2月14日(土) ここ1週間、私は楽しい日々を過ごしている。 私にとって、楽しい日々とは、仕事が順調なことにほかならない。 『桃太郎電鉄U(仮)』のマップ変更を札幌に送れば、札幌がすぐ加工して、掲示板 に貼ってくれる。私はそのマップをダウンロードして、ふむふむと次の対策を練る。 『桃太郎電鉄U(仮)』の仕様書の変更を、札幌に送る。 その掲示板に、柴尾英令くんが「こっちの演出のほうがよくないですか?」と、書 き込む。 札幌のスタッフが、それにまた意見をいう。その返事が早い! 掲示板が、ツリー形式なだけに、まさに桜の木に花が咲いたかのようだ。 こういうやりとりをしているときが、私にとってはいちばん楽しい。 井沢どんすけの爆弾宣言も、困難に立ち向かうという点では、楽しくて仕方が無い。 井沢どんすけが、まったく何も言わなくなるということは、『桃太郎電鉄』にとって、 停滞以外の何ものでもない。 柴尾英令くんもまた現在、井沢どんすけのダメ出しに苦しんでいる。 何でかというと、『桃太郎電鉄U(仮)』の謎がバレてしまう部分だけに、書けな いのが残念だ。 しか〜し! 次のロムで、井沢どんすけの鼻を明かしてやる! 午後12時。朝からだらだらと関西のテレビを見たのち、嫁と麩屋町三条下ルの 「サボン・カフェ」へ。 嫁は、きょうも着物姿。「サボン・カフェ」は、美容院の脇の細い路地を、人の家の裏口に向かうように入っ て行ったところにあった。 今回の京都では、なるべく新しいお店に挑戦しようと思っている。 このお店もたまたま歩いていて、気になったので入ってみた。 京都の町家風というよりも、ただの古い家を改造した、どこか、おばちゃんの家に 遊びに行った感じの店内だ。 畳にちゃぶ台まで置いてある。 加山雄三のLPまで飾ってあって、まさに昭和レトロだ。
ランチのメニューが、「ロール白菜」。 ロールキャベツでなく、白菜というのがおもしろいでしょ? 中身は、鶏のひき肉。 スープが、いい具合に薄味で、おいしい。 ご飯も、白米だけでなく、何か混ざっている。 お惣菜も、ひじきや、ミニコーンやら、梅肉などが混ざったもので、いずれにして も、ヘルシー。 このお店は、京都の隠れ家からも近いので、キープだ。 接客も明るくて、いい。 メニューにあった「味噌カレー」というのを、次回食べてみよう。 <私がもう一度行くためのメモ> 「サボン・カフェ」 住所:京都市中京区麩屋町三条下ル白壁町438 電話:075(213)1299 営業時間:11:00〜21:00 定休日:月曜、第2、第3火曜。 食後、嫁と別行動。 午後1時。「イノダコーヒ四条店」へ。 仕事が順調なものの、まだうまく動いてくれない新キャラもいる。 イベント自体がおもしろくても、キャラに合わないとダメだ。 最初に私が仕様書に書いたものを、土居ちゃん(土居孝幸)が絵に起こすわけだけ ど、私がそのキャラに感情移入できていないときは、必ず土居ちゃんが「絵が浮かば ない…!」と言い出す。 今回も、ここ1ヶ月間、ずっと悩んでいるキャラがいる。 井沢どんすけは、このキャラが登場すると、「えへえへえへっ!」と大喜びするの だが、平然と「いまいち!」と言ってのける。 私もそう思っていた。 このイベント自体は、抜群におもしろいので、どうしても入れたい。 こういうときは、この「イノダコーヒ四条店」にすがるしかない。 黙って座れば、泉のようにアイデアが浮かんでくる。 「苦しいときのイノダコーヒ頼み」だ。
座るやいなや、アイデアが湯水の湧いてきた! まったくこの現象はどういうことなんだろうねえ。 たぶん、自己暗示が強いだけだとは思う。 2〜3回、このお店でけっこういいアイデアが出たから、このお店は縁起がいいと 思い込むようになって、そのうち「パブロフの犬」のように、条件反射でアイデアが 出てしまうようになったのだろう。 1ヶ月悩んだものが、腰を下ろしただけで浮かぶというのは、あっけないが、京都 に来ないといけないのは、困ったものだ。 けっきょく、詰まっていたふたつアイデアとも、解決したあげく、新キャラもひと つ浮かんでしまった。 京都に住んで、毎日ここに通えば、『月刊桃太郎電鉄』を出せるかもしれない。 たまに来るから、ご利益があるんだろうけどね。 午後3時。錦市場を通って帰宅。
「イノダコーヒ四条店」で出たアイデアを仕様書にまとめる作業。 いいアイデアも、いざメッセージにしようとすると、いろいろ不備が出る。 頭がきりきりと痛い。 ついつい、息を止めて、キーボードを叩くから、酸欠にもなる。 午後5時30分。気がつけば、座ったまま2時間半、ぶっ通しでキーボードを叩い ていた。疲れた! 午後6時。嫁と、祇園へ。 夕方から降り始めた雨は、もうすぐ上がりそうだ。 白川巽橋から、小さな路地を入ったところにある「小鍋屋いさきち」へ。 このお店は、インデックスの村上くんが昨日メールで教えてくれた。 鍋料理が専門で、いずれも小さい鍋なので、何種類もの鍋料理をちょこっとずつ食 べられるのがいい。 ブリしゃぶと、ゆばしゃぶを注文。
年々、私たちは「ブリしゃぶ」の味について、うるさくなって来ているんだけど、 このブリしゃぶは、うまい! 抜群に出汁がいい。 笹がきゴボウも入っていて、野菜も豊富だ。 この出汁で、雑炊を作ってもらえばよかった。 ゆばしゃぶは、このお店の自慢料理らしい。 箸ですくって食べる湯葉が楽しい。 食べ終わると、にがりを入れて、お豆腐にしてくれる。 毎回、付け汁を変えてくれるのは、親切だ。
メニューにエレベータというのがあるので、気になって注文してみた。 出てきたものは、油揚げと、大根おろし。 「揚げ」と「おろし」で、エレベータ。 な〜〜〜るほどね!
納豆天ぷらが、海苔巻き包みになっていて、おいしいよ〜! 最後のおにぎりが、また抜群においしかった。 海苔を相当いいものをつかってるね。 私は昆布のおにぎり、嫁は鮭のおにぎり。 このおいしさは、ちょっと格別。 インデックスの村上勲司くん、ありがとう! いいお店を紹介してくれた。 値段も安いし、非常にいいです。 おいしいお店を紹介してくれる人は、いい人だ。 村上勲司くん、3ポイント・ア〜〜〜ップ! 何で3ポイントなんだか、よくわからないけど。 <私がもう一度行くためのメモ> 「小鍋屋いさきち」 住所:京都市祇園花見小路新橋西入巽小路上ル 電話:075(531)8803 営業時間:18時〜翌3時 定休日:日曜・祝日 午後7時30分。おいしいものを食べたあとは、気分がいいので、家まで歩いて帰 ることにした。
先斗町を通って、「タナカコーヒ」で、ひと休み。
午後8時30分。帰宅。 まだ「イノダコーヒ四条店」で出たアイデアを、まとめ終わらないので、今夜はこ の作業に没頭しそうだ。 東京から持ってきたDVDが見れな〜〜〜い!
明日、たぶん東京に戻る。
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