１２月９日（火）

　ジーコ。ジーコ。ジーコ…。
　ジーコといったって、サッカーの話題ではない。

　ジーコ。ジーコ。ジーコ…。
　朝から、嫁が機（はた）を織る音がする。
「決して部屋を覗かないでください…」
　…ではなく、嫁が年賀状をプリントする音だ。

　例年になく「喪中につき…」のハガキが多い。
　知り合いの両親の世代がそういう年齢なのだろう。

　年賀状を作ってる。
　今年から、ついに年賀状の脇にひとことコメントを手書きで入れるのをやめること
にした。
　ついに年賀状の数が、５００枚を突破してしまった。
　とてもじゃないけどコメントを書ききれない。
　ただでさえ、下書きなしの文章を一発で書くというのは非常に神経が磨耗する。　
ついつい意味の通らない文章や、相手に気をつけていない言葉を書いてしまったりす
る。
　ハガキの枚数自体を大きく減らすことも考えた。
　でも、年に一度に挨拶くらいはしておきたい人がたくさんいる。
　コメントなしで、すみませんがお受け取りください！

　きょうは、風が強い。
　毎日、洋服に悩む。
　できることなら、薄着で歩きたい。

　午後１２時。嫁と、広尾一丁目の「菓匠・正庵（しょうあん）」へ。
　肉団子のスープ・ランチ。

 



　おいしかったけど、いつもこのお店に「きょうは季節の素材を生かしたランチは、
何がでてくるのだろう？　栗ご飯かな？　竹の子かな？」という楽しみで来ているの
で、ちょっと肩透かし。

　嫁の風邪は、ゆっくり、ゆっくり、回復中。
　熱は平熱なので、咳が苦しいだけ。
　気管支炎なのだろう。

　午後２時。帰宅。
　インテリア・デザイナーの齊藤敏彦さんが、来る。
　鎌倉の家に、昭和４１年生まれの初代ニッサン・シルビアを格納する話だ。

　前回までは、鎌倉の私の部屋をちょっといじるだけで、入るということだったのだ
が、実際に計測したところ、私の部屋に脇には、ガス管やら、電気系統やら、けっこ
うやっかいな配線が通っていて、リフォーム程度の工事では、とてもできそうもない
厄介なものであることが判明した。

　いちばん手っ取り早いのは、新築建て直しするのがいいらしい。

　な〜〜〜んだ、そういうことか！
　
　えっ？　新築建て直し！？

　これは、何！？





　鎌倉を新築した場合の模型？

　何っ！？　何っ！？　何っ！？





　まんなかに、１本大きな木が３階建ての天井まで伸びているんだけど？
　柴尾英令くんのＲＰＧ『レガイア伝説』の冒頭シーンに出てくる創世樹みたいだぞ！
　木の周りは、１階も、２階も、３階も、ガラス張り！？
　す、す、すばらしい！

　こんな家をテレビの『ビフォーアフター』とかいう番組では見たことあるけど、ま
さかこれが鎌倉の家になる！？

　うーーーむ。うーーーむ。
　これはあまりにも意外な展開で、答えが出ない。

　どちらかというと、私は家のリフォーム程度で、手直し部分はこんなギャグしか考
えていなかった。（↓）

　１階に、寝台列車の３段式のベッドが入る蚕棚のような部屋を作ってもらって、
どっこいズ（井沢どんすけ、コイズミリュウジ、石川キンテツ）が、『桃太郎電鉄Ｕ
（仮）』のテスト・プレイをして、順位の高い順から、高いベッドに寝られて、ふと
んと枕も豪華にする。

　または、家に地下を掘って、フローリングの床をギギギギッ！と開けたら、どっこ
いズ（井沢どんすけ、コイズミリュウジ、石川キンテツ）が、寄り添うようにみんな
立って寝ている。
「それは、中国の兵馬俑（へいばよう）やないけ〜〜〜っ！」と、ツッコミを入れて
ほしい。

　齊藤敏彦さんが持ってきてくれたプランは、「ゆとりの夢空間」という言葉が似合
うような設計で、もし本当にこの家を建てるならば、正直言って、どっこいズ（井沢
どんすけ、コイズミリュウジ、石川キンテツ）を家に入れたくない！！！
　はっはっは。あんなむさ苦しいやつらに、荒らされたくない。
　少なくともハッピーターンを食って、ぼろぼろカスを床に落としまくる石川キンテ
ツだけは、家に上げたくない。はっはっは。

　うーーーむ。うーーーむ。
　本気で悩む。
　ニッサン・シルビアを家に入れるまでは、我ながら大胆なことを考えたものよ！
と、自負していたものだが、大木が家の真ん中にすっくと立つとなると、生来の臆病
風が吹きまくり、怖気づいてしまった。

　さすがに、結論は出ず。

『桃太郎電鉄Ｕ（仮）』のテスト・プレイを優先に考えると、リフォームだけに留め
たとしても、来年の夏以降の着工になる。
　きょう１日、驚いておこう。

　それにしても、模型を作って来られちゃうと、どんな家か浮かぶから、建てたくな
っちゃうよねえ。
♪よ〜く、考えよ〜、お金は大事だよ〜！　どっこいズが、ジャ〜マだよ〜！

　午後５時。嫁と三軒茶屋のキャロットタワー１３Ｆの「インデックス」さんへ。　
ムサシノ広告の伊東正義もいっしょ。

　ｉモードゲームの『さくま式東海道五十三次』からの付き合いになる樋口由美子さ
んと、新人の村上勲司くんと、打ち合わせ。

 



　一部上場してなお、躍進を続けるインデックスさんだけに、樋口由美子さんは、こ
の間、部長になったと思ったら、もう室長になっていた。
　すごいハイペースだ！
　プロ野球選手の年棒アップを見ているみたいだ。
　樋口由美子さんは、女性だから実年齢は書かないけど、びっくりするくらいの若さ
で室長だ。うーーーん。元気な会社は、みんな早く出世する。

　最近のモバイル事業の最新情報を教えてもらう。
「へ〜〜〜、そんなこともできるの？」
「えええっ！？　矢沢永吉さんまで、モバイルコンテンツを！」
「ひょええええっ！　あのタカラのバウリンガルって、インデックスさんとの共同開
発だったの！　あの渡辺さんが考えたの！　知らなかった！」

　いやあ。おもしろすぎる。
　間違いなく、ファミコン時代に見た怒涛の潮流とおなじものが、インデックスさん
に流れている。

　というわけで、次から次へとおもしろいことにチャレンジして行くインデックスさ
んと、私は来年から新しいコンテンツを立ち上げることになった。
　題して「お父さんのためのＪ−ＰＯＰ」！

　もっと、もっと、私や私よりもちょっと若い人たちに、昔のなつかしい音楽を聴い
てもらったり、コンサートに行ってもらおうというコンテンツだ。

　私自身も、五つの赤い風船の西岡たかしサンを始め、ヴィレッジシンガースの御代
田町でのコンサート、高田渡さん、遠藤賢司さんといった人たちのコンサートを見に
行って、思い切り青春時代を思い出し、ＣＤを大人買いしている。
　先日の萩原健一（ショーケン）のコンサートも実は行きたかった。

　そういう「お父さんのためのワイドショー」は、ＴＢＳだ。
　そういうお父さんたちが、もっと行動派になって、青春時代の元気を取り戻すのに
テレない運動を繰り広げようと思うのだ。

　少しずつコンテンツを広げて行って、大分県豊後高田の「昭和の町」を紹介できる
ようなメディア・ミックスできるようなものにしたい。
　構想は、２〜３年前からあったんだけど、まずは例によって、じわり、じわりと、
出来ることから、一歩ずつ。

　私も、自分の年齢にあった仕事をしたくなっている。
　たぶん、私が来年以降、いちばん力を入れて行く仕事になると思う。

　４０歳、５０歳台の人向けになるけど、私のことだ。
　若い人でも参加したくなるようなものにしたい。
　このコンテンツから、第２、第３の『亜麻色の髪の乙女』を生み出したいなんてこ
とも考えている。

　午後７時。インデックスさんとの打ち合わせ終了。

「伊東くん！　きょうも会社に帰らないといけないのか？」
「いや！　きょうはこのまま帰っていいことになっている！」
「おっ！　だったら、飯をいっしょに食って行くか？」
「いいよ！」
「珍しい！　いつも食事に誘っても、都合が悪くて、いっしょにご飯食えないからな
あ！　よかった！　よかった！」

「で、何、食う？　渋谷が近いから、鯛そーめんのお店がいいかな？」
「おお！　アジアン・テイストでいいね！　オレは好きだよ！」
「アジアン・テイスト？　鯛そーめん？　伊東正義！　ひょっとして、タイのそーめ
んと間違えていないか？」
「タイのそーめんだろ！」
　みなさん、おまたせしました。
　また、伊東正義くんが、みなさまのために勘違いをしてくださいました！

「くそっ！　さくま！　また日記に書くんだろ！」
「あたりまえだよ！　伊東正義の勘違いネタを待ち望んでいる人が多いんだから！　
しかし天然の活きのいいネタをいつもありがとう！」





　午後７時３０分。そんなわけで、私、伊東正義、嫁の３人で、渋谷の「宇和島」へ。

　ちゃっかり伊東正義は、私の日記を読んで、けっこう何度も「宇和島」に鯛めしは
食べに来ているようだ。
　ただ夜に来たことがないというので、鯛そーめんの発想がなかったようだ。
　どっちにしても、「酒が飲めるならどこでもいいよ！」というのが、伊東正義であ
る。

　何度もここで書いているから知っている人も多いけど、伊東正義は大学時代の同級
生なので、いちばん気兼ねしないで楽しく飲み食いできる仲だ。

 
 



　どのくらい楽しかったかは、下の伊東正義の表情でお察しください。

 
 




　午後９時。帰宅。
『桃太郎電鉄Ｕ（仮）』の手直し作業をちょびっと。

　おお！　もう昨日の毎日放送『桃の陣！西日本オニ退治道中記』に対する反響メー
ルが来ている。
　今回のは、ロケ当時から、いちばんおもしろかったと評判のやつだから、メールも
多い。


☆吹田市・はせ村長
　さくまさん、こんばんわ☆
　お久しぶりのはせ村長です。
　たった今、毎日放送の「桃の陣！」（京都編）を見終わりましたっ！

　うん、とっても良かったです。
　とくにオープニングのさくまさんのさり気ないエキストラには脱帽（笑）です。　
ついつい何回も録画したビデオを見直してしまいました。
　今度、またエキストラで登場するのを楽しみにしてます！！
（とっても目立ってました、汗）…

　あっ♪それと、番組後のＣＭで桃鉄１２のＣＭのロングバージョンが流れてまし
た。（ロングは初めてみました）大阪のおばちゃんやハリケーンボンビーが画面いっ
ぱいに登場して、迫力満点でした☆
　道頓堀の絵もありましたね。

では、今日はこの辺で…
お仕事、無理せずがんばってください！


☆貝塚市・高木明光
　さくまさんこんばんは、大阪の高木明光です。
　たった今、『桃の陣』の京都編が終了致しました。

　笑いました笑いました。今回の放送が今迄で一番笑いました。
　１１月１６日付の裏日記の写真に写っていたおじいさんの天然振りがもう最高で
す。観光で来られていたオーストラリアのご一家も個性が強く（特にお父さん）、こ
んな最高な方々をスカウトできた『桃の陣』はやはりすごいです。
　それにしても勝利した××チームが食べられた湯豆腐ものすごくおいしそうです。
夜中の２時なのに急にお腹が減ってきました。

　あの後、出演者の皆様は第２回目放送分の神戸の収録へ行かれたのですね。陣内さ
ん前日の収録と寝不足の状態でかなりお疲の状態なのにあれだけテンション上げられ
て、プロの凄さを感じました。

　１２月に入ったこともあり、番組内でも桃鉄のＣＭが本格的に始まりましたね。先
週は４回も流れていましたので、「なんでだろ〜」が就寝後、夢の中に出てきました。

　来週は岡山のどちらが勝つのか楽しみです。
　それでは、失礼致します。


☆尼崎市・しあわせのしずく
　恒例の『桃の陣！』の感想を。

　京都といえばさくまさん、さくまさんといえば京都と言われるくらい有名ですが、
やはり出演されていましたね(笑)。
　今回は出演時間を計って見たところ、さくまさん約１分間出演されていました。お
そらく今までで最長記録ではないでしょうか？
　今回のゲストは藤崎奈々子さんで、京都清水寺にてＨ伝言ゲームが行われ、あんな
ことやこんなことが・・・。
　スイマセン、行われませんでした(笑)。
　今回の対決は、湯豆腐の老舗中の老舗、京都市東山区の「奥丹」にて伝言ゲーム対
決が行われました。７０歳以上のお年寄りと観光に来ている外国人が助っ人として参
加されましたが、陣内チームのおじいちゃんがいい味を出してましたね。　でも陣内
さん、ツッコミがきつすぎるよー。
　ちょっとかわいそうな気がしました。
　結果は見てのお楽しみということで、それではまた。


●さくま「やっぱり評判のいい回の放送は、反響があるねえ！　でも私はまだどうい
う風に編集されたのか、見ていないから、わからないんだよ〜！
　さすがに『桃の陣！西日本オニ退治道中記』の前後では、テツandトモのＣＭが流
れているようで、よかった！
　調べてみたけど、東京はやっぱりテレビＣＭの本数が少ないみたい！　時間帯も悪
いし。
　まあ、今年はテレビＣＭに賭けてほしいといって、ハドソンが了承したのを真に受
けた私がアホだっただけでね。ハドソンに騙されるのは、毎度のことだから、いいか
げん慣れないといけない！」


　えっ！？　またしても、新たなニュースが！？
　バッファロー吾郎『スッごい！おとなの時間』で、絶賛連敗中！！！の木村明浩く
んが、先週の土曜日の放送で、勝ってしまったって？
　うーーーん。悔しい。
　今週の１３日の放送には、私と土居ちゃんが出演する予定なので、木村明浩くんを
ぼこぼこにいじめてあげようと思っていたのに〜〜〜っ！
　悔しいから、下の「絶賛連敗中！！！」は、もう少し残しておこうと。

　いよいよ、『桃太郎電鉄１２〜西日本編もありまっせー！』の発売まで、あと２日！
　クチコミ、よろしく！

　新宿のさくらやホビー館と、さくらや渋谷店のディスプレイが大変なことになって
いる！　近くの人は、ぜひ見に行ってほしい！