4月15日(木)

 昨夜、『桃太郎電鉄U(仮)』の「桃鉄公式戦」をプレイして、記録的な大敗を喫
する。
 どうせ次の月に、目的地に着くから、貧乏神が1か月ついたぐらい、たいしたこと
ではないと思ったのが、運のつき!
 即座にキングボンビーに変身され、ボンビラス星に連れて行かれてしまった。
 しかも、地球に戻ってきた翌月にまた、キングボンビーに変身され、ま〜〜〜た、
ボンビラス星に連れて行かれてしまったのだ。
 もう「桃鉄公式戦」3年間のほとんどを、ボンビラス星ですごすという信じられな
い展開で、ゲームは終了してしまった。

 午前8時。昨日の敵討ちとばかりに、「桃鉄公式戦」のテスト・プレイ。
 きょうは順調に、勝利。
 一応、作者だから、負けっぱなしというわけにはいかない。

 午前11時30分。嫁と、銀座ニューメルサ7Fの「寺方(てらかた)蕎麦・長浦」
へ。味噌だれうどんランチ、1000円。

 ランチの選択肢が、味噌だれうどんの大盛り、またはご飯+漬物というのが、おも しろい。ご飯のほうを選択。  味噌だれに、ご飯は合わないとおもったけど、意外とおいしい。    午後12時。銀座ニューメルサ1Fの「文明堂」で、コーヒー。  午後12時30分。築地のハドソンへ。  さっそく昨夜からのテスト・プレイで気になったところを、プログラマーの田中俊 介くんにいう。 「田中俊介くん! この駅の左側に、どうしても☆印カード売り場がひとつ欲しいん だけど、もう間に合わない?」 「え〜と。大丈夫ですよ。うふふ…。」 「うわあ、それはうれしいなあ! じゃあ、こっちの黄色マスも、☆印カード売り場 にしてくれると助かるんだけど、もう間に合わない?」 「え〜と。大丈夫ですよ。うふふ…。」  何でもないような会話に聞こえるかもしれないけれど、私以外のゲーム・デザイナー がこのやりとりを聞いていたら「うわ〜〜〜、うらやましいなあ!」と、嘆息するに 違いない。  基本的に、ゲーム作りは、引き算はあっても、足し算はない。  RPGのゲーム製作中、終盤にさしかかって、町をもうひとつ増やしてもいい?と 言い出すようなものだ。  町をひとつ減らすことは出来ても、基本的には減らすことは、難しい。  ここ2年間の札幌開発スタッフとの意思の疎通、価値観に、まったくブレがないか らこそ、できることだ。  やっぱりもうほかでは、ゲーム作れそうもないな。  午後1時。メンバーが全員揃う。 「Team Kawada」の川田忠之くん、田中俊介くん、込山勉くん、小坂晃弘くん。  私、嫁、土居ちゃん(土居孝幸)、柴尾英令くん。  テキパキと、未決定事項を決めて行き、札幌開発スタッフのグラフィック演出に、 OKサインを出して行く。 「おほっ! おほっ! あの勝手にこんなの作ってしまったんですが、ちょっと見て いただけますか?」と、込山勉くんが恥ずかしそうに、それでいて、うれしそうに、 テスト・ロムをいじくる。 「おお! すげ〜〜〜ッ! おもしれ〜!」 「はっはっは! 銀河鉄道並みのグラフィックがバンバン登場だなあ!」  札幌開発スタッフは、こっちのいう通りにだけ作るののではなく、自分たちでも考 えてくれるから、うれしい。  しかも、それをちゃんと作って見せてくれたうえで、こっちの判断に従ってくれる から、えらい。  信じられないだろうけど、ゲーム・デザイナーに何も言わずに勝手に作ってしまっ て、何てことするんだ!と、あとで大揉めに揉めるケースは、意外と多いんだよ!  そんなときに、携帯電話がかかってきた。 「あの〜! 小銭を嗅ぎつけたんですが…」 「あ〜〜〜はっはっは! その声は榎本…」 「はい。50歳です!」  榎本50歳だ!  一昨日の日記の話題を覚えている人もいるだろう。  インデックスさんで、『ジャンプ放送局』ならぬ、『ジャンピング放送局』を携帯 コンテンツで作ったら、おもしろいだろうなあ…といったときに、私が「こんなこと 書くと、また小銭の匂いを嗅ぎつける天才・榎本50歳から電話がかかって来そう で、怖い。あの男、大金には目もくれないが、小銭の音には、敏感だからな!」と 言ったとおりに、電話をかけてきたのだ。 「はっはっは! えのクン、まだ何にも決まっていないよ!」 「でも一応、声をかけておかないと!」 「はっはっは! 抜かりない男だなあ! 近いうちに神保町の出雲そば本店で待ち合 わせよう!」  小ネタで、笑わせる男だ。  午後5時。8人全員で、みそかつの「矢場(やば)とん銀座店」へ。

 このお店、まだ予約ができないので、混む前にやってきた。 『桃太郎電鉄』に載っている物件を、札幌開発スタッフに食べてもらおうシリーズだ。 彼らは、夏休みも取らずに、『桃太郎電鉄』を作ってくれている場合が多いので、実 は『桃太郎電鉄』に登場するおいしい食べ物を知らない場合が多い。  そこで、銀座界隈で食べられそうな地方物件を優先的に食べようじゃないかと思っ たわけだ。  わらじとんかつという、すさまじく大きいみそかつが、メニューにあるんだけど、 案の定このわらじとんかつを、土居ちゃんと、柴尾英令くんと、込山勉くんが注文し た。体系と、注文が見事なハーモニー。 「おほっ! おほっ! おいしいっすねー!」と、込山勉くん。 「ぺろっと食べられちゃうね、これ!」と、土居ちゃん。

 食後、込山勉くんが代表で、「矢場とん」のイメージ・キャラとツーショット撮 影。 「おほっ! おほっ! また札幌のみんなに笑われちゃうなあ!」

 午後5時30分。築地のハドソンに戻って、売り合わせの続き。

 そろそろ私の仕様書での、凡ミスが指摘される時期になってきた。  ときどき、二重におなじようなメッセージを書いてしまうことが多いのだ。  まあ、大半は、ペーストコピーにしすぎ。  午後7時。なんと! あまりにも打ち合わせが順調に進んで、明日の分まで、終了!  思わず、みんなで拍手。パチパチパチ!  こういう和気藹々のムードのまま、何年も仕事を続けることは、至難の業だと思う けど、1年でも多く、この関係のまま、一丸となって仕事ができたらいいなあ!と思 う。  午後8時。帰宅。  テレビ神奈川で「横浜VSヤクルト」戦。  う〜ん。地金が出てきたようだなあ!  9回まで、1−1の好ゲームを続けてきたけど、9回表に、4点も取られるお粗末 さ。ついに借金1となってしまった。  まあ、こんなもんかなあ。  そういえば、もうすぐ『桃太郎電鉄U(仮)』のスタッフロールに載る権利がもら える「桃鉄研究所」の投稿メールの締め切りだ。  今夜の午前0時以降に届いた投稿メールは、『桃太郎電鉄14(仮)』用となりま す。

 
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