４月２６日（月）

　朝から、「ウィルスメールがたくさん来てる！」と、嫁が困っている。
　１００通、２００通単位らしい。
　嫁がつかっているのは、Ｍａｃなので、実害はないのだが、携帯に転送しているの
で、携帯の充電がすぐ減ってしまうようだ。
　私はＶＡＩＯだけど、ハドソンの札幌開発スタッフほか、数人にしかメール・アド
レスを教えていないので、まずウィルスが来ることがない。

　午前１１時３０分。嫁と、赤坂の「璃宮（りきゅう）」へ。
　先日、すぎやまこういち先生ご夫妻主催の子豚パーティに参加したときに、このお
店のスープ・チャーハンが異様においしかったので、また来てみた。





　チャーハンだけ食べるのも何なので、酢豚の小皿、アスパラと海老の蟹肉あんかけ
も注文する。
　スープ入りチャーハンは、スープを水浸しにすると、おいしくなくて、ご飯とおな
じ量くらいにすると、おいしい。

 
 



　午後１時。帰宅。
　時刻表片手に、また新たなる旅の取材計画を練り始めたら、これが知恵の輪を外す
くらい面倒。
　午前１１時に駅に着いても、その駅から先に進むには、午後１時３０分まで電車が
無いといった調子で、解決策に苦しむ。
　鉄道マニアなら、この２時間半の空白時間ですら楽しいのだろうが、私の場合、取
材だ。
　しかも年々体力が衰えてきているので、できることなら、１日で、何ヶ所も取材し
て、早く帰って身体を休めないといけない。もはや取材にでかけて、１０日間行きっ
ぱなしみたいな芸当は難しくなっている。

　午後４時。嫁と、高円寺へ。
　柴尾英令くんと改札口で待ち合わせて、浅草キッドの水道橋博士邸へ。
　事の発端は、水道橋博士が、ＮＨＫ『新選組！』のＤＶＤ録画を見たいというの
で、私が録画したものをあげることになったのだが、私が録画した『新選組！』を、
嫁はＤＶＤで再生できないというのだ。
　一応、ＤＶＤ再生機は、２台持っている。
　そのどっちでも、再生できない。
　ま〜た、機械音痴の私が録画方法を間違えたか！と思ったんだけど、私のパナソ
ニック「ＤＩＧＡ」ではちゃんと再生できる。
　わからない。

　困ったときは、柴尾英令くんに聞くにかぎる。
　相談すると、あっさり「さくまサン家のＤＶＤ再生機は、古いので、再生できない
だけですよ。たぶん博士の家のＤＶＤ再生機なら、動くと思いますよ」
　ぎゃっふーーーん！である。
　買ったばかりだと思っているＤＶＤ再生機も、たしかに、４〜５年、いや、７〜８
年経っているかもしれない。

　けっきょく、柴尾英令くんも『新選組！』を録画していて、しかもチャプター付き
に編集しているというので、柴尾英令くんのほうのＤＶＤ−Ｒを、水道橋博士に手渡
すことになったのだ。
　というわけで、柴尾英令くんひとりで行ってもらってもよかったんだけど、話題の
博士の息子・武くんの顔もまだ見ていないし、新居にもけっきょく行けていなかった
ので、いっしょに行くことになった。

　うわ〜〜〜、かわいい！
　タレントさんの家の子どもは、自主規制して、この日記には載せないようにしてい
るんだけど、みんなに見せてあげたいくらい、かわいい。
　不二家のペコちゃんみたいなんだよー！
　おとなしいし、まったく泣かない。

　武くんが、不思議そうに、柴尾英令くんの大きな目を見つめている。
「これだけ大きい目を見たの、武くん、初めてなんで、不思議なのかも！」
「さくまサン、話作ってる、作ってる！」





　博士の家もあちこち見せてもらったけど、この家の主役は、本棚。
　どこにでも本棚があって、地下室は、まるで図書館。
　本棚に並んでいる本が、私と嫁が買っている本と、８０％の確率でおなじなのにも、
またびっくり。
　これだけ、本棚がいっしょな人には、初めて出会った。
　一昨日、買って読んだばかりの本が、本棚にあるのは、不思議な気分。

　それにしても、この家は絶対、芸人さんの家ではない。
　フリーライター、または小説家の家だ。

　変だなあ。鎌倉の家は、こういう風な本だらけの家になるはずだったのになあ。　
いつのまにか、どっこいズ（井沢どんすけ、コイズミリュウジ、石川キンテツ）の部
屋というのが、出来ている。

　午後６時３０分。土居ちゃん（土居孝幸）に電話して「荻窪の『釜膳』にいまから
行くんだけど」…というと、あっさり「じゃあ、合流する！」の返事。
　土居ちゃんの決断力には、まったく助走とか、迷いというものはない。
　きょう、高円寺まで行くという話は、土居ちゃんにまったくしていない。

　午後７時。荻窪南口の釜飯専門店「釜膳」へ。





　浅草キッドの水道橋博士から、炭水化物をカットすると、がくん、がくん、体重が
下がるという話をさんざん聞いておきながら、釜飯を食べてしまう私は、どうしよう
もないねー！という話をしながら、「おお！　桜海老と空豆の釜飯だってよ！」
「うまそー！」と、ちっとも反省の色無し。
　デブには、デブの理由あり。
　デブに入っては、デブに従え！
　デブはデブを呼ぶ。
　
　うまーーーい！
　このお店の釜飯は、本当にうまいよー！

　午後８時３０分。荻窪駅北口の「荻窪珈琲」へ。
　私が杉並区に住んでいた頃によく来た、コーヒーのおいしいお店だ。
　ひさしぶりに、ここのコーヒーを飲むことができて、幸せ。

　午後９時３０分。自宅へ。
　高円寺から千駄ヶ谷の駅まで、電車に乗っている間も、嫁の携帯電話には、パソコ
ンから転送されたウィルスが、２０通ほど届き続けた。