さくまあきらホームページ:仕事人裏日記

１０月１４日（火） 　午前６時。天気予報は、どこも「全国的に雨」だよ。　困ったねえ！　谷中（やなか）の妙泉（みょうせん）寺の「貧乏神が去る像」除幕式が雨になると、マスコミの取材が減ってしまうんだよ。　昨日、突然関東地方を襲った集中豪雨は、この妙泉寺にも影響が出たそうで、あわてて砂と砂利を敷き詰めて、きょうのマスコミ発表会に備えているそうだ。　きょうも雨だと、ぬかるんで大混乱になってしまう。　午前１１時。　曇り空に、雨雲が増えて来た。　家族３人で、谷中（やなか）の妙泉寺へ。　一厘刈りのスーツ姿の怖いやつがいたと思ったら、読売広告の岩崎誠であった。ハドソン宣伝部の梶野竜太郎くんもスーツ姿。　お寺でのイベントだけに、法事に来た人たちみたいでもある。　読売広告の小池玲子さん、ハドソン宣伝部の前田一恵さん、藤原伸介くんも。　きょうは『桃太郎電鉄』関係者総出だ！　お寺に入ろうとしたら、あれ、さくまにあの鑑・高木明光くんが！「きょうはマスコミ関係者しか入れないよ！」「はい。わかってたんですけど、ちょっとでも見たくて！」「だったら、会場の隅っこにいてもいいように言っておくよ！」「ありがとうございます！」「会社は？」「昨日、日記でここのことを知って、急遽、振り替え休日にして、朝の新幹線で来ました！」「えらいなあ！　ありがたいなあ！」　本当は、さくまにあのみなさん全員に見せてあげたかったんだどねえ。お寺が狭くて、入りきれないのだ。　さくまにあの佐々木みちかサンは、すでに先にここを見てくれたようだけど。　明日から、いつでもここに来れば、見れるそうです。　ここでしか買えない「貧乏神が去る像」特別バージョンも売っていますぞ。　お寺は、改築完成間近なので、どこもここも白木で、きれい、きれい。　お寺の改築の場合は、仏教用語で「落慶（らっけい）」っていうんだってさ。勉強になるねえ。　おっ。すげ～！　ＶＡＩＯは一発で「落慶」って、変換するよ！　頭いいなあ、ＶＡＩＯ。　ＶＡＩＯじゃなくて、漢字辞書のエイトックとかいうやつのおかげ？　よくわからん。　私には、すべてＶＡＩＯの仕業。　控え室に入ると、ほどなく、土居ちゃん（土居孝幸）、柴尾英令くんも到着。

　家が近所の漫画家・なかむら治彦くんが来てくれた。　音楽担当の宮路一昭くん、井沢どんすけ、パナソニックの高田直幸さんもお寺に到着したとの報告が入ったのに、控え室に来ない。「なんだ、水臭いなあ！」と思ったら、すでにマスコミが７０社１００名以上来ていて、身動きできない状態だというではないか！　道にまで人がはみ出ているとの報告。　す、す、すごい！　すごいことになってしまった！　すでに、朝の日本テレビのワイドショーで、このイベントがきょうあることを放送していたそうだ。　夕方のワイドショーでも放送するらしい。　それもそのはず、きょうは「貧乏が去る像」の除幕式とともに、『桃太郎電鉄１２～西日本編もありまっせー！』のＣＭタレントに、テツandトモのふたりを起用のお披露目会だからなのだ！　テツandトモ？　テツandトモ？　テツandトモ？　テツandトモ？　テツandトモ？　テツandトモ？　テツandトモ？　テツandトモ？　テツandトモ？　テツandトモ？　テツandトモ？　テツandトモ？　テツandトモ？　テツandトモ？　テツandトモ？　テツandトモ？　テツandトモ？　テツandトモ？　はっはっは！　はっはっは！　さんざん、『桃太郎電鉄１２～西日本編もありまっせー！』のＣＭタレントのお笑い芸人さんは誰？と、この日記で振っていたけど、『桃太郎電鉄１２～西日本編もありまっせー！』のＣＭタレントは、９月８日（月）の日記にも登場していたテツandトモだったのだ！　あの日、テツandトモのふたりが『桃太郎電鉄』を大好きなので、『桃太郎電鉄１２～西日本編もありまっせー！』をプレイしてもらいに行ったのも本当。　ただ、私たちが帰ったあとのテツandトモの仕事が、『桃太郎電鉄１２～西日本編もありまっせー！』のＣＭ撮影だったのだ！　そのままずっと、ＣＭ撮影現場にいると、私はＣＭの話題について日記に書かないといけないので、私、嫁、土居ちゃん、柴尾英令くんの４人は、わざわざ帰ったのだった！　へっへっへ。見事なフェイントでしょ？　あ～～～、これでやっと、テレビＣＭのネタも書ける。『桃太郎電鉄１２～西日本編もありまっせー！』のＣＭタレントは、テツandトモ！　　テツandトモ！　ＣＭの放送は、１１月から、ものすごい量で、流れるはず！　スポット増やして、ハドソンさんだ！　控え室で待っていると、岩崎誠が「さくまサン！　仕事してくれません？　雨がぽつぽつ降って来ちゃいました～～～！」「何だよ、それ！」「ボクのハゲ・パワーじゃ、晴れないもんで！　さくまサンのお仕事パワーをひとつ！」　嫁が、ＶＡＩＯを取り出す。「ほんとかよ。ソーラー発電みたいだな、私は。まあ、入力しておきたいことがあったからいいけどさ！　柴尾英令くん、ちょっと仕事始めよう！」「柴尾英令くん！　杏（あんず）の林って、どう表記したらいい？」「杏林が本当なんでしょうけど、＜きょうりん＞って読めてしまいますよね！」「うーーん。何か違うよなあ！」「杏（あんず）は、カタカタって書いてあるわよ！」と、嫁がそばにあったドラ焼きの成分表を見せてくれる。「アンズって、杏（あんず）に思えないねえ！　＜アンズ林＞って書くと、さらに杏（あんず）に思えなくなる」「やっぱり、あんず林と平仮名で書くしかないでしょうねえ！」「うん。あんず林にしよう！」　　…というように、仕事を始めたら、本当に晴れ間が出て来たようだ。　本当かいな？　私じゃなくて、ＶＡＩＯに晴れさせるパワーでもあるのか？　午後１２時。テツandトモのふたりが到着。　ハドソンの工藤浩代表取締役も到着。　読売広告のお偉いさんたちも到着。　ご住職ともご挨拶。　ここのご住職が、『桃太郎電鉄』のファン。　しかも、ご住職のお父さんが瀬戸内海放送の東京支社長だったせいで、昨年の鬼無駅で撮影した『桃いろ』で、私が貧乏神の頭をなでてから、猿をなでると、「貧乏が去る」になるんですよ！といっていたのを見ていらしたのだ。　言ってみるもんだねえ。　午後１時。除幕式。「貧乏神が去る像」の横に、工藤社長、私、土居ちゃん、妙泉寺ご住職が並ぶ。

　すごいや、本当にすごいや。　報道陣のカメラの放列がすごいや！　民放が全局取材に来ているそうだ。　このあと、とてつもない大事件がないかぎり、ワイドショーでこの「除幕式」は放送されるそうだ。　藤井総裁が、いきなり辞任しないことを祈る。　　しかしやっぱり、テツandトモのふたりを起用したのは、大正解だったねえ！　テツandトモじゃなかったら、誰も「貧乏神が去る像」の除幕式には来てくれなかったと思うもんなあ！

　前から、その年に人気のあるタレントをＣＭにつかってみたかったんだよ。　１５年目にして、ついに実現だ。　工藤社長、私、土居ちゃんの挨拶のあとに、テツandトモが登場！「♪いつもの桃鉄に、西日本編がついているの何でだろ～～～！」と、ＣＭでの歌を披露！

「♪大阪のおばちゃんや、ハリケーンボンビーが出てくるの、何でだろ～～～！」で、テツくんが「ハリケーンボンビー！」と叫びながら、くるくる回っていた！　あっ、そっか！　ＣＭのビデオでくるくる回ってたのは、ハリケーンボンビーって意味だったのか！　はっはっは。今頃私が気がついた。　そして、除幕式。　四国高松の鬼無（きなし）駅の「桃太郎電鉄石像」よりも、はるかに値段の高い御影石をつかった豪華な、石像だ！

　ちなみに、きょうのこの式典に、貧乏神のモデルである榎本５０歳を呼んでいないのは、トラブルが起きるといけないから！　はっはっは。本当にえのクンが来ると、天変地異が起きたりするからね！　昔、沖縄からの生中継でテレビに出演したとき、ずっと晴れていたのに、榎本５０歳が登場したったん、ザザーーーッと、スコールだからね。　博多の「河太郎」のイカが時化で採れない日が、１年に一度あるかないかの確率なのに、えのクンがいっしょに行ったら、その日にかぎって時化でイカが採れない！だったからねえ！「桃太郎電鉄石像」のときとおなじように、きょうの除幕式が終わったら、えのクンを連れて来てあげよう。　でも『ドラゴンクエスト』の堀井雄二よりも早く、石像になる榎本５０歳って、何気に偉大なり。　続いて、入魂開眼供養（にゅうこんかいげんくよう）という舌をかみそうな儀式。　ご住職が、４人のお坊さんを従えての、読経（どきょう）。　これは迫力満点だ。

「貧乏神が去る像」の前で、新聞、雑誌用の記念撮影。

　最後は、テツandトモだけの共同記者会見。　テレビだと、ここだけしか放映されないかも。　まあ、そういう業界だ。　午後２時。すべて終了。　いやあ！　幕を落とすあたりで、かなり雨が強くなってきたけど、なんとかセーフ！「さくまサン！　晴れ間パワー、ありがとうございます！」と岩崎誠に言われる。「オレは、てるてる坊主か？」「じゃあ、ボクは、つるつる坊主ですね」と、岩崎誠、お約束のギャグ。　控え室に戻る。　ご住職も、工藤社長も、井沢どんすけまでもが、控え室の前で、テツandトモのふたりと記念撮影をしてもらっている。

　井沢どんすけが、顔を真っ赤にしながら、頬をこわばらせて、テツandトモのふたりと並んでいる様は、笑える！　井沢どんすけは、有名人に弱い。

　さて、ここで私たちは、みなさんより先に、この場を去らないといけない。　いまから四国高松に向かう。　もちろん陸路で。　悔しいことに、このあと岩崎誠が会社で仕事をひとつすませてから、高松に飛行機で向かい、私たちを追い抜く。　せっかく、私がのぞみカードと、急行（マリンライナー）カードをつかって、２ターンで、高松駅に行くというのに。ぎりぎりで千載一遇カードをつかわれるようで気分が悪い。　まあ、飛行機に乗れない男の遠吠えだけどね。　というわけで、みなさんにご挨拶して、家族３人は、東京駅に向かう。　午後２時５０分。博多行きの新幹線に東京駅から乗車。　いま東京駅の新幹線構内には、「♪ビ～～～、アンビシャ～～～ス」の歌が流れているんだね。最初空耳かと思った。　午後６時１４分。岡山駅で下車。　売店で、サンドイッチを買う。　このあと、高松で午後８時に食事の約束をしている。　少しだけお腹を満たしておく。　午後６時３４分。高松行き、マリンライナーに乗車。　四国高松に向かうのは、ここ数ヶ月、毎日放送に通っていたのはなぜなのか。　それが解き明かされる。　その答えは…、やっぱり明日まで引っ張ろう！　きょうは、テツandトモのＣＭ起用に、たっぷり驚いてほしい。　午後７時２８分。高松駅に着く。　何か、妙になつかしい気がすると思ったら、昨年の１１月以来の高松だ。　１年近い。　昨年、毎月のように来ていただけに、意識のなかでは半年ぶり程度だと思っていた。　そのまま全日空ホテルクレメント高松へ。　もはや、ここはもうひとつの別荘みたいなものだ。　泊まる部屋まで決めている。

　チェックインして、そのまま、瓦（かわら）町へ。　午前７時４５分。早く来すぎた。　とりあえず、岩崎誠より早く目的地に到着したことは、満足。　住民のみなさんは、大歓迎ですぞ！だ。　まだ時間があるので、商店街へ。「ポテマン」という、サツマイモのあんのなかに栗が入っていて、ハリネズミのようにかわいい食べ物を路上で売っていた。　うちの娘が異常にほしがる。　いまから食事をするのだからと、止めるのに必死。　午後８時。河原町古馬場（ふるばば）の「鶴丸」へ。　日本一カレーうどんのおいしいお店だ。　ＦＭマリノ社長の酒井秀樹くん、橋本朋弥くんが来ていた。　岩崎誠もいる。　勝ち誇った顔をしているが、お店に着いたのは、こっちが先だぞ！　何っ？　鬼無駅に寄ってから、こっちに来た？　くそ～！　本当に飛行機は早いなあ。　家族３人で、カレーうどん、生醤油うどん、釜玉うどんを注文して、回し食い。　うめ～！　うめ～！　やっぱり、ここのカレーうどんは、間違いなく、日本一だ！　二番目は、京都の「しみず」だなっ！

　しばらくして、ワ～ッハッハ！の安藤芳樹さんが到着。　この世の中を、「良い」と「悪い」で分類するのではなく、世の中を「笑えるか？」「笑えないか？」だけで分類する安藤芳樹さんだ。「ワ～ッハッハ！　笑えるんですわ～～～！」　出た！　ワ～ッハッハ！の安藤芳樹さんの「笑えるんですわ～！」。　高松に来た気がするなあ！「ワ～ッハッハ！　人気のさぬきうどんの冷凍食品！　茹でたんを冷凍するより、生めんを冷凍したほうがおいしいんで、生めん冷凍にしたんですわ！　でも機械が１億円もするんで、もったいないいうて、おじちゃん、おばちゃん、みんなで、人間オートメーションですわ！　ワ～ッハッハ！」　ワ～ッハッハ！の安藤芳樹さん、健在なり。

　でも、ワ～ッハッハ！の安藤芳樹さんは、この春に、突如、長年勤めた広告代理店からＦＡ宣言。　しばらく、身の振り方を公表せずにいたけど、先週、ついに旭通ＤＫの松山支店に勤務したことを公表。きょうはわざわざ松山から、車で２時間かけて駆けつけてくれたのだ。うれしいなあ。　元はといえば、土居ちゃんの大学時代の同級生・酒井秀樹くんとの縁から始まったこのシリーズ、とうとう土居ちゃんが抜きでも、こうして会える関係になるというのは素晴らしいことである。　あっ。なぜ土居ちゃんが来なかったかというと、実は『桃太郎電鉄11』のご褒美旅行で予定していたアメリカ旅行に、明日から柴尾英令くんとでかけるのだ。　本当は、今年の春に行く予定が、米軍のバクダッド進攻、ＳＡＲＳの影響などで、延び延びになっていた。　もちろん、私はアメリカには行かないよ。ははは。　ああ！　「鶴丸」のうどんは、生醤油も、釜玉もおいしいや！　本場のさぬきうどんの味は違うなあ！　なつかしさのあまり、おでんも注文！

　高松のおでんは、白味噌に辛子（からし）を混ぜたものが、たれのようにドバ～～～っとかかっている。　この味が独特。　おいしいものがたくさんある町は、いい町だ！　午後８時３０分。東京から、『Ｖジャンプ』の編集・金丸尚史（かねまるしょうじ）くん、井沢どんすけの弟子・山下慎一郎くんと、ハドソン宣伝部の藤原伸介くんが到着。井沢どんすけはついに来れなかった！

　３人とも、きょうの妙泉寺のイベントで顔を合わせているので、不思議な気分だ。おなじ日に東京と高松の両方で会うなんて。　このメンバーは、明日の仕事の取材のために来てくれた。　ぎりぎりまで井沢どんすけは、明日の仕事に同行を画策したようだが、「２１世紀最大の悲劇！」、「痛恨の一撃！」と、仰々しい悔しがり方をして、無念のリタイア。　明日はさらに、井沢どんすけを悔しがらせる内容になってほしいものだ。　なぜ、悔しいくなるのかは、明日の日記にて。「ポテマン」を買って帰る。　うちの娘のセンサーにひっかかっただけに、おいしい。　何より形がかわいい。　サツマイモあんには、徳島の鳴門金時がつかわれているのだろう。

　午後１０時。全日空ホテルクレメント高松に戻る。　疲れた…。　そりゃ、疲れるわな。　朝から東京でイベントで、夜は高松だもん。　でもホテルで、ＬＡＮケーブルが繋がるのがうれしくて、夜更かし。　いかん。最近どんどん睡眠時間が減って来ている。　明日も、びっくりをお届けしますぞ！