３月１８日（木）

　ふいいいい〜っ！
　昨夜、遅くまで『桃太郎電鉄Ｕ（仮）』をテスト・プレイしてしまったよ。
　３月の決算が終わると、お金が入るから、あれを買って、これを買ってと思うから、
また１年、また１年と、やめる時期を失って、夜更かしをしてしまう。
　これじゃ、ふつうのゲーマーとどこも変わらない。

　午前７時。『桃太郎電鉄Ｕ（仮）』のテスト・プレイの続き。
　最新ロムから、ＣＯＭキャラが新しいカードはつかいこなせないものの、いままで
のカードは、『桃太郎電鉄１２』並みにつかえるようになってしまったので、あしゅ
ら＋えんまの連合軍にかなり苦戦する。
　首位に立ったのは、５〜６年目だ。

　午前１０時３０分。『桃太郎電鉄Ｕ（仮）』を１０年プレイ。
　重大な欠陥は見つからず。
　うれしい。

　午前１１時３０分。うへ〜〜〜！　ひさしぶりに雨だ。
　嫁と、銀座ニューメルサ７Ｆ「一夜一夜」へ。
　つい、メニューの「贅沢ねこまんま」という文字に魅入られた。

 



　う〜ん。何事も期待しすぎてはいけないな。
　１１００円で、絶品は無理かもしれない。
　決して、まずくはない。
　山芋のとろろもついていて、魅力的なんだけど、私が京都の錦市場で、絶品の生卵
を食べなれちゃってるから、評価が厳しすぎるかなあ？
　旬菜のおひたし、焼き魚などもついているけど、凡庸な味に思えてしまった。
　お客さんもほぼ満員になっているのだから、ランチのお店として、いいほうの部類
に入るお店なんだと思う。
　「贅沢ねこまんま」という言葉に夢を描きすぎた。

　午後１２時３０分。いったん、嫁と別行動。
　私は「茜屋珈琲店」へ向かう。
　雨のなか、傘を差しながらキャリーバッグを転がして行くのがつらくて、けっきょ
く傘をたたんで、雨に濡れたまま歩く。
「茜屋珈琲店」で、岩崎誠、嫁と待ち合わせ。

　午後１時。築地のハドソンへ。
　昨日に続き、『桃太郎電鉄Ｕ（仮）』の打ち合わせ。
　メンバーは、川田忠之くん、田中俊介くん、込山勉くん、小坂晃弘くん。
　私、嫁、土居ちゃん（土居孝幸）、柴尾英令くん。

 



　きょうは細かい部分の手直しについて、すり合わせる。
　システム上の大問題は、ほとんど皆無になってきた。
　ますます、ゲームが完成間近のように思えてしまうけど、本当の締め切りは、今年
の９月。まだ半年近く前だ。

　きょうも会議の席上、「もしチューニングに納得行くようになったら、９月でなく
ても、完成させて、来年度の『桃太郎電鉄』を作り始めませんか？」という、他社の
開発チームが聞いたら、逆切れしそうな会話が出る。

「チーム一丸となって！」という言葉は使い古されたような気もするけど、『桃太郎
電鉄』をおもしろいゲームにしようと思っている人だけが揃うと、たまに雑談に移っ
ても、すぐまた本題に戻れる。
　これが、表面上は協力的でも、本心は何も考えていない人がひとりでも混じってい
ると、雑談を始めて、誰も止められなくなる。
　いまのメンバーは、本当に見ている先の方向が一致している。

　午後４時３０分。きょうも快調に、打ち合わせが進んだので、「桃鉄公式戦」をテ
スト・プレイ。
　メンバーは、土居ちゃん、柴尾英令くん、小坂晃弘くん、込山勉くん。

　こんな時期から、早くも土居ちゃんが、テスト・プレイに登場だ。
　ふだん土居ちゃんのプレイは奇抜すぎるので、テスト・プレイの始めには、あまり
参考にならないので、土居ちゃんは参加させてもらえない。
　ということは、かなりチューニングが安定してきた証拠なのだ。

　でも、あいかわらず土居ちゃんは豪速球カードを続けて、２枚も引いて、みんなを
震撼させる。
　とくに、目的地まで「あと２マス」で、２進めるカードを持っている柴尾英令くん
に、豪速球カードで、２進めるカードを叩き割る悪行は、さすが土居ちゃんであった。

　出目の悪いことでは定評のある込山勉くんは、きょうもゲーム終盤、一発逆転を狙
って、黄色のカード駅に気合を入れて、止まるも、キングデビルカードを引いて、大
爆笑を巻き起こす。
「おほっ！　おほっ！　な、な、何で、キングデビルカードが…」
「キングデビルカード見るなんて、ひさしぶりだなあ！」
「年々、出現確率減らしてるのになあ！　引く人は、引くんだなあ…」

　午後５時３０分。ゲーム終了。
「あれ？　小坂晃弘くんが、トップなの？」
「えっ？　土居ちゃんが圧勝だと思ったのに！」
「後半、３〜４連続で土居さん、目的地に入っていたのに！」
「うん。何でだ？」
「土居ちゃん！　自分で何でだ？というなよ！」

　さて、ここから川田忠之くんは、私とおなじように飛行機嫌いなので、北斗星で札
幌まで帰る。
　毎回、お疲れ様。
　土居ちゃんも、きょうはこれから自宅に戻ることになっている。
　愛人でも来るのかと思えば、日本ーＵＡＥのサッカーの試合を見るために帰るのだ。

「ＴＶを見に早く帰るなんて、小学生みたいだなあ！」
「土居ちゃん！　お金持ちなんだから、国立競技場行って、ダフ屋さんから高い値段
でチケット買って、現地で見ればいいのに！」
「面倒じゃない！？」
　ハラホロヒレハレ〜〜〜ッ！
　土居ちゃんの「面倒じゃない！？」に全員腰砕け。
「それに、雨じゃない！」
　ハラホロヒレハレ〜〜〜ッ！
　土居ちゃんの「雨じゃない！」にまたしても、みんなずっこける。

　午後６時。私、嫁、柴尾英令くん、田中俊介くん、込山勉くん、小坂晃弘くんの６
人で、月島のもんじゃ街「しなのや」へ。
　しばらくして、読売広告の岩崎誠が到着。
　やっぱり月島でもんじゃ焼きのときに、神業もんじゃ師・岩崎誠がいないと話にな
らない…というより、全員虫のいいことに、岩崎誠にもんじゃ焼きを作ってもらおう
と、待っていたのだ。
　空腹を埋めるために、鉄板でイカバター焼きや、タン塩焼きなどを作りながら…。

　でも、本当に岩崎誠が作ると、味が全然違うんだよ！
　もんじゃの土手からして、堅固だからね。

 
 
 



　オランダの少年が、堤防のひび割れを見つけて、腕を突っ込んで、丸一日我慢した
おかげで、オランダを救ったハンスくんの逸話を読んだことがあるけど、岩崎誠のも
んじゃ師の腕で、堤防を作れば、ハンスくんは苦労せずにすんだことだろう（ない、
ない！）。

　午後８時。帰宅。
　さすがに、「日本ーＵＡＥ」戦を見る。
　うちは国立競技場の近くだから、応援団のコーラスがよく聞こえる。
　ときどき、波のように聞こえるからね。

　しかし、アテネに行けるかどうかで、日本じゅうがいっしょになって緊張する雰囲
気っていうのはいいね！

　それと、テレビ朝日のサッカー・コーナーの川平滋英さんが、こういう、ここぞ！
というときの大試合で、大きな顔をしているのがいいねえ！
　けなしているんじゃないよ！
　川平滋英さんのような人が、サッカーの解説をしなくなるってことは、マニア向け
の解説者だらけになって、新しいお客さんが入りづらいスポーツになってしまうって
ことだからね。

　私は、プロ野球マニアだから、野村克也さんや、森祗晶さんの解説は嫌いじゃない
けど、あの人たちが小難しい解説をしたために、若い人たちがプロ野球を好きになっ
てくれなくなったことは、間違いないと思うのだ。
　プロ野球に、川平滋英さんのような人材がほしい。
　
　今夜も、『桃太郎電鉄Ｕ（仮）』のテスト・プレイ。

　明日、いよいよ最終兵器・井沢どんすけがテスト・プレイに来る！