１２月２日（火）

　昨夜、ＤＶＤレコーダーで、先週と今週の『マネーの虎』を鑑賞。
　深夜枠に戻ってから、芸能人を起用したシリーズが続いていて、何か違う、何かおも
しろくない。なぜなんだろう？と考えていた。

　２週間、素人さんの投資希望者が続いて、気がついた。
　素人さんは、番組にとって、扱いづらい足手まといななのだが、この番組にかぎって
は、破壊的な魅力を持ったキャラに昇華する。
　その向こう見ずで扱いづらいキャラなので、この番組では最高の悪役になれるのだ。
　かの『鉄腕アトム』が、悪者をやっつけるとき、必ず「この、わからずやめ〜〜〜！」
と叫んでから、最後のパンチを繰り出したものだ。
　この番組に出てくる素人さんは、「この、わからずやめ〜！」サンたちなのだ。
　芸能人は最低限の常識を持っているから、どうしても態度が謙虚だ。
　ところが「この、わからずやめ〜！」サンたちは、まず人に金を借りに来る人の態度
ではない。投資してくれる虎たちよりも、自分のほうが上だ！といわんばかりの自信満
々な態度だ。
　経営理念もなければ、具体的な数字の予測もないのに「オレは絶対できるっすよ！　
やれるっすよ！」と叫び続ける。

　これはもう漫画における最高の悪役の資質だ。

「君はアメリカに行って、どんなアメリカン・ドリームをつかみたいの？」
「ボクはもうアメリカン・ドリームをつかんで来ました！」
「えっ！？」
「人間関係の大切さを学んで来ました！」
「それって、アメリカン・ドリームとは言わないんじゃないの！」
　もう言ってることが、無茶苦茶なのだ。

「口の利き方がなってないよ！」
「ボクはこの番組に出て、初めて憤りを感じました…」
　虎たちが嘆息…。
　この番組は、「失礼」、「無礼」、「傍若無人」、「無謀」、「慇懃」といった数々
の負の性格を展示してくれるので、「ああいいう風になってはういけない！」と反面教
師として学ばせてくれる教育番組だ。

　午前８時。『桃鉄研究所』の原稿執筆。
　終わりませんの〜！
　本当にメールの数が多い。
　すでに４００字詰め原稿用紙に置き換えると、２７０枚を突破。これって、ハードカ
バーの単行本１冊でございますがな！
　うひ〜〜〜、下手にこんな計算するんじゃなかったあっ！
　ドッと疲れが出てきた。

　嫁の風邪がさらにひどくなっている。
　声がほとんど出ない。
　私も喉が痛くて、背中が痛いんだけど、嫁はかなりひどい。





　午前１１時３０分。嫁と、銀座の中華料理のお店「過門香（かもんか）」へ。





　読売広告の岩崎誠と待ち合わせ。
　この間、ここで食べた海老餃子がおいしかったので、リベンジ。

　食後、「茜屋珈琲店」へ。
　うまい！　やっぱり、うまい！
　コーヒー１杯なのに、何でここまでうまいと思わせてくれるのだろう。
　名人芸になればなるほど、その偉大さは、さりげなくてつかめないものだ。

　午後１時。築地のハドソンへ。
　きょうは、業界専門誌のインタビュー。

　毎年この時期になると、インタビューを受けるんだけど、２〜３年に一度くらい相手
とテンポが合わなくて、しゃべりづらい人がいる。
　きょうはひさびさに合わなかった。
「『西日本編』にしたのは、阪神が優勝すると予測して決めたんですか？　ボクは阪神
ファンなのでうれしかったのですが…」というので、岩崎誠も同席していたので、「こ
のハゲのおっさん、アホなんだよー！」と、阪神優勝狂想曲の話でもして盛り上げよう
と思うんだけど、乗ってこない。
「『桃太郎電鉄』が１５年間１２作品に渡って、売れ続けた魅力の原因を語ってくださ
い…」
　別に悪い人ではない。
　ただどういう回答を望んでいるのかわかりづらい人であった。
　業界専門誌の人でよかった。





　午後３時。取材終了。

　午後３時３０分。嫁と、表参道へ。
　ちょうどきょうの取材が始まる前に、うちのお騒がせ娘から電話があって、近所の診
療所から青山病院に救急車で担ぎこまれたというではないか！
　すわっ、一大事！！！

　ところが、青山病院に向かう途中で、「タクシーで帰っていい？」のメール。
　もう開放されて、家に戻ってもいい状態にまで回復していた。
　青山病院に着く頃には、病院の外に出ていた。

「おまえ、ひょっとして救急車に乗りたかったんじゃないだろうなあ！」
「うん。タクシーで行けないこともなかったけど、どうせなら乗ってみたかったから！」
「やっぱり…！」
「ふかふかしていて、気持ちよかったよ！」
　腹痛は嘘ではなかったようだけど、どんなにしんどい状況でも自分の好奇心に忠実な
娘である。
　ちゃんと病院の支払いから、薬代の清算までしっかりひとりで終わらせていた。
　午後４時。嫁と、喫茶店「らぴす」サンでココア。

　自宅に戻って、『桃鉄研究所』の原稿執筆。
　ひたすら、原稿の執筆。
　二者択一カードのネタがおもしろいので、自分でもあれこれ考えて、またまた脱線の
しっぱなし。

　ほかのプレイヤーにつかうと、そのプレイヤーは二者択一を迫られるカードだ。

→スリの銀次を喰らう！
→ばかもん親父を喰らう！

→持ち金０円になる！
→進行系のカード全部捨てる！

→ぶっとびカードをつかう！
→冬眠カードを喰らう！

→冬の日本海へ！
→冬のハワイへ！

→稚内へ飛ぶ！
→沖縄に飛ぶ！

　けっこう場面によって、選択に悩みそうだ。

　午後６時。自宅にて、博多で買ってきた久留米ラーメンを食べる。
　おおっ！　久留米ラーメン特有のねっとりしたスープだ。

　食後、昨日松村靖くんからもらった富有柿を食べる。
　昨日の松村靖くんとの会話。
「柿は、６個持ってきたんで、余ってしまったら、誰かにあげてください！」
「この人、ほかの人にあげないと思いますよ」と、嫁。
「うん。たぶん。わっはっはっは！」と、私。
「しかも、明日ぐらいには、なくなってしまうと思いますよ〜！」と、嫁。

　食べ終わりました。
　はっはっは。
　みなさん、もうこれ以上、柿を送ってくれなくていいですからね！
　これ以上食べると、糖分で体重のほうが危ないんで！


　おっと、尼崎市のしあわせのしずくクンから、昨夜の『桃の陣！西日本オニ退治道中
記』に対するメールがきた。


「鳴門金時おなら対決」観ました。
　それにしてもあのかわいらしい小倉優子姫があんなことまでやってくれるなんて…。
あー、見れない地方の方どうもスイマセン。

　また今度ＧＡＯＲＡで観てください(笑)。
　　　　　　　↑
　これでいいですか？　さくまさん。
　見れない人は悔しい思いをしてくれますかね？


●さくま「見事なサクラ役だな！」


　まー実際問題としてトップアイドルである小倉優子さんにおならはＮＧでしょう。
　今回は陣内チームに不利であったような気がします。あー、それにしても優子姫はか
わいいな〜。

　今回は２時間遅れの放送と視聴率的には厳しいものがあったかとは思いますけど、２
％超えてたらまさに快挙でしょうね。


●さくま「２％も無理だろう！」

　ちなみに我が家には視聴率計る機械はございません(苦笑)。
　とりあえず、テツ＆トモのお二人の「なんでだろう」流行語大賞と、バッファロー
チーム(オニチーム)の初勝利おめでとうということで、今回は終わりたいと思います。

●さくま「私もあのロケ見ていないのに、結果をいうなー！」


　明日から、札幌開発スタッフがやってきて、ハドソン会議３連戦。
　明日までに、『桃鉄研究所』の原稿を終わらせようと思ったけど、無理だ！
　今夜も、ずっと原稿執筆〜〜〜！

　あっ、そうだ。
　明日深夜のオールナイト・ニッポンを聴いてね〜！
　いまいえるのは、それだけ〜！
　むふふふふふ…。