2月18日(水)

 このところ、喜連川(きつれがわ)の温泉パンを好んで買っている。

 前から、テレビで紹介されたりして、一度食べてみたいと思っていたんだけど、栃
木県の宇都宮のさらに北のほうで売っているので、なかなか買いに行く機会がなかっ
た。
 そのうち、新宿のルミネで売っているという情報が入ったので、行かねばと思って
いるうちに、なんと、わが家の前の駐車場の隣りの別所商店に、入荷しているではな
いか!
 何たる幸せの青いパン!

 食べたら、どっしり、もちもち、いままで食べたことのないような食感。  ベーグルのような口当たりなんだけど、ほんのり甘い。  これは、絶対ブームが来るね!  いまのうちに食べて、ブームが来たときに自慢するといいよ。  3個で400円くらいだったかな。  通販もやっているようなので、試しに買ってみるといいかも。  午前8時。『桃鉄研究所』のコメント書きを死に物狂い。  すごい量だよ、ほんとに。  でもこうやって、お客さんの声をつねに聞いていないと、平衡感覚が狂ってしまう から、『桃鉄研究所』の存在は本当に助かる。  もちろん、『桃鉄研究所』に投稿してくるような人は、墨汁のように濃い桃鉄マニ アだから、私があんまり暗黒面に引っ張り込まれ過ぎてもいけない。  まあ、そのために井沢どんすけという、たったひとりで100万人分のリサーチに なるようなセーブ王がいるんでね。  私は、『桃鉄研究所』の研究員のみなさんと、井沢どんすけの間を、メトロノーム のように、カチカチッ行ったり来たりだ。  午前11時。ついに『桃鉄研究所』の原稿を書き上げた。  といっても、今年の1月10日までに届いたメールまでに、コメントだ。  それでも、36文字×約3000行。  尋常ではない文章量だ。  まだ集計と、テーマ募集が残っている。  午前11時30分。嫁と、代官山の「ラ・プティット・シェーズ」へ。

 ここで、コーエーの岸本好弘さんと待ち合わせ。  ひさしぶりに会って、オムライスを食べながら、食べ物の話や、旅の話や、ゲーム 業界の話をする。

 岸本好弘さんは、数少ない日本の地名と、鉄道路線を注釈なしで、本題に入れる人 なので、私にとっては、楽な存在なのだ。 「一度、水郡線に乗ってみたいんですよね!」 「きっしいサン、それは、つらいでしょう!」 「たしか、水戸から郡山まで、全線走る列車ってなかったんじゃないかなあ?」 「常陸大子(ひたちだいご)当たりで、一度止まりますよね!」 「大子なら、袋田の滝ですよね!」 「『桃太郎電鉄』の場合、滝は収益が出ないんで、取材に行く理由が見つからないん ですよ!」 「はっはっは! そうだ、そうだ。滝で収益は難しい!」  こんな会話できる人で、なおかつ鉄道おたくではない人は、そういない。  午後1時。代官山の「シェ・リュイ」で、さらに岸本好弘さんと、情報交換。  話題の豊富な人だけに、聞きたいこと、話したいことが多すぎて、困る。  岸本好弘さんは、あの『ファミスタ』を作った人なんだから、プロ野球の話もした かったし、岸本好弘さんも、岸本好弘さんで、みなもと太郎さんの話を私に聞き忘れ たと、メールしてきた。  午後2時30分。帰宅。  必死に、『桃鉄研究所』の集計。  ついでに、誤字、脱字も探す。  けっこうあるな。ってことは、もっとあるな。  今回ちょっと文章の推敲が甘い。  時間がない。許せ!  午後4時。何とか、『桃鉄研究所』の原稿執筆が終了。  あとは嫁の加工次第。  量が量だけに、今夜じゅうの更新は無理だろうなあ。  引き続き、『桃太郎電鉄U(仮)』の手直し作業。  いったい井沢どんすけは、いくつの要望を私に出したのだろう。  書いても、書いても、「そういえば、あいつ、あんな虫のいいことを、ほざいてい たな!」と、思い出して、仕様書とにらめっこだ。  午後5時30分。嫁と、広尾1丁目の広尾ガーデンへ。  菅沼真理(通称:すがねまチャン)さんに、嫁がチケットを手渡すというので、待 ち合わせたんだけど、珍しく嫁が、チケット自体を持ってくるのを忘れてしまった。  なので、すがねまチャンと雑談しただけ。ごめんね。  午後6時。そのまま広尾の「プティ・ポワン」へ。  きょうのメンバーは、土居ちゃん(土居孝幸)、池毅さん、柴尾英令くん、読売広 告の岩崎誠、私、嫁。

 本日は、作曲家の池毅さんに、今年の『桃太郎電鉄U(仮)』の方針と、宣伝対策 を伝えるのが、メインの話。  といっても、おなじみ「今年年末発売のゲームの宣伝に関する責任のすべては、岩 崎誠にある」の一点張りだ。わっはっはっは!

 あとは、ぜひ池毅さんに、いっぱいいい曲を書いてくださいというだけ。 「何曲でもいいですよ! どんどん発注してください」と、池毅さん。 「えっ? ほんとですか! そ、そ、それはうれしいなあ! きらり☆」 「さくまサン! さくまサン! 調子に乗って、いっぱい曲を頼むと、川田忠之くん のほうが製作費の枠組みで困るんですから、考えてあげないと…!」と、柴尾英令く ん。 「えっ? あっ。そうなの!」 「一度決まった予算の枠を超えて、さくまサンが発注すると、予算を追加するの大変 なんですよ!」 「確かにねえ。今回たくさん池毅さんに曲を追加で頼んじゃってるからなあ!」 「そうですよ!」 「でも、柴尾英令くん! 今回、やっぱりエンディング・アニメの部分を、大幅に変 えるんだから、やっぱり曲を新しくしてもらったほうがいいと思わない?」 「う〜ん。それは、そうなんだけど…。う〜む!」  柴尾英令くんもクリエイター。  いい方向への提案には弱い。  午後9時。帰宅。 『桃太郎電鉄U(仮)』の手直し作業。  来週、新しいテスト・ロムがもらえるようなので、数値の変更を明後日ぐらいまで に、札幌に送ると替えてもらえるそうなので、急ピッチで、チューニング。  毎日、寝る前の「桃鉄公式戦」1ゲームを、2ゲームに増やす。

 
さくまNEWS


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