（効果音）を０．１秒遅らせて！」といっ
た業界の人にしか気にならないようなこまかい部分の手直しが中心になっている。

　今回のイベントの演出は、アニメか？とおもうような、派手な演出が多い。
　本当にイベントだけ見ていたら、ボードゲームとはおもってくれないほどの出来映
えだ。

　あとは、土居ちゃん（土居孝幸）のイラストの仕上がり次第。
「どうなの？　土居ちゃん！」
「あははは！　だいぶ遅れてきているなあ！」

　なにしろ、『桃太郎電鉄ＵＳＡ』は、完全オリジナルなゲーム内容だから、土居ち
ゃんは、全部新しい絵を描かないといけないのだ！
　そのイラストの数も、５００枚近いらしい。
　１日、１枚描いても、１年で終わらない量だ。
　まだ、７０〜８０枚ほど残っているらしい。

　カードのイベントの絵にしたって、アメリカ風にしないといけないし、到着駅の場
面だって、景色はアメリカだ。
　もちろん、決算画面も、新作！
　もちろん、入力画面の背景も、アメリカ！
　もちろん、毎月カレンダーも、ぜんぶ新作（まだ出来ていない）！
　もちろん、決算画面も、新作（まだ出来ていない）！
　もちろん、スリの銀次もアメリカ・バージョン！

「はっはっは！　オレ次第か！」
「土居ちゃん、早く終わらせて、遊びに行こうよ！」
「７月中に、ぜんぶ終わらせてって、佐藤裕くんに言われてるから、８月までは無理
だな！」
「ほんとに切羽詰ってきているんだ、土居ちゃん！」

　午後６時。会議終了。

　午後７時。きょうも、札幌開発スタッフと、『桃太郎電鉄』の物件に登場する食べ
物を食べに行こうシリーズ！

　みんなで、神田神保町へ。
　ここに「出雲そば本家」がある。
　出雲の出雲そば屋、８件だあ〜〜〜！

　しかも、特別ゲストとして、貧乏神のモデル、榎本４９歳（えのクン）くん登場〜〜〜！
　実は、えのクンの会社は、いま神保町にある。





「うわあ！　本当にゲームの貧乏神とおなじ顔なんだあ！」
「そ、そ、そっくり〜〜〜！」
　札幌開発スタッフと、柴尾英令くんは、榎本４９歳（えのクン）くんと会うのは、
初めて。
　さらに、出雲そば屋のすぐ近くの集英社で仕事をしていた井沢どんすけも、到着〜〜〜！
　読売広告の岩崎誠も、到着！

「いやあ！　えのクン！　ひさしぶりだね〜！」
「げきょーーーん！」
「えのクン、無理して、『ジャンプ放送局』時代のギャグやらなくていいんだから！」
「あっ。ひさしぶりです。さくまサン！」
「だから、同級生なんだから、サン付けで呼ぶのをやめろ！」
「いやあ、やっぱり業界の大先輩だから！」
「そういうけど、デビューまもない横山智佐を、『横山！』と呼び捨てにしていたの
に、一度横山智佐から仕事もらったら、いきなり『横山さん！』と言い出したくらい
だからな！」
「お仕事ほしいのねん！」

 
 



「えのクン、井沢どんすけもいるよ！」
「あっ！　井沢先生！　おひさしぶりです！」
「えへえへえへっ！　ボク、えのサンに仕事あげてませんよ！」
「いやあ！　もう井沢先生は、『Ｖジャンプ』を牛耳っているから！」
「ほんとなのかあ、井沢どんすけ！」
「えへえへえへっ！　そんなことないですよ！」

「で、えのクン！　どうなの、景気は？」
「もう、貧乏ヒマなしで！」
「今年の１２月で、榎本５０歳だろ！」
「もっ！　榎本半世紀、榎本反省期なのねん！」

 
 



『ジャンプ放送局』時代そのままのえのクンのトークを聞いて、みんな、大笑い！　
おかげで、きょうの宴会は、明日４９歳になる土居ちゃん（土居孝幸）の誕生日おめ
でとう！も兼ねていたんだけど、ほとんどえのクンの誕生日みたいな雰囲気。

「えのクン、はい、ポーズ！」
「うぐうぐぐっ！」





「えのくん、井沢どんすけと並んで、はい、ポーズ！」
「ふーーふーーーっ！」





　まったくカメラを向けると、すぐ浅草の芸人さんのようなポーズをとるサービス精
神は、健在なり。

「えのクン！　また昔みたいに、いっしょに旅行したいね！」
「できれば、松茸ツアーに！」
「松茸は、えのクン、自腹だよ！」
「だと思った。えのサン、値段高そうで行けそうもないのねん！」

　ひさしぶりに、えのクンに会うと、笑い疲れてしまうなあ…。
　出雲そばが、どこに入ったか、わからなくなっちゃったよ。
　でも、えのクンの会社「バナナグローブスタジオ」は、出版社系のデザイン事務所
としては、今年２５周年の実績十分の老舗会社なのだ。
　その会社の社長さんだから、「ボンビーなのねん！」ではない。
　実は、えのクンの貧乏性の性格をギャグにして、貧乏神にしたのが、きっかけで、
別に貧乏ではない。
　たまに「えのサンって、本当に貧乏なんですか？」と聞いてくる社会人いるから、
言っておかないとね。

　午後９時。帰宅。
　未処理の『桃太郎電鉄ＵＳＡ』の仕様書の手直し原稿を、ちょこっと。
　明日も会議なので、なるべく身体を休めておかないと。