9月3日(水) ダメだ。京都は暑すぎる! 京都の酷暑は、本気だ! 舗装された道路の下から、湯気が吹き上がっているみたいだ。 午前11時30分。京都の隠れ家を出て、御池通りまで歩くだけで、汗がぶわ〜〜〜ッ と出てきた。うひ〜! あぢぢ…。あぢぢ…。あぢぢ…。 何でこんなに暑いんだ。 あぢぢ…。 あぢぢ…。 あぢぢ…。 まるで宇宙船から外に出て、船外活動をするみたいな過酷さだ。 何とか、夷川の先の「進々堂」まで行くぞ!と意を強くするが、どんどんつらくなっ てくる。 あっさり、京都市役所の裏の「出石(いずし)庵」へピットイン。 腰砕け〜〜〜! 暑すぎるよ。 「出石(いずし)庵」というだけあって、出石(いずし)の皿そばが食べられるお店だ。 前にも一度食べに来ている。 今年も、出石に行けなかったので、せめて出石皿そばでも食べようと思ったかどうかは、 もう自分でもわからない。 それより何より、暑い! いちばん近い飲食店がここだった。 お店もエアコンはつけているものの、効かない状態のようだ。 「大皿そば大盛り」690円を注文。大皿というだけあって、1枚の皿に、出石そば独特の黒いおそばが乗っていた。 小さなお皿5枚が、一人前というパターンではなかった。 うん。でもあいかわらず、おいしいや! 出石(いずし)まで行きたくなるなあ…。 午後12時30分。京都の隠れ家に戻る。 Tシャツを脱ごうにも、シャツが身体にひっついて、脱げない。 汗のせいだ。 ああ、もうイヤだ。 そうだ、東京へ帰ろう! そうだ、京都へ行こうではない。 嫁に電話すると、東京も暑いらしいけど、この暑さの京都にいること自体、つらく なってきた。 「何や! こんな暑い時間に帰らんでもいいのに!」と、管理人の久野さん。 そういえば、夕方に帰ってもよかったんだ。 もう頭がスムーズに働いていない。 電池切れ寸前の掛け時計みたいだ。 午後1時。ヤサカタクシーの宮本さんが来てくれる。 宮本さんと、出町柳の「柳月堂」へ。 くるみパンは、午後2時45分の焼き上がりなので、ない。 それでもほかのパンをいくつか買う。 しばらくここのパンが食べられないのはつらい。 さらに、みその橋のほうへ。 嫁がインターネットで見つけたお店を次回京都に来たときのためにチェックする。 プリンと、チーズケーキのおいしいお店は、販売だけで、食べるところがないようだ。 宮本さんの自宅から、めちゃくちゃ近い場所にふたりでびっくり。 「地元の人が知らんお店を、何でいつもさくまサンの奥さん見つけてくるの?」 インターネットは、鉄砲伝来の人類の進歩だと思うなあ。 さらに、もうひとつ。 お店で食べることができるお店と聞いていたので、楽しみにしていたんだけど、前に 一度行ったことのあるお店だった。 硬いパンばかりで、そんなにおいしくないお店だった。 う〜ん。2軒とも、ダメだったなあ…。 このまま何も買わずに、東京に帰るのがくやしいので、せめて木屋町の「望月本舗」で、 望月を買って帰る。 シンプルな大判焼きだけど、実に味わい深い。 宮本さんと、車のなかで1個ずつ食べる。 午後2時30分。京都駅へ。 残暑というより、これから夏本番を迎えそうな京都であった。 次に京都に来るときは、涼しくなっていてほしい。 午後2時43分。京都駅から、のぞみ72号に乗車。 けっこう新幹線は混んでいる。 夏休みは、終わったのに。 車中、もちろんVAIOでお仕事。 午後5時。東京駅に着く。 東京もじゅうぶん暑いね。 33.5度だったの、東京も。 午後5時30分。自宅へ。 きょうのお風呂場工事は終了していた。 でも、私の部屋の机の下には、潜水艦のハッチのようなフタが出来ていた。 ここから穴を開けて、水を抜き取ったのか。
あれ? トイレにまで、ハッチのようなフタがついている。 トイレも穴を開けて、調べたのか。 いったい、この家はどうなっているんだ? サイボーグ化しているみたいだ。 非常に縁起のいい家だからこれでも我慢するけど、運勢の悪い家だったら、私の性格上、 さっさと引っ越したな。 嫁のぎっくり腰は、軽い腰痛程度にまでなったようだ。 東京駅の地下で買ってきた「おにぎり弁当」を食べる。 急に、雷が鳴り出した。 きょうは、これから神宮球場で「横浜VSヤクルト」戦がある。 これじゃ、雨で中止かな。 実は、この試合を見るために帰ってきた。 というより、暑いので、ヤクルトを大量リードすることでもあったら、球場に行き、 あっさりリードされているようなら、家のテレビで観戦というせこい作戦だ。 球場までわざわざ行って、ごひいきのチームが負けるところを観たくはない。 すごいなあ。 神宮球場は、滝のような雨と、雷だ。 家の外も、和太鼓の乱れうちのように、雷が鳴り続き、雨が窓を打つ。 うちの家は、また雨漏りしないだろうなあ。 午後7時。あれ? あっというまに、雨が上がった。 試合再開だ。 夕立だったのか、いまのは。 これから、夏本番だな。いやいや…そんなわけない。 テレビ神奈川で「横浜VSヤクルト」戦を観戦。 あいかわらずの拙攻で、いらいらするチームだ。 残塁の仕方など、芸術的だ。 走者1、2塁、ノーアウト。同点の場面で、ヤクルトが左投手に代えると、横浜ベイ スターズも、古木克明選手に代えて、田中一徳選手。 当然、バントだけど、バンドができない。 ここで打者は、村田修一選手。 打率2割0分9厘。 当然、代打と思いきや、そのまま打席に。 まんまと、併殺打で、チェンジ。 もう、うっとりしちゃうくらいだ。 それでも何とか、1点リード。 ここでいつもなら、救援投手が、ポカスカ打たれるのに、あれよあれよというまに0 点に抑えて、新守護神ギャラード投手にバトンタッチ。 ギャラード投手は、つかえるねえ。 150キロの重い球で、なんとか抑えちゃうもんなあ。 勝利の瞬間を球場まで見に行くのは、面倒になっちゃったんでやめたけど、テレビの 前の観戦がいちばん特等席だね。 表情のアップも見られるし。 めったに勝たないチームは、とにかく勝てばニコニコだ。 さて。明日は私はどこにいるんだろう? しばらく自宅にいるつもりだけど。 工事次第で、カンタンに予定は変わるだろうなあ…。
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