１２月２５日（木）

　午後１２時。きょうは暖かいねえ。
　嫁と表参道の「アニベルセル」へ。
　思わずオープン・カフェに入ってしまったほど、暖かい。
　ロースロポークのオニオンデミ・プレート。





　食後、陽気がいいので、表参道から、神宮前に向かって歩く。
　いつのまにか表参道は、高級ブランド街になっていた。
　ディオール、グッチ、イブサンローラン、私には何と読むのかわからないお店がた
くさん出来ていた。





　神宮前から、原宿の裏道キャットロードを通って、渋谷まで歩く。
　天気はいいけど、さすがに疲れた。





　きょうもビックカメラや、カメラのさくらやに寄ってみるが、ＤＶＤレコーダー
「ディーガ」は売り切れ。
　来年を待つしかないな。
「カメラのさくらや」で、ＤＶＤ−ＲＡＭをクレジットカードで買う。
　昨日、私の部屋で発掘されたクレジットカードだ。
　６０００円なり。
　妙にうれしいね。
　またひとつ新しい世界が広がった気分。

　午後３時。東京駅八重洲口へ。
　このあたりに、来年から事務所を借りようと思って、物件を探しに来た。
　実は、ハドソンの会議室が問題でね。

　ハドソンの会議室に入るには、プッシュボタン式の電子キーを開けて入る。
　私たちは外部の人間だから、ハドソンの担当者を電話で呼び出して、開けてもらわ
ないといけない。
　ところが、トイレに行くときは、「トイレに行きます」とハドソンの担当者に言っ
てから行かないといけない。
　トイレは会議室の外の廊下にある。
　だから、トイレに行って帰ってきたときは、携帯電話でなかにいる人を呼び出すか、
会議室への扉のところで、ハドソンの担当者に待っていてもらって、ドアを開けるの
だ。
　トイレに行っている間、ドアのところでハドソンの人間に待たれているいうのは、
嫌なもんだよ。
　うちの嫁も、いちいちトイレに行くと宣言しないといけない。
　ちょっとどうかと思うでしょ？

　私や土居ちゃん（土居孝幸）のように、４９歳、５１歳ともなると、だんだんトイ
レが近くなる。
　いわゆる「頻尿（ひんにょう）」というやつだ。
　この「頻尿」に苦しむ人たちを、われわれは「頻尿（勤皇）の志士」と呼んでいる。

　この「頻尿の志士」たちは、何度も何度も、トイレに行くのに宣言していかないと
いけない方式は非常につらい。
　ふつうはこういう場合、会社側が、カード・ロックキーのようなものを１年に一度
出入り業者に発行して、来年もその会社と取引する場合には、新しいカード・キーと
交換するものだ。
　本当は電子キーの開錠番号をハドソンに教えてもらうのがいちばんいいんだけど、
私たちはハドソンでは、下請け業者としか見てもらえていないので、教えてもらえな
い。
　この問題をハドソンにずっと言い続けているんだけど、２年間ずっと改善する気も
ないようなので、とうとうこっちがほかに事務所を借りるしかなくなってしまったわ
けだ。
　変な話だよね。
　でもイヤなら、こっちが変更するしかない。
　ハドソンとの仕事はいつもこうだ。

　そんなわけで、東京駅に来たわけだけど、実はつい最近、東京駅から歩いて、わず
か２分の好立地に、赤根豊くんの蔵人総合研究所が引っ越して来た。





　うちの税理士の赤根豊くんの会社だ。
　しかも、赤根豊くんはこの蔵人総合研究所の一部屋を、テスト・プレイと札幌開発
スタッフとの会議につかってくださいと申し出てくれたのだ。
　泣ける話でしょ？

　しかも部屋を見せてもらったら、社長室、赤根豊くんの部屋ではないか、これは！
　ちょっと借りづらいなあ…。

　それより、東京駅から徒歩２分のビルの８Ｆ、９Ｆの２フロアを借りる赤根豊くん
の仕事っぷりのほうに感動してしまった。
　どうせなら、このビルの１フロアを私も借りるかと思ったけど、家賃を聞いて、見
事にぎゃふーん！であった。

　午後４時。しばらく、このあたりの不動産屋さんを物色しようと歩き始めたら、蔵
人総合研究所から、５０ｍほど歩いたところに、「ポケモン・センター」があった。

 



　ってことは、元ハート・ビート、現在ジニアス・ソノリティの会社もここというこ
とになる。
　人の迷惑省みず、ジニアス・ソノリティの小林千尋くんを電話で呼び出して、近く
の喫茶店で歓談。





「この辺、便利そうでいいねえ！　新幹線も近いし！」
「さくまサンも、この辺に来たらどうです？」
「いや。そうなるかもしれないんだよ！」
「ええっ！？　何でまた？」
「ハドソンのトイレがね…」
　人に説明するのも、アホらしい。

　午後５時。東京駅の構内にある「カメラのさくらや」へ。
　うちのお騒がせお嬢ちゃんは、全国的にクリスマスなのに、ちっともあれを買って
くれ！　これを買ってくれ！といわない。

　きょうもメールで、「クリスマス・プレゼントはいらないのか？」と打つと、
「キッチンの広い部屋（笑）」と冗談を書いてくる。
　仕方ないので、私と嫁で、「あいつ、チェキがほしいと言っていたわ！」とか、
「ドラゴンクエストの剣を振り回すやつを買ってくれ！と言っていた」とか、こっち
が思い出して、買ってあげないといけない。
　物欲というものが、ほとんどないのだ、うちの娘は。

　午後６時３０分。赤坂の「いちにち一膳」へ。
　ここは九州のおいしい料理が食べられるお店だ。





　あらの煮付け、さつまあげの棒天、なまこ、牡蠣、イカどんぶり、だご汁などを食
べる。
　なかでも、嬉野（うれしの）温泉名物の「温泉豆富」が食べられたのは、１０年ぶ
り。
　オ〜、ウマイ、ゴッド！

 
 
 



　あらの煮付けがまたうまい。先月、博多の「河太郎」で、あらの煮付けを食べるこ
とができなかっただけに、江戸の仇を長崎で討った思いだ。

 
 



　このお店のイカどんぶりは、これがあるからこお店に来る動機になるだけの味だ。
九州出身の人で、このお店を知らない人がいるなんて、信じられな〜〜〜い！　ぬほ
ほほっ！

　午後８時。赤坂の本屋さんに寄って、帰宅。
　このところ、仕事意欲が、減退中。
　たまには、休んだほうがいいのかもしれないけれど、仕事は私にとって、酸素のよ
うなもので、仕事をしないと、酸素欠乏症になってしまいそうで、怖い。

　おっ！　昨日の『想い出の渚』のコード進行を、池毅（いけたけし）さんが教えて
くださった。
　E C#m F#m7 B7の循環コードだった。

　ああ！　思い出すと、ギター弾きたくなるなあ。
　ギターをもう一度弾けるまでに指を回復させたいものだ。
　最近、ちょっと左手のリハビリをさぼっているような気がする。
　左手をつかわなくても平気な動作が上手くなりすぎている。