2月20日(金)

 午前7時。昨日、風邪かと思ったら、花粉症だった。
 …と思ったら、やっぱり風邪も引いていた。
 花粉症のほうがひどくて、気づいていなかった。
 喉が痛い…。

 無理して、二度寝、三度寝を試みる。
 寝るたびに、少しずつ喉の腫れが引いていく。
 睡眠は、万病に効く。

 午後12時。嫁と、銀座の「渡辺内科クリニック」へ。
 きょうの血圧144―102。
「ちょっと高いですねえ!」と先生に言われてしまう。

 午後12時30分。銀座7丁目あたりを歩いていたら、「古窯(こよう)」の文字
が目に入った。

 山形の老舗日本旅館とおなじだと思ったら、その「古窯(こよう)」だった。  銀座で日本料理屋さんも出していたのか。  ちなみに、以前、山形の旅館の「古窯(こよう)」に予約したことがあるけど、満 室でほかの旅館にしたことがある。  私は、焼き魚定食。  嫁は、和風シチュー定食。  どちらも、山形県なので、いも煮がつく。

 いも煮は、さすがにおいしかった。  ご飯に、いも煮だけの定食があってもいいくらいおいしい。  でも、いも煮定食じゃ、800円くらいの値段が適正価格になってしまうだろう。 銀座で、1000円以下のランチは、無理だ。  焼き魚定食の1300円は、銀座にしては安いし、おいしい。  その証拠に、お客さんが入れ替わり立ち代り入ってくる。  嫁のシチューの味が絶品だった。  スープの味もこってりしているわりに、口当たりがまろやか。  これはいいお店を見つけた。 <私がもう一度行くためのメモ> 「古窯(こよう)」 住所:東京都中央区銀座7−6−11ミクニビル2F 電話:03-3574-7666 営業時間:11:30〜13:30      17:30〜22:00      土17:00〜21:00 定休日:日・祝日  午後2時。帰宅。  しばらく、『桃太郎電鉄U(仮)』の仕様書作り。  午後3時。嫁と、代沢のギャラリーへ。  写真家の田宮史郎くんの個展へ。

 田宮史郎は、高校の同級生(厳密にいうと、隣りの高校の同級生)。  あの天才写真家・荒木経惟(アラーキー)さんの一番弟子だけあって、田宮史郎の 個展も、ちょっとこの日記に載せられないような過激な写真ばかりだった。  でも、長年彼の写真を見てきた私の目には、「ずいぶん明るい写真を撮るように なったなあ! いいことあったのかな?」と映った。  何か、ひとつ突き抜けたような気がする。  同世代が、がんばっているのを見るのはいい。  午後3時30分。三軒茶屋キャロットタワーの「インデックス」さんへ。  樋口由美子さん、村上勲司くん、ムサシノ広告の伊東正義。 「お父さんのためのJ−POP」の打ち合わせというよりも、私が買ったSo505 iの使い方を聞きに来たみたいだ。 「さくまサン、So505iを買ったときに、メモリーステックって、ついて来ませ んでした?」と、樋口由美子さん。 「いや。買ったまま、まだ取り扱い説明書も読んでいない!」 「そこに、小さなメモリーステックが入っているはずです! その小さなメモリース テックを差し込む付属品も入っているはずです! それで、携帯に届いた写真を保存 できます!」 「ふ〜ん、すごいなあ!」 「さくまサンのDIGAで録画したテレビ番組も、So505iで見ることができる んですよ」と、村上勲司。 「ひえ〜! そんなことまで! でもそうまでして携帯電話でテレビは見たくないな あ!」  こういうことを覚えると、日々の生活が楽しくなることはわかっているんだけど、 面倒だよね〜。  みなさん、お楽しみの伊東正義は、最近勘違いネタを日記に書かれるのを警戒して、 新ネタを提供してくれない。  悔しいなあ。  何か勘違いしそうな話題を、こっちから振らないといけないなあ。  午後6時。嫁と渋谷のセンター街へ。 「すき家」も「松屋」も、豚丼で満員だった。  牛丼がお店から消えたのに、見捨てずに食べに来てあげているあなたたちは、えら い!  あれ? 昨年暮れに電話が通じなかった「上海ヌードル」が、新しい「支那そばや」 に変わっていた。看板のレイアウトの雰囲気から、「上海ヌードル」とおなじ経営者 のような気がするけど、きょうは支那そばの気分ではない。  午後6時30分。「ブックファースト」で本を買ってから、渋谷の「宇和島」へ。  いつもと違うメニューに挑戦しようと、ふぐのたたき寿司、寒ブリのお刺身、焼き ふぐ、空豆など注文するが、やっぱり絶品の鯛めしだけは食べる。 「氷見港から届いた寒ブリ」と書いてあると、つい食べてしまう。

 やっぱり、うまいなあ!  寒ブリは「おいしい!」というより「うまいなあ!」といいう言い方が似合う。   気持ちが日本海の荒海をイメージしてるんだろうなあ…。  昨年の暮れから、毎週のように寒ブリを食べているような気がする。  午後7時30分。「ブックファースト」で買ってきた『私生活』(高橋源一郎・集 英社)を読む。  原宿、荻窪、沼袋、鎌倉と、何だか私と似たような場所ばかり転居しているので、 気になった。  次の文章も気になった。  どの作家も、考えることは一つしかないはずだ。  ほんとうのことをいいたい。  でも、ほんとうのことはいわない。  わかる気がする。  今夜も、『桃太郎電鉄U(仮)』の仕様書作り。

 
さくまNEWS


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