5月17日(月)

 午前11時。嫁と、人形町の「紬の橋爪商店」へ。
 私の親戚の従姉妹の家。
 嫁が着物の直しをお願いに行った。

<佐々木君枝 夏の紬と染帯・小もの展> 会場:黒崎井筒屋6階ギャラリー 会期:6/15(火)〜6/21(月)

 きょう「紬の橋爪商店」の住所を聞いて、驚いたんだけど、人形町って、地名は日 本橋なんだね。  この辺一体は、日本橋蛎殻(かきがら)町、日本橋小舟町、日本橋茅場(かやば) 町、日本橋箱崎町、日本橋浜町、日本橋久松町、日本橋富沢町、日本橋堀留町、日本 橋大伝馬町、日本橋小伝馬町、日本橋本町、日本橋室町、日本橋元石町、日本橋馬喰 (ばくろう)町、日本橋横山町、日本橋人形町…というように、広域にわたって、よ く知られた町名の上に、日本橋という言葉がついていることを、初めて知った。  日本橋って、広いんだねー。  午前11時45分。私、嫁、親戚の佐々木君枝さん、読売広告の岩崎誠の4人で、 「喜(き)寿司」へ。  毎度おなじみ、日本一の呼び声の高いお寿司屋さんだ。

 本格派の速球投手といった感じのお店。  横浜ベイスターズでいえば…、うーん。巨人の上原投手かなあ…。  うっかり横浜ベイスターズをたろえに出すんじゃなかった。  投手不足だ…。  ここのご主人の由井さんの小学校から大学まで1年先輩が、私の親戚の従姉妹であ る佐々木君枝さん。  その佐々木君枝さんの大学の後輩に当たるのが、私。  早稲田大学は、1学年で1万人いるそうだけど、わが立教大学は、1〜4年まで合 わせて、1万人。  学生数の少ない立教出身が、3人も揃うこと自体、珍しい。

 ひさびさに食べる「喜(き)寿司」は、やっぱりお寿司屋さんの王様だなあ。  またたくまに、一人前をたいらげて、追加注文を断念するのに必死。  鹿児島取材旅行のせいで、帰ってきてからも思うように減量が進まないのだ。「ダ イエットに気をつけるような体型か!」と思うかもしれないが、私の場合は、血圧の 上昇を抑えるためだ。  おいしい喜(き)寿司のお寿司を、一人前だけですますのは、拷問に近い。  午後12時15分。人形町のフルーツ専門店「果山(かざん)」へ。  岩崎誠は昨日、アメリカのゲームショウの視察から帰ってきたばかり。  アメリカの話を聞いたり、今年の夏の『桃太郎電鉄U(仮)』の宣伝計画の進み具 合などを聞く。

 午後1時30分。帰宅。 『桃太郎電鉄G(仮)』の仕様書作り。  午後2時30分。『MARK』という企業向けの専門誌のインタビューを受ける。 インタビューは、ライターの山田大介くん。  テーマは、定番商品としての『桃太郎電鉄』のヒットの秘密。

 流行の変化の激しいゲーム業界にあって、昨年15周年を突破してなお、毎年30 〜50万本売れてしまう不思議な定番商品のヒットの秘密を探るという題材で、取材 を受けることが増えてきた。  たしかに長寿商品だよねえ。 「2〜3年に一度買えばいいのに、毎年買う人が多いのはなぜか?」  ディズニーランドも、毎年みんなが行くけど、あいかわらず、シンデレラ城は変わ らずあるわけだし、ほかにもおなじアトラクションはある。  でも毎年1割くらいのアトラクションが変化していたり、新しい乗り物を増やして いる。  この1割の変更が実は定番商品の秘密だ。 「15年以上作り続けている作品なのに、まだボタンひとつを押すのを減らせないか と考えているのって、すごいですよね!」  絶対、前よりも使い勝手のいい内容にしたいからね。  ほとんどこの辺のことに関しては、ゲームという視点ではなく、電化製品の視点で 物を作っている。  以前は、こういうゲーム作りの根幹に触れる内容については、いっさい語らずに来 たけど、そろそろ話してもいいかな?とおもうようになってきた。  本来は自画自賛みたいなことを語るのは好きではない。  16年目13作品目にもかかわず「うんちと、オナラのゲームですから!」と言い 張るのは好きなスタンスなんだけどなあ…。  午後4時30分。「テリオット」の篠宮勝さんが来る。  イラストレーターの木毎 木カツラさんもいっしょ。

「梅木カツラ」さんではなく「木毎 木カツラ」さん。  でも読みは「うめきかつら」さん。  …というこだわりが、そのまま絵になったような不思議な絵を描く人。  前から、篠宮勝さんがパンフレットなどに起用していて、おもしろい絵を描く人だ とおもっていた。  こういう人って、ある日突然、名伯楽と劇的な出会いをして、売れっ子イラストレ ーターになってしまうんだろうなあ。  そんな予感がするような絵だ。  もちろん絵の癖は強いよ。  でもマイナーとメジャーの境界線のほんの1mくらい、メジャー寄りの絵なだけに、 おもしろい展開を見せるとおもう。  名伯楽が誰になるのか、ちょっと楽しみ。  午後6時。嫁と、新橋5丁目の「辻そば」へ。  最近、家から30分以内の場所にあるお気に入りの日本そばのお店がなくなってし まった。 「表参道蕎麦工房」というのがいちばんお気に入りだったんだけど、閉店してしまっ た。新宿3丁目の地下にいいお店があったんだけど、ここも閉店してしまった。  うちの近所の和風料理の「樋口」で、料理の最後に絶品の日本そばを食べているか ら、不満はないんだけど、おそばだけ食べて、サッと帰れるようなお店のレパート リーがなくなってきている。  麻布十番の「松玄(まつげん)」もいいんだけど、いわゆる日本そばだけのお店で はない。  浅草まで行くと、いいお店がたくさんあるけど、浅草は微妙に30分越える。  そんなわけで、新しお店を開拓せねばと来たけど、新橋と浜松町の間のビル街なの で、場所が覚えづらい。

 しかも、越前おろしそばが、絶品だった。  太くて、黒い田舎そばに、辛味たっぷりの大根おろしに、ぷうん!といい香りのか つおぶし。  ひ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜、か―――――ら―――――い―――――、 でも、おいし〜〜〜、ひ〜〜〜〜〜〜〜〜〜、かーらーーいーーー!  もともと越前おろしそばは大好きで、『桃太郎電鉄』の福井駅の臨時収入の多い物 件として登場させている。  その越前おろしそばのなかでも、1、2を争うくらいのおいしさだ。  これから暑い夏になったら、この飛び上がるほど辛い越前おろしそばを食べに来た くなるだろうなあ。  豆腐の味噌漬け、出汁巻き玉子、イカの沖漬けなどもおいしかった。  出汁巻き玉子のおいしいお店は、いいお店だ。

<私がもう一度行くためのメモ> 「新橋辻そば」 住所:東京都港区新橋5の33の3 電話:03(5401)1851 営業時間:11:30〜14:00、17:00〜21:30 定休日:日祝日。

 食後、汐留まで歩いて「チッタ・イタリア」を散歩。 「チッタ・イタリア」は、町の景観をイタリア風にまとめて、ひとつの町にしようと いうコンセプトで整備しようとしている新しいタイプの都市計画だ。  東海道新幹線で、左に汐留、右に、JRAのビルが見える、このJRAのあたりの 一角だ。  2006年。東京ドーム12個分の面積が、イタリアの街角風になるらしい。  すでに営業を開始しているお店もあれば、お店が入っていないビルもある、コンビ にもビルは、イタリア風のビルのなかにスポッとはまり込むように溶け込んでいる。

 完成は、2年後なだけに、まだまだ建設中な感じ。  もう少しお店が増えたら、もう一度来てみよう。  帰りに、新橋駅まで歩いてみたけど、ちょっと遠いなあ。  ゆりかもめの汐留駅から、どのくらい近く感じさせることができるかが、ポイント だろうなあ…。  おしゃれなイタリアの街角に、JRAのむさ苦しいおっさんたちが、合うのかどう かもちょっと心配。  どういう手法で、この辺のことを解消するのかが、楽しみ。  午後8時。帰宅。 『桃太郎電鉄G(仮)』の仕様書作り。

 
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