１２月２８日（日）

　昨夜のテレビ朝日『浅草キッド＆ハマコー（浜田幸一）怒りの陳情団…』がおもし
ろかった。

　ハマコーさんが「市町村合併について陳情したいことが…」と言ってくる人を相手
に「おめえたち、わがままなんだよ！」と言ってのける。
　これが痛快だ。

　陳情団というのは、たしかに自分たちのメリットして言ってこない場合が多い。
「ここは自分たちが我慢するから、ここを通してほしい！」という気がまったくない。
「道路公団の総裁にアクアラインの料金を安くしろ！っていうのは言ってみるけど、
８００円にするのは無理だ！」と言い切るハマコーさんは気持ちいい。
　こういう風に政治も、建前無しに進められれば、もっと楽だろうにね。

　それにしても、浅草キッドのふたりは、猛獣使いの達人だ。

　政治といえば、今週、石原伸晃国土省大臣が「造らないっていったら造らないの！
大臣が言っているんだから、造らないっていったら造らないの！」って言っておきな
がら、あっという間にトーンダウンしてしまった。
　あそこまで人間、臆面もなく、変節できるもんだろうか？
　まるでプロ野球に入るといっておきながら、Ｊリーグに入ってしまったぐらいの変
わり身だ。ありえない。

　午前１０時３０分。近所の「スターバックス・コーヒー」へ。
　正しくは、「アフタヌーンティー」。
　うちの近所のビルには、「アフタヌーンティー」と「スターバックス・コーヒー」
が併設されていて、座席は共通なので、どっちのメニューもいっしょに食べることが
できる。

　きょうは「アフタヌーンティー」のほうを食べる。
　包み焼きハンバーグ、チキンスープ、キャラメルティー。
「スターバックス・コーヒー」より、食べることにおいては、こっちのお店のほうが
おいしい。でもほかの「アフタヌーンティー」で、ここの「アフタヌーンティー」の
料理を見たことがないのはなぜなんだろう？

　午前１１時。佐藤志靖さんの美容室『レ・ザンジュ』へ。
　先日、美容室に行ったばかりだ。
　ローテーション通りだと、次は１月７日に来ることになっている。
　でも私は１月７日は、福岡あたりにいそうだ。
　大晦日を挟むと、何かとローテーションが崩れるので、先読みして行動しないとい
けない。

　午後１時。帰宅。
　録画しておいたＴＢＳ『サンデージャポン』を見たら、石原伸晃大臣が「大臣にな
ってみたら、道路を作ってくれ！という人しか、役所に来ないの！　陳情団しか来な
いのよ！」と本音でしゃべっていた。
　今朝まで、石原大臣の「造らないっていったら造らないの！」というのは見苦しい
と思っていたけど、この発言を聞いたら、ちょっと同情した。
　地方の人にとっては、車が全然通らなくても、高速道路はほしいんだろなあ。

　年末年始は、私にとってプロ野球のキャンプインの時期だと思っているので、読書
の時間を増やす。
『「ダメ！」と言われてメガヒット〜名作マンガの知られざる制作現場』（宇都宮滋
一・東邦出版）がおもしろかった。
『タッチ』、『北斗の拳』、『巨人の星』、『あしたのジョー』、『愛と誠』、
『１、２の三四郎』、『がんばれ元気』といった作品の制作裏話だ。
　
　私の場合、『がんばれ元気』の最終回用のムック本を企画・編集していたのでなつ
かしかった。
　さらに長年、業界のタブーとされていた手塚治虫さんの『Ｗ３事件』のほぼ全容が
伝えられている。これは漫画史を研究している人なら、読んでおかないといけない一
冊だ。

　午後５時。嫁と、「鶏味座（とりみくら）」へ。
　地鶏のはりはり鍋が、抜群においしかった。





　このメニューは、絶対来年の冬の間に何回か来てしまうような味だ。
　地鶏をしゃぶはぶ風にし食べるのが、楽しい。
　スープの味が、オ〜！　ウマイ、ゴッド！

　午後６時。帰宅。
　ＤＶＤレコーダーのダビング、予約録画に忙しい。
　ここ数日は、見ないといけない番組が目白押しだ。

　午後７時。やっぱり見ないわけにはいかない。
『Ｍ−１グランプリ２００３』を見る。
　こればっかりは、録画ではなく、生放送で見ないといけないような気がした。
　結成１０年以内のお笑いコンビのみが出場資格。
　プロ・アマを問わず、ガチンコ勝負で、予選を勝ち抜き、準決勝は９組が出場、審
査員の点数で３組だけが決勝戦に進み、最後は審査員が３組のうち、いちばんよかっ
たコンビを名指しして、多数決で決定する。
　一昨年は、中川家。昨年は、ますだおかだとグランプリを獲得した。
　テレビ朝日が、きょうまでの間に、何度も、何度も、特別番組を組んで盛り上げた
せいで、知名度も権威も、急上昇して行った。

　番組的には、本当のガチンコ勝負を標榜しているだけに、火花が散るような戦いの
連続で、おもしろいことは、おもしろい。
　でも、会場に緊張感が漲りすぎてしまって、本来の「お笑い」がどこかに揮発した
ような雰囲気なのが気になる。
　司会者陣やレポーター、控え室にまで、緊張感が伝染し過ぎていたもんなあ。
　戦い終わったあとのお笑いコンビたちのコメントに、まったく笑いがなかったのは、
ちょっとねえ。そこまで追い込まなくてもいいと思った。

　こういうムードになってしまうと、爆発的なおもしろさよりも、構成力、技術力の
ほうが重視されてしまう。
　プロ野球でいうと、ゴールデングラブ賞の選考会だ。
　むしろ、体操競技のようなぴりぴり感が漂いすぎて、重苦しい。
　映画でいうと、アカデミー賞のように評論家たちの自己顕示欲を満たすものになっ
ていくようで、ちょっと怖い感じがした。

　もちろん、新人のお笑いコンビを売り出す媒体としては、非常に重要な大会だとは
思うんだけどねえ。
　どうもお行儀のいい新人ばかり育てることになってしまうようで気になった。
　たとえていうと、オール阪神・巨人のクローンばかり作り上げてしまうように思う
のだ。

　フットボールアワーも、お笑い飯も、技術的に上手かったと思うけど、おもしろさ
では、敗者復活戦を勝ち抜いてきたアンタッチャブルがいちばんだった気がする。

　古い話だけど、萩本欽一さん、坂上二郎さんのコント５５号のように、舞台の隅か
ら隅まで、駆けずり回って、舞台のセットを壊しかねないような新人が出ずらいよう
に思った。

　午後９時。アリtoキリギリスの石井正則くんが出演している『時空警察捜査一課・
３』は、ＤＶＤレコーダーに録画して、『千年の恋　ひかる源氏物語』を見る。あ
あ、忙しい、忙しい。

　まいったね、こりゃ。
　豪華女優陣はいいんだけど、うちのテレビ画面はさほど大きくないので、顔が小さ
くて、よくわからない。
　しかも、出てくる女優さん、女優さんが、時代背景のせいもあるんだろう。みんな
厚化粧なので、誰が誰やら、さっぱりわからない。
　出演時間も、それぞれ、５分、１０分程度なので、まるで『紅白歌合戦』のワンコ
ーラスだけ！を見させられているようだ。
　大作映画は、豪華女優さんたちの「対策映画」ってことだね。

　このあと、『時空警察捜査一課・３』を見ちゃうと、また寝不足になってしまう。
困ったなあ。宿題がどんどん溜まっていくみたいだ。