9月4日(木)

 う〜、眠い…。
 阪神タイガースじゃないけど、自宅を離れてアウェイの家を泊まり歩くと、やっぱり
疲れが溜まっていたようだ。
 何度でも寝られる。

 午前9時。うへっ。二度寝、三度寝していたら、いきなり「チュイーン! ガガガガッ!」
という音で目が覚めた。
 そうだ。床下工事があるんだっけ。

 午前9時30分。VAIOを抱えて、2階に移動。  私の部屋の工事が始まるので、居場所がない。  ちょうどいいので、『桃太郎電鉄U(仮)』のお仕事。  午前11時30分。嫁のお弁当を買いに、新宿高島屋へ。  地下の食品売り場で、日比谷「松本楼」のカレーライスを食べられるイートンが限定 で出店していたので、座る。 「オムハヤシ」850円を注文して、カウンターに座る。  しばらくすると、私よりあとから来たお客さんのほうに、次々に料理が配られている のに気づく。  ちょっと待ったが、そのままだ。  店員のおばちゃんたちの手際は、著しく悪い。  あちこちで頭を下げている。  ということは、私のも忘れられたに違いない。 「オムハヤシ、忘れられていると思うんだけど…」 「あっ。はっ。はいっ。少々お待ちください!」  あとは、案の定「まことにすみませんでした!」の大合唱だ。  それより、老舗中の老舗である、日比谷「松本楼」が、たとえデパートへの出張販売 だとしても、レトルトをつかっちゃあいけないよ。

 オムハヤシの玉子はその場で作ってたようだけど。  私の席から、料理人がレトルトをお湯のなかに次々に入れていくのが、丸見え。  だったら、食べさせないで最初からレトルトだけ販売すればよかったんじゃないの?  試食で匂いだけ漂わせて。  これが「松本楼」?の味と思われて、逆効果だと思う。  デパートの物産展は、危険だ。  鹿児島のおいしいラーメン屋さんが来ているというと、行きたくなるじゃない。  でもスープがぬるかったり、麺が伸び切ったりしていることが多い。  小樽のお寿司屋さんも、衛生上、手にビニールのようなものをつけて、握っている場 合が多い。お寿司の握りは微妙なのに。  デパートで食べて、その土地まで食べに来てもらいたいものなのに、わざわざ「来な いほうがいいですよ!」と宣伝しに来たようなものだ。  松本楼のレトルトを見て思ったね。 『桃太郎電鉄』のゲームボーイアドバンス版の移植を考えていたけど、人に任せず、自 分でちゃんと作ったほうがいいなあ。  人に任せて、つまらないと言われても、何の言い訳もできない。  午後12時30分。嫁のお弁当を買って、帰宅。  えっ? きょうの工事はあとちょっとで終了?  昨日の雷をともなう豪雨が、実は散水テストになっていた?  そうだよな。天然の散水テストだ、昨日の雨は。  午後1時。工事が終了したおかげで、ようやく嫁と近所の喫茶店「らぴす」に行けた。  でも、これでやっと、本来のお風呂場リフォーム工事を開始できるようになっただけ。 いったんリフォーム業者の人をキャンセルしているから、いつから工事を再開できるか わからない。  この家はいったいどうなるのでしょう?  えっ? 万景峰(マンギョンボン)号って、また来てるの?  北朝鮮の問題は、第二次世界大戦まで遡って言い出すと、きりがない。  でも、政治色を抜きで考えると「何で国交を結んでいない国の船が来るの?」という のが、正直な気持ちだ。  万景峰(マンギョンボン)号が北朝鮮と国交のある中国の港に来て、日本から来た船 の荷物を、中国が買って、北朝鮮に売るならまだわかる。  直接来るから、面倒なことになるし、検査もしづらいし、どうしたって見て見ぬふり をしないといけない事態が起きてしまうと思う。  一度、物事を単純に考えたら、政治も簡単になると思うんだけどなあ。  しかも、万景峰(マンギョンボン)号以外にも、北朝鮮の船はたくさん来ているんで しょ? それもおかしいよなあ。  問題も、船の設備の不備にすりかわっている。  旗を振るのは違反だという拉致被害の会の主張も、何かピントがずれて来ているよう な気がする。  午後2時。DVDで映画を観る。  名作映画にしてはテンポが悪く、何度も眠くなる。  基本的につまらなかった作品は、日記に書かない。 「無関心」は、最大の「否定」だからだ。  文句をいうのは、まだ見込みがあるから。  午後3時。ムサシノ広告の伊東正義が来る。  きょうの伊東正義は、ギャグなし。  ひさしぶりに、真剣に仕事の話をする。  おもしろいプランなんだが、どこの会社が乗ってくるかは伊東正義に任せることに。 いいアイデアも大事だが、そのアイデアを「おもしろい!」と判断できる人が実に少な い。  決まってほしい企画だ。  再び眠い映画の続きを観るが、さらに眠くなる。  どんな作品でも、勉強になるので最後まで見てしまうほうなのだが、この作品はそう いう気も起きない。  午後6時30分。嫁と、麻布十番の「たき下」へ。  私は、カレイを中心としたコース料理。  嫁は、サンマを中心としたコース料理。

 あいかわらず、うまいっ!  値段がそこそこ安くて、おいしい和食といったら、ここにかぎる!  午後7時30分。神宮球場へ。  きょうで私が今年購入した神宮球場の年間シートが最終日である。  まだほかにも阪神戦、広島戦が残っているけど、私は横浜ベイスターズのために買っ ているから、私にとっては最終戦。  来週、阪神タイガースが、神宮で優勝の日になるなら来るけどね。  球場に着くまでは、1対1だったんだけど、階段を上ってスコアボードを見れば、 1−3。順調に負けている。  ああ! ひさびさに2軍から上がってきた横山投手が、けっこう好投している。 好 投を無にするのが、うまい打線だなあ。  横山投手といえば、1998年の優勝当時に活躍した数少ない投手だ。  あのとき新人だったんだから、いまごろエース格になっていてもおかしくない投手な のになあ。人のよさそうな顔なところを見ると、内角を鋭く突けないのかな?

 しかし、5回表から、ずっと両軍とも点が入らず。  まあ、今年は試合後半で必ず点を取られるシーンばかり見せられ続けたのだから、 徐々にだけど、チームの態勢が整い始めているのだから、うちのチームにとってはいい 傾向である。  7回裏、8回裏と、今年ごひいきの加藤武治投手が、0点に抑える好投。  いい投手だ。もう今シーズンは休んで、来シーズンに備えたほうがいいと思うんだけ どなあ。投手は消耗品だから。  9回表。1−3のまま、横浜ベイスターズ最後の攻撃。  今年この年間シートを買った理由は、古木克明選手の生ホームランを見るため。  とうとう見ることができなかったし、きょうも先発から外されている。  ということは、古木克明選手は、今シーズン、神宮球場でノーヒットだったってこと だ。  と思ったら、9回裏一死。代打で、古木克明選手が出てきた。  頼む、打ってくれ!  おまえのために、年間シートを買ったんだぞ〜〜〜!  とここで、ホームランを打つのが漫画の王道なのだが、現実はライト・フライで終了。 私の今年の夢は終わった。  来年の年間シートはどうしようかなあ?    午後9時30分。帰宅。  今夜は、いよいよ『桃太郎電鉄14(仮)』の仕様書作りをスタートさせる…という か、もう始めている。  まだ『桃太郎電鉄12〜西日本編もありまっせー!』も発売していないのに〜!と思 うだろうが、何でも早いに越したことがない。  どうせ私の場合、老人が盆栽を趣味にするのとおなじように、『桃太郎電鉄』を作る のを趣味にしているだけだからね。  それと、なんとなく『桃太郎電鉄14(仮)』で、シリーズが終了するような予感が しているので、悔いのない作品にしたい気持ちが大きい。  まあ、人生は我が家のお風呂工事のように、どうなるかさっぱりわからないので、予 測はできないけどね。  ただ「備えあれば憂いなし」に間違いは、絶対ない。

 

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