9月14日(日) わからない。わからない…。 総裁選の3候補の意味ががわからない。 あれだけ小泉首相をこき下ろして、おなじ党にいる理由がまったくわからない。 「小泉さんの改革のここと、こことはよかった。でもここと、ここがちゃんと出来てい ない。だから私が首相になったら、うまく行く!」というなら、おなじ自民党の党員の 正しい意見だと思う。 なのに、小泉さん以外の3候補の小泉政権全面否定がわからない! いまからでも3候補が離党したほうが、国民は「そこまで小泉政権はやばいのか!」 といい宣伝になるだろうに。 午前9時。出町柳駅の「柳月堂」へ。 もはや京都に来ると「イノダコーヒ」よりも多く通っているパン屋さんだ。 午前11時30分。そのまま新大阪駅へ。 昨日より、気温は低いものの、やっぱり大阪の暑さも、きつい。 午後12時。毎日放送へ。喫茶室でみんなと待ち合わせ。 東京から到着の読売広告の岩崎誠、ゲーム作家兼肥満体の柴尾英令くん、ハドソン宣 伝部の梶野竜太郎くん、宝島社の後藤貴功くん、ライターの友清哲くん。 大阪から、お笑いコンビ・野生爆弾の城野克弥(しろのかつや)くん、放送作家の小 林仁くん、成田周平くん。 きょうは「桃鉄ファンの芸能人に発売前の『桃太郎電鉄12〜西日本編もありまっせ ー!』を遊んでもらおうシリーズ第3弾!」の日だ。 しかも、きょうは関西のお笑い芸人のなかでも「桃鉄三銃士」と呼ばれる、特に『桃 太郎電鉄』を大好きな3人が集まってくれることになっていたのだが…。 それぞれのスケジュールの都合と、阪神タイガースの優勝次第で、3人が同時に揃う のが難しくなってしまったのだ。 しかもひとりは、すでにナゴヤドームにいる。 阪神が優勝したら、そのまま優勝特番になだれ込んでしまうのだ。 このところ、阪神の優勝の行方が、私のスケジュールを左右すると、日記で書いてい たのは、実はこのことだったのだ。思い切り弄ばれている。 でも「桃鉄三銃士」のひとりめは、すでに来ている。 野生爆弾の城野克弥(しろのかつや)くんだ。
7月11日の大阪出張プレイのときにも来てくれたし、何たって、昨年「ジャパン カップ」に出場しようとして、会場まで行ったらイベントが終了していたという経歴を 持つ。 さらに先月、東京のルミネ・ざ・よしもとの舞台にあとに、岩崎誠の自宅に寄って、 そのまま朝まで『桃太郎電鉄12〜西日本編もありまっせー!』をプレイしたという武 勇伝を持つ。 「桃鉄三銃士」の名にふさわしい。 あとのふたりは、いったい誰なんだろう? もちろん私は知っているんだけど、こういう引っ張る書き方をしたほうが、おもしろ いでしょ? 関西のお笑いが大好きなさくまにあ・高木明光くんあたりが、いまごろ「あとふたり は、誰かなあ?」と必死に、お笑い芸人さんたちの顔をいくつもいくつも思い浮かべて いるだろうなあ。 それにしても、全員いっしょに揃わないっていうのも、小説や映画の『三銃士』とお なじで、なにやら楽しい。 「桃鉄三銃士」のもうひとりは、3時くらいに来るというので、まずは毎日放送13F の会議室で、いまいるメンバーから出場者を募って、『桃鉄公式戦』! ☆メンバー ・城野克弥くん。 ・岩崎誠。 ・小林仁くん。 ・成田周平くん。 関西の人たちにプレイしてもらおうと思っているのに、ちゃっかり岩崎誠がメンバー に入っている。 「桃鉄三銃士」と戦ったダルタニアンのつもりなのだろうか? どちらかというと、ダメダコリャンだ。 このメンバー、名前のつけ方が、むちゃくちゃ。 ・ほしの仙一(O型)……岩崎誠。 ・ロッシー投手(O型)…城野克弥くん。 ・バース選手(A型)……小林仁くん。 ・なりた監督(A型)……成田周平くん。 ゲーム画面を見ているだけでは、誰が誰だかわからないよ。 「ほしの仙一」というのは、今回役職名に「仙一」を入れておいたので、熱球的阪神タ イガース・ファンの岩崎誠が、好んでつかっている。 小林仁くんのバース選手も強引だが、身体の横幅と体重ではバース選手に匹敵する。 血液型も、くっきりA型とO型に分かれた。 午後1時。試合開始。 1年目8月。小林仁くんがあっという間に、最初の目的地・富山に一番乗り。 貧乏神は、岩崎誠につく。 「大丈夫です! これから極意を見せますから!」と、岩崎誠ダメダコリャン。 大丈夫といった人間が、大丈夫だったためしはない。 成田くん、九州カードをつかう。 目的地は、小倉。 しかしヘリコプターは、無常にも沖縄へ! 珍しいケースである。 「たしかに沖縄も九州地方だ!」 「成田くん、運がないねえ…!」 「そうなんですわっ! 運がないんですわっ!」と、小林仁くん。
小林仁くんの解説によると、成田周平くんが担当した番組は、半年間しか続かないと いうジンクスがあるそうだ。 なかには、8年間続いた長寿番組に彼が参加したとたん、2週間で終了したそうだ。 「不幸が似合う男なんですわ…」と、小林仁くん。 「8本番組を潰した男や!」と、小林仁くん。 「貧乏神と呼ばれているんですわっ!」と、小林仁くん。 小林仁くん、ぜんぶひとりで成田周平くんのことを言ってるよ! しかし、成田周平くんもまた「桃鉄引きこもり」とあだ名されるほど、『桃太郎電 鉄』歴は濃い。そうカンタンに負けるわけにはいかない。 <1年目の決算> 1位・成田周平 16億円。 2位・小林仁 8億円。 3位・城野克弥 7億円。 4位・岩崎誠 −2億円。 なんと! 不幸が似合う男・成田周平くんが、2位に倍の差をつけて、首位に立つ。 顔をこわばらせながら、微笑む成田周平くん。 岩崎誠は、絶不調。 不調なわけである。きょう、広島とヤクルトが負けて、阪神が勝てば、阪神の優勝が 待っているのだ。 私と、後藤貴功さんと、友清哲くんと、柴尾英令くんは、攻略本『桃太郎電鉄 必勝 の極意(仮)』の打ち合わせ。 そこに、テレビ番組制作会社「ブリッジ」の中本圭さん、牛丸善弘さんが到着する。 正直言って、きょうのこの会議室に、いったい誰が来て、誰がいつごろ退席したのかが、 さっぱりわからない。 のべ20人くらいが、出たり入ったりした。 いつもなんだけど、毎回来ている渥美昌泰さんは、毎回いつのまにか現れて、いつの まにか消えている。きょうもちょっと顔を出したかと思ったら、いつのまにか消えてい た。 放送作家・寺前富雄くんも、何度も顔を見たぞ! さて、この試合での名場面は、ゲーム終盤、目的地の青森まであと3マスとせまった 城野克弥(しろのかつや)くん。 時期も、ほぼ3年目の最後。 ここで青森に入れば、トップである。 どうしても青森に入りたい城野克弥くん。 机に突っ伏して、サイコロを振る。 念をこめて、青森に入るつもりらしい。 結果は黙っていても、目的地に入れば、みんなが「おお〜〜〜ッ!」と叫けんでくれ る。みんなが「あ〜〜〜ッ!」と叫べば、入れなかったことにになる。 「2! 2! 2が出て!」と、城野克弥くん、必死に念をこめる! 「桃鉄三銃士」の意地がある! 城野克弥くん、サイコロを振る。 「おお〜〜〜ッ!」 みんなが拍手を送る! 「えっ? ほんま? やった?」と、顔をあげて、よろこぶ城野克弥くん! 「何や〜! 3ですやん!」 がっくり倒れる城野克弥くん。 <最終結果> 1位。小林仁 11億円 2位・城野克弥 6億円 3位・成田周平 2億円 4位・岩崎誠 ー6億円 「岩崎誠、ダメじゃん、負けっぱなしじゃ、みんなにハリケーンボンビーを見せてあげ られなかったじゃないか!」 「ダメですよ〜〜〜、阪神の優勝がなくなったっちゃったから!」 実は横浜ベイスターズが、広島をリードしていて、岩崎誠を喜ばせていたんだけど、 その後あっさり逆転されてしまった。 まったくもう、横浜ベイスターズは…。 引き続き、『西日本編』を10年モードで、プレイ開始。 ☆メンバー ・岩崎誠。 ・城野克弥くん。 ・成田周平くん。 ・中本圭さん。 この『西日本編』の試合が始まったあたりで、私は柴尾英令くんと、『桃太郎電鉄 15(仮)』の話を始めてしまったので、観戦記はストップ。 『桃太郎電鉄12〜西日本編もありまっせー!』の発売前に、『桃太郎電鉄15(仮)』 の話をするのもいかがなものかと思うのだが、私と柴尾英令くんが、プロ野球チーム においては、監督とヘッドコーチの関係だから、先の先まで構想を練って、微調整して いかないといけないのだ。 ・『桃太郎電鉄12〜西日本編もありまっせー!』…発売前。 ・『桃太郎電鉄U(仮)』……仕様書、完成。 ・『桃太郎電鉄14(仮)』…仕様書、執筆開始。 ・『桃太郎電鉄15(仮)』 いま私と柴尾英令くんとの間では、『桃太郎電鉄16(仮)』まで話し合っている。 そこまで私の体力が持つかどうかは別で計算している。 午後3時。 「すんまへーーん! 遅れまして〜〜〜!」 おっ! 「桃鉄三銃士」のふたりめが登場か!? …と思ったら、バッファロー吾郎の木村明浩くんであった。 まさか! 木村明浩くんといえば、目的地の近くにいるにもかかわらず、のぞみカー ドをつかうのを忘れて、サイコロを振ってしまうような、どっこいズ入りしてもおかし くないようなおっちょこちょい桃鉄プレイヤーだ。 「桃鉄三銃士」の称号を持つほどの腕前ではないよいうな…。
みんなが『西日本編』のブーイングを鳴らす。 「なんでやねん! なんでやねん! なんでやねん!」。 「ぼちぼちいこか! ぼちぼちいこか! ぼちぼちいこか!」 「あれ? オレの声や!」と、木村明浩くん。 当然だが、きょう大阪まで持ってきたロムは、99%完成品なので、バッファロー吾 郎くんのふたりにお願いしたブーイングの声が入っている。 「わっ、気持ち悪い!」と、木村明浩くん。 自分の声って、気持ち悪いよねえ。 というわけで、木村明浩くんは「桃鉄三銃士」のひとりではないことが確認されたの ち、岩崎誠のデータを引き継いで、木村明浩くんがゲームに参加。 この『西日本編』での名場面は、やっぱり不幸が似合う男・成田周平くんかなあ…。 こんな場面だ。 成田周平くんは、貧乏神をつけたまま銀河鉄道カードで、銀河に飛び立つ。 一挙に逆転を狙ったわけだ。 この作戦に、まったく間違いはない。 しかし、城野克弥くんが、牛歩カードをつかい、成田周平くんを銀河空間で牛の姿に 変えたのである。 その直後、不幸が似合う男・成田周平くんの貧乏神がキングボンビーに変身。 翌月。成田周平くんは、牛の姿のまま、ボンビラス星へ! 成田周平くん、まさに不幸が似合う男! 午後4時。お笑いコンビ・シャンプーハットの小出水(こいでみず)直樹くんが到着。 小出水直樹くんが、「桃鉄三銃士」のもうひとりだったのだ。 シャンプーハットの名前は知っていたけど、私は会うのは初めて。
かわいそうに、小出水直樹くんは、ボンビラス星に長いこと滞在している不幸が似合 う男・成田周平くんのデータを引き継いで、プレイすることになった。 残る「桃鉄三銃士」のひとりとは、いったい誰? ☆現在のメンバー ・木村明浩くん(バッファロー吾郎) ・小出水直樹くん(シャンプーハット) ・城野克弥くん(野生爆弾) ・中本圭さん 本当に入れ替わりが激しくて、本当はいま誰がこの部屋にいるのかもよくわからない。 この会議室は携帯電話の電波が入りが悪いこともあって、けっこうみんな席を外すこと も多いから、よけいわからない。 しかし、世間では3連休のど真ん中。 しかも日曜日。 阪神タイガースの優勝はなくなったものの、総裁選挙の4候補が大阪に遊説に来てい るというのに、岸和田だんじり祭りの日だというのに、皇太子具夫妻も大阪に来ている そうなのに、男ばかりが10数人、会議室を出たり入ったりしている様は、異様である。 世界柔道も、大阪で開催していたようだ。 「柴尾英令くん、悪いんだけど、シャンプーハットの小出水直樹くんも加わったんで、 日記用の写真を撮ってくれる!」 「はい、わかりました!」 いつもなら勝手にうちの嫁が撮っていてくれるんだけど、きょうは来れなかったので、 岩崎誠、柴尾英令くん、梶野竜太郎くんたちに頼まないといけない。 その柴尾英令くんに、私がお願いしたばかりに、事件は起きた。 「ぶちっ!」 しゅーーーーーん! 柴尾英令くんが、テレビの後ろを移動したときに、なんと足がひっかかり、電源コー ドをぶち抜いたのである。 「す、す、すみませーーーん!」と平謝りの柴尾英令くん。
この時点で、10月くらいになっていたので、また4月からやり直しになってしまっ た。 さあ、この事件がどう影響するのか? 「さっきここの黄色マスで、とっかえっこカードが出たんだけど…」と誰かがさっきと おなじ場所に止まる。 しかし、手に入れたカードは、リトルデビルカード! 「うわあああああっ! おなじカードもらえないんや〜!」 柴尾英令くんが「すいませーーーん!」と謝る。 しばらく、柴尾英令くんが消したデータとみんなが比べて、「さっきよりいいカード だ! よしよし!」「さっきよりサイコロの出目が悪いよ!」、「城野克弥くん、運が 向いて来たね!」と、それぞれ言い合う。 その都度、柴尾英令くんが「みなさん、すいませーーーん!」と叫ぶ。 しかし、そんななか、私は木村明浩くんの珍プレイを見逃さなかった。 消えたデータのとき、木村明浩くんは最寄りの駅でカードをつかって、目的地の高松 駅に到着していた。おなじ展開で、おなじサイコロの目が出た。 あとはあのときとおなじ青マスに止まれば、また最寄りの駅でカードがつかえる…と 思ったら、高松駅を越えて、西へ! そこは最寄りの駅でカードをつかっても入れない場所だよ〜! 翌月。木村明浩くんが小さな声で「あちゃ〜〜〜、止まる場所、間違えた…」とつぶ やいていたが、狂乱のゲーム展開に湧くみんなの声にかき消されていた。 なにしろ、誰かが特急カードをつかおうとすれば「全部1! 全部1!」と掛け声が かかる。 目的地が近くて、どのカードをつかったらいいか悩む人がいれば「はい、ぶっとび カード! ぶっとびカード!」と、掛け声をかける。 これだけ騒々しいやり方は、珍しい。 午後5時ちょっと前。シャンプーハットの小出水直樹くんが、なんとこれから「よし もと」の舞台に出演するというので退席。 舞台が始まるぎりぎりまで、『桃太郎電鉄』をやってくれていたなんて、さすが「桃 鉄三銃士」だと、みんなが感心する。 しかし、この感心は、驚愕に変わるまでにそんなに時間はいらなかった。 午後6時30分。なんと、シャンプーハットの小出水くんが、舞台を終えて、会議室 に戻ってきたのだ! 「桃鉄三銃士」の3人、『桃鉄』が好きだと聞いてはいたけど、ここまで好きとは! 作者としては、うれしいけれど、ちょっとびっくり。 それにしても、「桃鉄三銃士」の最後のひとりとは、いったい! この「桃鉄三銃士」の3人を仕切る関西放送作家業界の文鎮、いや、重鎮の小林仁く んから「最後のひとりがいま、ナゴヤドームを後にして、こっちに向かいました!」と 報告してくれる。 いったい最後のひとりは誰なのだろう? まるで『ドカベン』の水島新司さんの野球漫画の新キャラ登場の場面のようだ。 午後7時30分。『西日本編』10年モード終了まであと、わずか2ヶ月というとこ ろで、木村明浩くん、打ち合わせのために退席。 本当にぎりぎりまで、粘ってプレイしてくれていたようなのだ。 もうきょうは、お笑い芸人さんたちの『桃太郎電鉄』に対する愛情シャワーを私は浴 びっぱなし。
小林仁くんから、「桃鉄三銃士」の最後のひとりが新大阪駅に到着したとの報告が入 る。 ついに「桃鉄三銃士」の最後のひとりがマネージャーさんといっしょに到着! 実は私も噂ばかり先に聞いていて、会うのはきょうが初めて。 「関西お笑い業界でいちばん『桃太郎電鉄』を好きな男!」 「関西お笑い業界でいちばん『桃太郎電鉄』が上手い男!」 「関西お笑い業界でいちばん『桃太郎電鉄』をプレイしている男!」 数々の異名をほしいままにした男の到着だ。 その名は、陣内智則くん! 関西でいまいちばん人気急上昇中のお笑い芸人さんだ。 あの笑いに厳しい井沢どんすけに陣内智則くんのことを聞いたら、「いや、全国区で もむちゃくちゃメジャーですよ!」という返事の返ってきた陣内智則くんだ。
しかも陣内智則くんが会議室に入ってきたら、部屋の空気がす〜〜〜ッと変わった。 さすがに人気急上昇中の芸人さんはオーラが違うんだなあ!と、私は思ったのだが、そ れ以上に、関西で『桃太郎電鉄』をプレイする男として、陣内智則くんは、別格なんだ そうだ。 小林仁くん曰く「『ドラゴンボール』で、いっぱい強い敵が出てきて、これ以上強い 敵は現れないと思ったときに登場したフリーザみたいなもんですわっ!」という解説。 私にいわせると、「桃鉄三銃士」の小出水直樹くん、城野克弥くんのふたりが阪神ベ ンチで談笑していたところに、星野監督が現れたような感じで、空気が引き締まった気 がする。 せっかくなので、「桃鉄三銃士」だけで『桃鉄公式戦』をやってもらうことに。 しかし、陣内智則くんの加わった『桃太郎電鉄12〜西日本編もありまっせー!』は、 まったく違うゲームのような展開になった。 まずスピードからして、違う。 『桃鉄公式戦』の1年目の決算を迎えるまで、わずか15分である! 3人とも、サイコロを振ると同時に、止まる位置が決まっている。 ☆印カード売り場で、カードを買うのに迷わない。 それどころか、彼らは『桃鉄公式戦』専用ローカル・ルールを作っていつも対戦して いたのだ。 ☆便利系カードは☆印カード売り場で買ってはいけない。黄色のカード駅で手に入れた 便利系カードをつかうのも、売るのも自由。 ☆ぱろぷんてカードを手に入れたら、次のターンで必ずつかわないといけない。☆いじ わる系のカードは、人を指定してはいけない。必ず「おまかせ!」コマンドをつかうこ と。 まるで新撰組の掟のようである。 フリーザ・陣内智則くん、本当に強い! まったく、小出水直樹くん、城野克弥くんに目的地に入らせない。 次々に陣内智則くんだけが、目的地に到着していく。 小出水直樹くんも、城野克弥くんも、見ていて『桃太郎電鉄』が上手い人たちだなあ! と思っていたのに、赤子の手をひねるように、倒されていく。 言っておくが、陣内智則くんは『桃太郎電鉄12〜西日本編もありまっせー!』をプ レイするのは、きょうが初めてである。 初めて見るカードが出てくると、あの猛スピードのなかから、城野克弥くんにカード の用途と特徴を聞いて、頭に叩き込んでいる。 ただでさえ、もう8時間近くぶっ通しで、『桃太郎電鉄12〜西日本編もありまっせ ー!』をプレイしている城野克弥くん、さすがに気力が薄れてきているようだ。 キングボンビーを喰らい、新しい悪行、ボンビラス星もすべて喰らう。 「キングボンビーのフルコース喰らっちゃったよ〜」と、嘆く。 <1年目の決算> 1位・陣内智則くん 9億円 2位・小出水直樹くん −1230万円 3位・城野克弥くん −3190万円 数字で見ても、陣内智則くんの圧倒的な強さが窺い知れる。 うちの最強トリオ(柴尾英令くん、岩崎誠、友清哲くん)と、まったく互角のスピー ドだ。 ああ! 柴尾英令くんを、陣内智則くんと戦わせたい! <2年目の決算> 1位・陣内智則くん 6億円 2位・小出水直樹くん 2億円 3位・城野克弥くん −20億円 城野克弥くんは、キングボンビーを満喫。 陣内智則くんの総資産が意外と少ないのは、『桃鉄公式戦』では、わざと高額物件以 外買わない戦法のせいらしい。 たとえば、10億円、20億円、30億円の物件を3つだけ持っていれば、増資カー ドを手に入れれば、一度に10億円が20億円に、20億円が40億円に、30億円が 60億円になるからといううのだ。 下手に1000万円の物件を持っていると、増資カードが1000万円の物件を増資 してしまうからだそうだ。 う〜む。そういう戦法があったか! <最終結果> 1位・陣内智則くん 22億6070万円 2位・小出水直樹くん 2億3490万円 3位・城野克弥くん −28億1240万円 見事に、陣内智則くんが圧勝! 圧勝なわけである。 目的地の到着回数が、違いすぎる。 <目的地到着回数> ・陣内智則くん 6回 ・小出水直樹くん 1回 ・城野克弥くん 0回
しかも、『桃鉄公式戦』というのは、ふつうの人がプレイした場合、だいたい1時間 30分〜2時間かかる。 「桃鉄三銃士」のプレイ時間、50分! 嘘ではない! わずか50分で本当に終了したのだ。 陣内智則は、午後10時から、テレビの仕事があって退席しないといけないというの に、もう1試合やりましょう!と言っていた。 あのスピードなら、確かにもう1試合できるだろう。 午後9時。プチ老人の私のほうの体力が尽きた。 ここから私は京都に戻らないといけないので、ついに私が退席。 近いうちに、もう一度陣内智則くんの戦い方をじっくり分析したい! 「桃鉄三銃士」。 また『桃太郎電鉄』の長い歴史のなかにニュースターの誕生だ。 午後10時。京都の隠れ家に戻る。 1日じゅう、『桃太郎電鉄』を見ていたのに、マンションのドアを開けただけでも、 到着画面の音楽が流れていた。 空耳だったのだが、最後の「桃鉄三銃士」の試合で、あまりに速いスピードで、陣内 智則くんが目的地に入るので、目的地到着の曲が頭にこびりついてしまったのだろう。 おお! 陣内智則くんが、テレビの生放送に出ていた。 「週間トラトラ タイガース」。 そりゃあ、阪神の優勝にスケジュールが左右されるわけだ。 ふうっ…。 どっぷり、疲れた…。
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