２月２８日（土）

　昨日の１０時間連続テスト・プレイのせいで、身体は疲れているのに興奮状態が醒
めなくて、寝付いて１時間目くらいの午前３時に、くっきり目が覚めてしまった。
　こうなると、二度寝が難しくなるので、仕事をして興奮を鎮める。
　興奮の鎮静剤に仕事をするというのも、妙なものだが、仕事をしているときが、い
ちばん心穏やかな男なのだから、仕方が無い。
　午前６時くらいまで、仕事。

　午前１１時３０分。二度寝で、ぐっすり眠れた。

　午後１時。花粉症の薬が切れたので、新宿に買いに出る。
　私は「プレヒコール鼻炎カプセルＡ」というのをつかっている。

　１件目の薬局で、見当たらないので、若い女店員に「プレヒコール鼻炎カプセルＡ
はありますか？」と聞く。
　しばらく探したあとで、おもむろに「プレヒコール鼻炎カプセルＡは製造中止にな
りました」の返事。
　だったら、何で棚を探したあとに「製造中止になりました！」というのだろうか？
　即答でよかったのでは？
　好意的に考えれば、まだ製品が残っているかどうかを調べたのかもしれない。
　まあ、あの若い店員の顔にそんな配慮は欠片も見えなかったけど。

　５０歳過ぎてから、若い店員のいうことは、絶対信用していないので、ほかの薬局
に行く。
　その薬局でいちばん年寄りそうな人に「プレヒコール鼻炎カプセルＡはありますか？」
と聞く。
　すると、棚から出してきて「前のプレヒコール鼻炎カプセルＡには、医学的につか
ってはいけなくなった成分が含まれていたので、新しくなりました。ほかの鼻炎薬も
新しくなったんですけどね！」
　実に正しいお答えだ。

　いつか私は、病院でまだ生きているのに、若い医者に「ご臨終です！」と適当に判
定されて、その言葉を信じた医者に、管を外されて、死ぬんだろうなあ。ははは。嫌
な世の中だ。

　午後２時。近所の「スターバックス・コーヒー」まで戻って、食事。
　おっ！　期間限定でおいしかった包み焼きハンバーグを売っていた。
　包み焼きハンバーグ、コーススープ、キャラメルチャイで、遅い朝食。
　千駄ヶ谷３丁目の「スターバックス・コーヒー」なんだけど、窓際に座って外の景
色を眺めながら食べるのが、好きだ。

　午後２時３０分。帰宅。
　日本テレビで「巨人ーロッテ」のオープン戦が始まっていた。
　ついに球春到来だ！
　基本的にプロ野球ファンなので、どのチームの中継も楽しい。
　でもやっぱり、ロッテの小宮山投手の復活は、気になるなあ。
　元横浜ベイスターズだからなあ！
　ロッテから、横浜ベイスターズ、大リーグと渡って、日本に帰ってきたものの、
どのチームも契約してくれず、１年待って、かつての上司だったバレンタイン監督の
ロッテが拾ってくれた。
　まるで『ラスト・サムライ』のような話だ。
　こういう夢を追い続ける人の現実での成功の可能性は低いけど、低いからこそ、成
功してほしい。
　結果は２回１／３を投げて、無失点。よかった、よかった。
　と思ったら、わが横浜ベイスターズ若手投手陣が、ヤクルト相手のオープン戦で早
くも火だるまになっていた。
　今年も忍耐をお勉強しないとなあ。とほほ…。

　午後６時。嫁と、新宿２丁目へ。
　ラーメン「青葉」で、特製ラーメン。





　この時間に行くと売り切れになっていることの多いラーメンだけに、食べられたこ
とが非常にうれしい。
　でもそれって、ラーメン屋さんの陰謀にまんまとはまってしまっている気がして、
ちょっと悔しい。

　午後６時３０分。東北新社の「映像テクノアカデミア」へ。
　まず、「小池一夫塾」の小池師匠のマネージャーである天野顕仁くんと、横浜ベイ
スターズ、佐々木様復帰を喜び合う。
　横浜ベイスターズ・ファンが、たったひとりの帰国で、笑顔と笑顔になれるんだか
ら、すごいことだよ。

「小池一夫塾」の授業開始。
　きょうは、みんなからの質問特集。
　ちょうど、ファミコン世代なので、ファミコン時代のなつかしい話をする。
　容量がなくて、文字フォントまで削った話とか、横に広がる森をマップに描いたほ
うが、容量が少なくてすんだとか、敵キャラが直立不動のものが多かったのは、左右
対称に描くと、コンピュータは半分までの絵を記憶していて、もう半分は「左右逆」
と指定すればいいので好まれたといった話など。





　私もファミコンを作っていた時期は、１５年以上も前なので、かなり記憶が薄れて
いる。意外と、すんでしまったことは、反省材料につかうことはあっても、後悔はし
ないほうだ。
　しかも、自分でもびっくりするくらい、ゲームの仕事での失敗談を覚えていない。
『桃太郎電鉄』の場合、毎回の失敗は次の作品で直しちゃうから、忘れちゃうんだろ
うなあ！

　午後９時３０分。帰宅。
　井沢どんすけに電話して、尋問。
　昨日のテスト・プレイで気になった部分の再尋問だ。
　まんまと、たくさん指摘された。
　でも致命傷なものは、ひとつもなかったので、ホッとひと安心。
　ただたくさん出たので、忘れてしまうとまずいので「また今度追加尋問する！」と
いって、電話を切る。

　さっそく、『桃太郎電鉄Ｕ（仮）』の仕様書の手直し開始！

　明日から、たぶんしばらく京都に滞在の予定。