11月25日(火) 午前8時。門司港ホテル。 猛烈に眠い…。 昨夜午前2時から、30分寝ては、1時間眠れない状態のくりかえし。 頭がボ〜〜〜ッとしたまま、門司港ホテルのレストランで朝食。 このホテルにはカリスマ料理人がいて、料理のおいしさを売り文句にしているので、 朝のバイキングも料理が豊富で、種類も多い。 とくに朝のバイキングというと、「和風にしますか? 洋風にしますか?」と聞かれ て、和食席に連れて行かれるものだが、このホテルの朝食は好きに選べる。![]()
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だから、和食風にした土居ちゃん(土居孝幸)のトレイには、ひじき、肉じゃが、ご 飯などに混じって、しっかりウインナー・ソーセージが乗っていた。ははは。土居ちゃ んっぽい。 昨日、土居ちゃんが門司港を気に入ったということを書いたが、私も非常に門司港の 雰囲気は大好きである。何でだろうと思ったら、函館に似ているんだね。 海峡があっ て、古い町並みがあって、函館山によく似ている風師(ふうし)というのがある。風師 山は、風頭(ふうとう)山とも呼ぶらしい。 函館山 332m。 風師山 362m。 高さまでほとんどおなじだ。 この山がどこからでも見ることができるのも似ている。 これで、門司港の町中を路面電車でも走っていたら、ますます函館だ。 午前9時30分。門司港ホテルから、タクシーに乗車。 関門海峡を地下から抜けて、下関側に抜ける 自動車道路の関門トンネルは、3.6キロほどだ。
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午前9時45分。わずか15分で、新下関駅に到着。
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門司(もじ)から、下関(しものせき)がこんな近いことを知らない人は多いだろう ねえ。ちなみに門司港ホテルの窓から、対岸の下関がくっきり見える。 夜は、夜景となって美しい。 新下関駅で、柴尾英令くんが合流。 「家から在来線で来たほうが、新幹線で来るより早かったです!」 「おはようございまーす!」と、岩崎誠。 岩崎誠は、福岡から新幹線で、新下関に到着。 続いて、ハドソン宣伝部の梶野竜太郎くんが到着。 午前10時。大阪から、『桃の陣!西日本オニ退治道中記』の撮影スタッフが到着。 またしても陣内智則くんが、今朝午前5時過ぎまで、『桃太郎電鉄12〜西日本編も ありまっせー!』をプレイしていて、遅刻寸前! 発車5分前に新大阪の駅に到着したそうだ。
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いきなり、「長崎(ながさき)」から、しりとり移動カードで、目的地である「喜多 方(きたかた)」に飛べなかったと文句をいわれる。 ははは。しりとりカードで目的地に入るのは都合がよすぎるので、目的地まで飛べる けど、目的地に到着の判定にしないようにしたと答える。 あいかわらず、やり込んだ人ならではの質問をいきなり浴びせられた。 きょうの『桃の陣!西日本オニ退治道中記』のロケのゲストは、こずえ鈴ちゃんに、 野性爆弾のふたり。 こずえ鈴ちゃんは、思ったより背が高い。
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あの元気でハキハキしたしゃべりを聞けるのかと思ったら、意外とおとなしい。 ずっとあの調子でも困るが…。 野性爆弾の城野克弥(しろのかつや)くんとはもう何度も会っているけど、相方の川 島邦裕(かわしま くにひろ)くんとは初対面。 怖い顔をしているけど、笑うとかわいい。 午前11時。大型バスのロケバスに乗って、彦島(ひこしま)に向かう。 雨がぽつぽつ降って来たので、「さくまサン、仕事してくださいよ!」と頼まれる。 「はっはっは。仕事といっても、この番組は遊びに来ているようなもんだから、晴れ男 の私の神通力も通用しないかも…」
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ふぐの競り市で、有名な「南風泊(はえどまり)市場」へ。 この辺は実はいちばん朝鮮半島に近い。
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だから「こんな船の発見にご協力下さい」の看板がある。 ・島かげにかくれている船。 ・釣りもしないのに、うろううろしている船。 ・沖合いで人や品物を積み替えている船。 ・浮き輪などをつけて漂流している船。 北朝鮮との緊張がここまで高まっているのが、わかる。 ここでまずオープニングの撮影。 ヒッチコック監督のように、画面の隅っこに隠れキャラとして出演することになって いる私は、きょうはオープングのところで、釣り糸を垂れているおっさんの役。いつも のようにゲスト・アイドルのこずえ鈴ちゃんが「助けて〜〜〜!」と陣内智則くんに近 寄ってくる後ろに、いかにも釣りなんかしなさそうなおっさんとして立っている。 ちなみに私の釣竿には、釣り糸がついていない。
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私の出番になったとたん、雨がピタッとやんでしまった。 「信じられない!」 「そうやって、私を神がかり的な存在にするのは、やめてくれよ!」 「でも、ピタッと雨がやみましたからね!」
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きょうの勝負は、お魚ビンゴ対決。 陣内智則くん+こずえ鈴組と、野性爆弾組が、フリップに魚の名前を書いて、「隣り の晩ご飯」のように、家庭を訪問して、冷蔵庫に該当する魚があったら、正解。ビンゴ が並べば勝利になる。
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近くの竹子島というところまで歩いて、陣内智則くん、こずえ鈴ちゃん、野性爆弾の ふたりは、家庭訪問しまくる。 また雨がぽつぽつ降り始めた。 「さくまサンの出番が終わったら、雨ですよ〜!」 「私のせいにするのは、やめろ〜! ほかにすごい雨男がいるに違いない」 この辺は、わずか80世帯しかないそうだ。 地元のおじいちゃんが出てきて「この辺は過疎になってもうての〜! 若い子もおら んけ〜!」といろいろ教えてくれた。 「この番組はいつ放送するんかのー!」 「すみません。大阪近郊だけで、こっちでは放送がないんです!」 「それはこまったのー! 新大阪のローソンに知り合いがおるで、頼んでみるかのー! 放送の時間はいつかのー!」 「すみません。午前1時35分からで…」 「なんじゃ、遅いのー!」 このおいいちゃんに見せてあげたいけど、東京だって見れない番組だからね。 しかし、この番組を制作しているブリッジさんのスタッフは、優秀だ。 ひとりひとりの持分がしっかりしていて、一糸乱れぬチームワークが素晴らしい。ダ ラダラさぼっている人がひとりもいない。 ワンマンなディレクターさんがいるわけでもなく、粛々と仕事を進めて行く姿は目立 たないが、プロフェッショナルな仕事ぶりだ。 なるほど。この番組の視聴率がいいのもうなずける。 そういえば昨日の『桃の陣!西日本オニ退治道中記』の視聴率も、3.1%を記録し たそうだ。すごいね、ほんとー! もったいないねー、1月で終わってしまうのが。 絶対、来年もやりたいなー! 30分番組にして、全国ネットにしたい! 午後1時。撮影終了。 ロケバスのなかで、お弁当が配られて、お昼ご飯。 このお弁当がかなりおいしかった。 下関ニコニコ配食センターというところのお弁当だ。
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お弁当を食べながら、バスは発車。 次のロケ地へ。 午後1時30分。下関港へ。 ここから船に乗って、巌流島に渡る。
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遊覧船ではなく、チャーター船なので、小さくて、次々にスタッフが乗ると、右に左 に、大きく船が揺れる。 どんぶらこ、どんぶらこ。
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けっこうみんなが怖がって、顔をこわばらせていた。 私は飛行機は苦手だけど、船は平気。 水泳部だったからという、根拠のない自信に支えられている。 こずえ鈴ちゃんと隣り合わせたので、会話する。 私の場合、相手の出身地を聞けば、95%の確率でコミュニケーションが取れる。 「どこで生まれたの?」 「バージニア州です!」 「がびーーーん!」
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アメリカは、いかんよ、アメリカは…。 地理は得意だから、ふつうの人の何倍も世界の地理にはくわしいとは思うけど、本場 の人に会っちゃうとね〜! 飛行機が苦手な私は海外観光の経験がない。 こずえ鈴ちゃんが、ハーフなのは知っていたけど、日本で生まれたのだと思っていた。 「バージニア州のペラペラ、ペラペラ〜!」 どうもリッチモンドといっていたような気がするけど、自信がない。 「ジョージ・ワシントンが訪れた歴史のある町ですよ〜!」 南北戦争がどうのとおうのは学校で習ったなあ…。 いかん。海外では話にならん。 「柴尾英令くん、助けてくれー!」 「バージニアは、さすがにボクも行ってないですよ〜! タバコ農場が多いですけどね…」
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8分ほどで、あっというまに船は巌流島に着いた。 ふう。助かった。 何が助かったんだかわからないけどね。
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巌流島に着く頃には、大雨。 これではロケもできない。 ピ〜〜〜ンチ! 巌流島は、10万平方キロメートル。 ちょうど東京ドーム2個分くらいの広さだ。 人家はない。 お台場の砲台みたいな公園だ。 住所的には、下関市大字彦島字船島648。 真ん中辺の休憩所で、雨宿り。 しばらく、雨男は誰だ?の犯人探しをして、ヒマをつぶす。
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そのうち、劇場の幕を上げるように、雨がやんで、カッと晴れた。
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それっ!とばかりに、陣内智則くんたちは観光客相手に、ロケ開始。 巌流島にちなんで、おじさんとおじさんが、付き合っていた女性の名前を言い合う対 決とか、やっているみたいだ。
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私と嫁は、巌流島公園のいちばん南にある宮本武蔵と、佐々木小次郎の像を見に行く。
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今年のNHK大河ドラマにちなんで、建てられたモニュメントのようだ。
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海岸には、宮本武蔵が乗ってきた舟まで停泊させている。
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晴れた日には、ここで宮本武蔵と佐々木小次郎の寸劇のようなものをここでやってい るらしい。 NHK大河ドラマの視聴率がもっとよかったら、この島も観光客だらけになっていた だろうにね。 午後3時45分。私、嫁、土居ちゃん、柴尾英令くんの4人だけ、撮影を早退させて もらって、船で、門司港に渡る。
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巌流島から、門司港までわずか5分だ。 「門司港に戻ってきちゃったねー!」と、土居ちゃん。 「ふりだしに戻るだ!」と、私。 午後4時11分。門司港駅から、鹿児島本線に乗車。
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門司港駅の飲食店の「しゃぶしゃぶカレー」の文字が非常に気になった。 もう一度来たときは、ぜひ食べてみたい。 午後4時22分。小倉駅で下車。
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小倉はいま、焼きうどんで町おこしをしている。 きょうは焼きうどんの元祖のお店に行こうと思っている。 道案内は、北九州市八幡区生まれの、柴尾英令くんである。 「ここがボクがよく食べた豚まんのお店です!」 「豚まんかよ!」 「でも、おいしいんですよ!」 「いや、豚まんという言葉が、柴尾英令くんにぴったりすぎるだけで…」
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あとで、ここの豚まんを買って食べてみたんだけど、まるで横浜中華街の名店が作る ような上品な味にびっくり。 さらに、妙なお店を発見。 どう見ても、お店はバーである。 なかには、カウンターがあって、バーテンさんもいる。 壁には、洋酒の瓶がずらりと並んでいる。
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でもそのカウンターには、たこ焼き器が乗っているのである。 そうなのだ。このお店はたこ焼きバーのお店だったのだ。 全員入ってみたくて仕方がないのだが、焼きうどんの胃袋スペースを空けておかない といけない。 次回、小倉を訪れたときは、ぜひ寄ってみたいお店だ。 午後4時30分。鳥町食道街の焼きうどん発祥のお店「だるま食堂」へ。
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おばあちゃんひとりの6人も入れば満員になってしまうような小さなお店だ。 何でこお店が焼きうどんの発祥のお店になったかというと、昭和20年の終戦後、焼 きそばを作ろうと思ったけど、食糧難で中華麺が手に入らない。仕方がないので、乾麺 を茹でて、焼きそば風に作ったのがきっかけだそうだ。
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人気の「天まど」を、注文する。 「天まど」というのは、「天窓」で、まんなかに玉子が乗って、屋根から覗く月に見え るところから名前がついたそうだ。 焼きうどんの下には、クレープ状の生地が敷かれている。 味は素朴な味で、しつこくない。 もっと脂っぽい食べ物を予想していた。 どことなく、広島風お好み焼きに似ている。 きょうは焼きうどんをそのまま食べたんだけど、おたふくソースをかけて食べてみた いと思ったのは、広島風お好み焼きに似ているせいだったんだな。
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食後、旦過(たんが)市場を歩く。 京都の錦市場のように、細長い市場だ。 またしても昭和の戦後を感じされる。 何だか今回の旅行は「昭和の町めぐり」のようだ。
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午後5時30分。小倉駅で、新幹線のぞみのチケットを買おうとしたら、次の新幹線 のぞみは、1時間後。 東京では、品川駅開業で、新幹線のぞみが飛躍的に本数が増えたイメージがあるけど、 増えたのは、新大阪までで、西日本のほうは、いままで通り、1時間に1本しかない。 仕方ないので、私、嫁、土居ちゃんの3人は、喫茶店で次の新幹線まで待つことに。 柴尾英令くんは、小倉から福岡に出て、福岡空港で岩崎誠と待ち合わせて、東京に戻る ので、別行動に。 喫茶店に入ってコーヒーを飲み終えたものの、足がじんじんして、動けない3人で あった。きょうは朝から相当歩いている。 1時間は長いなあと思っていたが、ぼ〜〜〜ッとしている間に、発車時間が近づいて きた。 午後6時41分。小倉駅から、のぞみ32号に乗車。 乗車と同時に、本を読みながら、熟睡。 30分ほどで、激しい揺れで目が覚める。 どうも500系新幹線は、F−1の車体カメラのような横揺れが激しくてイヤだ。土 居ちゃんに聞いたら、あまり気にならないといわれてしまったが。 私にとっては、かつて乗った飛行機のような揺れにも似ているので、よけい神経質な のかな。 午後9時7分。京都駅で下車。 午後9時30分。私と嫁は、京都の隠れ家へ。 土居ちゃんはホテルへ。 よっぽど疲れたのだろう。 私は、お風呂に入ったものの、お湯を抜くのを忘れて出たようだ。 しかも珍しく、VAIOを開くこともなく、熟睡。
●〜桃鉄15周年記念特別番組〜 「桃の陣!」ー西日本オニ退治道中記ー 毎日放送・毎週月曜深夜午前1時35分〜50分。 高視聴率放映中! 主演:陣内智則 共演:バッファロー吾郎ほか毎週アイドル出演! ●バッファロー吾郎『スッごい!おとなの時間』の1コーナーで、 『桃太郎電鉄お笑い芸人対決』オンエア中! バッファロー吾郎、ケンドーコバヤシくんに勝てば「貧乏神が去る像」贈呈! 毎日放送・毎週土曜日午前0時〜午前1時。 ●『桃太郎電鉄12〜西日本編もありまっせー!』は、12月11日(木)発売決定! ●東京谷中・妙泉寺にて、「貧乏神が去る像」公開中! お寺だけでしか買えない「貧乏神が去る像」をぜひ! ●「貧乏が去る(猿)像・カラー版」はコナミスタイルでも購入できます! ●四国高松の鬼無駅ホームにて、土居孝幸オリジナル原画による『桃太郎電鉄』の 宣伝看板公開中! ●テツandトモの『桃太郎電鉄12〜西日本編もありまっせー!』のテレビCMは、 12月から放映開始です! |
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